THE GOOD-BYE Live@東京国際フォーラム 2025.9.11 感想

LIVE TOUR 2025 -ROUTE 83-

2025年9月11日(木)@東京国際フォーラム

今年も全国ツアー!

僕がグッバイを好きになってすぐ。
2023年、40周年記念ということでライヴが行われました。
タイミング良く観ることが出来て満足してたら、2024年にも、40周年が終わる前にということで、まさかのツアー・ファイナルが行われました。
つまりは、40周年ということを記念しての、貴重なライヴの開催だと思ってたんです。

そしたら。
今年、特に何かの記念でもなんでもないというのに、またツアーが行われるというではないですか!
しかも、40周年よりも規模を大きくしての全国ツアー。
うっすら期待はしてましたが、まさかまさか。
ヤッチンのブログをこまめにチェックしてて良かった~と思いながら、待ちきれない思いで最速先行に申し込んで、無事当選。
今年もグッバイのライヴが観れることになったわけです。

チケットを獲ってからライヴまでは2ヶ月ちょいしかなかったので、あっという間でしたね。
予習もあまり出来なくて。
昨年のライヴのDVDを観たりはしてましたけど、ベスト盤、オリジナル・アルバムをそれぞれ1回通して聴くのが精一杯。
あまり馴染みのない曲をたくさんやったらどうしようという不安がありましたが、幸いにして、大阪で行われたライヴのセットリスト情報を入手することが出来たので、それに沿ってプレイリストを作成。
ライヴ直前は、そのプレイリストを聴きこんで、気持ちを作っていきました。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ当日は曇り。
というか、確実に雨の予報だったのですが、自宅を出る時も雨は降っておらず。
今まで、東京国際フォーラムに行く時は、JRを使って、有楽町駅まで行ってたんですけど、私鉄と地下鉄を使って日比谷駅で降りるというルートを発見したんです。
今回は、途中下車して買い物する予定もなかったので、そちらのルートで行ってみようかと思いました。
もしかしたら、それが幸いだったのかもしれません。
JRなど、あちこちの路線が雨の影響でダイヤが乱れてたことを後で知りました。
そんなこと全然知らない僕は、スムーズに日比谷駅までたどり着いて、そこから徒歩でもあっという間に東京国際フォーラムまで行くことが出来たんです。
その間もまったく雨は降ってなくて。
天気予報ハズレじゃん、くらいに思ってました。

開場時間は17時30分ということで、ちょうどそれくらいの時間に会場に着いて、少し列に並んでから入場。
グッズは、Tシャツがちょっと欲しいかなとは思ったんですが、断念してたので、特に何も買う予定はなく。
でも、グッズ売り場の前を通ったら、Tシャツとかタオルとか、ほとんど既に売り切れてたようなことを言ってましたね。
うちわとペンライトしか残ってないとか。
そんなに争奪戦だったの??

開演時間までまだけっこう時間があったのですが、僕が見つけた男子トイレは人が全然来なくて(笑)。
これ幸いと、個室でゆーっくりと用を足してました。

開演時間まであと15分というところ辺りで、そろそろフロアに入るか、と。
昨年のライヴでは、せっかく3列目を引き当てたというのに、体調が良くなくて、立ったままだと体力がもたないということで、ほとんど座ったままの鑑賞でした。
ずっと、前の人の隙間から覗くグッバイを観てたのですが、アンコール間近になって意を決して立ってみたら、こんなに良い眺めだったのか!最初から立って観たかった!!と思ったのでした。
もうあんなに良い席はなかなか当たらないだろうに、惜しいことした...と。
そんなことがあっての今年、です。
僕の席は1階1列16番。
ん?
1階?
1列??
うわあああああっ!!
なんで?
なんで1列目?
僕はファンクラブにも入ってないのに。
どうしてこんな凄い席が当たる??
僕はグッバイを聴き始めてから、まだ3年くらいしか経ってない初心者なのに。
長らくファンをやってきてる方に申し訳ないです。
今まで200本近く、いろんなライヴを観てきましたが、1列目なんて初めてです。
いったい、どんな眺めになるのか。
緊張します。

実は、前日、ちょっと体調が悪くなりそうな気配があって、またグッバイのライヴの時に?と、不安になったのですが、朝起きてみての感じは悪くありませんでした。
なんとか、大丈夫そうな気がします。
せっかくの1列目。
めいっぱい楽しみたいと思います。

ライヴのスタート

開演時間の18時30分ちょうどに、客電が落ちました。
暗がりの中、続々とメンバーがステージに現れてきたようです。

01. 祭り気分でTAKE A CHANCE
02. YOU惑-MAY惑
03. にくめないのがニクイのサ
04. のぞいてFeel Me, Touch Me
05. マージービートで抱きしめたい
06. 僕色に染めて
07. グローイングアップ・デイズ
08. 摩訶 WHO SEE 議
09. 花のお江戸は華盛り
10. 愛 See Tight
11. 笑顔がICHIBAN
12. Don’t Stop Kiss
13. Presentにはハムスター
14. THE VOID
15. Midnight Train
16. 1999
17. Go to the ぱらだいす
18. 浪漫幻夢 (Romantic Game)
19. 「LOVE」
20. YES! YES!! YES!!!
(Encore)
21. めちゃめちゃロックンロール
22. 赤いポルシェ (TAKE OFF)

「祭り気分でTAKE A CHANCE」
ヤッチンが白のストラト・ギターでジャージャジャ!とリフを鳴らす。
ヨッちゃんが赤のストラトでライトハンド・ソロ。
ヴァン・ヘイレンのような、いかにも80年代ポップ・ロックの華やかさ。
近年のライヴは「赤いポルシェ」で始まることが多かったけど、この曲がオープニングというのも充分アリですね。
みんなキラキラしてます。
ヤッチンが耳に手を当てて「なに?聴こえないよ?」という仕草をすると、客席が湧きます。
ヨッちゃんがステージ前方に出てきて、僕の目の前でソロを弾きました。
めっちゃ近い。
手を伸ばせば触れる距離!

ヨッちゃんが低い声で、
「子供たちには夢を。男性諸君には勇気を。そして年季の入ったお嬢さんたちを少女に戻す...ザ・グッバイです」
と挨拶。
この言葉は恒例ですね。
客席は大歓声です。
ヤッチンが「心ゆくまでグッバイ・サウンドを楽しんでってください」と丁寧に呼びかけます。

「YOU惑-MAY惑」
慌ただしく、やんちゃ感満載の曲で、一気に若返ります。
冒頭からヤッチンとヨッちゃんのユニゾン・ヴォーカルに胸がいっぱい。
疾走感溢れるメロディに、ビーチ・ボーイズを感じましたね。
ピアノのフレーズやベース・ラインが効果的に響いてきました。

「にくめないのがニクイのサ」
これまた元気いっぱいの曲。
ズッチャ、スズチャというリズムがクセになります。
サビの「♪ 願いごと叶うなら」のところで手拍子パン・パパン!
そしてスピードが増し、力が入っていってからの涼し気な「♪ フ~~ッ!」。
ラストは初期ビートルズみたいな終わり方なのがニクイ。

MC。
ヤ「今日はゲリラ豪雨の中、よく来てくださいました。新幹線も飛行機も止まったり遅れたりしたみたいで」
ヨ「よく来たな!損して帰るなよ!」
ヨ「こういうツアーもね、来年はやるかどうか...」
客席からエーッ!という声。
ヨ「やらないとは言ってないだろ!」
ヤ「じゃあ、声出しをしてみましょう」
ヨ「3階!」
イエーッ!
ヨ「2階!」
イエーッ!
ヨ「さあ、次の曲は...」
1階席からブーイング。
ヨ「いいじゃねえかよ!」
ヤ「ここまでシングルAを3曲続けてやりました。次もシングルAですが、久し振りの2曲です」

「のぞいてFeel Me, Touch Me」
ヨッちゃんはブラウンのテレキャスター、ヤッチンはアコギ。
穏やかに、そして優しく歌われます。
サビの「♪ の・ぞい・てみたーい」は首を左右に傾ける振り付け。
マイルドな男心にキュンとするのではないでしょうか。

「マージービートで抱きしめたい」
60sのレトロなサウンドが波打ち際で響くような。
マージービートはやかましい、騒がしいイメージが強いですが、こういう甘いムードを醸し出すのも特徴のひとつだったんですよね。
ヨッちゃんのギターの音が、思ってたよりも野太い。
波の音が聴こえるようで、夏だね~、爽やかだね~と、思わず呟いてしまいました。

MC。
ヨッちゃんがめちゃくちゃ甲高い声で「アリガトウゴザイマス!」
ヨ「緊張で声が高くなっちゃったよ」
ヤ「これらももう三十数年前の曲なんですね」
ヤ「あの頃のバンドは、みんなシングルA面を武器にして戦ってましたが、僕らグッバイはシングルBに力を入れてました」
ヨ「じゃあ、なんでBにしたの?」
ヤ「僕らは、ビートルズとかローリング・ストーンズとか、昔の曲を下敷きに曲を作ってましたので、それをやるならBで」
ヤ「でも、さっきの2曲を聴いて、ファンになったという男性が多いんですよ」
ヨ「じゃあ、もう1回やっとく?」
ヤ「去年のライヴとは、なるべく曲被らないようにしました」
ヤ「去年のライヴはDVDで観れますからね」
ヨ「今年はDVD作らないんだよ」
エ~ッ!と観客からの不満の声。
ヨ「じゃあ、ソノシート作るか!」
ヤ「ソノシートの方がお金かかるんですよ。今はCDよりもレコードの方が多く作られてますからね。こういう時代になるとは思いませんでした」
ヨ「じゃあ、SP盤作って、蓄音機でしか聴けないようにするか!」

「僕色に染めて」
イントロが中東っぽい。異国情緒あふれる中で、日本人が1人たたずむような。
ヤッチンは赤のグレッチを弾いてました。
ヨッちゃんとのツイン・リフが熱い。
妖艶で寂しさのあるメロディですね。
バイオリンの2人はいなくなってました。

「グローイングアップ・デイズ」
過去2回、グッバイのライヴを観てきて、初期のヤッチンのバラードが聴きたかったんだよなあという不満がありました。
なので、ようやく披露された、この三連ロッカ・バラードには感動です。
「♪ 馬鹿な馬鹿な馬鹿な俺さ」と気持ちを込めて歌うヤッチンの横で、ヨッちゃんのギターが力強いバッキング。
間奏でヤッチンが「カモン、ギター、ヨシオ!」と叫ぶと、満を持してヨッちゃんがギター・ソロ。
曲調からエンディングまで、ビートルズの「Oh! Darling」を思い出しましたね。

バイオリン2人が現れて、ビートルズ「All You Need Is Love」みたいにフランス国歌のイントロ。
「摩訶 WHO SEE 議」
ヨッちゃん、ワウが効いててファンクなギターの音色。
間奏のベース・ソロも印象的。
ヤッチンが「♪ マカフシギ、マカフシギ」、ヨッちゃんが「♪ ウレシタノシヤ」と掛け合うヴォーカルが素晴らしい。
最後はヨッちゃんのクレイジー・ギター・ソロで終了。

MC。
ヤ「シングルAでもマニアックでした」
ヤ「当時、12インチ、流行りに乗って...」
ヨ「それで流行ったの?」
ヤ「12インチのジャケットに、メンバーじゃない人が写ってましたね。丸いサングラスかけた人」
こ「バービーボーイズです!...あら、歌ってないのに声枯れてるわ」

ここから、いよいよ、こーちゃんをフィーチャーしたコーナーです。
いつも通り、衛藤浩一の大ヒット曲と紹介して、まずはこの曲から。

「花のお江戸は華盛り」
まさしく、江戸っ子たちのお祭りソング。
前半は、ドラムの叩き語りのように、セリフを喋りまくるこーちゃん。
いろいろ渋滞してきたところで、「よいしょっと!」という合いの手に、楽しい気合いが入ります。
ヨッちゃん、チョーキングしまくりのギター・ソロで昇天。
こーちゃんの歌に、ヤッチンがさりげなくハモります。
最後のこーちゃんの「風流だ、ねぇ~っ」は、歌舞伎のような見得でした。
演奏が終わっても、「メルシーボク、ウレシーボク、タノシーボク」と、興奮が治まらないこーちゃん。

今度は、ステージ前方にグッバイのメンバー3人だけが集まって、アコースティック・セットが用意されました。
こーちゃんが前に出てきてポーズを決めると。
ヨ「ピンクレディーか!」
こ「よくわかったわね」
ヨ「同世代だもん」
ヤ「ツアーも折り返しです。久し振りに札幌や広島にも行きました。台風が近づいて来たこともありました。今日も豪雨でね」
こ「みんな、濡れた?フーフーして乾かしてあげる」
ヤ「思いついたことなんでもすぐ言うね」
こ「その方が健康にいいのよ。ボケ防止にもなるし」
ヨ「息継ぎしないで喋ってる。エラ呼吸か」
ヤ「この前も、目に入った看板の名前を次々に口にしてたよね」
ヨ「ボケてるんじゃないの?」
こ「えっ、ボケてるの?ボケてないの?」
ヨ「落ち着いてください」
こ「唾液が変なところに入っちゃった。誤飲?」
ヤ「誤嚥、ね」
こ「ご縁がありますように」

衛藤浩一のデビュー曲と紹介して。
さらには、衛藤浩一&オンオフと名乗りをあげたこーちゃん。
「愛 See Tight」
ジャジーな曲調の中に、誠実さとコミカルな面が入り混じってます。
たった1つのスネアドラムをブラシで叩きながら、「♪ 不思議なくらいに」と、こーちゃん、喋り倒してる時と違って、意外に美声。
ヤッチンが綺麗にハモりを入れて、ただのおふざけソングに終わりません。

MC。
ヨ「デビュー前、九州でバンドやってた時は、歌ってたの?」
こ「リード・ヴォーカル?やってた。やってたわよ。ハマショー。愛という名のもとに」
ヤ「詩吟みたいな声」
こ「シギン?」
ヤ「会話成り立たない」
ヤ「この前、ブログに、コーイチくんと相合傘してる写真載せたんですよ」
ヤ「濡れたくないから、グッと肩を引き寄せたら、僕が傘を持ってる手の上にコーイチくんが手を乗せてきて」
こ「添え手ね。介護みたいになっちゃった?でも肩抱えられて嬉しかった」
ヤ「そういうこと言うと勘違いする人もいますから」
こ「勘違いされてもいいんじゃない?」
ヤ「最近、スタイル変わりましたよね」
こ「そう。この人(ヨッちゃん)にグルテンフリーのこととか聞いて。3.5kg落ちた」
こ「スマホのアプリで撮りまくってるんだけど、ジジイに写ってる」
こ「ジジイはどんどん削除!」
ヨ「白髪だからじゃない?帽子被れば?」

ヤ「それでは次は、バンドのメンバーにも入ってもらって」
こ「今度は衛藤浩一&ザ・グッバイね」
ヨ「衛藤浩一と・グッバイ、ってのがいいね」
ヨ「の・グッバイ、は?」
こ「いいわねえ。全部私のものみたい」
ヨ「も・グッバイ、は?」
こ「なんだかホケツみたいじゃない」
ヨ「は・グッバイ、かもよ」
こ「あらためて言う?」

「笑顔がICHIBAN」
これまた、こーちゃんの人柄を表した曲。
ヤッチンの「♪ You never cry anymore」ってコーラスがいいんです。
間奏のこーちゃんの口笛も素敵でした。
終始、笑顔が最高さとメッセージを贈りまくったこーちゃん。
リンゴ・スター並みに、みんなに愛されてるドラマーですね。

MC。
ヤ「嵐が去ったような感じで...コーイチくんのコーナーは凄い」
ヨ「ホント、止まらないよね」
こ「喋ってないとテモチブタサなのよ」
ヤ「手持ち無沙汰、ね」
ヤ「間が怖いのかな?」
こ「そう、間が怖い」
ヤ「出たとこ勝負だよね」

「Don’t Stop Kiss」
ヨッちゃん、ブラウンのテレキャスを弾きながらワイルドに歌います。
キョンキョンに提供したものよりも、ハードなサウンドで分厚いロック曲。
ヤッチン、緑色のボディに銀ラメのピックガードのレスポールでライトハンド・ソロを披露。
グッバイのギター・ソロはヨッちゃんが多く担ってる印象ですが、ヤッチンもしっかり魅せてくれます。

「Presentにはハムスター」
ヨッちゃん、黒のリッケンバッカー風のギターを弾きます。
そして、原曲と同じように、ヨッちゃんのヴォーカルは、ヘリウム・ガスを吸った時みたいな声に処理されてます。
こういう変な曲をライヴで採り上げるんですから、チャレンジ精神と遊び心を忘れないグッバイです。
聴いてて、なんだか、クイーンの「We Will Rock You」みたいだなと気付きました。
ワウを効かせてのサイケなギター・ソロも含めて、意外とライヴ向きの曲かも、と。

「THE VOID」
これまた意外な選曲というか、ライヴで再現するのは難しそうな曲。
ビートルズの「Rain」や「Tomorrow Never Knows」みたいな、サイケでグルーヴィーなオーケストラといった音像。
こんな低音のビートが唸る演奏は、ビートルズでもライヴではやれなかった。
メンバー、観客とも異世界にトリップしてました。

「Midnight Train」
ヨッちゃんは赤のストラト。
疾走感に溢れ、いかにもロック・バンドという荒々しさがあって、良い演奏。
間奏ではヤッチンからヨッちゃんへと、ギター・ソロをリレー。
疾風のごとく終わります。

「1999」
バイオリンの2人が帰ってきました。
フンガ、フンガというリズムがクセになります。
結構地味目な曲ですが、当時、1999年を想像して書いたのでしょうか。
そう考えると、混沌とした世紀末の閉塞感と近未来的感覚を感じます。
ヤッチン、ギター・ソロを弾いた後、ピックを客席に投げます。

ヤッチンのMC。
「裏グッバイ、楽しんでくれましたか?」
「次は、ポップなグッバイを」
「この曲は、ララララララと、一度聴けば憶えられるメロディなので、みなさん一緒に歌ってください」
「それでは練習してみましょう」
ヤッチンの合図に続いて、観客がララララララの合唱。
みなさん、もう慣れたものなのか、練習なんかせずとも、いつでも行けるという出来栄えで。

「Go to the ぱらだいす」
冒頭から、ララララララの合唱と、上げた手を左右に振る振り付けで、会場の一体感が。
熱くなりましたね。
ラララ以外のメロディは、カリプソ的なサウンドで心軽やか。
ヤッチンが歌ってる時のヨッちゃんのギターのカッティングがめちゃくちゃカッコ良かった!
ひと通り、ラララで盛り上がった後。
そのビートが続きながら、ヤッチンのMC。
ヤ「ここで質問をしますので、該当する方はイエーッと声を出して応えてください」
ヤ「いいですか?」
イエーッ!
ヨ「うるさーい!」
ヤ「男性は?」
イエーッ!
ヤ「初めてグッバイのライヴに来た人?」
イエーッ!
ヤ「10代、20代という人?」
イエーッ!
ヨ「お母さんにムリヤリ連れてこられたとか?」
ヨ「じゃあ、50代、60代も訊こうよ」
ヤ「50代より上?」
イエーッ!!
あまりの多さに爆笑。
ヤ「2003年の再結成後にグッバイを好きになった人?」
イエーッ!
ヤ「コロナ禍で、YouTubeとかでグッバイを知ったという人も多いと聞いてます。2020年以降にファンになった人?」
イエーッ!
ヤ「今日、誕生日の人、訊こうか」
明日、明日!と客席から声があがりました。
ヨ「明日じゃねーよ、今日っつってんだろっ!人の話聞けよっ!」
ヤ「まあ、まあ、まあ」
ヤ「今日、誕生日の人?」
イエーッ!
ヤ「今日、来て良かったという人?」
イエーッ!!
そこで、再びララララララの大合唱になって、大盛り上がりでした。

キーボードが幻想的な音を奏でたと思ったら、激しいドラムからの「浪漫幻夢 (Romantic Game)」
原曲はエレクトリック・ライト・オーケストラ的な、煌びやかで軽快なポップ・サウンドですが、今回はいかにもロック・バンドのライヴ的なワイルドさがあって。
地を這うと言うか、大地に根を張るようなサウンドでした。
ヤッチンの丁寧なリード・ヴォーカルで進みますが、終盤、ヨッちゃんとのツイン・ヴォーカル。
そして、その裏で聴こえる1・2・3・4・5・6・7!というコーラスに興奮!
ラストは原曲にはないヨッちゃんのギター・ソロでの締めくくりがカッコ良かったです。

「LOVE」
21世紀のグッバイ・ソング。
甘い甘いこの曲。
チューリップの「心の旅」を彷彿とさせるかな。
ヤッチンとヨッちゃんのユニゾン・ヴォーカルで始まるんですよね。それがグッと来ます。
ヤッチンが優しく歌うのに合わせたヨッちゃんのリフが良い。
ところどころ、掛け合いヴォーカルもあって。
ヨッちゃんのギター・ソロも良いんですよね。
そして、フッとステージ上が暗くなり、ヤッチンだけにスポットライトが当たって「♪ 君にだけ...」と歌われる時間は、極上の甘さにとろけます。
最後はピアノ・ソロで終了してウットリ。

「YES! YES!! YES!!!」
80年代のポップ・ソングとして、もっと評価されてもいい曲です。
このスピード感に観客もノリノリ。
「♪ Oh Oh Yes!」と、観客も歌いながら拳を突き上げます。
その声を聴かせてとばかりに、耳に手をやる仕草のヤッチン。
そして、サビの最後にヤッチンが「大きな声で!」と合図して、観客が「ナイス!」と大合唱して、頭上にタオルを放り投げます。
事前にDVDを観て、この曲ではこういうことが恒例になっていることに気付いたので、僕もタオルを持っていって参加することが出来ました。
終盤、ヨッちゃんとヤッチンの2人がステージ前方に出て来れば、否が応でも盛り上がります。

ここまでで本編終了。
そしてアンコール。

MC。
ヤ「豪雨の中、盛り上げてくださってありがとうございます」
ヤ「ここ東京国際フォーラムは12年振りだそうです」
ヤ「僕らもグッズのTシャツを着てますが、グッズはかなり売り切れてるそうで」
ヤ「うちわもあります」
ヤ「うちわは、メンバー一人一人の顔になってますので、みなさん、バランスを考えて買ってくださいね」
ヤ「バランスが悪いと揉めますから」
ヨ「ライヴ終わったら口利かないもんね」
ヤ「僕は芸能生活50年になりました」
ヨ「ステッカー買ってください。ケータイの裏とかに貼ってね。表に貼ってもいいよ」
こ「クリアファイルとアクスタ作りました」
ヨ「それでは、ここから残業です」

「めちゃめちゃロックンロール」
ヤッチンのリフから、ヨッちゃんがソロを弾くイントロ。
タイトルからは若気の至りを感じますが、曲はけっこう大味で、大人な感じのロックンロールなんですよね。
割とドッシリしてるというか。
ライヴで聴いてても、テンション上がると言うより、気合いが入るんです。
ヤッチンの「ワンモアタイム!」に応えて「♪ I like you I like you I like you」。
痺れる瞬間でした。
そして、そのままメンバー紹介。
キーボード、野津永恒さん。
次にバイオリンを紹介しようとしたら、バイオリン2人と並んで、ギターをバイオリンのように抱えてポーズを取るヨッちゃんにウケる。
バイオリン、日高隼人さん。
バイオリン、加賀谷綾太郎さん。
ここまでsources。
加賀谷さんが弾くバイオリンに合わせて「銀座カンカン娘」をヨッちゃんが歌いました。
ヤ「コレ、たのきんの頃、歌ってましたよね」
ヨ「歌ってた!」
ベース、和佐田達彦さん。
ワサダという名前でベーシストと来れば、もしかして爆風スランプのバーベQ和佐田さん?と思ったら、やっぱりそうなのでした。
今回もぱっつぁんのベースを弾いてくれてます。
チョッパー奏法でファンキーなソロ。
ドラム、衛藤浩一。
「ノッてるかーい?」
ドラム叩いて「ハイ!」
さらに叩いて「ハイ!」
それがどんどんスピードアップしていきます。
「ハイ!」
ギター&ヴォーカル、野村義男。
バイオリンの弓を使って弾く、華麗なギター・ソロは豪快でもありました。
ヤ「クリーニングのハンガーで作った弓ね」
ヨ「ギターには、ライトハンド奏法ってのがあるけど、俺のはライトハンガー奏法」
ギター&ヴォーカル、曾我泰久。
ヨッちゃんの独創的なソロを受けて、今度は正真正銘、ライトハンド奏法をヤッチンが魅せました。
そして「めちゃめちゃロックンロール」の演奏に戻って、ラスト、ステージ前方に出て来たヨッちゃんのギター・ソロが、またもや僕の目の前で繰り広げられました。
プロのギタリストの演奏、指使いをこんなに間近で観たのは初めての体験でした。

ヨッちゃんのMC。
「オレ様の自慢の赤いポルシェで、月経由で隣のビックカメラまで」
「カウントは任せた」

そして、お客さんの1・2・3・4!に合わせて「赤いポルシェ (TAKE OFF)」
いよいよ真打ち登場といったところ。
豪華絢爛なビート。
バイオリンの胸高まる演奏もあってか、エレクトリック・ライト・オーケストラ的なサウンドを感じましたね。
ヨッちゃんが優雅に、そして自信たっぷりに歌います。
「♪ 下に流れるミルキーウェイ」のところは手拍子パン・パパン。
そして、「カモーン!」「カモーン!」と、大合唱のお客さんとの掛け合い。
サビはヤッチンの優しいヴォーカルが心に沁みます。
さらに、間奏でヨッちゃんとヤッチンがステージ中央で寄り添って、背中合わせでのツイン・ギター!
やっぱりこの光景には胸が熱くなるのです。

最後は、「Good-Byeのテーマ」が流れる中、メンバー全員、ステージ前方で整列してお辞儀。
サポート・メンバーが去った後は、ヤッチン、こーちゃん、そしてぱっつぁんのベースを高く掲げたヨッちゃん3人が並んで手を挙げて。
ザ・グッバイ、4人に観えましたね。
そして、笑顔を振りまきながらステージを去っていきました。

ステージに誰もいなくなっても、そのままお客さんたちは「Good-Byeのテーマ」を合唱。
誰も帰ろうとしないんですよね。
この曲が終わるまでがグッバイのライヴ、みたいな空気に満ちていました。

ライヴ終了は21時2分でした。

円熟味を増したバンドの余裕の演奏と爆笑MCに満足感

凄かったですね。楽しかったですね。
圧倒されました。
1列目という超特等席のお蔭もあってか、余計なことを考える隙がなく、どっぷりライヴに集中できた、充足の2時間半でした。

セットリストも、今まででいちばん好みでした。
いや、欲を言えば、いつもライヴ終盤で盛り上げの一役を担う「悲しきRadio Girl」が無くて、それがあれば完璧だったにと残念に思う点もあったんですけど。
でもでも、代表曲、定番曲、ヤッチンのバラード、こーちゃんのコーナー、裏グッバイなど、起伏に富んでいて、まったく飽きさせない、グッバイの魅力がたっぷり詰まったセトリとなってました。

曲は素晴らしいし、MCは面白いし。
適度に力を抜いて、余裕溢れるベテランの演奏力。
僕は、ぱっつぁんがいた頃のライヴを観たことがないので、比較することは出来ないのですが、ぱっつぁんがいなくなってしまったことで、かえって3人の絆が深まり、バンドとしてさらに充実したライヴを魅せることが出来てるんじゃないかなと思います。

この日は、東京各地でかなりの豪雨被害があったことを後で知りました。
僕は本当に運が良く、雨にも降られなかったし、電車にも困らなかったし。
けっこう交通機関がマヒしてたことに実感が持てないくらいだったのですが。
座席から離れて帰ろうとした時、客席のところどころに空席があって。
早めに帰ったからなのかなとも思いましたが、もしかしたら、この豪雨の影響で、会場まで来れなかった人もいたのかもしれませんね。

昔、たまにしかライヴに行かなかった頃は、終演後はいつも耳鳴りというか、耳がボワ~ンとした感覚になったものでしたが、近年は毎月の様にライヴに行っていて慣れてしまったのか、そんな耳の違和感を抱くことは無くなってました。
でも今回は、さすがに1列目だったからか、ステージ上のモニターからの音も含めて爆音で聴いていたので、終演後、久し振りに耳を酷使したなあという違和感を感じました。

なんといっても1列目という、貴重な体験をさせていただきました。
間近で観れるということは、メンバーからもよく観えるということで、少し緊張はしましたけど。
ライヴに集中できたお蔭で、体調の不安も忘れて、楽しく没頭することが出来ました。
満足感でいっぱいです。

今年、特に周年記念でもないのに、ライヴをやったということは、今後も、毎年ライヴをやってくれると考えていいんですかね。
また次の機会を楽しみに待ちたいと思います!

コメント

  1. ぐぅ♪まゆみ より:

    ポストではありがとうございます!
    とても丁寧なLIVEのお話、よみがえってきて泣きそうなくらい嬉しいです!
    ぜひ、また来年も、元気で、楽しみましょう!