miwa Live@さいたまスーパーアリーナ 2017.6.18 感想

2017年6月18日(日)@さいたまスーパーアリーナ

念願の、たまアリ!

僕は埼玉県民なので、好きなアーティストにライヴをやってほしい会場は、大宮ソニックシティか、さいたまスーパーアリーナとなる。
ここなら、長時間のライヴで終演時間が遅くなっても、電車の時間を心配する必要がないからだ。
だけど、僕の好きなアーティストって、埼玉ではあまりライヴやってくれなくて、ソニックシティも3回くらいしか行った事ないし、たまアリに至っては、出来てから15年以上たってるというのに、まだ1度も行く機会がなかった。
(あ、以前たまアリ内にあった『ジョン・レノン・ミュージアム』には入った事はあるんだけど、ライヴでは行った事がない、って事ね。)
だから、いつかはたまアリ行ってみたいと思ってたんだけど、そこでライヴ出来るアーティストはビッグ・ネームじゃなきゃ出来ないから限られてくるし...miwaあたりなら出来るんじゃないかな、僕の初たまアリはmiwaだったらいいな、と常々思っていたら、今年まさしくmiwaが、たまアリでのライヴ開催を発表してくれて。
これは、どんな内容のライヴになろうとも行くしかない!と決めたのだった。

で、チケットは先行抽選で見事に当たって、やれやれ、ようやくたまアリ・ライヴに行けるか...と思ったものの、一般発売になってもチケットは余りまくりで、これは慌てて余計なお金出して、しかも座席も選べずに先行で買ってしまったのは失敗だったかなと、落胆。
miwaではたまアリ即完できないのか。
ゆっくりと通常料金のみで、座席を選びながら買える一般発売で買うんだった、ちょっと入れ込みすぎた、と反省。
でも、ま、仕方ないやね。

ただ、今回のmiwaのツアー、東京公演がない代わりに横浜公演と埼玉公演2回ってのはどうだったのかな。横浜でもやるんだったら埼玉は1日でも良かった様な気がする。それならチケット即完だったんじゃないかなあ。

ライヴ当日。会場へ

ともかく初のたまアリ体験、楽しみだった。
しかも、今回もブログ仲間のfmbmrtjd-mmkkaiさんとご一緒できる事になった。
こうして、ライヴ前に仲間に会えるのも、楽しみのひとつだ。

で、グッズだけど。
最近また、気に入ったグッズは買っておくべしという教訓を心得たので、今回はマフラータオルを買う事にした。
miwaのライヴでは、盛り上がる曲では観客がみなタオルをぶるんぶるん振り回すのが恒例となってるのを知っていた。
過去2回行ったライヴでは、僕は頑なにタオル使用せず、観てるだけだったんだけど、やっぱりせっかくのライヴなんだから、みんなと同じように盛り上がった方がいいんじゃないかと思うようになった。
頑なにタオル拒否してると、冷めた感じの客って思われるのも本意じゃないしね。
だからここは観念して、タオル買って、素直に振り回そう、と。
miwaファンとしての最低の礼儀みたいなものだ。

今回、開演は、日曜日という事もあって、15時。
埼玉でのライヴなら、終演時間が遅くなっても余裕だからいい、というのがメリットだったんだけど、こんな早い時間に始まったんじゃ、終わるのも当然早い。あんまり意味がなかった(笑)。
開場は14時という事だったけれど、タオルを買う都合もあったから、早目の到着を設定して、13時ちょい過ぎ頃に着いた。
グッズ売り場は想像以上に並んでて、ちょっと焦った。
結局買えるまで30分くらいかかったかな。
14時過ぎにfmさんと合流して、少しお話させて頂いた後、14時30分過ぎに会場入り。
初めての会場なので少し戸惑いつつ、トイレを済ませて、自分の席に着いたら、結構ギリギリな感じだった。
自分の席の位置は、あらかじめネットで確認しておいたのだけれど、想像してたのと微妙に違った。
入る扉の番号も違ったし、僕の席は通路側から4番目くらいかなあと思ってたんだけれど、実際はもっと奥で、7番目くらいまで入り込む必要があった。
想像と違ってたので、本当にこの席で合っているのか不安になってしまい、隣の人に確認してしまったよ。

僕の席は200レベル16列215番。
200レベルってのは、簡単に言うと2階席って事みたい。
事前に座席表調べたら、500レベルまであって、つまりは5階席まであると思ってたんだけど、実際に会場に入ってみると、200レベルより上は客席はないように見える。天井も低い。
つまりこれって、そのイベントの規模によって会場のモードを色々と変えるたまアリの特徴で、今回のライヴでは客を入れるのは200レベルまでで、300レベルより上は閉鎖、天井もそれに合わせて低く下がってきている、という事なのかしら?
だって、最大で3万5千人以上入るって話を聞いてたけど、見渡してみると、とてもそんなに入ってるとは思えなかったからね。
これは、企画当初から、こういう規模を想定してたのか、それとも、チケットの売れ行きが伸び悩んだため、こういう処置をしたのか。
チケットは前日までに完売せず、当日券も出てたから、余ってたものと思われるけど、見渡してみると、ほぼ満員のように見えたからね。特に空席が目立つエリアはなかった。
いったいどういう事だったんだろう。

ライヴのスタート

15時5分頃、会場が暗転。
ライヴの始まりだ。

01. 泣恋
02. シャンランラン
03. Princess
04. 君に出会えたから
05. 変わらぬ想い
06. コットンの季節
07. Chasing hearts
08. めぐろ川
09. サヨナラ
10. 夜空。
11. アイオクリ
12. 君と100回目の恋
13. ATTENTION
14. Faith
15. B.O.Y
16. ヒカリへ
17. SPLASH
18. あなたがここにいて抱きしめることができるなら
(Encore)
19. シャイニー
20. 360°
21. ストレスフリー
22. 結 -ゆい-

1曲目は「泣恋」
なんと言うか、地味なスタートだった。miwaが登場して歌い始めても、客席からは拍手も歓声も聴こえないんだもの。穏やかに歌うmiwaをみんな静かに見守ってる、って感じ。当然座ったままで。
正直、「え?こんな始まりでいいの?」と不安に思っちゃった。

そしたら、次の「シャンランラン」ですぐに総立ちになったから、一安心。
次の「Princess」と合わせて、可愛い曲を連発。
「Princess」は、カントリー・タッチの素朴な曲だと思ってたけど、ヘイ!と掛け声をかけながらで、意外と盛り上がってライヴ映えする曲だなと思った。後半畳み掛ける様なヴォーカルになるし。

「君に出会えたから」が始まった瞬間、大歓声が上がった。
結果的に、この日の曲始めの歓声が一番大きかったのがコレ。みんなこの曲大好きなのかあ、と実感した。
夏フェスで盛り上がる定番曲、ってイメージがある。
みんなタオルぶんぶん振り回して。ここぞとばかり。僕も参加させてもらいましたよ。
でも、僕の前方には、子供のお供でやってきたように思われるおじさんが2人見えて、その人たちは当然タオル持ってなくて固まってた。うーん、肩身が狭そうに見える。僕も前はそんな風に見えてたんだろうな。

次は、アリーナ中央に設けられたセンター・ステージへ移動して、アコースティック・コーナー。
移動中、お客さんにあれこれ話しかけたりしながらなので、結構ステージに到着するまで時間がかかった。客いじりも上手いね。
センター・ステージはギター、キーボード、パーカッションとの4人で。
ステージの周りには水が流れていて、清らかな川のせせらぎが聴こえてくるような感覚。

「変わらぬ想い」の出だしって、何かに似てるんだよなあ、と思ってたんだけど、ELTの某曲に似てないかい?

それから、このアコースティック・コーナーは、同会場2DAYSやる場合は、日替わりメニューになっている。
「コットンの季節」「Chasing hearts」の組み合わせの場合と、「ふたりのサタデイ」「春になったら」の組み合わせの場合とがある。
僕は「春になったら」が大好きなので、当然そっちの組み合わせを願っていたのだけれど、前日のセットリストを確認したら、「春になったら」をやってしまっていたので、ああ、今回はないな、と諦めてた。うん、わかってた。

miwaが「久し振りにやります!」と宣言して始めた「コットンの季節」「Chasing hearts」だったけど、いやいや、1週間前に横浜でやってるでしょ!とツッコんであげた(笑)。
どちらも軽く爽やかなノリ。

アコースティック演奏という事で、少ない楽器編成での演奏だったけど、意外に力強く、オリジナル・ヴァージョンに負けてない、しっかりとした演奏だったのが印象的だった。

通常のステージに戻り、ちゃんとしたバラードがここで登場、といった感じの「めぐろ川」
前はそれほど好きな曲ではなかったけれど、素朴で丁寧で純な曲なので、じわじわと効いてきて、聴くのが楽しみになってきてる。

イントロだけではなんの曲かわからなかった「サヨナラ」
大好きな3rdアルバム収録曲なのにね。ちょっと陰のある曲。
横浜公演では、この曲でオードリー若林がラップで参加したらしいけど、たしかにそう言われてみると、miwaの歌もラップっぽいかも。

で、前曲の「サヨナラ」という言葉を受けて始まったのが「夜空。」
この2曲で強烈に「別れ」を印象付けた。

お次は、映画『君と100回目の恋』をフィーチャーしたコーナー。
映画はたぶんコケたっぽいけど(どうやらアンチmiwaを多く生んだらしい)、miwaの今年前半の中では大きなトピックだったし、なかった事にしてもらっては困るもんね。
そもそも、曲自体はいいんだから。
「miwaとしてではなく、葵海として陸に捧げたいと思います」と言って、役柄になりきって「アイオクリ」「君と100回目の恋」を。
この2曲は切なくていいよなあ。これらがNEWアルバムに入ってなかったらと思うとゾッとする。
でも、どうせならもう1曲、「単純な感情」もセットリストに加えてほしかったな。あれはライヴで盛り上がりそうだもん。このままライヴで披露せずに埋もれさせてしまうのはもったいないよ。

ここからは雰囲気がガラッと変わって、ロックでカッコいいmiwaのコーナー。
「ATTENTION」「Faith」と、ギターもライトハンド奏法をしたりして、カッコよくキメる。
特に「Faith」はちょっと興奮したな。

で、ここで僕が唯一初聴きだった「B.O.Y」
これはシングルのカップリング曲なので、僕が聴いた事がないのは仕方ない。すごいいい曲だったら、あとでなんとか手に入れなければと考えてたろうけど、まあ、そんなでもなかったかな(笑)。
はっきりとした方向性がつかめない、なんとも言えない感じだった。

miwaの1番の代表曲「ヒカリへ」
これはライヴではやらないわけにはいかないんだろうけど、僕の周りでは思ったほど歓声は上がらず、反応も鈍かった。
もしかしたら、ファンもこの曲には飽きてきてるのか?と感じてしまった。
思ったほどウケがよくないよ。そろそろ思いきってセットリストから外す事も考えた方がいいかもしれない...。

「SPLASH」は、ステージ前方で水が勢いよく天井高く...上がってるのか下がってるのかよくわからなかったけど...という演出で、あれはどうなってるのかと。miwaたちメンバーはもちろん、アリーナ前方の観客とかびしょ濡れになってないのか?
この曲は、効果的に挟み込まれる「SPLASH!SPLASH!SPLASH!」の合いの手が楽しかったな。僕がこの日一番興奮したのはこの曲だったかもしれない。

本編最後は「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」
壮大だけれども、どこか孤独なバラードで、一旦幕。

アンコール1曲目は「シャイニー」
この曲は、僕はCMで聴いてたくらいで、ちゃんとまるまる1曲通して聴くのは初めてだった。
miwaも曲前に「ちゃんと聴いてきてくれましたか?」と観客に問いかけて、その反応を見て「なんか怪しいな...」とボヤいてたけど、その通りなのです!(笑)
曲自体は、爽やかな曲で、決して嫌いではない。次のアルバムにちゃんと入れてもらいたい。

次は元気な「360°」を歌いながら、カーゴに乗って会場を1周...と思ったら、意外とゆっくりなスピードなので、これは1曲終わるまでには1周できないな、と。
今回のツアーでは、日によっては「ストレスフリー」をやらない場合も多かったのだけど、この調子だと、たぶん2曲で1周するのだなとわかった。
2階後方席にいた僕だったので、さすがにmiwaが近くに来てくれたのはありがたかった。近くで観れるって事がこんなに嬉しいものとは。
「360゜」の「♪ てとてとてー」が楽しかった。

ラストの「結 -ゆい-」は、NHKの合唱課題曲ともなった故に、この日もみんなで合唱。
「男子だけ」「女子だけ」「みんなで」みたいなノリは、ポール・マッカートニーの「Hey Jude」と同じだね。だけど「Hey Jude」は「♪ NaNaNaNa」だから簡単だけど、この曲はスクリーンに歌詞が表示されてるとは言え、この曲を完璧に憶えてるファンでないと、ちょっと歌うのは難しい。難易度高い曲だよ。
それにしても、僕の後ろにいた女性、すごく歌が上手かったなあ。miwaに負けてない綺麗な歌声が聴こえてきた。

NEWアルバムの世界観を表現した演出やセットリスト

終了したのは、ほとんど18時。
なんと、3時間もやっていた事になる。
これは大きな驚きだった。
そんなに時間がたったようにはまったく思えなかったからだ。
22曲と言えば、アルバム2枚分くらいだから2時間くらいで終わりそうなものだし、miwaにしてはMCの時間も少ないなと感じてたくらいだったのに。
大好きな曲ばかりで我を忘れて時間が過ぎた、ってわけでもないし。
逆に、飽きちゃって「早く次の曲にならないかなあ」とか考えてたわけでもなくて。
1曲1曲、繰り出される曲をフツーに聴いてたら、時間が過ぎてた。
体感時間は2時間くらいな感じだったよ。
それなのに、3時間もたってたとは。時計を見た時、すごくビックリした。
それだけ充実してたという事なのかなあ?でも、そういうのともちょっと違う感覚。なんか、時間をワープというかスキップさせられたかのような、不思議な感覚のしたライヴだった。

で、たまアリは、とても音が良かった。
楽器、ヴォーカルともにはっきりと聴き取れるのに、大きな音でうるさ過ぎるという事もなく、耳に優しくてちょうどいい感じだった。
miwaのヴォーカルはしっかりしててまったくブレる事なく、すごかった。
miwaのヴォーカルって、澄んでるというか、透明感のある声だから、線が細いようなイメージがあるけれど、実はものすごくどっしりしっかりしている。
これは生で聴くとすごさがわかる。
あの発声法はすごい。
ヴォーカリストとして、もっと評価されてもいいと思った。

miwaのヴォーカルやパフォーマンスとしては、とても申し分のない出来だったと思うのだけれど、いかんせんセットリスト。
僕の中では過去最低の評価となってしまうNEWアルバムから全曲、そしてそれ以外の曲の中で、僕が思い入れのある大好きな曲というのがほとんどないセットリストだったからだ。
どうしても生で聴きたかった、聴けて良かった、という曲がなかったんだよね。
これはもう、ツアーが始まってすぐにわかってた事だったんだけれど。
NEWアルバムの世界観を表現した演出やセットリストで、それはひとつの形を作り上げているなあと思ったのだけれど、いくら大好きなアーティストとはいえ、大好きな面と、そうでもない面とがある。
今回は、僕にとってはそうでもない面が全面に出ちゃったなあ、と思うしかない。
意図的にアイドルっぽさを失くそうとしたのか、大人っぽいライヴを作り上げようとしている気がした。
もちろん、それはそれで悪くないし、素晴らしいパフォーマンスで、miwaのアーティストとしての底力を見たような気がするので、miwa自体に失望した訳ではないから、次の機会があったら、またライヴを観に行きたいと思っている。

このライヴの映像がDVDになりました

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僕が観に行った日のライヴ映像がBlu-ray&DVDになりました。
実際に観に行った日の映像はいいですよね。

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