Negicco Live@HEAVEN’S ROCKさいたま新都心 2015.3.1 感想  

2015年3月1日(日)@HEAVEN’S ROCKさいたま新都心

新潟のアイドルが埼玉に来てくれる

いつかはNegiccoを生で...特に「ときめきのヘッドライナー」を聴いてみたいなあと願っていて。
でも、ライヴは新潟とか、東京だとしても、よくわからないライヴハウスばっかりで行き辛かった。早く僕にとって都合のいい会場に来てくれないかなあと。
そしたら今年、埼玉で単独ライヴをやる事が決定して。
まったく知らないライヴハウスだけど、わざわざ埼玉に来てくれる。ライヴハウスは苦手だけど、この近さなら。

でもねえ、いざとなったら躊躇しちゃって。
Negiccoが好きと言っても、いまだメンバーの顔と名前を憶えてない僕。こんな僕がライヴに行っちゃっていいものかどうか。
アイドルのライヴだぞ。ヲタがいっぱいいるぞ。あのノリについていけるのか?
そう思ったら、すぐにチケットを獲る気になれなくなって。
とりあえず、NEWアルバムを聴いてみて、すごく良かったらライヴにも行きたくなるだろうから、まずはNEWアルバムを聴いてからだな、と。
ライヴのチケットの発売は、NEWアルバムのリリース前だったんだよね。

NEWアルバムは1月にリリースされたんだけど、なかなか聴く事ができなくて、ようやく聴けるかなとなったのは2月に入ってから。
しかし、2月に入ってすぐ、埼玉公演のチケットをチェックしてみると、ソールド・アウト。
ありゃ~、つい先日まではチケット残ってたのに。
これは、アイドルのライヴなんて、やっぱり僕には縁がなかったという事かな。諦めるしかないか。

...と思ってたんだけど、その2日後、ふたたびチケットぴあをチェックしてみたら、「チケット残りわずか」と、回復してる!
キャンセル分が復活でもしたのかな?
とにかく、今ならまだ間に合う。
急いで、NEWアルバムを聴いてみる。
おお、やっぱりいい感じ。
やっぱりライヴ観に行こう!
速攻でチケットをGETしたのだった。

それからはNEWアルバムを聴く毎日。
このアルバム、『Rice&Snow』がいかに素晴らしいアルバムだったかは、先日記事にした通り。
聴けば聴く程好きになっていって、ああ、ライヴのチケット獲って良かったなあとつくづく思った。
だけど、メンバーの名前も知らない僕が行っても大丈夫かなあと不安にもなったり。

ライヴ当日。会場へ

当日はあいにくの雨。
HEAVEN’S ROCKさいたま新都心はもちろん初めて行く場所なので不安もあったのだけれど、ネットで下調べをした通り、駅から5分ほどで近かったし、わかりやすかった。
開場は4時半という事で、4時20分頃に到着したのだけれど、冷たい雨の中、並んで待ってるのはちょっと辛かったな。
ここはライヴハウスという事だけど、想像してたよりもかなり小さい。
入口なんか、その辺の美容室の入り口みたいな普通のドアで、人が1人しか通れないくらい狭い。
入口を入ると、これまた狭いロビーでグッズを売ってて、その後ろがすぐフロア。
もう人は満杯になってるようで、不安になる。
こんな小さい会場で観るのは初めてだ。

こんな満員電車みたいな空間でライヴを観るのか。これは辛そうだぞ。
とても奥までなんて行けない。
入口付近でなんとか場所を確保。
開演10分遅れでスタート。

ライヴのスタート

01. トリプル!WONDERLAND
02. フェスティバルで会いましょう
03. イミシン☆かもだけど
04. 1000%の片想い
05. スウィート・ソウル・ネギィー
06. BLUE, GREEN, RED AND GONE
07. 二人の遊戯
08. 圧倒的なスタイル
09. 自由に
10. ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
11. ネガティヴ・ガールズ!
12. Negiccoから君へ
(Encore)
13. クリームソーダLove
14. パジャマ・パーティー・ナイト
15. ときめきのヘッドライナー
16. さよならMusic

1曲目「トリプル!WONDERLAND」
やっぱりこれが1曲目か。
NEWアルバムの1曲目もこれだったから、予想通りのオープニング。
のっけから、「♪ エヌ・イー・ジー・アイ・シー・シー・オー!」と客が掛け声をかけて、おお、ライヴが始まったなあ、と。

2曲目「フェスティバルで会いましょう」
さっそく知らない曲で、ノリ遅れる。
シングルのカップリングかなんかだろうかと思いながら聴いてた。

3曲目「イミシン☆かもだけど」
イントロを聴いた瞬間、テンションが上がる。1stアルバムの中で一番大好きな曲だからだ。
やった!この曲をやってくれた!と感動しまくり。
ポップで可愛く甘酸っぱく、そしてちょっとせつないメロディもあるので最高の曲。

4曲目「1000%の片想い」
2ndから、オシャレでウキウキする曲。
やってる方も観てる方も元気になる。

6曲目「BLUE, GREEN, RED AND GONE」
この曲をやるとは意外だったなあ。
なんとなくライヴでは盛り上がらなそうだから、やらないだろうと思ってたんだけど。
でも、生で聴いちゃうと好きにならざるをえないよね。

7曲目「二人の遊戯」
これも生で聴くのを楽しみにしてた曲。けだるい感じのダンス・ナンバー。
やっぱりBメロのメロディが素晴らしすぎる。生のヴォーカルに感動した。

8曲目「圧倒的なスタイル」
これは知らない曲。
でも割といい感じ...と思って聴いてたら、中盤で突然観客が隣の人たちと肩を組んで一斉に飛び跳ね始めた。うおぉ、マジかよっ!と、ひるんだ僕は小さくなる。そして客たちは肩を組んだまま歌い始める...。
こんな演出があるのなんて知らないよ。でも周りを見ると、これはファンの間では周知の事実なんだろうな。
盛り上がる客たちを尻目に一歩退いた僕だったが、意外とこの場面は印象的で、いい曲みたいだな、帰ったらこの曲の事を調べてみよう、と思った。

9曲目「自由に」
この曲もライヴでやるとは意外。
お遊びの、どちらかというと捨て曲みたいな感じだったと思ってたから。
でも、「♪ ランラララン」というメロディとか、ラップ調のヴォーカルとか、すごく可愛くて良かった。楽しかった。

11曲目「ネガティヴ・ガールズ!」
これも待ってましたの曲。1stの中でも、ライヴの定番曲になってるみたいなポジティヴな曲。
スタカンみたいな所がなんと言ってもツボで...それにしても、この曲の元ネタがスタカンだなんて、この客の中のどれくらいの人たちが認識してるだろうかと思った。

12曲目「Negiccoから君へ」
「この曲で最後です」と言って始まった。ええっ、もう本編最後?まだ聴きたい曲あるのに...特に「クリームソーダLove」や「ときめきのヘッドライナー」...アンコールでやってくれるのだろうか?まさか「ヘッドライナー」をやらないなんて事があるのだろうか?「ヘッドライナー」を生で聴くためにこのライヴに来たというのに、やらないなんて事になったとしたら、僕はなんのために...と強烈に不安になる。

アンコール。
ここでTシャツのプレゼント抽選会。
入り口で捥ぎったチケットの半券がくじになっていて、チケットの整理番号が抽選番号。当選者は10人。
僕の番号はセブンイレブンのB35番だったんだけど、惜しい番号が3つくらい出て、ドキドキさせられた。

13曲目「クリームソーダLove」
MCが終わって曲へ。
「この曲でキュンキュンしてください」と言ったので、あ、「クリームソーダLove」をやるぞ!とわかった。イントロが流れてガッツポーズ。
この胸キュンフレーズ満載の作詞をしたのはメンバーのNao。おお、アイドルソングの王道をわかってるじゃないか。才能あるよ。柔らかくて優しくて可愛く甘酸っぱい名曲。生で聴けて良かった。

14曲目「パジャマ・パーティー・ナイト」
パーティーも佳境に入ったという感じでこの曲。
サビで「イエーッ!」とか「フーッ!」とか客がレスポンスするのは予想通り。ああ、いつまでもこんな事やってられたらいいな...。

15曲目「ときめきのヘッドライナー」
ガラスが割れるかのようなイントロに導かれ、待望のこの曲。
やった!良かった!やってくれた!やっぱりこの曲をやってくれない事には話にならない。ホッとした。涙が出た。客のみんなもそう思っているようで、この曲の時が一番盛り上がった気がする。
「♪ エヌ・イー・ジー・アイ・シー・シー・オー!」と掛け声をかけられるし、「♪ ラララララ」と一緒に歌えるし。
ただ、この曲の時Kaedeのマイクが故障しちゃって。肝心のKaedeのソロ・パートやセリフが聴こえなくて、ちょっとげんなり。終盤になってマイク交換して復活したし、こういうハプニングも生ならではの体験だとは思うけど、大好きな曲だったから、やっぱりちゃんと聴きたかったなあ。

16曲目「さよならMusic」
最後の曲はシングル曲でもアルバム曲でもない、カップリングのこの曲とは。
もちろん大好きでダウンロード購入した曲だけど、やっぱり人気のある曲だったのかな。
そういやタイトルに「さよなら」と付いてるんだから、最後に相応しい曲とも言えるんだね。

セットリストは良かったが、超混雑と視界の悪さで観た気がしない

丁度2時間のステージ。
全16曲というのは時間の割には意外に少ないと思ったけど、セットリスト的には大満足。
2ndから絶対聴きたいと思ってた「ときめきのヘッドライナー」「クリームソーダLove」「二人の遊戯」をやってくれたし、1stからやるなら「イミシン☆かもだけど」「ネガティヴ・ガールズ!」がいい!と思ってたら2曲ともやってくれたし。良かった良かった。
残念だったのは、「サンシャイン日本海」をやらなかった事だけど、これは夏の歌だから、やらないのは仕方ないのかな。なんとなく予想はしてたし。

それにしても、アイドル・ファンのみならずポップス・ファンの心を一気に掴んでNegiccoへの注目度を高めた「アイドルばかり聴かないで」をやらないとは。
Negicco一番の代表曲じゃないのか?僕もNegiccoを聴くきっかけになったのはこれだったから、生で聴いてみたかったな。

それから、かなり意外だったのが、「光のシュプール」をやらなかった事。
冬の歌だよ?最新シングルだよ?何故やらなかったのか不思議で不思議で...。
...と思って、あとで調べてみたら、前日の千葉公演でのセットリストが埼玉公演と全然違ってたので焦った。
このツアーはずっと同じセットリストでやるものだと思ってたから、この違いにはビックリ。
千葉では「アイドルばかり聴かないで」「光のシュプール」をやったけど、「クリームソーダLove」も「イミシン☆かもだけど」も「ネガティヴ・ガールズ!」もやってない!!
うわぁ、危ねえ~、僕にとって重要な曲を千葉ではやってない!
千葉じゃなくて良かった、埼玉で良かった、このセットリストでホント良かった...。

MCでは、田舎娘らしく、ほんわかした雰囲気なのかなあと思いきや、やはりイマドキの若い娘らしくハキハキした所もあったりして。
トークはMeguがリードして、それをNaoが受けて、最後にKaedeがボソッと、という感じ。
会場を「HEAVEN’S ROCKさいたまスーパー新都心」と、お隣の「さいたまスーパーアリーナ」と混同して言い間違ったりしてるのはウケたし、埼玉という事で、いろんな埼玉の話になり、「十万石まんじゅう」のCMの話も出たりしてね。

しかし、とにかく会場は満員電車の中のようだった。
しかも前後の人とは体が密着したうえで、体を揺らしてくるから、振動が直に伝わってきて気持ち悪かった。さらには前の人の体臭がちょっときつかったから、さらに気持ち悪かった。
それに、視界が悪すぎ。前方の人の頭が邪魔で、ステージの中央がほとんど見えない。たまに、頭と頭の間からNegiccoメンバーの顔がチラリと見える程度。背伸びしても無理。これはストレス。
客のほとんどは男だったけど、女の子たちも少しいた。彼女たちは、あんな密集した空間の中で、無事にライヴを楽しむ事が出来たのだろうか?
僕はもうこんな小さなライヴハウスで観るのはごめんだ、と思った。

ただ、ステージがほとんど見えないと言っても、左の方はなんとか見えたので、左のポジションに位置する事の多かったKaedeの姿はよく見れた。
そして、ようやく、メンバー全員の顔と名前を憶えた。
Nao、Megu、Kaede。
初めは、センターだからNaoが一番可愛いのかなと思ってたけれど、ライヴ中一番姿を見れたのがKaedeだったという事もあってか、Kaedeが一番可愛いと感じた。ショートカットも僕好み。MCでも一番控えめで遠慮気味に喋ってて...でもどことなく変な所もありそうだったのが好印象で。
ライヴ終了後、最後までステージに残ってて、去り際にニヤリと笑いながら「うまい...」と、十万石まんじゅうCMのセリフを言い残していったKaede。
この時Kaedeに恋をした。

入場時にドリンク代500円を払ったけど、ドリンク引き換え場所はなんとフロア入口からずっと離れた奥。ライヴ前はとてもたどり着けやしないし、ライヴ終了後は1ヶ所しかないフロア出入口には客が殺到してくるので、人の流れに逆流してフロア奥のドリンク引き換え場所にまで行く勇気は出ない。これは構造上大問題だ。
ドリンクは諦めた。500円丸損。つーか、多くの人がこうなる事を狙ってやしないか?
やっぱり、もう来たくない会場だ。

ま、とにかく、念願の生Negicco、体験出来て良かった。
ヲタたちの中で観るのはちょっと気が引けたけど、思ったよりも嫌じゃなかったから良かった。
セットリストも大満足で、生で聴けたのは良かったんだけど...やっぱり視界が悪すぎて、「観た」という気がしないライヴだった。
聴いてただけで、観た感じがない。目から入ってくる情報量が少なすぎたね。

このツアーはこのまま会場ごとにまったく違うセットリストでやるんだろう。
となると、東京公演の赤坂BLITZも俄然観に行きたくなってきた...行かないけど。

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