ヤァ!40年目の武道館
2021年3月13日(土)@日本武道館
待望の40周年記念ライヴ開催決定
昨年12月のライヴの興奮が冷めない中、今年の年明けに、40周年記念ライヴを行う事が発表されて狂喜乱舞。
近いうちにはと思ってましたが、まさかの3月、こんなにすぐやってくれるとは思ってませんでした。
もう、絶対、何が何でも行きたい!と。
しかし、その発表から数日後に、緊急事態宣言発令...。
チケットの発売日程も棚上げになったまま、それから1ヶ月ほど、いったいどうなるのか、もんもんとした日が過ぎましたが、緊急事態宣言の延長が決まった2月上旬に、チケットの発売日程が発表されたのです。
この状況でも、やる気だな、と。
そこからすぐにチケットの抽選受付となりました。
絶対に行きたい。
チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、どこに申し込むか。
前回のライヴの時も、どうしても行きたかったので、可能な限りの6公演分申し込んだら、3枚当たってしまったというのがあったので、今回はどうするべきか。
前回の東京・横浜公演の時は、それぞれ1000席強という座席数だったと思いますが、今回の武道館公演は、約5000席。はたして、どれくらいの倍率なんだろうか。
僕なんかは、行きたいライヴには、コロナに怯えず行こうと思ってるのですが、世の中の状況を見てると、結構、行きたいライヴがあっても控えている人の方が多い印象です。
これなら、そんなに高い倍率にはならないような気がしました。
1つしか申し込まないで外れて、「ああ、2つ3つ申し込むべきだった!」と後悔するのは怖かったのですが、今回は、チケットぴあの当選確率アップ券が1枚残ってたので、それを使えばなんとかなるんじゃないかと思いました。
2つ申し込んで、2つとも当たってしまったら、チケット仲介サイトも利用できないこのご時世、譲り先が見つからなくて、チケットを無駄にしてしまうリスクも大きかったし。
なので、怖かったのですが、抽選はチケットぴあ1本に絞りました。
もし外れたら、一般発売に賭けるしかない、それでもダメならTwitterで...とか、色々不安になって考えながら、抽選発表日。
当選!
やりました。
思い描いてた通りの結果を引き寄せる事に成功しました。
ホント嬉しく、ホッとしました。
これで、40周年の記念ライヴが観れる...。
とはいうものの、このご時世。
コロナに怯えた世の中は相変わらず、緊急事態宣言も続行中。
そんな条件下でチケットが売り出されたわけですから、何が何でもやるんだという佐野さんのメッセージが伝わってきましたが、何が起こるかわからないので不安でした。
3月には緊急事態宣言の再延長も決まったので、イベントの開催も制限が厳しくなったらどうしようとか怖かったのですが。
ライヴ当日。久々の武道館へ
でも。
無事にライヴ当日を迎える事になりました。
まあ、無事なのはライヴで、個人的には決して無事とは言えず、日頃の運動不足が祟って脚を負傷してしまい、脚を引きずりながらライヴに行く事となってしまいました。
辛かったですが、もちろん、この程度で行くのを諦める気なんて毛頭ありませんでした。
雨の降る中、武道館に着いたのは15時40分頃。
佐野さんが武道館でライヴをやるのは、20周年ライヴ以来、20年振りとの事。意外でした。
そして、今回のチケットは、記念Tシャツ付きです。
本当は1万人入る武道館に、半分しか客を入れない訳ですから、チケットの単価を上げてくるだろうなとは思ってましたが、記念Tシャツ付きで15000円というなら、そんなに割高感はありません。
Tシャツなんて、原価は大した事ないでしょうけど、それを付ける事によって、気持ちが変わる。とても良いアイデアだったと思います。
そんなわけで、まずは、Tシャツを引き換えに行きました。
長い行列を想像してたのですが、この時点では全然混雑しておらず、並んで2、3分で引き換え完了。あっけないものでした。
次は、入場者情報シートの記入です。
これも面倒ですが、仕方ない。どこまで意味のある事なのか疑問もありますが、対策やってる感を出さないと、イベントは出来ませんからね。
まだ時間があったので、グッズ販売の列に並ぶ事にしました。
カッコいいTシャツがあったら、買おうと思ったからです。
不満だったのは、グッズ売り場付近に、どんなグッズが売られているのかの情報が貼り出されてない事でした。
売られてるものが一覧でわかるポスターでも貼ってあれば、それ見て欲しいものがあれば並ぶという判断が出来るのに、情報がないから、とにかく、列に並ぶしかないんです。並んで、自分の順番が来て、初めてどんなグッズが売られているのかがわかるシステム。
これは不親切だし、無駄に行列を作るシステムでした。
まあ、時間があってどうせヒマだから並ぶ事にしたわけですけど。
で、20分くらい並んで順番が来て、どんなTシャツがあるのか見本を見せてもらって、結局、好みのデザインのものが無かったので、何も買わずに退散しました。
16時30分頃入場して、トイレに行って(武道館はトイレが遠いし数が少ない!)、自分の席へ。
僕の席は1階西H列25番。
アリーナは期待してなかったですが、2階じゃなくて1階というのが嬉しい。しかも通路側の席!
武道館は、座席の間隔が狭いので、そういう意味では好きな会場ではないのですが、今回は1席ずつ間隔を置いての座席配分なので、隣の人との間隔が充分にあって、ゆったり観られる。その点だけは、コロナ禍のイベント制限における(僕にとっての)良い所ですね。
しかも通路側の席ですから、もうゆったりとリラックス・ムード。
ステージに目をやると、背景には、タロットカードのSUN、STAR、WORLDの3枚を佐野さんで表した絵が使われていてカッコいい。
で、経費節約のため、観客用のスクリーンは無いだろうと思ってましたが、しっかり両サイドにありました。お金かけてます。
でも今回は1階席で、しかも西側なので、下手にアリーナよりもステージがとても近く感じ、これならスクリーンに頼らなくても、充分肉眼でステージを楽しめるだろうと思いました。
ライヴのスタート
開演時間の17時を8分ほど過ぎ、とうとうライヴの始まりです。
01. ジュジュ
02. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
03. 新しい航海
04. レインガール
05. ダウンタウンボーイ
06. レインボー・イン・マイ・ソウル
07. ハートビート
08. ワイルドハーツ
09. 愛が分母
10. 合言葉 – Save It for a Sunny Day
11. ヤァ!ソウルボーイ
12. ロックンロール・ナイト
13. ヤング・フォーエバー
14. 朽ちたスズラン
15. 禅ビート
16. ポーラスタア
17. バイ・ザ・シー
18. 東京スカイライン
19. La Vita é Bella
20. エンタテイメント!
21. 純恋(すみれ)
22. 誰かの神
23. 空港待合室
24. 優しい闇
25. ニューエイジ
26. 悲しきレイディオ
27. サムデイ
28. アンジェリーナ
(Encore)
29. 約束の橋
ライヴが始まったと同時に、ここ1階席の観客も総立ちとなりましたが、僕は脚を痛めているため、座って観たかった。
そしたら、座ったままでも、立った観客に視界を遮られる事なく、ステージを観る事が出来たので万々歳でした。
もし、アリーナだったら、座ったままという訳にはいかなかったでしょうから、今回はアリーナじゃなくて良かったなあと思いました。
40周年記念のライヴ、1曲目は何かな?と思っていたら、高速ビートを刻み始めるメンバー。何だろう?と思ったら、「ジュジュ」のロックンロール・ヴァージョン!
元々はもっと優しく、アコースティックで演奏されるのも似合う曲ですが、今回はかなりビートの効いたアレンジで、早口で歌うロックンロールになってました。これはこれでカッコいい!
次は「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。
もともと華々しい曲なので、大所帯のTHE COYOTE GRAND ROCKESTRAの演奏が本領を発揮します。
「♪ 奇妙なフェスタに招待されてる 孤独なペリカン」と、ラップの様に早口でまくし立てる所が大好き。
そして「♪ 聖者が来ないと不満を告げてる エレクトリックギター」の後で藤田さんがギターをギュイ~ンと奏でる所に興奮。
山本さんと西村さんのホーン隊も大活躍で、気分が高揚しまくる曲でした。
「新しい航海」。
キラキラと前向きな曲。
今まであんまり意識してなかったのですが、生で聴いてみて、この曲好きだなあと気付きました。
アウトロで、深沼さんと藤田さんが順番にギター・ソロを弾いたのが圧巻で感動したのが、たしかこの曲だったと思うんですが、ちょっとあやふや(他の曲だったかも)。
後で気付いたんですが、このライヴ冒頭、アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』から3連発だったんですね。
「レインガール」もポップで明るい曲。
エンディングの「♪ ラララララ」は、手を挙げて揺らして、僅かに口ずさみながら楽しみました。
大好きな「ダウンタウンボーイ」。
特にイントロのスライド・ギターが好きなのですが、残念ながらギターではなく、ホーンでアレンジした演奏でした。
そしてミドルの「♪ Boyfriend Girlfriend 大切なMy friend あの輝きはかえらない いつまでもお前にキスしていたいのに」の所が大好きで、胸がキュンキュンしました。
「僕の心に虹が架かかっているという曲です」と紹介して、「レインボー・イン・マイ・ソウル」。
「90年代のサムデイ」と言われているという記事を目にしたばかりだったのですが、たしかに、「♪ 失くしてしまうことは悲しいことじゃない」というのがキーワードで、なんだか心が強くなる思いですし、聴いてて心が温かくなります。
雨が降っていたこの日、夕方には止んで、東京の空には虹が架かっていたそうで、ちょうどこの曲を演奏していた頃?という奇跡的な事もあったみたいです。
初期の長尺バラード「ハートビート」。
抑えた演奏に、切々と歌う佐野さんの声にじっくりと聴き入るしかありませんでした。若い頃と違う、今の佐野さんの声で歌われる魅力がありました。
「ワイルドハーツ」。
これも大好きな曲です。
高揚感溢れるアレンジで、ホーン隊が煽る所とか、気分が上がって元気が出ます。
ヘヘイヘイ!
「♪ ラジオに流れるサキソフォン」の後で、山本さんがサックスのフレーズを奏でるのが大好きなのですが、今回は何故かそれが無かったのが残念でしたけど。
「変わったタイトルの曲です」と紹介して「愛が分母」。
大好きなスカ・チューンですが、配信限定のシングルで、今の所CDでのリリース無し。次のアルバムに入れてほしいのですが...。
まあ、とにかく大好きな曲を今回も生で聴けて大満足。前回のライヴと違って、今回はホーン隊がいるので、さらに本領を発揮します。
サビの「♪ あーいーがぶんぼっ」はものすごくキャッチーだし、締めの「♪ Say Yeah」は気持ちがスカッとします。
許される範囲内で、声を僅かに出して口ずさんでしまいましたが、本来、大声で一緒に歌って踊って盛り上がれる曲なので、いつかそれができたら最高だよなあ。
「合言葉 – Save It for a Sunny Day」。
優しい曲です。
今日のような雨上がりの日に散歩に出掛けたくなるような気分です。
「ヤァ!ソウルボーイ」。
今回のライヴのタイトルから想像できる通り、きっと演奏するだろうと思ってましたが、やっぱりやりましたね。
カラフルな『フルーツ』のジャケットが目に浮かぶような、色彩豊かなポップ曲。
「ロックンロール・ナイト」。
初期の長尺バラードとして類似している「ハートビート」をやったので、今回はこの曲はやらないだろうなと思った所だったので、演奏が始まった時にはビックリし、そして歓喜。
この曲は長いし、CDで聴いてる分にはそれほど...と最初は思ってたんですが、ライヴ映像を観て、思い入れがガラッと変わった曲です。ホント、ライヴだと聴き所がたくさんあって、圧倒されるんです。なので今回、生で聴けて、ホント感激。
「♪ Rock & Roll Night Rock & Roll Night Oh 今夜こそ」は力強いし、長いけど、聴き飽きないドラマチックな展開。
そしてなんと言っても佐野さんの「Oh~」というシャウトが、レコーディングされた音源とは比較にならない程の素晴らしさで震えました。
絶唱。圧巻。
65歳になっても、あんな凄いシャウトが出来る佐野さん。
これを生で体験できただけで価値がある、ホント来て良かったと心から思いました。
重低音のビート・ナンバー「ヤング・フォーエバー」。
Dr.kyOnさんも、キーボードを離れて、リッケンバッカーのギターを携えてステージ前方で演奏。
サビは胸が熱くなってきます。僕もこの歳になったので、こういう詞が沁みてきます。
メランコリックに揺れるような「朽ちたスズラン」。
言葉をひとつひとつ置くように歌う佐野さんです。
「禅ビート」。
前回のライヴではオープニングを飾ってた曲。きっとお気に入りの曲なんだろうな。
サイケデリックで、ビートが唸る曲です。
この辺りで、元春クラシックから、COYOTE楽曲モードに入ったな、と感じました。
ベースがビートを刻んで始まった、やった!大好きな「ポーラスタア」です。
「♪ ほら見上げてごらん 冬の星空 あれはポーラスタア」と、みんなで上空を指さすのがカッコいいです。
演奏は熱くもクールで痺れます。
COYOTEモードに入ったのなら、次はあの曲がいいなあと思ってたら、その通りに来た、「バイ・ザ・シー」!
とにかくリズムが気持ちいいし、サビの「♪ 週末は君と街を離れて海辺のコテージ バイ・ザ・シー」という所が流れるようにハマっていて素晴らしい。
そして、間奏の藤田さんのギター・ソロも含め、エンディングに至る流れでの、深沼さんのギター・ソロ、渡辺さんのピアノ・ソロ、kyOnさんのキーボード・ソロ、山本さんのサックス・ソロと、ソロ・パートの連続が見応え充分で目が離せず。これもCD音源とは違ったライヴならではの魅力です。感動。
次は「東京スカイライン」。
ゆったりとした、渋めのバラードです。
ステージ前方に張り巡らされたいくつものオレンジの電飾が光り出して、その直線がスカイラインなんだなあと、綺麗でした。
「La Vita é Bella」。
僕が近年の佐野さんに興味を持つきっかけとなった、思い入れのある曲。
ポップでありながらも力強く、涙が出そうです。
「♪ 君が愛しい 理由はない」「♪ 朝は誰にでも訪れる」
これも、何度聴いてもいいね。
「La Vita é Bella」はアルバム『ZOOEY』の収録曲なのですが、そのアルバム名と同じ名前を持った、佐野さんの愛犬ゾーイくんはとても元気だそうで、ゾーイくんのやる事が1番のエンターテインメントで、彼には敵わないと言ってました。
という事で、1番新しい曲と紹介して「エンタテイメント!」。
畳み掛けるようなビートが心地良い、切れ味鋭くも爽やかな、大好きなナンバーです。これも盛り上がりましたよ。
そうやって、気分が上がった所で、次はあの曲がいい!と願っていたら、その通りのイントロが流れて涙。「純恋(すみれ)」です。
イントロが流れ始めた時に、ピンク色のライトが佐野さんを照らしていて、その照明のシャワーを浴びるように両手を広げていた佐野さんの姿がカッコ良く印象的で忘れられません。
サビもすごく好きで、「♪ 君がいなければこの心は闇に彷徨うだけ」の件は感動的です。
ファンキーなR&B「誰かの神」。
ギター・ソロがドライヴしていてカッコいいんですよね。
「♪ 聖者を気取ってる妙な人に会った」のフレーズが耳に残りました。
「空港待合室」。
バラードっぽく始まったかと思いきや、一転、オールド・タイプのロックンロールになる曲です。
これもたしかkyOnさんがギターを弾いていて、ギター大会だった気がします。
テロテロテロと鳴り響くギターのフレーズで始まる「優しい闇」。
タイトルに反して、全然闇を感じないんですよね。明るさや希望を感じる、大好きな曲。
「♪ トゥットゥ、トゥールットゥル、トゥールットゥルッ、トゥールッ」という印象的なコーラスに導かれての「ニューエイジ」。
この曲にはVISITORS VERSIONとHEARTLAND VERSIONと、2つのヴァージョンがありますが、僕はVISITORS VERSIONの方が好きなので、そちらの方でやってくれたので良かった。
さらには「♪ 数えきれないイタミのキス 星くずみたいに降ってくる」の後で流れる星の効果音も入っているのがライヴならではで好き。
終盤の「♪ 数えきれないイタミのキス」の連発は興奮しますね。
80年代に戻ろうという事で、「悲しきレイディオ」。
この曲のピアノのイントロが流れた時はビックリしました。
何故かというと、今回は、この曲はやらないのかなと思ってたからです。というのも、この曲をライヴでやる時は、後半に観客とコール&レスポンスをするパートがあって、それが盛り上がる恒例なので、コール&レスポンスが出来ない現在の状況では、この曲は削除せざるを得ないかなあと。
でも、大好きな、良い曲なので、コール&レスポンス抜きでもやってくれたらいいなと秘かに思っていたので感激しました。
サビの「♪ レイディオー!レイディオー!」は、拳を挙げて、一緒に(小声で)歌っていました。
とびきりポップでキャッチー、ちょっぴり甘酸っぱさも感じる、ホント、良い曲で興奮したのですが、本来ならコール&レスポンスもあるんだよなあ、それをいつの日か体験してみたいなあと強く思いました。
次に突然始まったのが「サムデイ」。
またもやビックリしました。いつもだったら、「この曲はみなさんが発見してくれたお蔭で僕にとっても大切な曲になりました」とかなんとか、想いを説明してから始めるのが常だと思っていたので、なんの言葉もなく、いきなり演奏が始まったのが驚きでした。
この曲は、2003年に、『EPIC 25』というイベントで聴いた事がありましたが、あの時は今ほど佐野さんのファンではなかったので、それと比べると、今回この曲を聴くのは重みが違うというか、感動の度合いが違います。
これが佐野元春だぞ、と。
「♪ オー・ダーリン こんな気持ちに揺れてしまうのは 君のせいかもしれないんだぜ」のフレーズは切なかったです。
「♪ Happiness & Rest」の所は、オリジナルとは歌い方を変える事が多く、今回も変えて歌っていたのがちょっと残念ではありましたけど。
それでも名曲は名曲。
間奏の山本さんのサックス・ソロも圧巻でしたし、その直後の「♪ いつかは誰でも愛の謎が解けて ひとりきりじゃいられなくなる ステキなことはステキだと無邪気に 笑える心がスキさ」のフレーズは、佐野さんの歌が熱くて涙ものでしたね。
「サムデイ」をやったとなると、ライヴが終わりに近づいてきたのを実感します。
でも、あの曲もこの曲も、まだやってないぞ、どうなるんだ?と不安も感じました。
そんな中、始まったのが「アンジェリーナ」。
「♪ オー アンジェリーナ 君はバレリーナ」の所やサビの「♪ 今夜も愛をさがして」の所は拳を突き上げて盛り上がりました。
「♪ 今晩誰かの車が来るまで 闇にくるまっているだけ」の、「くるま」と韻を踏む所は強調して歌ってましたね。
これにて、ステージ前方にバンド・メンバーが集まって、本編終了です。
本編終わっちゃったか...あと、やってない曲は...「ヤングブラッズ」に「約束の橋」に...と、色々と考えました。
はたして、やってくれるのか。
特に、佐野さんの曲で1番好きと言ってもいい「ヤングブラッズ」...。
アンコール。
スクリーンには、「Happy Birthday, Moto」の文字が。
そうです。今日は佐野さんの65回目の誕生日なのです。
緊急事態宣言が出されている中でも、延期にしないで、この日にこだわってライヴを行ったのは、誕生日という、記念の日だったからなのかもしれません。
そして、佐野さんが「もう1曲やろう」とメンバーに声をかけました。
もう1曲...という事は、あと1曲だけなのです!
始まったのは「約束の橋」。
佐野さんの曲で、1番売れた曲ですからね。これを最後に持ってくるのはある意味正解でしょう。
明るさと力強さと希望を持った、華のある曲です。
終盤の「♪ ラ~ラ~ラ~ララ~」は、歌えないはずなのに、観客全員が大合唱をしているかのような錯覚を起こしました。
19時50分、ライヴは終了しました。
自粛ムードに負けない、素晴らしいライヴに感謝
いやあ、感動しました。
こんなに感動するライヴは滅多にないと思うくらい、素晴らしかったです。
昨年佐野さんの大ファンになってから、観たいと思ったタイミングで、観たいものが観れた。
こんな素晴らしいライヴを、こんな時期に開催してくれて、ホントにありがたかった。
感謝しかありません。
いや、まあ、もちろん、不満もあります。
特に「ヤングブラッズ」。代表曲だし、40周年記念ライヴだから、絶対やってくれると期待してただけに、やらなかったのはあまりにも驚きで落胆しました。ライヴ終盤は「ヤングブラッズ」をやらない事のショックで、意識が集中できなかった面もありました。
それに、「ヤングブラッズ」だけではなく、他にも、大好きな曲、ライヴで聴きたいと思ってた曲がたくさんあります。
COYOTE楽曲は、今後も聴ける機会は多いでしょうが、元春クラシックと呼べる代表曲をライヴで聴ける機会は、限られた曲以外は、実はそんなに多くもなさそうで、だからこそ、40周年記念ライヴに期待してたのですが、次の記念ライヴというと、45周年?となると、佐野さん70歳?あわわ...。
どうしてもライヴで聴いてみたい曲が、生で聴ける日はちゃんと来るのでしょうか。あんまり過度な期待はせず、待つしかないのでしょう。
まあ、それは置いといて。
COYOTE GRAND ROCKESTRA。
とても見栄えもしてカッコ良かったし、見応え、聴き応えのある、素晴らしい演奏でした。
藤田さんが左利きなので、佐野さんを挟んで二人のギタリストがステージ前方に出てくると、左右対称になって、とてもカッコいいなあと何度も感じました。
佐野さんは、前回のライヴよりも多くMCをしゃべってくれたのが意外でした。結構しゃべるんだな、と。
40年支えてきてくれたファンへの感謝の言葉や、自分の居場所はライヴだという事とか、色々ありましたが、特に、「このパンデミックの中、わかった事がある。政府は当てにできない、という事だ!」と力強く言っていたのが印象的でした。
そして、特にファンに愛されている曲を披露する前には、「詞を知ってる人がいたら、一緒に歌ってください!.....心の中で」を連発していてウケました。もうギャグみたいになってたよ。
実は、40周年記念ライヴは、武道館と、大阪城ホールの2公演だけで終わりではなく、コロナが落ち着いたら、40周年記念ツアーと題して全国を周るんじゃないかと秘かに願ったりしています。
それにしても、多くのアーティストが軒並みライヴを中止・延期している中、緊急事態宣言下で5000人規模のライヴを敢行した佐野さんの勇気、心意気。
自粛ムードに負けない、これぞロックンローラー。
素晴らしいライヴだった!
このライヴ映像がDVDになりました
40周年を記念して、武道館と大阪城ホールで行われたライヴの映像が、Blu-ray&DVDになりました。
両方の公演の映像が使われています。
佐野さんの代表曲から、現在のCOYOTE BANDの楽曲まで、佐野さんの歴史を振り返ることのできる、素晴らしいライヴ映像が収められたDVDです。
現在の佐野さんのカッコ良さを堪能してください!
『佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA 40TH.ANNIVERSARY `YAH!’』 Amazonで見る
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