2014年3月9日(日) @国立代々木競技場第一体育館
渋谷ライヴの集大成
『渋谷物語~完~』というサブタイトルの付くこのライヴは、渋谷eggman→SIBUYA-AX→渋谷公会堂→NHKホール(紅白)と着実にステップアップをしてきたmiwaの渋谷でのライヴの集大成となるもの。
もちろん、観に行きたいと思っていたのだが、チケットの一般販売日となった2月15日の時点では、3月の予定がつかなくて、もやもやしている間に即日ソールド・アウト。
ああ、やっぱりダメだったかと諦めていた。
しかし、ようやく3月の予定がついた2月28日に、ダメ元でチケットぴあをチェックしてみると、売り切れてたはずのチケットがまだ余ってた!
キャンセル分とか追加販売が出たのかな...もう思わず衝動買い。ストーンズのチケットと一緒に買ってしまった。
僕が選んだのは、普通の席より500円安いサイドビュー席。
東京ドームで言う所の参加席にあたるのであろう、「一部の演出が見えづらい、または見えない可能性のあるお席になります」との事だったけれど、席にはこだわらない僕としてはこれで充分。
なんと言っても通路側の席が確保できたので充分満足できたのだった。
ライヴ当日。会場へ
今回のmiwaのライヴは2Daysなのだが、ポール・マッカートニーのライヴでお会いする事のできたfmbmrtjd-mmkkaiさんも偶然同じ日に行かれるという事がわかって、今回も開演前にお会いする事ができた。
ライヴにはいつも一人で行く僕だけど、開演前に友人といろいろ話ができるというのは楽しいね。ライヴへの期待も高まってくる。
国立代々木競技場第一体育館に来るのは、10年以上前の『Epic25』のイベントの時以来だけど、その時よりも会場がデカく感じたなあ。武道館の方が大きいとばかり思い込んでたけど、武道館より大きいみたい。
今回の僕の席は、
南スタンド 2階J9列1番。
とにかく通路側の1番というのが嬉しい。安心して観れる。
そして、サイドビュー席とはいえ、4つのスクリーンも程よい角度で観えたし、ステージもちゃんと観える。ドラムセットだって観える。
たしかに、機材の影で一部見えにくい部分もあったけど、それもほんの一部にすぎない。真ん中のmiwaを観てるぶんにはなんの問題もない。
なにしろステージの真横に近い席だから、意外とステージが近い。アリーナの後方に比べたらずっといい。
サイドビュー席といい、先日の参加席といい、安くていい席だ。これは穴場だ。お買い得だ。よく憶えておこう。
01. don’t cry anymore
02. リトルガール
03. キットカナウ
04. FRiDAY-MA-MAGiC
05. Chasing hearts
06. Faraway
07. オトシモノ
08. 441
09. ホイッスル ~君と過ごした日々~
10. friend ~君が笑えば~
11. めぐろ川
12. Delight
13. hys-
14. あなたがいないと世界はこんなにつまらない
15. It’s you!
16. ミラクル
17. Faith
18. again x again
19. ヒカリヘ
20. 片想い
(Encore)
21. Let me go
22. chAngE
23. 春になったら
客電が落ち、場内は真っ暗に。
花道が伸びているアリーナ中央のセンターステージにスポットライトが当たると、miwaが立っていた。
白と黒のボーダーを着ていて、まさしくmiwaという衣装。飾らない、普段着っぽい所が良い。
1曲目「don’t cry anymore」。
miwaのアコギ1本での弾き語り。これがmiwaのデビュー曲。miwaの始まり。
2曲目「リトルガール」。
ここからバンド・サウンド。爆裂音にビックリ。かなりアッパーに盛り上がった気がする。
3曲目「キットカナウ」。
先日出たシングルの中で一番好きな曲。
サビのフレーズが「春になったら」の様な盛り上がりをする所が好き。
CD音源では米米CLUBのBIG HORNS BEEがホーン・セクションを演奏してるのだけれど、ライヴではホーンは生演奏ではなくて残念。
4曲目「FRiDAY-MA-MAGiC」。
以前はそれほど好きじゃなかったけど、今ではかなり好きな曲。
Bメロでシリアスにメロウになる所と、サビの弾けた感じのギャップがいい。
8曲目「441」。
これはやっぱり名曲だなあ。
サビ後半の「♪ 二人の想いひとつにして奏でた441」の所のドラムがなんといってもスリリングで聴き所。これはCD音源では感じられない、ライヴならではのポイント。
流れる様に綺麗なメロディが感動的。
今回のバンド・メンバーは、9月に観た前回のツアーのメンバーとはまったく違っていた。
ギター2人、ベース、ドラム、キーボード、パーカッション&コーラスの6人。
ここでキーボード、パーカッション&コーラスの女性メンバー2人を引き連れてセンター・ステージへ出て行ってアコースティック・コーナー。
9曲目「ホイッスル ~君と過ごした日々~」。
もともとシンプルなバラードなので、アコースティック・セットで、より曲の良さが強調される。
10曲目「friend ~君が笑えば~」。
順調に歌ってたかと思いきや、2番の途中で突然声を詰まらせる。感極まったのか?
11曲目「めぐろ川」。
「♪ Ah春が来て桜が満ちて」と歌っていて、ああそうか、春の歌なんだなと改めて感じた。今の季節にこそ。
12曲目「Delight」。
ここで衣装チェンジ。ここからはスカートの裾が大きく膨らんだ、ちょっとゴスロリっぽいイメージの衣装。
13曲目「hys-」。
ノイジーなサウンドで、メタルともパンクとも言えそうな派手な曲。
なのに、miwaが抱えていたのがアコギだったのが意外で印象的。
14曲目「あなたがいないと世界はこんなにつまらない」。
前日のセットリストでは、ここで「ありえない!!」をやったはずだが、今日はこの曲。
この曲はアルバムには入ってない曲なので、僕はほとんど聴いた事がなかった曲。
15曲目「It’s you!」。
最新シングルの中ではとびきりラブリーで可愛らしい曲。
「♪ you! you! you!」と観客やカメラの方を指差しながら。スクリーンに大写しになった指差しポーズが超可愛かった。
16曲目「ミラクル」。
miwaの曲の中では1番好きな曲だというのに、ライヴではガッカリしてしまう曲。
元凶はサビの振り付け。せっかくAメロBメロと手拍子をして段々盛り上がっていくのに、サビになると、観客がステージ上のパフォーマーの振りの真似をして踊り始める。これが簡単な振り付けなら問題ないが、非常にわかりにくい振り付け。だから観客が戸惑っている空気が伝わってきて、せっかくの極上のサビのメロディに集中できなくなるんだ。
誰が考えたんだ、この振り付け。やめてほしい。
17曲目「Faith」。
2014年のmiwaはこれで始まりましたと、最新シングル曲。
スピード・ナンバーでカッコ良かった。
18曲目「again x again」。
それほど好きな曲じゃないけど、ライヴでは盛り上がるんだなと実感。外せないかもね。
19曲目「ヒカリヘ」。
これも初め聴いた時はmiwaらしくなくて好きじゃなかったけど、段々と好きになってきた。
ふわふわしてるAメロから力強いサビへのギャップ。
20曲目「片想い」。
本編最後は、大切な曲ですと言って渾身のバラード。
ものすごく熱が入っていて、力の限り歌いきった感じ。もちろん大好きな曲。
アンコール。
ラフなTシャツ姿に耳出しポニーテール。耳を出してるmiwaが可愛いんだ。
アンコールでこのスタイルになるのは恒例なのか?
21曲目「Let me go」。
新曲。大雪の日に作ったから、雪の印象が強い曲だって。
『ウーマン・オン・ザ・プラネット』のテーマ・ソングだって。いかにも『ウーマン・オン・ザ・プラネット』って感じ。いや、その番組よく知らないけど。でもタイトルとのイメージがあってる。
地味ながらも深みがある感じ。でも...大ヒットはしないかな。
ここで、「みなさんにお知らせしなきゃならない事が...」と。
まさか活動休止か?まさか結婚か?とドキドキしたら、映画出演決定だって。演技は未知数だけど、ヒロインとの事だし、いい事なんだろうな。
だけど、映画の撮影があるって事は、アルバム製作が先に延びるという事か。夏前にはアルバム出そうにないな...。
23曲目「春になったら」。
やっぱり最後はこの曲で盛り上がるね。季節もピッタリだし、飛び跳ねるようなサビのリズムが心地良いし。キラー・チューンだ。
口パクかと思う程の安定感、理想的なセットリストも、現実感なかった
今までのシングル曲はすべて演るという、豪華なセットリスト。
まさしくmiwaの集大成という感じで、セットリストにはなんの文句もない。欲を言えば「カラ*フル」だけど、あれは前回のライヴで聴けたし、今回はやらないだろうと思って期待してなかったからね。
だから、理想的なセットリストだった。
2時間40分くらいのライヴだったけど...現実感がなかったなあ。
ストーンズのライヴの時は、ストーンズを観てる!来て良かった!と実感しながら観てたけど、miwaのライヴは、なんだか現実感がなくて、あっという間に曲が終わっていく感じで、このライヴに5800円も出して良かったのか?と自問自答しながら観てたんだけど、結局結論が出せなくて。
いや、もちろん観て良かったとは思うんだけど、この現実感のなさが...。
集中できなかったわけじゃないと思うけど、やっぱりストーンズのライヴに行ったばかりで、ここ数日はストーンズ漬け。ストーンズばっかり聴いてたから、なかなかmiwaモードに切り替わらなかったのが原因かも。
慌てて前日にmiwaのアルバム3枚聴いて臨んだけど、miwaのライヴを観るんだ!という気持ちが足りなかったのかもしれない。それが現実感のなさに繋がったのかも。
でも、ライヴの内容はとても良かった。それはわかる。だから満足はしてるんだ。
miwaは歌が上手いと改めて思った。口パクかと思う程の安定感だった。
いい経験ができたと思う。
コメント