2017年10月17日(火)@朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
チケットが獲れない!
桑田さんのNEWアルバム『がらくた』が、ソロ最高傑作と言ってもいいくらいの出来で、これは是非ライヴで聴いてみたいと思っていたので、東京ドームに行く気マンマンでした。
きっとライヴに行ける。なんとなくそう思っていたのです。
ところが。
先行抽選、3回もあったのに、3回ともハズレてしまったのです。
おかしいな、こんなはずじゃなかったのにな。
ブログ仲間のfmbmrtjd-mmkkaiさんは、早々に東京ドームを諦めたそうです。
でも僕は諦めません。一般発売できっちり獲ってみせる。
一般発売の受け付けは、珍しく12時から。期待と不安と緊張でその時を迎えます。
12時。
繋がらない時は、即座に「ただいま混み合っててアクセスできません」の画面が出るものなのですが、今回はちゃんと購入画面に繋がりました。
希望日や購入枚数、パスワードを打ち込んで、いざ!と、購入ボタンを押したら、「購入に失敗しました」の文字が。
ウソー、と思って再び購入画面にアクセスすると、
「予定枚数終了」の文字が。
この間、5秒くらいです。
愕然としました。
まさか、こんなに早く売り切れるとは。
やっぱり、土日開催というのが大きかったと思います。
平日だったら、もう少し獲りやすかっただろうに。
とにかく、これで東京ドーム参戦は絶望的となりました。
きっと行けると思っていただけに、この現実はなかなか受け入れられませんでした。
東京がダメなら...その手があったか
そんな失意の中、fmさんの事を思い出しました。
fmさんは、東京ドームを諦めて、新潟公演のチケットを手に入れた、とTwitterに書いてました。
新潟、か。
新潟公演はツアー初日で、この初日公演なら、僕が仕事休みの火曜日。一泊して、次の日の朝早く帰ってくれば、仕事にも間に合うだろう。
そう思ったら、僕の中で、なにかがムクムクと動き出しました。
fmさんに同行させてもらえないかな。
そう思うや否や、fmさんにメールを打っていました。
まだ僕の中では決定ではなかったし、この時点で、fmさんが新幹線のチケットやホテルの予約を既に獲ってあったなら、アウトだったと思います。自分ですべて手配してまで行こうとは思わなかったでしょうから。
でも、fmさんからは、まだ新幹線やホテルをおさえてないし、是非ご一緒しましょう、との返事が来ました。
しかも、この過程で確認してみると、ライヴの次の日も偶然僕の仕事はオフになっていた事が判明しました。
これはもう、行けと言ってるようなもんじゃないか、と思えてなりませんでした。
ライヴのために、わざわざ地方都市まで旅行に出かけるなんて、それまで僕の頭の中にはなかった事でしたから、半分夢見るような気分でしたが、その後はあれよあれよという間にfmさんとの話も進み、新潟行きが決定してしまいました。
早速、ぴあで新潟公演のチケットを購入し(この時点までチケットが売れ残っていたというのも縁ですなあ)、fmさんと大まかな打ち合わせをして、新幹線とホテルを獲ってもらいました。
泊りがけで旅行するなんて、僕にとっては15年振りくらいの事。
それだけ、旅行とは縁遠くなっていたので、なんだか、ライヴ目当てに一泊旅行するだなんて贅沢な事、ホントにしていいのかなあ、という、どこか後ろめたい気持ちでいっぱいでした。
風邪をひいた
こうして、新潟ライヴ参戦が決まったのは、ライヴの10日ほど前で、なかなか心の準備もつかず(桑田さんのライヴを観るのは11月と思っていたから)、慌ただしく毎日が過ぎました。
さらには、この期間のお天気。
前日との気温差が10℃以上あったりした日があったかと思えば、その数日後には12月並みの気温だとか言って急激に気温が下がったりとかして。
風邪を引きました。
寒暖差にやられました。
昔は、少々の気温の変化などなんとも思わず、滅多に風邪なんか引かなかったのですが、ここ何年かで、めっきり体が弱りました。
歳を取った事を強烈に実感します。
風邪と言っても大した事はなく、夜になると微熱や咳が出るくらいで。次の日の朝には良くなってるのですが、また夜になると具合が悪くなってくるという。
病院に行くほどでもなく、それでいてなかなか治らない。
僕の最近の風邪はそんなパターンです。
大切なライヴの直前に、こんな状態になったものですから、少々不安はあったのですが、当日重症化して行けなくなるとかいう心配はしてませんでした。
なんとかなるでしょ、と。
けれども、今回は1人でライヴに行くわけではなくて、fmさんと一緒なわけですから、迷惑はかけられません。
僕はライヴさえ観られればいいのですが、fmさんは、観光を兼ねてと考えている事でしょう。
最初は、僕もfmさんの観光に同行するつもりでいたのですが、ライヴ前に無理して動き回って、風邪が悪化してライヴどころじゃなくなってしまったら。また、風邪の悪化じゃなくても、ライヴ前にあちこち観光して体力を使ってしまったら、疲れてライヴ中に眠くなってしまうんじゃないかという不安が出てきました。
チケット代のみならず、今回は新幹線代やホテル代など、かなりの大金をかけるライヴです。それなのに、肝心のライヴ中に眠くなってしまって睡魔との戦い、ライヴの記憶がほとんどない、なんて事になったら悲惨すぎます。
そんな目には遭いたくないので、無理はしない事にしました。体調に不安がある旨をfmさんに伝えて、ライヴ以外は別行動とさせていただく事にしました。
その方が、fmさんも僕に気を遣わず、自分の行きたい所に自由に行ってもらえると思ったからです。
僕は、基本、新潟駅周辺でおとなしく時間を潰す事としました。
ライヴ当日。いざ新潟へ
さて、あっという間にライヴ当日です。
体調もなんとか大丈夫。
お天気は、関東は雨模様なのですが、新潟は晴れマークで、安心して出かける事となりました。
初めての上越新幹線です。
熊谷から新潟まで1時間半ほどで着いてしまいます。
fmさんと話しながらだったので、あっという間に到着。ヘタに独りで東京へ出ていくよりも短い時間に感じました。
旅行という気がしません(笑)。
泊まるホテルはドーミーイン新潟。
新潟は天気も良く、ホテルの場所を確認してから、一旦fmさんと別れ、別行動です。
駅ビルでぶらぶらする事にしました。
15時にホテル前でfmさんと合流する事になっていたので、ホテルへ向かっていると、なんだか体がダルい事に気付きました。
久し振りの旅行は楽しく、高揚感もあって忘れていたのですが、そういえば風邪を引いていたのでした。
なんだかしんどくなってきました。
15時にホテルにチェックインし、自分の部屋へ。
ここで、1時間半ほど休憩です。
しばらく横になっていたのですが、これからライヴ会場まで30分近く歩かなければならないと考えると憂鬱でした。
風邪薬と栄養ドリンクを飲んで、いざ出発です。
17時30分開場という事で、その1時間前にホテルを出ました。
fmさんと話しながら歩いていると気が紛れるのですが、ふと我に返ると体がダルい。
このままなんとか悪化しなければいいなあ、との思いでした。
それでも、会場の朱鷺メッセに向かうまでの信濃川沿いの光景はインパクトがあって、忘れられないでしょうね。
大混雑の会場
会場は既に大混雑で、どこが入り口なのか、長く伸びた列はいったいなんのための列なのか、まるでわからないほどでした。
fmさんとはライヴの席も離れているだろうし、fmさんはその前に夕食を摂るという事で、ここでまたお別れです。ライヴ後の合流を約束して、また独りになりました。
開場時間までまだ30分ほどあります。
なんとか座れるところを見つけて、体力温存です。
開場時間になったので、そろそろフロアに入ろうと思います。
桑田さんのライヴは本人確認が必要で、座席もどこになるか、当日引き換えするまでわかりません。
まあ、最後の方に買ったので、前の方の席ではない事は明白なのですが、なんとか僕にとって少しでも良い席でありますように。
入場待ちの行列が、会場入り口まで伸びていたのですが、まずは、座席指定券に引き換えてからでないと、と思い、行列を無視して前方まで進みます。
管理番号のアルファベット別で、引き換え場所が違うようです。
僕の番号はアルファベットGなので、その受付を目指します。
ちょいと並んで、本人確認をして、チケットを座席指定券に引き換えてもらうと、そのまま荷物チェックをして、フロアに入れてしまいました。
あれれれ?
座席指定券に引き換えてから、長い入場待ちの行列に並ぶのかと思ってましたが、すんなり入れてしまいました。
て事は、本来は、あの長い列に並ぶべきだったのかもしれません。
でも、ちょっと並んだだけで中に入れてしまいましたよ(笑)。あの長い列はなんだったんだ?真面目に並んでた人に悪かったような気がしました。
僕の席は、管理番号G1176番で、座席指定券に引き換えてみると、76列53番でした。
この朱鷺メッセは、9000人ほど入るらしいのですが、基本、すべてアリーナ席。
ですが、一番後方には仮設スタンドが作られていて、このスタンド席のみ、段差がある座席という事になります。
大方の予想通り、僕の席はスタンド席。でも、ヘタにアリーナ席の最後方なんかよりも、段差があるので、前の人の頭が邪魔で見えないなんて事もないので、良かったなあ、と思います。
しかも、スタンド席のほぼ中央という位置でした。
通路から遠いので、僕的にはやや不満でしたが、ド真ん中なので、僕のちょうど真正面に桑田さんが位置する、という、ある意味見やすい席でした。
桑田さんは豆粒で、肉眼ではその表情は見えなかったのですが、スクリーンもあるし、東京ドームの2階席なんかを考えたら、ずっと近いですよね。
ライヴのスタート
そんなこんなで開演時間の18時30分。
ほぼ定刻通りにライヴは始まりました。
01. しゃアない節
02. 男達の挽歌
03. MY LITTLE HOME TOWN
04. 愛のプレリュード
05. 愛のささくれ〜Nobody loves me
06. 大河の一滴
07. 簪 / かんざし
08. 百万本の赤い薔薇
09. あなたの夢を見ています
10. サイテーのワル
11. 古の風吹く杜
12. 悲しみよ こんにちは
13. Dear Boys
14. 東京
15. Yin Yang(イヤン)
16. 君への手紙
17. 若い広場
18. ほととぎす[杜鵑]
19. 過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)
20. オアシスと果樹園
21. 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
22. 波乗りジョニー
23. ヨシ子さん
(Encore)
24. スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)
25. 明日へのマーチ
26. 白い恋人達
27. 祭りのあと
28. 明日晴れるかな
1曲目は「しゃアない節」。
fmさんからの情報で、「1曲目はみんながドン引きするような曲をやる」と桑田さんが言っていた旨を聞いていたので、たぶん「漫画ドリーム」「しゃアない節」「貧乏ブルース」「どん底のブルース」あたりを予想してたので、想定内。
で、このスタンド席ではみんなおとなしく座ったままで観るのか、はたまた総立ちになって観るのか、と思ってたのですが、1曲目から総立ちになりました。
そのせいもあってか、別にみんながドン引きしてるような感じではなかったです。
のんびりと、ラフな感じでライヴがスタートした、という印象でした。
一斉に総立ちになったので、仕方なく僕も立ったのですが、僕の前の人はカップルの女性で、どうやら彼氏に無理矢理連れて来られたという感じで、あまり桑田さんに興味がある感じでなく、すぐに座りました。その後も座ったまま手拍子もせず、つまらなそうにしている雰囲気が伝わってきました。たまーに、思いついたように変なタイミングで立ち上がるのですが、すぐ次の曲では着席、と、この日ほとんど座ったままの女性だったのでした。
さらに、僕の左隣の人も座ったまま。
で、右隣はなんと空席!という事で、風邪でしんどい僕は、「じゃあ、僕も座っちゃおうかなあ」という事で座る事にしました。
立たないと何も見えないというのでは論外ですが、座ったままでも、ちょっと体をずらせば桑田さんの姿は見えるし、そもそもスクリーンならよく見えるし、だったので助かりました。
ほぼ総立ちのフロアだったのですが、僕の周辺だけこんな感じでした。
バンカラな「男達の挽歌」、アットホームな祭り唄「MY LITTLE HOME TOWN」と続きましたが、正直言って、この冒頭3曲は、僕の好きな曲ではないため、早く『がらくた』の曲やってくんないかなー、との思いでいっぱいでした。
そしてやっと『がらくた』曲登場。
まずは「愛のプレリュード」。
肩の力を抜いて、リラックスした感じで軽いリゾート気分。
ヤケっぱちになって歌う「愛のささくれ〜Nobody loves me」。
中年男の悲哀がグサグサ胸に刺さります。
「大河の一滴」が始まった時の歓声が凄かったなあ。思ったより人気ある曲みたい。
女性との掛け合いも良かった。
一番聴きたかった「簪 / かんざし」が早くも登場。
早すぎて、心の準備が出来ていませんでした。
心がしっとりと濡れていく感じです。
そして一気にポップに気分が上がる「百万本の赤い薔薇」。
この2曲を聴けたら、とりあえず満足、任務完了かな。
次も「あなたの夢を見ています」で、アップ・テンポで明るい曲が続きました。
となると、次は重たいヘヴィ・ロックの「サイテーのワル」です。
こういう曲ほど、バンドの演奏力が楽しめますね。
「古の風吹く杜」は、fmさんが好きな曲だと言っていたので、生で聴けて嬉しいだろうなあと思いながら聴いてました。
鎌倉の歌を新潟で聴く違和感が混沌としてて妙。
桑田さんのライヴでは、スクリーンに曲名と歌詞が表示されるのですが、「悲しみよ こんにちは」というタイトルが出た時に、「知らない曲だ!僕の持ってないシングルのカップリングかなんかかな?」と思いました。
が、聴き進めていると、なんか聴いた事ある感じ。
あー、『MUSICMAN』に入ってたやつか、と思い出しました。
イントロのウクレレの響きに導かれ、「Dear Boys」が始まった時は衝撃が走りました。
まさか、1stのこんな曲をやるだなんて!
大好きな曲でしたが、今頃になってライヴでやるとは思ってもいなかったので、とことん驚きました。
このレア曲の登場は、一番のサプライズでしたね。
前回、桑田さんのソロ・ライヴを観た時に、一番心に残ったのが「東京」だったのですが、今回も聴いてみて、やはり「圧巻」の一言でした。
思わず唸りました。
とりたてて好きな曲ではないのですが、それでも生で聴くと、身震いするほど凄い、と思える。
この日のベスト・パフォーマンスもやっぱりコレでしょう。
音楽ファンには、是非とも生で体験していただきたい曲です。
「♪ 東京は雨降り」。そう。新潟は晴れているのですが、東京は雨なんだよなあ、と思いながら聴いていました。
ここで「恋人も濡れる街角」の替え歌・新潟ヴァージョンをアカペラで一節。
渋く決めた前曲から一転、下世話な歌謡曲「Yin Yang(イヤン)」。
桑田さんも、気持ち良さそうに歌います。
コーラスも、おっぱいイヤン、さわっちゃイヤン、と楽しそうです。
桑田さんがヨシ子さん役の女性に呼びかけて、スクリーンにはそれらしき姿が。当然「ヨシ子さん」を始めるかと思いきや、肩透かしの様に歌い始めた「君への手紙」。
でもこれ、アレンジがシンプルすぎるんだよなあ。
もっと大袈裟に、壮大なバラードにしてたら、もっともっとヒットしたようにも思うんだけど...。
まあ、そんな飾り気のなさが魅力なのかも、とも思うけどさ。
今年一番の話題はコレでしょう、まだまだひよっこ、「若い広場」!
懐かしさを通り越してドリーミー。
今が青春時代、僕らは若い!
サビでは、客席も隣の人たちと肩を組んで大合唱、とでもなるのかなあと思ってましたが、そうなりませんでした。
だから、なんかあっさりと、あっという間に終わっちゃったなあ。
「ほととぎす[杜鵑]」は、清らかなバラードです。
心が洗われる、とはこの事かもしれません。
『がらくた』のオープニングを飾るロック・ナンバー「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」。
終盤になって、ここでグッと力を入れ直した感じがしました。
空気がガラッと変わりました。
あと『がらくた』の中でやってない曲は...と考えて、思い出した瞬間にドンピシャのタイミングで「オアシスと果樹園」をやってくれたのでテンションが上がりました。
旅の歌なので、わざわざ新潟まで旅しに来た身としては嬉しいです。国際航路ではないですが。
近年、評価がグングン上がってきているように思われる「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」。
僕にとっては、リアルタイムでこの曲に接し、一発でやられた思い出の曲なので嬉しいです。
こんなに切なくてポップなモータウン・ビートは聴いた事がありません。
桑田さんの「♪ Just A Man In Love」の後に、観客が「オーイェーエーエーエーエ」と歌って応えるのがライヴのお約束になってきましたね。
さらにポップに上がる「波乗りジョニー」。
この辺りのお客さんの歓声や盛り上がり方はすごかったですね。さすが、人気を再認識しました。
本編最後は「ヨシ子さん」。
世間の評判なんか気にせずに、コレをゴリ押しする桑田さんが好きです(笑)。
バカになってハイになってお祭り気分、という意味では、意外とライヴで盛り上がる曲なんだなあ、と思いました。
きっと本編最後はこの曲になるだろうと予想してたので、的中してニンマリです。
アンコール1発目は何をやるのかなあ、と思ってたら、ピアノでなにやらジャズっぽいフレーズ...ますますもって、なんの曲だろうと思ってたら、一転、「スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」。
そろそろKUWATA BANDの曲は封印しちゃうかも、と思っていたので、安心しました。KUWATA BANDの曲をやるなら、コレしかないとは思ってましたけど。
「スキップ・ビート」というカッコいい言葉を、歌うと「スケベー」になるというのは、とんでもなく素晴らしい発明だと思います。
「♪ Rock And Roll We Like It 俺の大好きなPower」の所は、思わず力を入れて拳を突き上げてしまいましたね。
興奮を冷ますように、お次はほのぼのとした「明日へのマーチ」。
そして、ソロでは1番ヒットしたと言える「白い恋人達」。
この曲は、ピアノを弾きながら歌う桑田さんの姿が印象的だったので、桑田さん用のピアノがない今回はやらないかな?と思っていたのですが、なんて事ない、ハンド・マイクでしっかり歌ってくれました。
いつ聴いても壮大なバラードです。
そして「祭りのあと」。
これも大好きな曲です。これを聴くと、宴もそろそろ終わりだなあと実感し、しんみりしてきてしまいます。
アカペラで始まったのが「明日晴れるかな」。
アカペラだったので、これはおまけでワンフレーズだけ桑田さんが口ずさんで終わりになってしまうのかな?と不安がよぎったのですが、途中からバンド演奏がはじまり、しっかりとやってくれました。
前回観たライヴは2002年だったので、それ以降のヒット曲の中では、この曲を生で聴いてみたいと思っていたので、念願が叶いました。
ラスト近くの「♪ あしたはれーるかなー」は観客全員で合唱して感動しました。
わざわざ新潟にまで来た甲斐のあった、素晴らしいライヴ
こうして21時10分、ライヴは終了しました。
風邪による体調悪化もなく(多少、咳こむのを我慢したりはしましたが)、座りっぱなしによる睡魔との戦いもなく、無事にライヴを乗り切る事ができました。
もちろん、本当は東京で観られればベストだったのですが、とにかく、このツアーを体験する事ができて良かったです。
わざわざ新潟に来てまでも、観る価値があったと思える、素晴らしいライヴでした。
今回はツアー初日という事で、事前にセットリスト情報がつかめない、何が飛び出すかわからない面白さもありました。
いつもはセットリストにこだわる僕なので、好きな曲や、期待してた曲をやってくれないと不満を持ってしまうところなのですが、今回は、セットリスト的に過度な期待は持っていませんでした。
「どうしてもこれをやってほしい」「絶対生で聴きたい」という曲はなく、『がらくた』の曲をそれなりに披露してくれればそれでいい、というスタンスでした。
なので、あれをやってくれなかったからガッカリ、的な気分にはなりませんでした。
ほぼ満足のいくセットリストだったと思います。
ただ、『がらくた』の収録曲で、やらなかったのは「春まだ遠く」1曲だけでした。
大好きなこの曲ですが、事前に、どうやらやらないらしいとの情報を得ていたので、心の準備は出来ていましたが、何故この曲だけやらなかったのか、理由が知りたいですね。
どうせあと1曲なのなら、『がらくた』全部やってほしかったな、と。
それから、ライヴでのお決まりとして、「にいがたー!!」と桑田さんが客席に呼びかけるのですが、そのたびに、「いやいや、新潟民じゃねーし」と、つい思ってしまうので、馴染めませんでした。
普段は、「トーキョー!!」などの呼びかけには、東京都民じゃない僕でも、素直に「おーっ!!」と応えられるのですけど、さすがに、新潟民になりきって楽しむ事はできず、違和感ありまくりでした。
終演後は、出口が超混雑。
入場した時から気付いていたので危惧してた事なのですが、9000人も入る会場なのに、まともな出入り口が1ヶ所しかないのです。これでは混雑するのは当然です。なかなか前へ進めずに、みんなイライラしてました。
かなり時間がたってから、他の出口を開放したのですが、あまり効果がなく、これは改善すべき点だと思いました。
出口では、スポンサーからの粋なプレゼントという事で、三ツ矢サイダーのサザン缶を全員に配っていました。
これはこのツアーの全会場でやる事なのでしょうか。
それとも、この新潟だけの事?
とにかく、ちょっと嬉しいお土産でしたね。
体調悪化寸前で乗り切った
ようやく会場を出て、待ち合わせ場所でfmさんと再会して、話し始めると、僕の声がカッスカスになってたのにビックリしました。
決して、ライヴ中に大きな声を出してたというわけではないんですよ。
むしろ、おとなしくしてました。なのに、わずか3時間ほどで、見事なまでの風邪声になってしまってました。
ホテルに着くと、体がダルくて、肩や腰が痛くて仕方ない。
このままだと、風邪が悪化する、と感じたので、人生初のマッサージをしてもらう事にしました。
ホテルに併設のマッサージ店で、30分3000円。
普通なら、この値段を出してやってもらおうとは思いませんが、この体調では背に腹は代えられません。
少しでも体が楽になれば、との思いでした。
なにしろ、プロの方にマッサージをしてもらうなんて初めての事なので、他との比較はできないのですが、やってもらったら、想像以上に体がスッキリして、元気が出てきました。
当初は、熱っぽいので、お風呂には入らずに寝てしまおうと考えていたのですが、マッサージ効果でいくぶん元気になったので、この勢いでお風呂で体を温めよう、という気になりました。
それでお風呂に入り、風邪薬を飲んでベッドに入ると、じわじわと汗をかいてくるのがわかります。
体が熱を追い出そうとしているのです。
2時間ほどベッドで我慢していると、汗をびっしょりかきました。
さっき着替えたばかりの下着やシャツも換えなければなりません。
シーツもびしょ濡れで困ったのですが、フロントに電話をしたら、換えのシーツを持って来てくれたので助かりました。
なんにせよ、悪い熱を出したので、気分は良くなりました。
計ってないのでわかりませんが、ライヴ直後には上がっていたであろう体温も、平熱に下がったであろうと思われます。
風邪が悪化しなくて良かったです。
次の日もfmさんとは別行動をお願いしていたので、チェックアウト時間までゆっくりして、その後は、新幹線の時間まで駅周辺でおとなしくしてました。
体調も悪くなく、無事に帰宅する事ができました。
声だけは酷かったですけど。
体調の不安はありましたが、なんとか乗り切る事が出来、楽しい旅行でした。
fmさんのお蔭で、良い思い出を作る事が出来ました。
東京でライヴを観る事が出来ないのなら、地方に遠征すればいいという、目からウロコ的な発想を教えてくれたのもfmさん。
とにかく感謝です。
後日、セットリスト情報を見ると、新潟2日目は、「スキップ・ビート」をやらなかったとの事。
ああ良かった、初日で。
このツアーの映像がDVDになりました
僕が観に行った日のライヴではありませんが、このツアーの映像がBlu-ray&DVDになりました。
傑作『がらくた』収録曲を中心に、代表曲まで、僕の好きな曲がてんこ盛りだったこのツアー。
素晴らしかったライヴの思い出がよみがえります。
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