BiS Live@両国国技館 2018.3.4 感想

BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??

2018年3月4日(日)@両国国技館

またもや安いチケット代

昨年BiSのライヴを観た後は、次にライヴに行くのはアヤプリが戻ってきてからか、アルバムがリリースされてからでいいや、と思ってました。
だから、初めに国技館ライヴ開催が伝えられた時も、行かなくてもいいかなと思ってたのですが、調べてみたら、1番安い席は2000円だと聞いて、行く気になりました。
だって2000円ですよ?小さなライヴハウスでもないし、今どきプロのアーティストのライヴを2000円で観られる事なんて滅多にないですから。

チケットは一般発売で。
発売開始と同時にアクセスし、気に入った席が確保できるまで何度もチャレンジ。
なかなか良い席が当たらなくて、妥協しようか何度も諦めかけたのですが、30分以上かかって、ようやく通路側の席が出てきました。しかも正面のほぼ真ん中の位置。これは素晴らしいのが出たと、喜んでGETしました。粘った甲斐がありました。

すぐさまmangohboyさんから連絡があり、今回もまたご一緒できる事となりました。
あとは気楽にライヴを待つだけ...と思ったのですが、そこから事態が変わっていきました。

アヤプリ復帰に...プー・ルイ卒業!?

まずは、サキちゃんとアヤプリのレンタルトレード期間が終了する、との事で、国技館当日に交換式というのが執り行われるとの事。
となると、アヤプリもBiSとして少しパフォーマンスするのかなあ?と期待が膨らみました。
アヤプリの復帰を願っていた僕にとっては嬉しい展開となりそうでした。

しかし。
それだけではありませんでした。
プー・ルイが、国技館ライヴをもってBiSを卒業するという電撃ニュースが入ってきたのです。
まさか、プー・ルイがBiSを去る日が来るとは。
プー・ルイがいてこそのBiSだったわけですよ。
BiSとはプー・ルイだと言っても過言ではなかった。
プー・ルイは、BiSにしがみついて、死ぬまでBiSをやるもんだと思ってました。
それなのに。
BiSを辞めるっての、どうか嘘であってほしい。
国技館では「こんなにBiSが好きなのに、辞めるわけないだろ、チケットを売りさばくための嘘だよー!」と叫んでほしい。
いつもの炎上商法であってほしいと切に願いました。
ともかく、国技館ライヴの意味合いが大きく変わってきました。
僕がチケット獲った時とは、状況が一変しました。まさかこんな事態になるとは。
とりあえず、プー・ルイ最後の日。そんな歴史的なライヴのチケット、獲っておいて良かったなあと、つくづく思いました。

以前、国技館でライヴをやった時は、ガラガラで興業的に失敗だったと聞いてました。
今回も、日曜開催のうえに、プー・ルイが卒業というニュースが流れても、直前までチケットは余裕で余ってました。
ガラガラって事はないと思うけど、ソールド・アウトにはならないのかなあ?と思ってたら、1週間前くらいになって一気に売れて、めでたく売り切れとなり、ホッと一安心となりました。
プー・ルイ最後の日は、満杯のお客さんで送り出したいものだしね。

それから、いろいろ情報を集めていると、サキちゃんとアヤプリのレンタルトレードは3月3日付けで終了との事でした。
3日?
4日じゃないの?
てっきり、国技館ライヴ当日で終了なんだと思ってましたが、その前日に終了である、と。
という事は、サキちゃんは、BiSとして国技館ではライヴやらないの?その代わりにアヤプリがやるの?という疑問が生じてきました。
情報が錯綜していて、結局どうなるのかわからないまま、ライヴを迎える事になってしまいました。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ当日は天気も良く、気温も一気に跳ね上がり、春がやって来たと思わせる陽気でした。
17時開場だったので、16時45分に両国駅でmangohboyさんと待ち合わせ。
両国駅から国技館周辺は、研究員でいっぱいです。
mangohboyさんとも話したのですが、ホント、若くて可愛い女の子がいっぱいいます。
BiSって、かなり異端なアイドルなのに、可愛い女の子たちがたくさん興味を持っているというのは不思議に思います。
男がハマるのならわかりますが、女の子たちにとっては、BiSのどんなところが魅力なのでしょうか。
入口付近では、有志の方が、サイリウムを配っていました。どうやらプー・ルイへのサプライズ企画らしいので、ありがたく受け取りました。
mangohboyさんと喋っていると、開演時間までの1時間もあっという間です。
開演前にグッズもすべて売り切れたそうで、すごい!
開演10分前に、いったんmangohboyさんと別れて自分の席へ移動です。

その前にとトイレに入っていると、女の子が歌ってる声が聴こえてきました。
どうやら、前座のようです。
内田珠鈴というソロ・アーティストで、異質のアイドル揃いのこのWACKグループの中では、珍しく、清純路線の女の子のように見受けました。
僕がトイレを出て、自分の席に着く頃には終わってしまったので、よくは観ませんでしたけど。

僕の席は、2階イス席正面9列29番。
ステージ真正面の通路側の席で、僕にとってはこの上ない席です。
ただ、ステージまでは思ってた以上に距離がありました。肉眼でメンバーの表情を掴みとるのは困難なようです。
まあ、幸いにもスクリーンが4つもあったので、助かりましたが。
それにしても、土俵のない国技館のフロアを観るのは初めてでした。
マス席の一部は可動式になってたんですね。
国技館でライヴが行われているのは知ってましたが、その時フロアはどんな感じになるのか知りたかったので、疑問が解けて良かったです。

ライヴのスタート

開演時間の18時を過ぎると、BiSとGANG PARADEのメンバーが勢揃いして、まずはサキちゃんとアヤプリの交換式。
そして、ギャンパレとしてのアヤプリの最後のパフォーマンスと、ギャンパレに戻ったサキちゃんのパフォーマンスと、2曲のギャンパレのライヴが行われました。
ギャンパレをまったく知らない僕はポカーンとしていましたが、お客さんの大半はよく知っていて、曲中のコールや合いの手を入れたり、同じ振り付けで一緒に踊ってたりするので驚きました。
BiSを好きな人は、WACKグループ全部をチェックしてる人が多いんですね。

ギャンパレのパフォーマンスが終わり、18時20分頃、いよいよBiSのライヴが始まりました。

01. BiSBiS
02. Give me your love 全部
03. nerve
04. My Ixxx
05. レリビ
06. CHANGE the WORLD
07. IDOL
08. SOCiALiSM
09. 太陽のじゅもん
10. ロミオの心臓
11. NOT the END
12. Never Starting Song
13. SAY YES
14. I can’t say NO!!!!!!!
15. 明日が来るなら
16. Not Special
17. Human after all
18. primal.
19. gives
20. BiS
(Encore)
21. WHOLE LOTTA LOVE

1曲目のイントロが聴こえてきた時、一瞬、ん?「primal.」?もう「primal.」やるの?と、焦ってしまいましたが、よく聴いたら「BiSBiS」でした(笑)。
明るくキラキラとした曲ですね。

とにかく、アヤプリがBiSとしてパフォーマンスしている姿に感動です。チケットを獲った時には、まさかこの日にアヤプリがフルでBiSのライヴをやるとは思ってもみませんでした。
サキちゃんは個性があっていい味出してたけど、ちょっとアクが強すぎて恐かった(笑)。サキちゃんには悪いけど、早くアヤプリ戻ってきてくれと思っていたのです。BiSが再始動してから、僕が一目惚れしたのがアヤプリでしたから。
そのアヤプリが歌ってる。踊ってる。
もう、感動でした。
うーん、やっぱり美人すぎる、アヤプリ。
ようやく、念願叶ってのアヤプリ復帰となりました。

で、この曲の途中で、2階席の僕の目の前の通路を足早に歩く女の子の集団が現れました。で、よく見たら、その中に緑の坊主頭の娘が。
ん?サキちゃん??
もしかしたら、ギャンパレのメンバーたちが、2階席からライヴを観るために移動してきた、という事だったのかもしれません。

いつ聴いても、僕のテンションを上げてくれる「Give me your love 全部」がもう登場です。
「♪ あーいらびゅっ」とか「♪ ぎーみーよらーぜんっ」って、これを歌うプー・ルイの姿が好きなんだよなあ。それも見納めなのか。
ラストの口をぷくぷくさせる仕草の振り付けも可愛い。

またまた大好きな曲が早くも登場、「nerve」です。
僕がBiSを知るきっかけとなった曲なので、これもいつ聴いても胸がキュンキュン来ます。
「♪ 軽く不機嫌」の後の、ほっぺを膨らませるプー・ルイの表情がスクリーンに映し出されず、観れなかったのが残念です。
それに、僕の周辺のお客さんたちは、誰も一緒にエビ反りダンスをやってませんでした。ステージと2階席では、見えない大きな壁があるかの様。この時ばかりは、1階席のお客さんが羨ましくなりましたね。

これまたカッコいい「My Ixxx」
「♪ ふぃーりんとぅーよー ふぃーりんとぅまい はにー」の所がたまらないし、サビも中毒性充分。

「レリビ」も、もう出ちゃいました。
ホント、今回は盛り上がる曲を出し惜しみせずに、冒頭から連発してきました。
ライヴハウスなら、終盤で「走れー!」と言って、フロアを一部のお客さんがぐるぐる走り回るのが恒例なのですが、今回の指定席会場では、それは無理でしたね。

パンキッシュな「CHANGE the WORLD」
強い決意で、明るい希望を感じさせてくれます。

1階席は、いつもの様に非常に盛り上がってるのが見えるのですが、2階席はそうでもなかったです。
僕の左隣の人は立ち上がりましたが、僕の前方の人は座ったままだったので、僕も座っての鑑賞となったのでした。
だから、一歩引いて観てるという感じだったので、一緒に踊ったりできず、ライヴに参加してる気がイマイチしなかったですね。
で、座って観てるとなると、案の定、眠気が襲ってきたのでした。
この辺りからは眠気との格闘で、記憶も曖昧なのです。
ああ、こんな事なら1階席にすべきだったなあ、と思っても時すでに遅し。

思いきりヘヴィーな「IDOL」

ゴリゴリのサウンドで、サキちゃんのイメージが強かった「SOCiALiSM」ですが、もうサキちゃんはいません。
それでも、畳み掛けるような力強いサウンドに惚れ惚れします。

ほんわかと可愛い「太陽のじゅもん」

引き続き、胸キュンの「ロミオの心臓」
この辺りの流れは、アイドルらしくてホッとしますね。

「NOT the END」も大好きな曲です。
「♪ 呆れちゃうわ よく言うよね いったいどの口がほざいてるんだか」の歌詞とメロディがお気に入り。

「Never Starting Song」はハード・スカのお祭りソング。

「SAY YES」はそれほど好きな曲ではないんですが、ライヴでやると盛り上がるんですね。

「I can’t say NO!!!!!!!」はシングル曲で、シングルを買わない僕には馴染みが薄いのですが、YouTubeで何回かは聴いていました。裏打ちビートが気持ちいいリズムです。

「明日が来るなら」はハードなサウンドの裏側に切実な思いが伝わってきます。

「Not Special」「Human after all」辺りは、ほとんど憶えてないなあ。
眠気のピーク。

でも、ここで眠気が吹っ飛びました。「primal.」が始まったからです。
有志にお願いされていた、プー・ルイへのサプライズ企画でのサイリウム演出があったから、タイミングよく発光させる任務があります。寝てる場合じゃありません。
サビで上手くサイリウムを点灯させる事はできたのですが、お客さん全員がサイリウムを持っているわけではなかったので、ちょっと中途半端な感じもして、この演出がちゃんとプー・ルイに伝わったのかどうか疑問です。
それに、僕の周りでは、誰も「primal.立ち」をやりませんでした。あそこで一緒になってクルッと体を後ろに向けるのがいいんですよね。1階席の人はみんなやってましたが、2階は冷めたものでしたよ。だから、僕の興奮もイマイチでしたね。せっかく大好きな曲なのに、今回はあまり感動できませんでした。

再始動したBiSに僕が注目する事となった「gives」
この曲がなかったら、僕はBiSにハマる事はなかったかもしれません。好きになるきっかけになった曲です。
切なく、カッコいい曲です。
こういうのを『Mステ』などの歌番組でキメてくれたら、人気も上がると思うんだけどなあ。

ここで、プー・ルイのMC。
卒業に至るまでの思いや、各メンバーへの思い、そして今。
「BiSは私の人生の一番の汚点であり、一番の誇りです」という名言には笑いましたが、僕には汚点だなんて1ミリも思えません...。
それらを聞いてると、ああ、卒業というのは嘘やドッキリではないんだな、ホントに終わりなんだな、と感じてしまいました。

「BiS」
この曲からBiSは始まりましたと言ってましたね。それは知りませんでした。たしかに、グループ名が曲名ですし、グループの大切なテーマ曲なのかもしれません。そう思って聴くと、ちょっと今までとは違った印象で聴こえます。

「以上、BiSでした!ありがとうございました!」という、いつもの言葉で締めて、サッとメンバーたちは引っ込んで行って本編終了です。

アンコールでは、プー・ルイを除く6人で登場。
全国ツアーの発表の後、メジャーでのリリース直前となった新曲「WHOLE LOTTA LOVE」
これも結構カッコいいんです。アヤプリがセンターな感じで「♪ 人生ですっ」と歌う所が好き。
サビが「♪ 行かなくちゃって歌いすぎで」と自虐的な歌詞なのは笑えます。
そして、ラストのメンバー全員のバシッとした決めポーズがカッコ良くて痺れますね。
おおー、っと痺れた瞬間、ステージが暗くなって、再び照明が点いた時には、ステージ上は誰もいなくなってました。
当然、ダブル・アンコールの要求、さらにはプー・ルイの再登場を願っての拍手が鳴り止まなかったのですが、無情にも、「これにてライヴは終了」のアナウンス...。

BiSの象徴、プー・ルイの卒業はあっさり。そして次へ

終わったのは、ほぼ20時ちょうど。
ギャンパレを入れても2時間のステージでした。
ちょっと、思ってたよりもあっさり終わってしまった感じです。
最後にはプー・ルイが出てくるものだと思ってたけど、それもなし。
「これで終わりなの??」「プー・ルイはあれでホントに燃え尽きる事ができたのか?」と、ちょっと消化不良な感は否めません。
それでも、あまりプー・ルイ卒業を大々的にやるのではなく、新しくなるBiSに繋げて潔くライヴを終わらせたのは、BiSらしい気もしますが。

何度も言うように、アヤプリ推しの僕ですから、念願叶ってアヤプリのパフォーマンスが観れた事が何よりです。
これからBiSは、アヤプリを中心にまわっていくような気がしないでもありません。

それから、何気に気になりまくりなのがキカ姉さん。
白塗りの上でも美人ぶりが滲み出ていて、毎回どんな白塗りで来るのか楽しみでもあります。
今までは坊主のサキちゃんとの異端なツートップでしたが、サキちゃんがいなくなって、見た目で異端なのは白塗りのキカねえだけとなりました。これからどうやっていくのか。
なんとなく、白塗りのインパクトとは裏腹に「あまり目立たないようにしていく」ような気がしないでもないのですが。

ペリ・ウブは、僕の知らない間に髪が黒くなっていてビックリしました。
最初、ペリ・ウブがどこにいるのかわかりませんでした。今までは、ピンクの髪で見分けてましたからね。
ペリ・ウブは陰のリーダーというか、BiSをまとめ上げていくようなポテンシャルを感じます。

何考えているのかさっぱりわからない風貌のゴ・ジーラ。
こういう娘からは目が離せませんね。すべてを肯定してあげたくなります。
「WHOLE LOTTA LOVE」で1番カッコいいのが彼女です。

パンちゃんとももちゃんは、前回観たライヴの時が初舞台でした。
その時に比べたら、ダンス、ヴォーカル共にかなり成長していました。
当たり前だけど、初舞台の時はおっかなびっくりパフォーマンスをしていて、それもまた初々しくて良かったのですが、今は場数をこなして自信をつけ、すっかりBiSとして馴染んでいました。
特にパンちゃんは次期エースと言ってもいい存在感を放ちつつありますね。健気で真剣な姿に目を奪われます。
ももちゃんの方は、逆に、いつまでも初々しさを失ってほしくないキャラではあります。

とにかく、これでホントにプー・ルイがいなくなりました。
プー・ルイがいるからこそBiSだと思っていたので、これからのBiSがどうなるのか、予測が付きません。
終演後に再合流したmangohboyさんは、「プー・ルイがいなくなってはBiSではない」と、ファンを辞めてしまいそうな雰囲気でしたが、僕はどうなるでしょう。自分でもわかりません。
僕は、アイドルでもなんでも、人を応援すると言うよりも、楽曲至上主義なので、いい曲さえ出してくれれば、ずっとファンでいられるような気がします。
プー・ルイがいなくなっても、いい曲を出し続けて、いい意味でファンを裏切って、面白い景色を見せてくれたら、と願っています。
それが実感できた時には、またライヴに足を運ぼうと思います。

このライヴの映像がDVDになりました

BiS 「Don’t miss it!!」 Amazonで見る

このライヴの映像がDVDになりました。
BiSのシングル「Don’t miss it!!」の初回限定盤に付属のライヴDVDです。

なんといっても、プー・ルイの最後の勇姿。
ある意味では、BiSがまたひとつの終わりを告げた瞬間でもあります。

良い曲連発で、嬉しくなるのですが、やはり寂しさも募り、思い入れのあるDVDです。

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