BiSH Live@国立代々木競技場第一体育館 2022.12.20 感想

BiSH FES

2022年12月20日(火)@国立代々木競技場第一体育館

BiSH FES開催発表...しかし

BiSHが解散までに掲げた公約のうち、BiSH FESの開催だけが11月になっても未定だったのは気付いてました。
さすがに、こんなに押し迫ったら無理だろう、開催は来年になるのでは?と思っていたら、紅白に落選したあたりから、「年末にBiSH FESありうるぞ」という話が盛り上がってきました。

すると11月下旬に、12月20日にBiSH FESを開催することが発表されました。
もう1ヶ月前切ってるじゃん...予定は...と思ったら、なんと僕の仕事が休みの火曜日開催!
普通ならここで喜んだところですが、実はその日は佐野元春のライヴがあって、抽選に申し込んである。しかも、FESの知らせを受けたのは、抽選受け付けが終了した1時間後だったのです。もう変更・取り消しは出来ません。
うわあ、あと数時間早く知るのが早かったら、佐野さんのライヴの申し込みを変更できたのに!
BiSHと佐野さんは、僕が行きたいライヴの最優先アーティスト。
まさかそんな2つのライヴ日が重なったりはしないよなあと、ふと考えた事もありましたが、本当に重なってしまう事になるとは。
でも、佐野さんとBiSH、どちらを取るかと言われたら、もうすぐ解散してしまうBiSHを取るしかありません。
佐野さんのチケットが無駄になるとしても、今回はBiSHを選ばざるを得ないのです。

BiSH FESとは

で、そのBiSH FESの方も、対バンがどんなアーティストになるのかが話題になってましたが、以前行われたBiSH FESは、出演したのはBiSHだけだった、という話を聞いていたので、たぶん今回もそうなるだろうと予測してました。
そしたら後日、出演アーティストが発表されて。
出演・BiSH / BiSH / BiSH / BiSH
と、4組ともBiSHという事になりました。
僕は、たくさんのアーティストが出る分、持ち時間が短いフェスは好きじゃないので、他のアーティストも出るフェスだったら、逆に僕は行かなかったかもしれません。
数日前にTwitterで、BiSHの歴代衣装の人気投票をやっていたので、たぶん、それで人気の高かった衣装を着た4パターンのBiSHが登場するという趣向になるんだろうなとも予測できました。

チケット確保

そして数日後にはファンクラブの抽選受け付け。
12月22日のライヴの方は、ファンクラブでも抽選に落ちたので、また落ちたら、ファンクラブに入った意味がどんどん薄れるじゃん...と不安でしたが、今回は見事に当選。
ホッと胸をなでおろし、BiSHのライヴに参加できる喜びを嚙み締めたのでした。

今回のリセール状況はというと、リセール開始から多数の出品があって、1週間前にはドッと増え、最終的に、ライヴ前日には通常チケットでも100枚近く、3万円のチケットは150枚くらいの出品が残ってました。
今回は余裕でチケットが手に入る状況でありました。

あとは、また最近コロナの陽性者が増えてるだのなんだの騒ぎだしていたので、BiSHのメンバーがそんな事にならないようにと願いながら。

ライヴ当日、会場へ

そしてライヴ当日。晴れ。
国立代々木競技場に行くのは、どうやら8年振りになるらしいんだけど、原宿駅も変わっちゃっててね。ちょっと近道が出来るようになったかな。
でも、駅前からすでに行列が出来ていて、ノロノロとしか進まない。
そりゃそうだよね、みんなあの狭い歩道橋を渡るんだもん。なかなか進まないに決まってる。
開場時間の17時30分は過ぎていたので、開演まではあと1時間近くあるものの、トイレにも行きたいし、ギリギリになったらどうしよう、なんて焦りましたが、思ったよりも早く進んだので、18時前には入場出来て、自分の席に着く事が出来ました。

僕の席は、北スタンド1階F4列6番。
1階の前の方だし、思ったよりも近かったです。アリーナ後方よりずっといい。
でも、また最近視力が悪くなっているのか、ステージがはっきり見えない。メガネをグッとかけ直して目を凝らさないと、メンバーの表情はつかめない感じです。

ライヴ始まる

開演時間の18時30分を10分以上過ぎ、ようやくライヴが始まりました。

01. BiSH -星が瞬く夜に-
02. BiSH -星が瞬く夜に-
03. BiSH -星が瞬く夜に-
04. BiSH -星が瞬く夜に-
05. BiSH -星が瞬く夜に-
06. BiSH -星が瞬く夜に-
(Intermission)
01. ア・ラ・モード
02. 脱・既成概念
03. Am I FRENZY??
04. MORE THAN LiKE
05. ハッピーエンドじゃなくても
06. スーパーヒーローミュージック
(Intermission)
01. Marionette
02. スパーク
03. 優しいPAiN
04. Life is beautiful
05. FREEZE DRY THE PASTS
(Intermission)
01. ZENSHiN ZENREi
02. デパーチャーズ
03. MONSTERS
04. サヨナラサラバ
05. プロミスザスター
06. beautifulさ
07. サラバかな
(Encore)
08. ZUTTO
09. ALL YOU NEED IS LOVE

Twitterで歴代衣装の人気投票をやった時に、選択肢に伝説の「スクール水着」が入ってなかった事に不満をもってらっしゃった方がいましたが、登場した1組目のBiSHが着ていたのはスクール水着!
といっても、手足は銀色の生地に包まれていて、肌の露出はほとんど無いアップデート・ヴァージョンの衣装でしたが。

「BiSH -星が瞬く夜に-」
この曲がオープニングのパターンはお馴染みで、最初から一緒に振り付けを踊って、楽しい気分ではありましたが。
この曲の連続投下は、過去のライヴでも何度もあって、それはBiSにおける「nerve」の連続投下とか、ある意味WACKグループのお約束みたいな感じでもあります。
「BiSH -星が瞬く夜に-」は大好きな曲ですが、さすがに連発されるとキツイものがありますし、他の曲をやる時間を削っていて不満だったりもするのですが、BiSHのライヴに行き続けてたら、そういった場面に出くわす事もあるかなとは思ってました。
しかも、今回のようにBiSHが何度も出てくるフェス形式であれば、「BiSH -星が瞬く夜に-」だけを歌うBiSHがあっても不思議ないよな、と予想してました。
そしたら、ホントにそう来ましたね。
2回目のイントロが流れた時は、「やっぱりかー」と思ったし、3回目が終わった時は、「これで終わるはずじゃないよな」と思ってたら、やっぱり4回目のイントロが鳴ったし、この頃になると、会場内も失笑というか、「どうしようもないな、BiSHは止められないな」という空気になってました。
5回目の時は、最初から終わりまで、メンバーも観客もヘッドバンギングするという苦行。
それで、ヘドバン終わってヘトヘトになって、やっと終わったと思ったら6回目のイントロが鳴るという絶望感。
これがBiSHなんだぞ、というのを見せつけられた感じでしたね。

こうやって、「BiSH -星が瞬く夜に-」を6回歌って、1組目のBiSHは終わりました。

インターバルです。
ステージ上では、バンド・セットを用意していました。
10~15分待たされました。
この時間はちょっと、気持ちが切れるというか、盛り上がりが冷めますよね。
この後、4回もそんな時間があったのは辛かったです。
ちょっと寝ちゃったよ。

次に登場した2組目のBiSH。
THE NUDEの衣装、ダントツの1位だったそうです。
で、この組のセットリストはBiSHのメンバーで考えたそうです。メンバーが1曲ずつ出し合ったのかな。
誰がどの曲を提案したか、なんとなくわかりますね。

「ア・ラ・モード」
ハシヤスメさんのソロ曲でスタートするという意外な展開。
ハシヤスメさんのソロといっても、BiSHとして採り上げる機会も多く、メンバーの嫌々ながらもサポートする様といい、なんだかBiSHの曲と言ってもいい感じになってます。
微妙に良い曲です。

「脱・既成概念」
一気に最近の曲になったので、ある意味ホッとしたというか、異様な流れのこのフェスの空気が落ち着いたように思えました。
初めて聴いた時は、コミカルな曲だという印象を持ったのですが、何度も聴くとこれはクールな曲で、どんどん好きになってきました。

「Am I FRENZY??」
僕が初めて買ったBiSHのDVDの1曲目がこの曲だったので、ある意味僕とBiSHの始まりみたいな感じで印象に残ってる曲です。
リンリンが和傘を使ったパフォーマンスをしていて、これは当初からアイナがイメージしていたアイデアだったのですが、今まではやれなかったとの事でした。

「MORE THAN LiKE」
以前はあまり好きな曲ではなかったのですが、チッチの歌い出しが可愛らしく思えてからどんどん好きになった曲です。
ポップで疾走感溢れます。

「ハッピーエンドじゃなくても」
シングル「どんなに君が変わっても僕がどんなふうに変わっても明日が来る君に会うため」のカップリングで、レアなんじゃないかと思ったら、やっぱりライヴ初披露だったそうです。
アイナがファンのためを思って作詞したとの事。

「スーパーヒーローミュージック」
元気でスピード感ある曲です。メンバーが目まぐるしく動いて、リードを取るアユニが走ってセンターに躍り出てくる瞬間とか好きです。
珍獣たちの着ぐるみも登場して、カオス。

これにて2組目のBiSH終了。

3組目のBiSH登場。
I am me.の衣装、白と水色で清楚な雰囲気でした。
で、いつの間にかバンド・セットが無くなってる。その分、スクリーンにCG映像が映し出されていて、奇妙な部屋の中を表しているようでした。

「Marionette」
ミニ・アルバムの収録曲ですから、割とレアなんじゃないかと思いましたね。これを生で聴く機会が来るとは思ってもみなかった。
かなり好きな曲ではあるのですが、正直、他にやった方がいいシングル曲がたくさんあるだろ、と思ってしまいました。

「スパーク」
大事なBiSHの始まりの曲ですが、僕はライヴでは初聴きです。大事な曲なので、生で体験しておくべきと思っていたので、やっと聴けてホッとした感じです。
ほのぼのした感じがたまらないです。

「優しいPAiN」
これは「スパーク」をダークにしたような感じで、僕は「スパーク」のアンサー・ソングというか姉妹曲だと思ってたんだけど、それが実際に連続して披露されると感慨深いものがあります。

「Life is beautiful」
「♪ 愛してる愛してるよダーリン」と、BiSHにしては珍しいラヴ・ソングです。

曲が始まる前に椅子を持ってきたので、ああ、「FREEZE DRY THE PASTS」だな、と。
リンリンの奇妙な世界観に浸ります。

3組目のBiSHは、シングル曲もありましたが、ポップでキャッチーな王道ではなく、どちらかというと裏道を表現した構成でしたね。

再びバンド・セットが組まれていました。
4組目のBiSHは、REBOOT BiSHの衣装です。

「ZENSHiN ZENREi」
元気に弾ける曲です。
3組目がダークなトーンだったので、一気に明るい方へと振り切ってきました。

「デパーチャーズ」
すごい大好きな曲がやっと出て来たという感じ。
「♪ たかが運命なんてもんは」と歌うアイナのパートがめちゃ好きです。
楽しく踊ってる感じが伝わってくる振り付けも好きです。

「MONSTERS」
今日はフェスを模した感じで、普通のワンマンライヴとは違う空気があったのですが、この辺りで、ようやくBiSHのライヴを観てるんだ、という実感が沸いてきました。
「♪ 忘れそう忘れそう」の後のジャンプとか気分爽快。

「サヨナラサラバ」
冒頭のモモコのセリフを入れるタイミングが取りづらそうでした。
気合が入る曲です。

「プロミスザスター」
2番のサビ終わりの、アイナの「♪ Oh oh oh oh~」は、ゾゾゾと来ました。マジで鳥肌立ちました。
そしたら、ラストの「♪ プロミスザスター~」の絶唱は、声が伸びるほどにボリュームも大きくなっていって圧倒的。さっきの鳥肌を超える鳥肌。
今日のアイナは絶好調。やっぱりアイナのヴォーカルは凄い。驚異的。
これを聴けただけでも、来て良かったと思えましたね。

「beautifulさ」
これもお馴染みトゲトゲダンスを無心でやりました。

前曲から間髪入れず、メドレー的に「サラバかな」
チッチの可愛い「♪ サラバかな そりゃないな」からの、アイナの「♪ その手を離さないよう」の流れ、そして「BiSH行くぞーっ!」の雄たけびに胸アツでした。

一気に盛り上げていった感じの4組目のBiSHでした。

アンコールは、まだやってない曲としては、「オーケストラ」「ALL YOU NEED IS LOVE」で決まりだね、と思ってました。
そしたら。

「ZUTTO」
あ、そうでした。今月発売の最新シングルがあったんでした。
これをやらずにはおけないですよね。
新しい曲ながら、一緒に振り付けをして楽しめました。
ラストの「♪ 一人じゃない~アウッ!」が好きです。

「ALL YOU NEED IS LOVE」
原曲では、前半のバラード部分はギターが主導するのですが、今回はピアノを主体としたアレンジ。バラード部がよりしっとりとなって、新鮮でした。

3時間半ものライヴが終了

21時55分、ライヴ終了。
約3時間半ものボリューム...ですが、途中の入れ替え時間がたくさんあったので、そこまでお腹一杯ではないし、こうなる事は想定内。
入れ替え時間はそれぞれ10分以上あったので、何度も休憩させられるっていうのは気持ちの盛り上がりを分断してましたね。
フェスってこういうものなのかもしれませんが、やっぱり僕はワンマンライヴが好きで、一気に駆け抜けてほしいと思いました。

それにしても、「オーケストラ」が無かった!というのが驚きでしたね。
どうしてやらなかったんだろう。

「BiSH -星が瞬く夜に-」を6回もやりやがって、他の曲やる時間がなくなるじゃないか、と思ったものの、「BiSH -星が瞬く夜に-」以外に20曲やったので、結局普通のライヴと同じくらいの曲数になったので不満は無し。

FESと謳ってたので、普通のライヴとどう違うのかなと思ってましたが、概ね想定内でしたね。
ただ、一応FES形態なので、普通のライヴと違う空気は確かにあって、なんとなく中途半端な気持ちもあるにはあったのですが、面白い事をやろうというBiSHの意気込みは伝わってきました。
まだまだ生で聴けてない大好きな曲はいっぱいあるなあとは思うものの、今回のライヴも、これはこれで楽しめました。

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