
Oasis Live ‘25
2025年10月26日(日)@東京ドーム
チケット獲得までの壮絶な物語が長すぎるので、ライヴの感想だけを読みたい方は、目次の「ライヴのスタート」をクリックして飛んでください。
再結成!ワールド・ツアー!
オアシスはデビュー直後から注目していて、そこから解散するまでリアルタイムでオリジナル・アルバムを購入してきました。
でも、当時はネットが発達してなかったので、チケットの抽選発売とかなくて、先着じゃどうせ獲れないと思ってたし、それから僕の仕事の関係とか体調のこととかもあって、ライヴを観に行こうと思ったことはありませんでした。
2009年に解散?してから15年。
リアムとノエルの喧嘩は決定的だと思ってたし、再結成なんてありえないと思ってました。
でも昨年、何かのインタビューで、ノエルが「あいつはすごいよ。あいつがいたからオアシスは成功した」とかなんとか、めちゃくちゃ褒めてたんですよ。
あれ?こんなに素直にリアムのことを評価するなんて。どうしたんだ?って思ったのを憶えてます。
そしたら、その僅か後に、風雲急を告げて。
電撃的に再結成、世界的なツアーの開催が発表されたのです。
これはもう、信じられない。
いったい、どっちが折れて仲直りしたのか。
ノエルのあの発言はそういうことか。
再結成って言っても、また喧嘩してツアーが中止になったりしないか?
でも、あれから時間も経って、2人もいい大人だし、お互いのオアシスに対する愛情がそうさせたのかもしれない、と。
日本にもやって来るなら是非とも行きたい!
昔は観ることが叶わなかったオアシスのライヴ。
今なら行くことが出来ます。
しかし、はたしてチケットが獲れるのか??
日本公演は東京ドーム2DAYSに決定しました。
なんとかなるんじゃない?
僕の最初の見立てでした。
ライヴまでまだ約1年ありましたが、早くもチケット抽選受け付けが始まり。
チケット代は、VIP席は論外としても、SS席が33000円、S席が30000円、A席が20250円、B席が12000円。
この規模の会場で最近の外タレとしたら、まあこれくらいするでしょうね。
S席で2日とも観たら6万円です。
怖い怖い。
僕の第一希望は日曜日公演でした。
それのS席→A席→B席の順で希望を入れて。
保険で土曜日公演のA席を申し込んで。
どこかに引っかかるだろう、と思ってました。
そしたら、まさかの全落選!
やばいっ!
日本のオアシス人気を舐めてました。
せめて、土曜日をA席だけなんて悠長なことしてないで、本気で全座席に希望入れれば良かった。
本気度が足りなかった!
まだライヴまで日にちがあるので、二次抽選、あるよね?
そう思っていたら。
今度は一般発売ですって。
先着順です。
そんなっ。
地獄のチケット争奪戦に参加しなきゃならないの??
痛恨! 一般発売のチケット 獲れそうで獲れなかったよ
いよいよ、一般発売。早い者勝ち。
チケットぴあの一般発売では、事前に購入ページからログインしておくことが必須中の必須。
しかし今回、オアシスのチケット購入ページが時間前に現れず。
検索しても、準備中状態なのです。
そして、販売開始時刻の午前10時になってから、トップページに特設バナーが登場。
そこを何度もクリックするのですが、まったく繋がらず。
いくらやっても、どうあがいても繋がらない。
スマホで格闘すること1時間半。
満タンに近かったスマホの充電が20%を切った。
争奪戦必至の一般発売、数分でソールドアウトになると思っていたのだけれど、「予定枚数終了」の文字を見るまで諦められない。
もう1時間半以上経っているけど、そもそもまだ売り切れてないのか??
Xの投稿をチェックしてみる。
「チケットの取り扱いナシって表示されてた。一般発売なんてなかったんじゃないか」のポストを発見。
この表示は僕も見た。
しかし、その表示をよく見ると、そこには特設バナーにアクセスしろと書いてあったんだ。
この投稿の主は早合点だ。
「特設バナーのリンクをリロードし続けろ」
この投稿にピンと来た。
スマホは諦めて、パソコンを立ち上げた僕は、このポストのリンクを頼りにアクセスを試みる。
で、「混みあっているので再度アクセスしてください」
との表示は出るのだけれど、先ほどまでの、
「再度の読み込みはしないでください」の表示は出てない。
リロードするなという表示が出てしまったものは、リロードしても無意味なんだけど、その表示が出てないものはリロードに意味があるということだ。
リロードをし続ける。
数十回やりまくると、繋がった!
ようやくたどり着いた、オアシスのチケット購入ページ。
土曜日公演は既にソールドアウトしてたけど、日曜日公演は、S席、A席、B席まで発売中。
なんと、発売開始から既に2時間経っていたけれど、まだ売り切れてなかった!
座席数が少ないB席までまだあるなんて!
色めき立って、そこからA席を選択、枚数を指定し、購入ボタンを押す!
しかし。
そこで弾かれるのだ。
またやりなおしてください、と。
「前に戻る」ボタンで枚数選択画面に戻り、また打ち直してから購入を押しても弾かれる。
何度か繰り返すと、
「最初からやり直してください。再読み込みはしないでください」
との表示が。
こうなったらもうアウトだ。
また最初から同じ手順で。
特設ページのリンクを何十回もリロードし続けると、また購入ページに繋がる。
しかし、枚数選択して購入ボタン押しても弾かれる、の繰り返し。
何度かやるうちに、B席が売り切れた。
そうか!
肝心なところで弾かれるのは、僕がログインをしてない状態だから、優先的に繋がるプラチナ会員の特典を活かせてないからだ!
それに気付いて、今度は購入ページからログインしようとするも、今度はそこで弾かれる。
「最初からやり直せ」
もうっ!!
そのうち、S席が売り切れた。
あとはA席のみだ。
いいんだ、もともとA席狙いだ。
これを仕留めれば。
それからも、ログインからの購入を目指して、リロードしまくるも、ようやく繋がったと思ったら、
ついに「予定枚数終了」の表示が。
終わった...。
12時20分だった。
結局、獲れなかった。
惜しいところまでは繋がったのに。
でも、数分でソールドアウトすると思ってたものが、2時間以上もGETするチャンスの時間があったのは驚きだった。
反省してみると。
こんなことなら、最初から、スマホではなくて、パソコンから試みるべきでした。
そして、Xでの有益情報を得たら、すぐに試すべきだった。
猶予は2時間以上もあったのなら、もっと早くなんとか出来たはずだった。
どうせ一般では瞬殺だろうと思ってたし、この日は出かける用事もあったから、スマホで軽く挑戦してみるかくらいに捉えてたのが間違いだった。
パソコンで、もっと真剣に取り組んでいれば、チケット獲れてたんじゃないか...。
これまた痛恨の極みです。
しかし今回、勉強になったのは、リロードする意味がある表示と、そうでない表示があることを知ったこと。
意味のないものをリロードし続けても時間のムダだけど、意味のあるものは、粘り続ければ、ちゃんと繋がるんだとわかりました。
今後のチケット獲得の際に役立てたい。
だけど、結局獲れなかったなあ。
一般発売にこんなにチャンスがあるとは思わなかったよ。
チケットを確保した状態で、安心して来年の10月まで過ごしたかった。
これで、次のチャンスとなると...。
リセールなのか?
いや、僕は、注釈付き指定席や参加席の抽選受け付けの可能性を信じてる。
これは、ステージ設計が確定して、ライヴの直前にならないと発売されないから、まだ先のことだけど。
でも、まだまだ。
諦めてなんかいられない。
深夜のチケット争奪戦
抽選、一般ともチケットが獲れなかったけど、諦めきれなくて。
土曜日に行われた一般発売で購入した人が、コンビニ支払いを選択したのに、期限までに支払いが出来なかったり。
あるいは何らかの理由で、カード引き落としが出来なかったり。
こんな場合の、いわば「キャンセル分」が出るのではないかと期待を抱きました。
コンビニ支払い期限は月曜日23時30分だったとのことで。
なので、それから僕は、チケット販売ページをチェックしまくりました。
ポイントになりそうなのは、まず日付変わって火曜日0時。
アクセス!
なんの変化も無し。
「予定枚数終了」のまま。
それから、ほぼ5分おきにリロード。
変化無し。
そのうち、2時30分から定期メンテナンスの時間になりました。
もちろん、メンテナンス明けの5時30分にもチェック。
変化無し。
それでも、こまめにリロードを続けます。
次のポイントは、よくチケットの販売開始時間に設定される10時。
アクセス!
やっぱり変化無し。
どうやら、この日のキャンセル分発売はなさそう...。
そしてまた夜。
こまめにリロードしつつ、ポイントとなる時間。
日付変わって水曜日0時。
アクセス!
やっぱり、何の変化も無し。
5分おきにリロードするも、「予定枚数終了」の表示は変わりませんでした。
そして、0時30分になりました。
うーん、そういうキャンセル分の発売はないのか?
僕の期待から来る思いこみだったのか。
この日も無さそうだ...。
前日と同じ流れだったので、ちょっと気持ちが途切れました。
しかし!
0時45分。
ふとリロードしてみると、
「発売中」になってるではないか!
きた!
やってる!
慌てて発売情報を見てみると、土曜日公演は、VIP席しか出てない。
これは論外だ。
日曜日公演...VIP席の他、S席とA席が出てる!
もちろん、残りあと僅か!
すでにログインも済ませ、プラチナパスの恩恵を受けた上で、
A席に狙いを絞って購入ボタンを押す!
しかし。
そこで弾かれる。
「希望の座席は確保できませんでした」の表示!
もう一度リロードすると、まだ発売中だ。
A席1枚と打ち込んで、購入ボタンを押す!
やっぱり弾かれる。
そのうち、ログアウトになってしまい、もう一度ログインからやり直す。
そして購入ボタンを押す!
ダメだあ!
その繰り返し。
何度も何度も。
時々、「パスワードの再確認」のページに移行し、おっ、ちょっと先へ進めた??と色めき立つも、その後やっぱり弾かれてしまう。
もうっ!
もう少しなのに!!
そのうち、土曜日公演が販売終了。
日曜日公演も、VIP席、S席と売り切れていく。
僕の狙いのA席はまだある。
まだまだ、諦めんぞ。
アクセス!リロード!ログイン!購入ボタン!
しかし。
1時5分。
あえなく「予定枚数終了」の表示...。
ダメだった...。
狙っていた通り、キャンセル分が出たというのに。
読みは当たってたというのに。
それでもダメだった。
女神は微笑まなかった。
いったい、何時に発売になったのだろう。
0時30分ジャストに繋いだ時点では何もやってなかったのは確実だ。
そして少し気を抜いて、0時45分に繋いだ時には始まってた。
この空白の時間。
気を抜かず、リロードし続けていれば、もっと早くに発売開始となったのに気付いたかもしれない。
そうすれば獲れてたか?
しかし、何度ボタンを押しても弾かれた。
深夜だったら、気付く人も少なそうだから、チャンスはあると思ってたんだけど。
約20分間、ドキドキバクバクしながら奮闘した。
こうなることを予想して、2日間、がんばったんだけどなあ。
それでも獲れないんだよ。
こんな深夜にこれほどまでの壮絶な争奪戦が展開されたことを知らなかった人も多いだろう。
今後の参考のために記録しておく。
信じて待つ
リアムとノエル、どっちがどっちかわからないけど、チケット獲れた、っていうXの投稿を目にして驚愕。
そういう人に当たって、僕には当たらないのか。
いや、初心者がライヴ観に行って、より好きになってくれれば素晴らしいことだ。
こういうことがあっても、全然いい。
だけど、だけどさ。
オアシスがデビューした直後くらいから注目して、オリジナル・アルバムもリアルタイムで全部CD買ってきて。
でも事情があって、当時はライヴに行けなかった僕。
今ならば観に行ける、やっとオアシスが生で観れるチャンスだというのに、チケットが手に入らないなんて。
そんなのってさ...。
でも、先の投稿のことを思い出すと、燃え上がる気持ちがある。
僕だって、チケット手に入れてみせるぞ、と。
さらに気持ちは熱くなるのだ。
2024年1月に行われたビリー・ジョエルの時も、ずっとチケットが獲れなかったけど、諦めない強い気持ちでいたら、ライヴの10日ほど前で追加席を当てることが出来た。
そういう経験があるから、決して諦めない。
まだ希望はある。
その時を信じて、待つ。
追加席抽選発売
それからしばらく時が経って。
7月、追加席抽選発売が決定。
あれ?ちょっと早くないか。
もう少しライヴが近付いてからと思ってたけど。
なんにしても、最大のチャンスだ。
今回は、通常の席に加え、注釈付きの席も出る。
注釈付き席は、ステージが見えにくい可能性があるということで、あまり人気がない席だ。
でも、注釈付き席は、時に神席になる場合があることを僕は知っています。
もう、最初から注釈付き席狙い!
注釈付き席でも、通常の席と値段が変わらないのは微妙だけれど、逆に、注釈付きなのに普通の席と値段が同じなら、普通の席の方がいいと考える人が多そうなので、競争率は低くなるかも。
なので、注釈付きA席、S席、SS席の順に希望出して申し込み。
このチャンスをモノにしないと!
しかし。
抽選結果は、ハズレ。
天国になるのか地獄のままなのか、朝からドキドキ緊張しっぱなしで、吐きそうになるくらいの1日でしたが、結局ハズレて地獄のまま。
注釈付き席なら人気なさそうだから、いけると思ったんだけど...。
ここで当たらないとなると、崖っぷちに立たされました。
落ち込みはかなりのものだが、まだ希望は捨てない。
必ずチケットを手に入れてみせるんだ。
次は、リセールか。
リセールは、ライヴの1ヶ月前から始まりますが、チケットぴあの場合は、誰がどんなタイミングで売りに出すかわからない中での早い者勝ちの勝負ですから、もうホントに運でしかありません。
そんな勝負に勝てるのか??
リセール発売開始
9月25日、来日公演まであと1ヶ月となって、リセールが始まりました。
日付が変わって午前0時からの受け付け開始です。
いったい、どれほどの枚数が売りに出されるのでしょうか。
以前、別のアーティストがこういったリセールをやった時、時間になったと同時に、リセール・チケット一覧に次々にチケットが表示されていって、その中から希望のものを選んで購入するのが楽しかった。
もちろん早い者勝ちですから、いいところまで進んでも買えないことが多かったのですが、ダメでも次から次に新しい出品があるので、よし次だ!という感じで半日くらいお祭り状態で。
結果的に希望のチケットが複数枚買えたので、なかなか楽しかったのを憶えてます。
今回のリセールも、そんな感じになると嬉しいのだけど。
しかし。
時間になっても、リセールの出品が全然ありません。
なんだ、これは??
開始から15分過ぎて、ようやくリセール・チケットありの表示が出ました。
すぐさま購入手続き開始!
しかし、あっという間に他の人に買われてしまいました。
くそっ。
でも、やっぱりリセール販売は始まったんだなということがわかりました。
もちろん、繋がりにくい状態は続いていて、リロードしまくったのですが、一般発売ほどの繋がりにくさではなかった。
1分間に何回かは繋がったのです。
で、それから、午前1時までの間に、6枚のチケットに遭遇。
もちろんすべて逃しました。
で、それからは1枚も出て来ないのですよ。
いや、出品はされてるのかもしれないですが、僕が画面をリロードしてる間に、あっという間に誰かに買われてしまって、僕が気付けてないだけかもしれません。
ただ、1時以降は、まったく遭遇することなく、朝になり。
次に出会ったのは5時半頃でした。
この時間なら、競争相手もあまりいないか?と期待して頑張ってみたのですが、やっぱりダメ。
その次は6時ちょっと前になってもう1枚。
もちろん、ダメ。
というわけで、ここまでで合計8枚の出品に出会ったのですが。
なんか、思ってたのと違う。
5万人近く入る東京ドームのチケットなんですから、リセールに出てくるのも、かなりたくさんの枚数だと思ってたんですよね。
ところが、一晩で8枚て。
少なすぎる。
で、次の日の午前0時には、日曜日公演のリセールが開始になったのですが、今度は、1枚も遭遇しません。
全然出会わないなんて。
どうなってんだ、リセール。
みんな、慌てて売りに出さなくてもいいと思ってるからでしょうか。
手放すのは、もっとギリギリになってからでもいいと。
こうなると、ホントに、いつどんなタイミングで出品があるか、まったく読めません。
こまめにチェックして、出会い頭の偶然に頼るしかないのか。
でも、そんな奇跡的なことが起こるものなのか。
これ、リセールで獲るというのは思ってたよりもかなり無理ゲーっぽいぞ...。
いよいよ、最悪の事態、当日券争奪戦が現実味を帯びてきました。
始発電車で行って、朝イチで並んで。
発売開始まで8時間以上並ぶことになるかもしれない。
雨が降ってたら最悪だ。
そうして長時間並んでも、買えないかもしれない。
ドームの音漏れを聴いて、帰宅する羽目になるかもしれない。
そんなリスクを承知でも、当日券に並ぶ覚悟はしてる。
してるけど、そんなことにならないように、事前にチケットを手に入れたい。
偶然の出会いを求めて、ヒマを見てはリセールのチェックをする毎日が続きました。
とりあえず、今出来るだけの努力はする。
諦めず、気持ちを強くする
そして何より、オアシスのライヴに行くんだという気持ちだけは切らしてはなりません。
気持ちを高めるためもあって、オアシスのレコード7枚、大人買いしました。
それから、来日公演記念公式グッズの事前オンライン発売が始まり。
すぐに注文すれば、ライヴの前には自宅に届くということで。
Tシャツを購入しました。
まだチケットは持ってないけど、オアシスTシャツ着てライヴを観るんだ、という強い意思表示。
最悪でも、Tシャツ着て、当日券売り場に並ぶんだ、と。
とにかく、レコードやTシャツ買うことで、オアシスにお布施をしてるんだ、いずれその見返りみたいなものがあってもいいじゃないか、という下心が。
もう、気持ちですよね。
諦めず、気持ちを作っていく。
ライヴが観れることを前提に行動することで、オアシスに対する気持ちを強くして。
追加席先着発売
そんなこんなで、いよいよ10月に突入。
ヒマを見ては、チケットのリセールが出てないかを確認する日々だったのですが。
これはなかなか難しそうだなあという思いが強くなってきて、ふと、なんか新しい情報ないかなあと思って、来日公演公式サイトを覗いてみたんです。
そしたら、「ステージレイアウト決定につき、追加席発売!」というニュースが出てたのを知って。
よし!来たか!
またチャンスが巡ってきたぞと思ったのも束の間、よく読んでみると、「先着販売」となってました。
なんでだよっ!
前回の追加席販売は抽選だったのに、今度は先着順だなんて...。
こんな、購入プログラムを使った業者や転売ヤーに圧倒的有利な販売方法。
一般人にはとても獲れる気がしない...。
このニュースを知った翌日の午後12時からの先着販売で、タイミングとしては良かったのだけれど、どうせ獲れそうもない早い者勝ちレースに参加するなんて、また時間のムダになるだけなのではないか、と。
一旦は諦めかけました。
でも。
99.5%獲れそうもないけど、0.5%でも、チャンスがあるのなら。
「予定枚数終了」の文字をこの目で見るまでは、諦めない。
諦めたら、そこで試合終了じゃないか。
挑戦することを止めたらダメだ。
やれるだけのことはやらないと!
仕事のスケジュールの都合上、徹夜でチケット争奪戦に挑むことになりました。
金曜日の正午からだなんて。
この珍しい時間帯が、どういう結果を生むのか。
でも、やるしかない。
今までの争奪戦の経験から、備えるべき準備は怠らず、あらかじめ少しでも先のページへ進んでおきたいところでしたが、追加席の購入ページの表示は出来ないようになってました。
オアシス特設ページを表示させるところからのスタートです。
これは、繋がるのか?
...かなり厳しそう。
いよいよ12時ジャスト。
リロード!
すると、購入ページのボタンが表示されるようになってました。
アクセス!
やっぱり、「ただいま混みあっておりますので改めて...」の表示。
そうだよね、やっぱそうだよね。
何度アクセスしようとしても、繋がりません。即座に拒否されてる感じです。
でも、15~20回くらいリロードを繰り返してると、少し画面を読みこむような素振りを見せるのです。
お。いけるか??
でも、やっぱり「混みあってます」の表示。
またこのパターンか。
それで、どうせ「予定枚数終了」になるんでしょ。わかってんだよ。
10分過ぎましたが、相変わらず。
追加席なんて、出る枚数は少ないでしょうから、もうとっくに売り切れててもいい頃。
現状、どうなんだろう。
Xで、ちょっと検索かけてみたら、まだ売り切れたとの書き込みはありません。
ならば粘るしかない!
それから何度もリロードを繰り返してたら。
発売時刻から15分を過ぎて、ようやく購入ページに繋がりました。
まだ席残ってる!
今回、僕が狙ってるのは、ステージサイド席です。
ここは、ステージの真横か、斜め後方になる席なので、舞台がほとんど観えないんじゃないかとのことで、人気がないであろう席。
でも、値段は1万円と安いし、スクリーンが斜めに設置されていれば問題はないし、そもそもステージには近い場所なので、場合によっては神席になる場合もあるのです。
なんにせよ、その場にいられるのなら、どんな席でもいい。
そして、土曜と日曜だったら、土曜の方が人気あるので、もっとも人気なさそうなのが、日曜日のステージサイド席と予測しました。
だから僕は、少しでも競争率の低いその席だけに絞って勝負です。
日曜日、ステージサイド席、1枚。
すばやく指定して、購入ボタン!
しかし、「アクセスが集中しています。もう一度...」と弾かれます。
くそっ!!
でも、落ち着いて「戻る」ボタンで戻って、もう一度、枚数を指定。
アクセス!
「もう一度...」
ダメかっ!
しかし、3回目だったでしょうか。
パスワードの確認ページに繋がりました。
よし、1歩前進!
でも、喜んではいられません。
今までも、クレジットカードの確認画面まで進んだのに買えなかったという報告がたくさんあったのを知ってるからです。
まだまだ全然油断はできない!
よし、購入確認画面までたどり着いたっ。
あとは、カードの認証だけ。
それ行けっ!!
なんか読みこんでるっぽい...。
「購入完了いたしました」
!!!!!
よっしゃあああ!
買えたぁぁぁぁぁ!
早い者勝ちの勝負で獲れたっ!
信じられない!!
ついにチケットを手に入れた
まさか、まさかだ。
ほぼ無理だろうと思ってた先着販売で獲れるとは。
とうとう手に入れた。
これで、リセールをチェックする毎日ともおサラバだ。
ライヴ当日、チケットが買えるかどうかもわからないのに朝イチで並ばなきゃいけない最悪の事態も回避できた。
ついにチケットが手に入った。
諦めなくて良かった...。
ここまで長かったです。
昨年、抽選にハズレた時からずっと抱えていた不安が消え去りました。
きっとチケットは手に入ると信じて、ここまで来ました。
ギリギリでしたが、ライヴを3週間前にして、チケットを手にすることが出来ました。
席はどこでもいい。その空間にいられる権利を得られたのならば。
オアシスが観れる。
これで、心置きなく、気持ちをオアシス・モード全開にすることが出来ます。
予定されているセットリストでプレイリストを作ってありましたが、「もうすぐ観れる」と思いながら聴いてる時の幸福感といったら!
それからライヴまでの3週間は、幸せな気持ちで過ごすことが出来ました。
いよいよライヴが近付き、土曜日公演の前日の夜、SNSにて「これから追加席発売します」との情報が流れたようです。
そして、その2時間後くらい、午前0時くらいなのかな?
追加席が先着で販売されたようです。
公式サイトには載ってなかったから、SNSで運良くその情報を得られた人だけが買えたみたい。
そして、当日券が販売されるかどうかのアナウンスは無し。
出るか出ないのかわからないまま、当日になって。
それで、当日のお昼くらいに、「当日券は販売しません」という公式からの声明が出ました。
これって遅いですよね。
当日券目当てに朝から並んでた人はたくさんいたと思います。
出ないなら出ないで、もっと早く公式にアナウンスしないと。
僕もチケット持ってなかったら、朝イチで並んでたと思います。
そうなってた可能性が高かったことを考えると恐ろしいし、他人とは思えず同情してしまいます。
結局、不意打ち気味に前日の深夜に追加販売して、それで売り切ったとして当日券は無し。
今回の来日公演、全体を通して、ちょっと疑問点の多い販売方法が多かったように思います。
ライヴ当日。会場へ
ライヴ当日は雨模様。
天気予報では本降りになると言ってたので覚悟してたのですが、僕が外を歩いていた間は、ほんの小雨程度。
まったく傘を使わずに会場にたどり着くことが出来ました。
16時20分頃、入場。
事前に「入場に際しての注意事項」というメールが送られてきていて、結構厳しめの条文が。
まずは、傘は折りたたみ傘じゃなきゃダメだ、ということ。
この日は雨だったので、結構影響がある。
知らずに普通の傘持って来てしまった人はどうするのか。
長い傘が入るロッカーなんて、そうそう無いだろうし、思い切って捨てようにも、傘が捨てられるゴミ箱なんて無い。
でも、傘持ったままだと入場できない。
ホント、どうすりゃいいのだろう。
それから、35×42×15cm以上の大きさの手荷物の持ち込みも禁止。
僕がいつも使ってるリュックは、高さがややオーバーしていたので断念。
数cmのオーバーなら大丈夫だろうという気はしたけど、万が一、入場不可となったらマズいので、いつものリュックはやめて、仕事で使ってるカバンを持ってきました。
手荷物検査や金属探知検査もあったけど、緩い感じ。
思ってたほどチェックは厳しくなく、すんなり入場。
僕の席はステージサイド席レフト側11列580番。
発券した時に確認してみたら、かなりバックスクリーンに近い位置で、これ、ステージの斜め後ろなんじゃね?と。
大きなスクリーンが横に伸びてたら、それに遮られてステージなんか、ほとんど観えないんじゃね?と。
それでも、サイド席の人用に横にもスクリーンが設置されてたら問題ないと思ったのですが、前日公演の画像をSNSで確認したら、そんなサブ・スクリーンは無かった。
角度的に、スクリーンの映像を観ることはほぼ不可能だし。
やはり、肉眼で出演者が観れるのかどうかが問題。
バンド・メンバー誰も観えなくて、お客さんを観るだけとなったら悲惨だ。
うーん。
でも、まあ、それでも。
その場にいれるだけでも良しとしないと、か。
チケットを見ると「ステージ横から後方に位置するため、ステージや演出等が見えにくい席です。返金対応は一切行う事ができません」と書いてある。
これって、返金したくなるような席かもしれないと言ってるとも取れるけど、でも、ステージや演出が見えにくいとは言ってても、出演者が見えないとは言ってないので、悪い席ではないとも取れる。
はたして、ステージがちゃんと観える席なのかどうか!
ドキドキしながら、自分の席へ。

観えた!
ステージ、ちゃんと観える!
これは出演者のほぼ真横!
ていうか、やっぱり近い!
ステージの近さという意味では、アリーナ後方、SS席の人よりも近いと言っていいのでは?
スクリーンの映像はほぼ観えない角度だけど、これならリアムもノエルも、メンバー全員、横向きではあるけど、ちゃんと観える!
全然問題ない!
むしろ、この距離で、料金が10000円なんだから、やっぱりここは神席だ!
願い通りの展開になった!
しかも、列の一番端の通路側の席だというのも、僕にとっては願ったり叶ったり。
とてつもないラッキー。
これなら、かなりリラックスしてライヴを楽しめそうだぞ。
ライヴの1週間ほど前に前座の出演が決まって。
この日は、おとぼけビ~バ~。
うう、知らない...。
どうやら女性組バンドらしい。
土曜日公演の前座はASIAN KUNG-FU GENERATION。
うう、アジカン観たかった。
でも仕方ない。
17時、おとぼけビ~バ~のライヴが始まりました。
これは、スラッシュ・メタル?ハード・コア・パンク?という感じ。
曲紹介で曲名を言うのだけど、それがいちいち面白かった。
それぞれ興味深いテーマではあったけれど、歌詞は何言ってるのかイマイチ聴き取れず。
激しい演奏が30分続きました。
開演まであと30分。
あとはトイレに行けばOKと思ってましたが、さきほど通りかかった近場のトイレは比較的空いてる感じだったので、あまり人が来ない場所なのか?だったら10分もあれば大丈夫だろうと踏んでました。
それで、17時35分頃、トイレに向かったら、予想以上の長蛇の列!
係員がいないから、どこが最後尾かもわからなくて、なんとなく列になってたところに並んだ。
あっという間に時間が過ぎていって、開演15分前。
しかし、まだ列の折り返し地点までにも到達してない。
これはマジでヤバいかも。
開演に間に合わないかも。
僕の席は端っこなので、開演してからでも見つけやすい席だから、最悪、それでもいいけど、ライヴを最初から観れないのは痛い。
しかし、トイレを済ませないわけにはいかない!
そう不安になってたのですが、開演まであと10分というところで、スルスルと列の進みが早くなって。
トイレを諦めて離脱した人が多かったのでしょうか?
そこから、あっという間に順番が来て、なんとか用を足すことが出来ました。
それで、自分の席に戻ってきたのが17時57分。
マジでギリギリでした。
危ないところだった。
東京ドームのトイレを舐めてたらダメ。
余裕ぶっこいてないで、早目に済ませないとと、教訓を得ました。
ライヴのスタート
開演時間の18時を1分過ぎて、お馴染みになった出囃子の「Fuckin’ In The Bushes」が流れ出しました。
曲に合わせて、メンバーが続々登場。
そして、噂通り、リアムとノエルが繋いだ手を高々と上げながら歩いてきます。
リアムが繋いでない方の手の指でノエルを指差して、「俺の凄い兄ちゃんだぜ」とでも言ってるようなアクションです。
もうこれで、会場のボルテージは最高潮。
リアムが「トーキョー!!」と挨拶。
01. Hello
02. Acquiesce
03. Morning Glory
04. Some Might Say
05. Bring It On Down
06. Cigarettes & Alcohol
07. Fade Away
08. Supersonic
09. Roll With It
10. Talk Tonight
11. Half The World Away
12. Little By Little
13. D’You Know What I Mean?
14. Stand By Me
15. Cast No Shadow
16. Slide Away
17. Whatever
18. Live Forever
19. Rock’n’ Roll Star
(Encore)
20. The Masterplan
21. Don’t Look Back In Anger
22. Wonderwall
23. Champagne Supernova

ノエルがギターをストロークして始まった「Hello」。
うおおおおっ、ついに始まった!
そして、手を後ろで組んだお馴染みの姿勢での爆発的なリアムのヴォーカル!
ついに、ついにだ。
オアシスのライヴが始まったんだ!
オアシスを観てるんだ!
このとき鳴らしたノエルのギターの音、リアムの歌い出しの感触は一生忘れないと思います。
思わず体が揺れる。
飛び跳ねたくなる、このリズム。
ていうか、アリーナ席とか、みんなは飛び跳ねてるのか??
リアムはタンバリンを叩きながら、興奮している観客の様子を楽しんでるみたい。
そして「♪ Hello Hello Hello」と挨拶するように歌う。
終盤の「♪ イッツ、グットゥビーバック!グットゥビーバック!」のコーラスの大合唱が気持ちいい。
おかえり、オアシス!
「Acquiesce」。
イントロでリアムがタンバリンを振って鳴らす音がハッキリ聴こえました。
B面集『The Masterplan』でこの曲を聴いた時に、僕は本当にオアシスのファンになったと言えるかもしれません。
リアムから、サビでノエルにヴォーカルがチェンジした瞬間、感無量。
オアシスだ、オアシスだあああと、感激で胸が一杯になりました。
リアムとノエルが一緒にステージ上にいるからこそ成立するという意味では、オアシスを象徴している曲と言えます。
観客全員がその思いだったのか、ラストの拍手はひと際大きかったです。
それを受けてリアム。
「アリガット!」
「Feel Fine!」
プロペラの音が響き渡って「Morning Glory」。
耳をつんざくギターの音。
腹に響くドラムのリズム。
これはサビは観客大合唱になるかなと想像してたら。
とんでもない。
冒頭からです。
冒頭からずっと歌いっぱなし。
歌詞を憶えてない僕も、前半こそ小声ですが、「♪ ウェイカッ、ウェイカッ」の辺りから力が入ってきて。
リアムの「♪ ウエ~~~ルッ」の後は「♪ ワッツザストーリー、モーニングローリー!」と大合唱して大興奮。
そこからの間奏のノエルのギター・ソロにも痺れます。
「アリガト!」
「Some Might Say」。
グラム・ロック・サウンドが響き渡ります。
そして、どこかのほほんとしたリアムのヴォーカル。
それがサビで畳み込むようなシャウトに切り替わる。
ノエルのギター・ソロも秀逸で、今まで単なる明るい曲と思ってましたが、どんどん好きになっていく自分に気付きます。
ラストの「♪ Some Might Say」のノエルのやまびこコーラスがいいんですよね。
「Bring It On Down」。
観客の手拍子が熱い。
今までこれはピストルズみたいなパンク・ロックだなと思ってましたが。
生の演奏を聴くと、軽いノリのパンクじゃなくて、想像以上に太いビート。
スピード感を失わずとも、かなり骨太と取れるロックンロールでした。
ノエル、ラストはワウの効いたギター・ソロを弾いて、サウンドも多彩。
リアムが「Beautiful People!」
ここでリアムから、「後ろを向いて隣の奴と肩を組め」というような指示があったみたいで、観客がみな後ろ向きに。
僕も周りを見て、慌てて後ろを向きます。
そして、「Cigarettes & Alcohol」が始まると、観客全員、肩を組んだまま一斉に飛び跳ねます。
グラム・ロックでジャンプ!ジャンプ!なイントロ。
リアムが歌い始めると、ようやく正面に向き直ってステージを観ることになりましたが。
どうやら、これが「ポズナン」というやつらしく。
その言葉は聞いたことありましたが、ギャラガー兄弟が大好きなサッカーのマンチェスターシティで恒例の応援パフォーマンスだったとは知りませんでした。
こういうのも、家でレコード聴いてるだけでは味わえない、ライヴの醍醐味ですよね。
ラストのリアムの「ユゴナ」のリフレイン。
永遠に続いていくような気がしました。
演奏が終わると、リアムが「Congratulation」と言ってた気がしました。
「Fade Away」。
これまたノイジーでパンキッシュでスピード感のあるナンバー。
オリジナル・アルバムに入ってないB面曲ですが、「Rock’n’ Roll Star」をパワーアップさせたようで大好きな曲です。
前半、あれ?リアム、トチッた?と思わせる、不鮮明な場面がありました。
僕の聴き違いか?真相はどうなんだろ。
速い曲なので、終わるのも早いです。
そして、ふと気付く。
横から観るノエルは、結構猫背なんだな、と。
でも、ノエルはよくメンバーの方を向いてギターを弾いてたので、僕からはちょうど正面になってよく観えたんですよね。
やっぱ神席だ!
「Supersonic」。
ゆっくりながらも力強いドラムのリズムに、テロリロリロロとギターが加わるイントロで大歓声。
「♪ I need to be myself」と直立不動でリアムが歌うとホント、サマになる、オアシスの姿勢・基本理念を歌った歌です。
間奏のノエルのギター・ソロもいいし。
ギターが歌ってるよね。
そして、ドラムもホント良い音!
いい感じで抜け感があって、轟音のギター・サウンドをスパッ、スパッと切り刻んでいってくれる爽快さがあるのです。
ここで、ノエルとリアムがなんか言い合った。
なんて言ってるのかはわからない。
ちょっとハラハラ。
「Roll With It」。
ジャララ~ンと鳴り響くギター。
そして、ドンドンドンとドラムが盛り立てていくのを合図に、冒頭から大合唱が沸き起こります。
「♪ ユゴナ、ロールィジッ!」
うおお、来たか、この曲。ここまでテンション上がるのか!
サビでは、ノエルのやまびこコーラスが良いスパイス。
そこからのノエルのギター・ソロにひと際歓声が上がります。
やっぱり大合唱してると熱くなりますね。
会場の一体感もハンパない。
すべてを忘れて、今に夢中。
そんな感じ。
リアムがスッといなくなって。
ここからはノエルのコーナーです。
「Yes,Tokyo!」
「Talk Tonight」。
ノエルはアコギを弾きながら、大人の哀愁を漂わせます。
観客が一斉にスマホのライトを点けていて、とても綺麗。
そして、今回の演奏。
原曲のような弾き語り風じゃなく、ビートの効いたバンド・サウンドのアレンジになっていたのが新鮮で。
より僕好みになってました。
ノエルは、結構メロディを崩して歌ってたりして。
ラストのピアノ・ソロは沁み入りましたね。
「グッド、グラシアス!」と、ノエル。
「Half The World Away」。
一転して、今度は跳ねるようなリズム。
アコースティック・サウンドですが、ウキウキして、爽やかな感じです。
サビを完全に観客に歌わせるノエル。
でも、それが逆にこの曲の温かい感じを強めて、良い空気を作り出していました。
間奏でホーンの音が聴こえて来て、おや?と。
それで目を凝らしてあちこち観てみたら、機材で僕からは死角になってるところにホーンを吹いてる人がいたのに気付きました。
「Little By Little」。
ノエルは今度はエレキ・ギターに持ち替えて。
これもスローな曲で、やや重たい感じがしますが。
ノエルは合図してサビ前から観客に歌わせて盛り上げます。
観客の「♪ リルバイリルー」に対して、ノエルが応えるような、掛け合いのようなやりとり。
これも宝物のような時間でした。
いつの間にかリアムが現れていて。
「D’You Know What I Mean?」。
重たい、重たいサウンドです。
先ほどまでのノエルのコーナーとは空気が一変してます。
リアム、マラカス持ってリズムを取ります。
ゆったりとしたグルーヴ。
永遠にループしているような時間。
そこからサビに至ると、「来た来た~っ!」という感触があります。
意外にも、気持ちいい。
この曲には大して期待してなかったはずなのに。
真打ち登場の風情と迫力があるんです。
しかも、やたら長い曲という印象だったはずなのに、大きな存在感を見せつけて、あっという間に終了した感じ。
「Stand By Me」。
イントロから大歓声。
そっか。みんなもこの曲が好きなんだなあと嬉しくなります。
リアムの独白と思ってたところへ、ノエルのハモりが入ってきて胸アツ。
「Let’s sing!」と言って、サビを観客に歌わせます。
観客は手を挙げて大きく左右に振りながら大合唱。
ここ、泣くとこですよね。
やっぱり甘酸っぱい青春を感じる曲です。
「アリガト!」とリアム。
「Cast No Shadow」。
ノエルはアコギに持ち替えてました。
そして、さりげなくやまびこコーラス。
からの、ハモり。
さらに、ファルセットのコーラス。
何気にノエルの多彩なコーラス・ワークの素晴らしさが伝わってきます。
ただ単に陰のある曲というだけでは終わらせません。
孤独から逃れたがってるような、やや投げやりなリアムのヴォーカルとの対比が良かったです。
「Slide Away」。
ノイジーなギターのイントロが響き渡ります。
冒頭から熱のこもったリアムのヴォーカル。
サビ前の「♪ Slide in baby」からノエルがハモって、どんどん盛り上がります。
そしてこの曲の聴きどころは、アウトロ。
DVDなどを観てると、リアムとノエルのヴォーカルの掛け合いが熱いんです。
でも、2000年代に入ってから解散前までのライヴでは、リアムは掛け合いせずに歌わなくなっちゃってたという話でした。
それが、この再結成でのライヴではどうなってるんだ?と、興味津々でした。
そしたら。
リアム1人でシャウト。
今度はノエルが歌わないんです。
でもこれは、仲が悪いから掛け合いをしないとかではなくて、リアムのシャウトを観客に堪能してもらいたいというノエルの配慮のような気がしました。
そして、シャウトのラストは「ウォウホッ!」と叫んで締める。
これが痺れたっ!
めちゃくちゃカッコいいっ!
やっぱり掛け合いが聴いてみたかったという気持ちは残りますが、それを差し引いても、今回のライヴで1番良かったのはこの曲だったかも、と思えるのです。
素晴らしかった。
「Whatever」。
ドラマーのカウントを合図に、ストリングスのイントロが響き渡りました。
ノエルはアコギをかき鳴らしてます。
「♪ I’m free」と歌い出すリアムがどこか牧歌的で平和。
スクリーンには青空の映像が映ってるのが、この角度からもわかりました。
広い大地に、どこまでも続く青空と雲。
シングルのジャケットを思い出すよね。
僕がオアシスと出会った、思い出の曲です。
「♪ Here in my mind」からのCメロはザクザクとしたサウンドが印象的。
ラストのゲムのギター・ソロの溶けていくような音色が良かった!
それから、ビートルズの「Octopus’s Garden」のメロディになだれ込むところ!
「♪ I’d like to be under the sea in an octopus’s garden in the shade」と、大声張り上げて一緒に歌って、めっちゃ楽しかった!
この日1番の幸せを感じた瞬間でした。
「Live Forever」。
ドラムのイントロの後、「♪ メイッベ~~ッ」と歌い出すリアムに震えます。
そして、Maybe、Latelyと韻を踏むのが気持ちいい響き。
そこから「♪ Maybe I just want to fly」と畳み掛けていくところに胸をギュッと掴まれます。
「♪ don’t believe」が強く耳に残る。
歌詞を憶えてないながらも、必死に口ずさむ僕。
そして「♪ You and I are gonna live forever」の締めで昇天。
間奏のノエルのギター・ソロもたまらなく良かったなあ。
若かりし頃の甘さや苦みがギュッと凝縮されて思い出される感じで。
ただ、アウトロのリアムのシャウト。
「♪ ゴナ、リヴフォエッヴァァァァァ~~~~~~~ッ」と、絞り出すように歌い伸ばすのが肝だと思ってたんだけど。
「♪ ゴナ、リヴフォエッヴァァァッ」
ていう程度で、語尾をあんまり伸ばさず、なんだか控えめなシャウト。
もしかしたら、あんまり調子良くないのか?と思ってしまいました。
そこだけがちょっと残念ではありましたが、この曲がアンセムとなっている理由。
アンセムとは何か、ということが実感として充分わかりました。
「Thank you」
「Beautiful people, Tokyo」
「Last song…」と聞こえて、観客から「エ~ッ」の声。
「Rock’n’ Roll Star」。
歪んだギターに続いての、爆裂ドラムなイントロに大興奮!
潔く、爽やかなスピード感があるロックンロール・ナンバー。
「♪ Tonight I’m a rock’n’ roll star」と、リアムと共に大合唱した時の爽快感!
俺はスターだと堂々と歌うのが似合うリアム。
とてもオアシスらしい曲であると共に、今夜は、この場にいるみんながスターだ!主役だ!と言ってくれてるようで、力が漲ってくる曲でもあります。
ピョンピョン飛び跳ねて、このエネルギーを放出させよう!
歌い終わったリアムがスタンド・マイクから離れて、ステージの前方へ出ていき、右に左に歩き回ってファン・サービス。
そして、ノエルの傍に近寄り、後ろにピッタリ張り付いて、首筋にキスしたように見えた!
大興奮の本編はここで終了。
メンバーがいったんステージから去っていきます。
すぐさまアンコールを求める声。
それに応えて、あまり間を置かず、リアム以外のメンバーが再登場。
ノエルのMC。
「Thank you」
「ギター、ゲム・アーチャー」
「ベース、アンディ・ベル」
「ドラム、ジョーイ・ワロンカー」
「ギター、マイク・ムーア」
「キーボード、クリスチャン・マッデン」
丁寧にメンバー紹介。
「The Masterplan」。
ノエルはアコギで虚ろな雰囲気を醸し出します。
どんどん壮大な広がりを見せていくサウンド。
決定的な重厚感を出すのに、ホーンの音色が効いてます。
ピリッとした緊張感もあって、身が引き締まる思い。
先ほどまでの本編で楽しく歌ってたのが嘘のように思えます。
やるせなく、美しいメロディが音の壁になって立ちはだかってる感じ。
オアシスのライヴに権威をもたらす名曲。
「Don’t Look Back In Anger」。
ドラマーのカウントで、ピアノのイントロが流れ出し、大歓声。
みんな待ってましたの、オアシス1番の代表曲。
ノエルはエレキでしっかりフレーズ弾いてます。
穏やかに響くノエルの歌声。
そして。
「Please sing!」
サビを観客に歌わせるノエル。
そうです。
この曲のサビは、観客が大合唱するのが定番。
いや、オアシスのライヴはいろんな曲で観客が歌ってますが、シンガロングといえば、なんと言ってもこの曲です。
ノエルもそれがわかってて、もはや自分の声すら邪魔になるとでも思ってる節がある。
観客に精一杯歌わせてくれます。
僕もこの日のために、しっかりと歌詞を憶えてきました。
「♪ So Sally can wait」
挙げた手を左右に振りながら、大声で歌います。
そして、さらに力を込めて「♪ don’t look back in anger!」
最後は力を抜いて「♪ I heard you say」
これだ、これがオアシスのライヴだ!
憧れ続けたオアシスのライヴを観てるという実感が強烈なものになっていきます。
2番からは、メロディをかなり崩して歌うノエル。
ちょっと遊んでる?
でも、観客に歌わせるだけではなくて、ギター・ソロの後のサビはノエルもしっかり歌いました。
やっぱり、一緒に歌うのがいいよね!
実は僕、昔からこの曲って、それほど好きではなかったんですね。
みんなが名曲名曲って言うから、むしろ天邪鬼になって、そんなに良い曲かあ?って。
いや、良いメロディなのはわかるんですが、そこまで刺さりはしないというか。
僕にとっては、そういう、ちょっと反発心を憶える曲だったんですね。
だけど、実際にライヴでこの曲を聴いたら、印象も変わるんじゃないか。
そういう期待があって、サビの歌詞も憶えて、この日に備えたんです。
そしたら、やっぱり、ね。
ライヴで一緒になって歌って、体感しちゃうと、やられましたね。
オアシスと、ファンと、ひとつになったこの時間。
シンガロングの醍醐味。
これがなくちゃオアシスのライヴとは言えない!
忘れられない思い出になりました。
今なら素直に、この曲が好きと言えます。
いつの間にかリアムが現れてて。
白のニット帽?を被ってました。
ていうか、この日の衣装。
リアムは黒のパーカー?モッズ・コート?
全身黒なのはわかりましたけど。
ノエルは上下ともやや青っぽい。
下がジーンズなのはわかった。
ノエルがアコギをストロークして「Wonderwall」。
リアムの「♪ Today」という歌い出しや、「♪ By now」で爆発力、「♪ I don’t believe that anybody」で瞬発力を感じる歌い方とかが好きなんです。
そして、途中からドラムが入って、ビートが強くなる瞬間!
サビになると珍しく黙って、観客に歌わせたリアム。
俺が俺が!っていう感じではないんですね。
観客が優しく歌い上げたのを見届けると、拍手をするリアム。
でも、やっぱりサビでのリアムの鼻にかかった声のロング・トーンが聴きたいですよね。
2番以降は歌ってくれました。
終盤は「♪ cause maybe」「♪ saves me」と、ノエルのやまびこコーラスが効いて。
静かに、静かに魂が震える曲でした。
「アリガット!」
「Special place」
「Champagne Supernova」。
浮遊感一杯のサウンドと、紫色の照明で幻想的な空間に。
波の音が聴こえるのは気のせいか。
穏やかに歌ってたと思ったリアムが、徐々に力強くなっていく演奏と共に、突き抜けたヴォーカルになっていきます。
このバラードの締めくくりのハイライトは、ノエルとゲムのツイン・ギターによるフレーズ。
息もピッタリ合って、厚みのあるフレーズの音色に痺れました。
その間、リアムはマラカスを2つ持って、静かに振っています。
ギターの最終コードがいつまでも響き渡ります。
タンバリンを頭に乗せて、ポーズを取るリアム。
演奏を終えたメンバーが帰り始めます。
リアムとノエルが抱き合って、観客が大興奮!
ライヴ終了は20時ジャスト。
ちょうど2時間のステージでした。
でも、「Champagne Supernova」の最終コードはまだまだ鳴り続けていました。
ついに観た、最強バンド・オアシスの余韻
これが、夢に見たオアシスのライヴか!
念願叶った、ついに観たぞ!と。
しかし、どこか夢心地というか、いまだ現実感がなかったりもして、この素晴らしい体験が信じられないような思いの自分もいます。
とにかく。
熱い。
暑い。
僕にしては珍しく汗かきました。
別に激しく踊ってたわけじゃないのに。
16年の時を経て、2025年最新版のオアシスは、轟音ラウドな演奏にキャッチーなメロディが輪をかけて響いた。
もうね、自然と歌っちゃうのよ。声出ちゃうのよ。
オアシスの歌は俺たちの歌だ、みんなの歌だ!って熱くならざるを得ない。
初期の楽曲中心にまとめたセットリストも良かったですね。
中途半端にせず、振り切ったことで、これがオアシスだというのが明確になってました。
ファンのみんなが1番観たいものが詰まってたと思います。
だから、ノエルとリアム、決断してくれて本当にありがとう!
そんな思いで一杯になります。
そもそも、リアムもノエルも、今までソロのライヴでオアシスの曲を歌ったりしていました。
リアムなんて、『Definitely Maybe』30周年記念で再現ライヴまでやったくらいだ。
それでも、何かが違ってたのだろう。
満足できない何かがあったのだろう。
オアシスとしてステージに立つこと。
曲を作った兄貴が後ろでギターを弾いているのを感じながら歌うこと。
自分の作った曲のポテンシャルを弟が最大限に引き出すのを感じながらギターを弾くこと。
オアシスとして、オアシスの曲をファンに届けること。
オアシスとしてでなければならない、絶対的な理由があったのだ。
リアムとノエルがいれば、それはもうオアシスだ、と思うけれど。
でも、2人を引き立てるバンド・メンバーも重要でした。
残念だったのは、病気療養による、ボーンヘッドの不参加。
ボーンヘッドはオアシスのオリジナル・メンバーだし、リアムとノエルの緩衝材としての役目も果たしてそうだから、元気な姿をこの目で観たかったというのが本音。
でも、その代わりにリズム・ギターを担当したマイクは縁の下の力持ち的働き。
リズムを刻むマイクと、印象的なフレーズとソロを弾くノエルの陰で、彩りを添えるギターを弾いてたゲム。
この3人による、トリプル・ギター・サウンドというのが、今回のオアシス・サウンドの肝。
この轟音ギターの音の波の心地良さは、当分耳から離れません。
そして、ギタリスト出身らしいメロディアスなベース・ラインで、バンドの気持ちを盛り立ててたアンディ。
轟音ギターを取りまとめ、方向を定めるジョーイのドラムの音もとても良かった。こんなに清々しく聴こえてくるドラムの音も素晴らしいなと、何度思ったことか。
それから、オアシスはギター、ベース、ドラムという基本形態のバンドでありながら、必要に応じて、絶対になくてはならない音を鳴らしていたキーボードのクリスチャン。
それと、名前はわからないけど、ホーンを吹いてた人々。
リアムとノエルだけでは成立しえない重要なポイントを担っていたバンド・メンバーに拍手です。
とにかく、素晴らしいライヴを観ることが出来た。
1年近く、チケットが手に入らなくてヤキモキしたけれど、絶対に生で観るんだと強く信じて、その夢を叶えることが出来た。
しかも、それが僅か10000円でステージ間近という神席で。
伝説のバンド、オアシス復活のお祭りに参加出来て、幸せを感じました。
オアシスはこれで終わりではなくて、NEWアルバムの制作や、次のワールド・ツアーなど、物語は続いていくと思ってますが、今回のライヴを観れたということに、大きな意味があると感じています。
その場にいれた奇跡。
強く信じていれば夢は叶うとも教えてくれた、最強オアシスのライヴ。
本当に幸運でした。
一生忘れないでしょう。
ありがとうございました。

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