松田聖子 Live@日本武道館 2026.7.10 感想

Concert Tour 2026 “Seiko’s Fairyland”

2026年7月10日(金)@日本武道館

突然、聖子ちゃんを好きになって

聖子ちゃんのことは、今まで特に好きというわけではありませんでした。
曲を聴いても、まあ、いいんじゃない?という程度で、積極的に聴こうとはしませんでした。
レコード屋さんで、100円で売ってるならいいかという感じで、何枚かレコードを買ってみたことがあるくらいでした。

それが、HMVに行った時に、棚にディスプレイされてたレコードを見て、心を奪われてしまったのです。
『Seiko Diamond -Karuho Kureda Works-』。
ユーミンが提供した楽曲を集めた2枚組です。
このジャケットの聖子ちゃんの表情がたまらなくて。
これは欲しい!
7000円以上もする高いレコードでしたが、悩みに悩んで、とうとう買ってしまいました。

で、買ってしまったからには、飾っておくだけではなくて、しっかりとレコードも聴きたい。
ユーミンが提供したシングル曲のほとんどは知ってましたが、まとめて聴いてみるのも悪くないだろう。
そんな軽い気持ちでした。

ところが。
いざ聴いてみたら、ビックリしました。
なんて良い曲ばかりなんだ!
こんなに素晴らしいとは思わなかった。
いや、今まで、この魅力に気付けなかった自分はどうかしてる...。

そうやって、まずはユーミン楽曲を徹底的に聴いて。
そして、他の曲はどうなんだ?と、あらためて、聖子ちゃんのベスト盤やオリジナル・アルバムを聴いてみたら、それはもう、素晴らしい曲がゴロゴロと見つかりました。
聖子ちゃんの曲って、どれもこんなに良かったのか!
見事にハマってしまったのです。

こうして、聖子ちゃんの魅力に憑りつかれると、ふと思ったのです。
ライヴ、観てみたいな...。
でも、そんなに都合良くライヴやってるはずないだろうと思いつつ、チケットぴあをチェック。
すると、夏のツアーが開催目前!
関東圏では、7月と8月に武道館公演が!
僕は8月にはライヴの予定がまったく無かったので、8月公演がいいなと、詳細を見てみたら、既にチケットはソールドアウト。
そりゃそうだよなあと思ってたら、なんと7月公演の方はチケット残りあり!
なんで?
8月公演よりも7月公演の方を先に売り出してるはずなのに、なんでそちらが残ってるの??
正直言って、7月はライヴの予定が立て込んでいて、忙しい。
でも、ムリすれば不可能ではない日程だ。
ライヴに行きたいなと思い立ち、検索してみたタイミングでチケット余ってるなんて、これはもう、ここに行けということではないか!

そうして、すぐさま武道館公演初日のチケットを購入。
確保された席は1階席で、売れ残りの席とは思えない、良席な気がします。
これはきっと、売れ残ってたわけじゃなくて、後になってから追加で出た席なんじゃないですかね。
それが解放された直後のタイミングで、僕は見つけたのかもしれません。
なんにしても、これで、電光石火、聖子ちゃんのライヴに行けることになりました。

聖子ちゃんの音楽は好きになったばかりなので、全楽曲を把握できるはずがありません。
ただ、今回のツアー。
僕が観に行く日の1ヶ月前に開幕で、セットリストが明らかになりました。
だいたいの曲は知っていたのでひと安心。
大好きな曲も入っていて、期待の持てるセットリストです。
これをサブスクでプレイリストを作成して、何度も聴いて、知らない曲も含めて予習、身体に憶えさせます。
それから、聖子ちゃんのライヴはどんな感じなんだろう?と、参考までにDVDを1枚購入しました。
こうやって、どんどん聖子ちゃんモードに気持ちを盛り上げていって。
ライヴへの期待が高まります。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ当日は、晴れ。
この日は、途中下車せず、まっすぐ武道館へ。
開場時間は17時30分でしたが、九段下駅には17時頃に着いてしまったので、早く行き過ぎても、太陽のもとで待つのはキツイと思ったので、地下の駅の中で30分以上時間を潰して。

それから、会場に着いてみると、通常なら、入り口の手前で行われてるはずのグッズ売り場がありませんでした。
僅かにCDを売ってるだけだったかな。
グッズ売り場は、別の、ずっと奥へ行ったところにあるらしくて。
いつも、入り口付近は、グッズを求める人で混雑しているので、この措置はいいんじゃないかなと思いました。
他のアーティストもそうしてくれればいいのに。

トイレを済ませてから、会場の中へ。
2階席じゃないので、入り口が近くて楽です。

僕の席は1階南C列34番。
これがまた、ステージの真正面なんですね。
アリーナだと、傾斜が無いので、ステージを見上げる形になるのだろうし、さらに後方だと見えにくいと思うのですが、この僕の席は、ホントに、ステージと相対してるというか。
アリーナも含めて、今まで、武道館では、いろんな座席でライヴを観てきましたが、武道館で1番良いと思えるエリアはここだと思いましたね。
たぶん、このエリアは、関係者席になることが多いですよね、きっと。
VIPが、座ってゆっくり観られる特等席だろうと思われます。
そんな席が、かなり後から買ったチケットで手に入るなんて、かなりラッキーだったと思います。

もうすぐ開演、というところで。
ちょっと体調が。
持病の発作が起こりそうな、まずい気配を感じたのです。
たぶん、このエリアのみなさんは、座ったままでライヴを観るんでしょうから、僕もじっとしていなければならない。
これが、僕にとってはプレッシャーになるのです。
じっとしていなきゃならないとなると、リラックスできません。
こうなると、せっかくの良い席が裏目で。
念のために、頓服薬を飲むことにしました。

ライヴのスタート

開演時間の18時30分を9分過ぎて、客電が落ちました。
会場内を、無数のレーザービームが舞いました。

01. 風は秋色
02. 渚のバルコニー
03. 野ばらのエチュード
04. 秘密の花園
05. 未来の花嫁
06. Rock’n Rouge
07. 時間の国のアリス
08. 天使のウィンク
09. あなたに逢いたくて ~Missing You~
10. ピーチ・シャーベット
11. Rock’n Roll Good-bye
12. 一千一秒物語
13. SWEET MEMORIES
14. す・ず・し・い・あ・な・た
15. 潮騒
16. Eighteen
17. 赤いスイートピー
18. 青い珊瑚礁
19. (メドレー)白いパラソル
20. (メドレー)ピンクのモーツァルト
21. (メドレー)素敵にonce again
22. (メドレー)Shapes Of Happiness
23. (メドレー)天国のキッス
24. 夏の扉
(Encore)
25. チェリーブラッサム
26. 20th Party

「風は秋色」
華々しい幕開けで、「♪ Oh ミルキー・スマイル」と歌い出した聖子ちゃんはステージ後方、高い舞台の上にいて、白いドレスに白いティアラという衣装でした。
この存在感、やっぱり、バリバリのアイドル!
観客は、パン・パパンと手拍子を打っていて、聖子ちゃんの「♪ 泣き虫なのは」に合わせて「セイコ~ッ!」と合いの手を入れてました。

「渚のバルコニー」
このステージの高台、バルコニーに見えなくもない。
白いドレスの女性ダンサーさん6人が登場し、舞台の上は一層華やかさを増します。
聖子ちゃんが高台から下に降りて来て、ステージ中央へ。
可愛くスウィング。
「♪ I love you so love you」と切なく歌いかける声は透明感でいっぱいです。

「野ばらのエチュード」
「♪ チュルリラ チュルリラ~」と、穏やかでキャッチーなメロディ。
男性ダンサーさんも登場し、一堂が優雅なダンスを見せます。
貴族の舞踏会の中心で、注目を集める清純な女の子、といった風情の聖子ちゃん。
「♪ 知らな~い まあ~アッちを」の、「アッ」としゃくりあげる歌い方が、いかにも聖子ちゃんなんですよね~。

「秘密の花園」
待ってました~、大好きな曲!
「♪ 月灯り 青い岬に」で、パン・パパンと手拍子を打つ観客。
「♪ 真夜中に呼び出すなんて」の、胸キュン・メロディ!
男性ダンサーとダンスで絡む聖子ちゃん。
サビの「♪ Moonlight Magic」は、お客さんも大合唱。
ウットリと、曲の世界観に浸ってたんですけど。
でも!
特に大好きな曲だから、2番が省略されたのがすぐにわかりました。
フル・コーラスじゃないのかよ...。
「♪ 思い切りつねってあげる」、聴きたかった。

「未来の花嫁」
ステージ中央の奥へ歩いていった聖子ちゃん。
高台へ繋がる扉のところでパッと振り返ると。
男性ダンサーさんと腕を組んでいて、まるで教会での結婚式の様。
グルーヴィーでノリのいい楽曲が、ポップに弾けます。
ステージ左端まで行って歌う聖子ちゃん。
2番になったら、今度はステージ右端へ。
教会のようだと思ってましたが、スクリーンの映像やセットは、お城になっていて、完全にお姫様になっている聖子ちゃんでした。

ここで聖子ちゃんは衣装替えの時間。
演奏曲は「ベルベット・フラワー」らしく、ステージ上ではダンサーさんたちが舞っています。

「Rock’n Rouge」
ポップなイントロに導かれ、現れたのは、高い舞台の上でドラムを叩きながら歌う聖子ちゃん!
ツイン・ドラムになってるからなのか、凄い低音が響きます。
今の体調にはちょっと厳しい...。
サビの「♪ Pure Pure Lips」では、パン・パパンと手拍子。
「♪ KISSはイヤと言っても反対の意味よ」と、伸びやかに歌う聖子ちゃん。
ドラム・セットに隠れて、よく観えないのですが、聖子ちゃんはピンク色でフリルが付いた衣装を着てる模様。

「時間の国のアリス」
ステージ前方に出て来たサックスとベースをフィーチャーして始まりました。
聖子ちゃん、今度はキーボードを弾きながら歌います。
弾きながら踊りながらで、なんだかクネクネしていた聖子ちゃん(笑)。

「天使のウィンク」
バラード調の序盤部分はカットだったのがとても残念。
「♪ 音符のように」と、いきなりノリの良いテンポで。
今度は黒のテレキャスターのギターを弾きながらの聖子ちゃん。
すっかりマルチ・プレイヤーですね。
ステージ前方では2人のギタリストがハードなサウンドを奏でます。
「♪ I love you」の連呼はスリリング。
ロックな聖子ちゃんを見せつけましたね。

またここで、聖子ちゃんは衣装チェンジの時間。
「Back For More」でダンサーさんたちの見せ場です。

さて。
ここまで僕は、気分が悪くなりそうなのを我慢しながらの鑑賞でした。
完全に発作が出たとまでは言えないので、これくらいならなんとか耐えられるとは思ったし、そろそろ薬も効いてくるかなとは思ったんですけど、このまま我慢し続けるのはやっぱり辛い。
せっかくのライヴが我慢タイムになってしまって、楽しめないのはイヤだ!
実は席に着く前、僕の席の後方に車椅子の方のエリアがあって、その後ろの壁際の座席はごっそり空席になっていたのを確認してたのです。
僕の持病は、周りの人たちからのプレッシャーを受けず、リラックスできる環境になれば、気分の悪さは落ち着いてくるのがわかってます。
今いる座席は堅苦しくて、リラックスできません。
だから、あのエリアに逃げよう!と。
聖子ちゃんが着替えタイムに入ってる今なら、丁度いいタイミング。
思い切って席を立ち、後方へ向かいました。
案の定、車椅子エリアは空いていて、壁際の座席には誰も座っていませんでした。
そこに腰かけて深呼吸。
気分が落ち着くのを待ちます。

「あなたに逢いたくて ~Missing You~」
黒いドレスで高台に現れた聖子ちゃんが歌うのは、自身で作った大人のラヴ・ソング。
こういう王道のバラードを聖子ちゃん自身が作れたというのはとても大きい。
アイドルから進化して、シンガーソングライターとしても胸を張れると思います。
丁寧に言葉を紡ぎながら歌いかける聖子ちゃん。
歌中の「あなた」が、今では時々、沙也加さんのことを想っているのではないか?と感じる時があります。
ただのラヴ・ソングではなくなりましたね。
深みのあるサックス・ソロも心に沁みます。
ラストで下へ降りてきた聖子ちゃん。
ステージ中央へ進みます。

MC。
「みなさーん、こんばんは~」
「元気ぃ?」
「松田聖子です」
「今日は私のコンサートにお越しいただきありがとうございます」
「今年のツアー、この日本武道館は9月まで8回あるんです」
「今日はその初日」
「みなさんと楽しい時間を過ごしたいと思っております」
「それでは、ここからはアコースティックのコーナーにいってよろしいでしょうか?」
「バンドのメンバーさんが準備しております」
「え、回って?」
「最近、いつも言われるんですよね」
「回るだけでいい?」
衣装を見せながら、ゆっくりと1回転する聖子ちゃん。
「もう1回?」
「それでは反対回りに」
また1回転する聖子ちゃん。
「それにしても、暑くなりましたよね」
「みなさん、暑くて大丈夫?」
アリーナ席のお客さんたちが、手に持った団扇をステージに向かって扇ぎます。
「あ、そういう意味で言ったんじゃないんですよ!(笑)」
「これ、ホントに風が来るんです」
「ありがとうございます、もういいですよ」
「水飲んでもいいですか?」
客席から「どこの水?」の声。
「東京のお水だと思います」
「みなさん、親切ですね」

「ピーチ・シャーベット」
バンドは6人、アコースティック編成でステージ前方に並んでの演奏。
原曲は若さ溢れるキラキラした曲でしたが、この編成なので、ちょっぴり大人なムード。
ノリはいいけど、聖子ちゃんも置きに行く歌い方で、落ち着かせようとしています。

MC。
「可愛い曲ですよね。大好きです」
「次は、1982年、Candyというアルバムの中の、明るく、元気な曲」

「Rock’n Roll Good-bye」
予想以上の聖子ちゃんの低い声にビックリしました。
キー下げてるのかなあ?
なんにしても、大人の歌い方で、若々しいアイドル時代とは様相を変えてます。
ただ、元々ロックンロールな曲で、アコースティック編成だと、違った感じのグルーヴが生まれていてスリリング。
そして、演奏しながらのメンバー紹介。
ベース、ドラム、ギター、ギター、キーボード、サックスの順でした。

MC。
「どうもありがとう」
「楽しい歌でしょ?」
「そう!聖子ちゃんバンドのみんな、カッコいいのよ」
「次は、これ歌ってほしいとリクエストが多かった曲」
「風立ちぬというアルバムで、大滝詠一さんが作ってくださった曲を」

「一千一秒物語」
大滝さんの作った分厚いサウンドを、アコースティック編成で再現。
この曲もやっぱり聖子ちゃんは抑えた歌い方。
大滝さんの曲は「歌い上げる」ものが多いですが、これくらい肩の力を抜いた感じもなかなかです。
それにしても、短い!
一秒は言い過ぎですが、あっという間に終わってしまいました。
ワン・コーラスのみ、だったでしょうか。

MC。
「今の曲は、お久し振りというか、ほとんど歌ってなかった曲でした」
「そして、次は、アコースティック・コーナー4曲目」
「4曲目といえば、あの曲」
「その通り、みなさんわかってらっしゃると思います」
「この曲をやらなければ、アコースティック・コーナーをやったとは言えないんじゃないかという」

「SWEET MEMORIES」
ポロンというピアノの音に続き、ほぼイントロ無しで「♪ Don’t kiss me baby…」と、2番の英語詞から歌い始めた聖子ちゃん。
ジャジーなムードは最高だけど、2番から??
まず日本語で歌って、それが2番で英語詞になるのが萌えポイントなのに!
あっという間に間奏のサックス・ソロに。
その深い響きの味わいは良いけれど、やっぱり短い!!
ほんのさわりを演奏しただけの様な短時間に感じました。

観客からアンコールの声。
「ショーの途中でアンコールをいただけるなんて」
「よろしいんですか?」
観客が、歌ってほしい曲名を書いたボードを各々掲げます。
「みなさん、たくさんリクエスト書いてくださってますね」
目に付いた曲を、聖子ちゃんがアカペラでワンフレーズ歌います。
僕はまだ初心者なので、それが何という曲なのか、すべてはわかりません。
「制服」を歌ったのはわかりました。
「あら、今日はお誕生日なんですか?」
「おめでとうございます」
それから歌い出したのは「セイシェルの夕陽」
多くの観客が一緒に歌い出し、やがてバンドも即興で伴奏を始めます。
「バンド、凄いです」
「すぐパッと弾けちゃうなんて」
次に歌い出したのは「銀色のオートバイ」
ですが、サビの最後があやふやに。
「光るの...曇るの...なんだっけ?」
もう一度、歌い直します。
「♪ 銀のバイク 流星を映した フル・フェイスのヘルメット」
「♪ 涙で」
「♪ 曇るの!」
その後は、「瑠璃色の地球」「モッキンバード」など、リクエスト・コーナーは全部で9曲くらい歌いましたかね。
その後は、バンド・メンバー1人1人に話しかけてお喋り。
「このコーナーだけで2時間半やってもらいたい」
「武道館で何回もライヴが出来る聖子さんは凄い」
「武道館は後ろの方のお客さんまで良く観える」
「さっきのような即興演奏、楽しい」
などの言葉を引き出しました。
「すずしいあなた、やってほしい?」
「去年、怒られちゃったの」
「リクエストいただいたけど、すっかり忘れてて」
「だから、宿題、してまいりました」

「す・ず・し・い・あ・な・た」
『The 9th Wave』に収録されていた、聖子ちゃんも忘れてしまうほどの曲。
でも、決して地味というわけでもありません。
ほのかにウキウキしていて、夏向きの、この季節に合った曲。
フルートの音色が涼し気でしたね。

MC。
「いかがでしたか?」
「えっ、来年も宿題があるんですか??」
「ブルー・エンジェル!」
「...ごめんなさい。全然わからない(笑)」
「それでは来年の宿題ということで」
「次は、私の方で用意してきた曲を」
「1980年の歌です」
「その頃、ラジオ番組をやってたんですよ」
「そのテーマ曲です」

「潮騒」
今度は1stアルバムに収録されてた曲。
お洒落なボサノバ・タッチの曲で、デビューしたばかりのアイドルらしからぬ、しっかりとした曲です。
大人のノリになってて、自然と身体は疼くし、すんなり耳に入ってきます。

「ダブル・アンコール、よろしいですか?」
「エイティーン!」
「やってみる?」

「Eighteen」
この曲もフルートが効果的でしたね。
しかも、これもお洒落で、ゆったりスウィング。
「♪ 私はエイティーン」と歌ってるけど、もうすっかり18歳の歌声じゃないです(笑)。
あっと言う間に終わってしまったなと思ったら、客席から大きな拍手。
「ホントですか?」
と言って、また「♪ 私はエイティーン」の件を歌い出す。
終わったと思ったら、拍手に応えて、さらにもう1回。
「せーのっ!」
「♪ 私はエイティーン」
間髪入れず「せーのっ!」で4回目。
「♪ 私はエイティーン」
「喜んでもらえて嬉しいです」
「せーのっ!」と5回目。
「♪ 私はエイティーン」
いつまでたっても終わらない、コントの様な流れでした。
「こんなに何回も歌えて嬉しいです」
「80歳まで歌いたい!」
「エイティまで長生きしないとね」

「今年も武道館初日、始まりましたけど」
「そうこうしているうちにクリスマス」
「今年も開催が決まりました」
「よろしかったら是非いらしてください」
「その前に、まだ梅雨は開けてないですけど」
「お元気で、夏をお過ごしください」
「私もデビュー46周年」
「頑張って歌っていきます」

「それではみなさん、用意してください」
カバンの中から、アレを取り出す観客たち。
「一緒に歌ってくださいね」

「赤いスイートピー」
お客さんたちが取り出していたのは、スイートピーのブーケ。
穏やかなサウンドに乗って、会場内がお花畑です。
サビはブーケを左右に揺らしながら観客大合唱。
初心者の僕でも、この曲くらいなら歌えます。
そのまま2番も観客の歌声は止まず。
結局、最後までみなさん歌ってた感じでしたね。
そんな観客を観て、聖子ちゃんは満足そうに、ステージを左端、右端へと移動しながら歌っていました。

聖子ちゃんはまた衣装チェンジの時間。
その間のバンドの演奏は、「雨のコニー・アイランド」「マンハッタンでブレックファスト」の2曲だった模様。

そして、聖子ちゃんが機関車に乗って登場!
スクリーンの映像や照明が遊園地のように華やかになってます。
もう、ここはすっかり夢の国!

「青い珊瑚礁」
聖子ちゃんは、ゴールドのラメが入った白いドレスを着ていて。
聖子ちゃんを一躍トップ・アイドルに押し上げた代表曲での登場に、それまで座って観ていた1階席のお客さんも、多くの人が立ち始めました。
この様子だと、2階席のお客さんたちも立ったのかな?
歌いながら、機関車を降り、そして高台から下に降りて来ると、聖子ちゃんの履いてる靴が見えました。これまた可愛いかったです。
歌声は、デビュー直後のイメージとさほど変わりません。
もちろん、大人の余裕はうかがえましたが、変わらないアイドルの姿には感動すら憶えます。
お客さんたちもノッてきます。

「ここからはメドレーです!」

「白いパラソル」
「♪ な~ぎさに~」と、2番のサビから歌い始めました。
ていうかサビだけ。
可愛らしいイントロと、いじらしい「♪ お願いよ」が好きなのにぃ。

「ピンクのモーツァルト」
これまたサビだけ。
ドリーミーなサウンドに乗って、ステージ左端へ移動する聖子ちゃん。

「素敵にonce again」
これは少し時代が下っての曲。
Bメロから歌い出してサビへ。
サックスと向かい合わせになって、踊りながら歌う聖子ちゃん。
盛り上がってる感じ。

「Shapes Of Happiness」
聖子ちゃん、今度はステージ右端へ。
ややファンキーなサウンドの幸せのかたち。
サビでは、挙げた手を左右に振って盛り上がります。

「天国のキッス」
「♪ 教えて ここはどこ」からの歌唱。
フワフワとした、柔らかいサビは最高ですね。

「夏の扉」
ここで一気にスピードが上がりました。
「♪ 髪を切った私に」
「セイコ~ッ!」
お客さんのコールが響き渡ります。
さらに、サビの「♪ フレッシュ!フレッシュ!フレ~ッシュ!」では、拳を上げて大合唱。
さすがにこれは気持ちいいですね。
この後の2番から、さらに手拍子が熱くなって。
カタルシスを感じる曲だと思います。
メドレーの締めくくりではありますが、これはフル・コーラス歌ってくれました。
満足感が違います。

これにて本編終了。
「夏の扉」の盛り上がりの余韻はなかなか醒めません。
やがて、アンコールを求める声。

「チェリーブラッサム」
高台で「♪ 何もかもめざめてく」と歌い出す聖子ちゃんは、キラキラの模様がデザインされた黒のTシャツ姿で、ギターを弾きながらのパフォーマンス。
髪型はデコ出しで、ロング・ソバージュなのはウィッグか?
この曲も、お客さんは冒頭から手拍子の嵐。
ライヴで盛り上がる定番曲なのがわかります。
Aメロ、Bメロ、サビとありますが、どこを取ってもサビのようで、ずっと突っ走っていきます。
ツイン・ギターによるフレーズが熱いですね。
そう、この曲は、熱い。

「20th Party」
高台から下へ降りて来る聖子ちゃん。
僕は、この曲は最近知ったのですが、それまでの代表曲に関連したワードが歌詞の中に散りばめられていて、とても楽しく、すぐに大好きになった曲。
ライヴでも最後の方に歌われることが多い人気曲のようで、冒頭から挙げた手を左右に振ってノっている方の多いこと!
これも、「セイコ~ッ!」と合いの手が入ります。
キャッチーなサビのリズムはサンバで、エクササイズ的な盛り上がりを見せます。
そして、到達点で銀テープが発射!
終盤、さりげなく「♪ Don’t kiss me baby…」と歌うところが好きです。
ラストは「フーッ!」と、テンションMAX。

最後の挨拶で、メンバー紹介をして。
「そして、武道館に集まってくださったみなさん!」
「またお目にかかりましょう」
「さようなら!」

ライヴ終了は20時45分でした。

夢の国のプリンセス、聖子ちゃん!

聖子ちゃんを好きになってすぐのタイミングで、素敵なライヴが観れて、幸せを感じました。
聖子ちゃんは、デビューから何十年と経っても、変わらずトップ・アイドルのオーラを放っていて、それはもう、プリンセスでした。
クイーンではなくて、プリンセスなのがポイントですね。
ずっと聖子ちゃんに憧れてきたファンを、一生裏切らないと思える立ち振る舞い。
その存在感。
日本一の女性アイドルと言えば、松田聖子。
その事実は変わらないんじゃないですかね。
さらに、ギター、キーボード、ドラムをプレイする姿も見せて、すっかりマルチ・プレイヤー。
それに、提供された曲だけを歌うのではなく、自分で曲が作れるシンガーソングライターでもある。
聖子ちゃんは、ただアイドルという括りだけでなく、かなりの実力派アーティストであることは、もっと知られていい気がします。

ただ、楽しいライヴではありましたが、フル・コーラスじゃない曲が多かったですね。
これはかなり萎えちゃいました。
もう終わっちゃうの?って、何度も思いました。
誰のライヴであっても、元々メドレーは好きじゃなくて、ましてやサビだけのメドレーなんて以ての外で。
僕は、やっぱりフル・コーラスで、曲の世界観を満喫したいのよ。
だから、不完全燃焼だと感じてしまったライヴです。
楽しかったけれど、聖子ちゃんのライヴは、いつもこんな風にフル・コーラスじゃない曲が多いとなると、また今度もライヴ観に行きたいかと問われると、ちょっと怖さがありますね。
また、不完全燃焼で、不満を感じてしまうんじゃないか、って。
そこが、今後も気がかりです。

ライヴ中に感じた気分の悪さは、場所を変えたことで、かなり楽になりました。
その後は、かなりリラックスしてライヴを楽しめたので、思い切って逃げて良かったなあと思いました。
悪い思い出にならなくて良かったです。

※ MCの内容は、ライヴ中にメモしたことと記憶を基に、このような主旨のことを言っていたなという感じで構成したものなので、語尾はもちろん表現の仕方など、必ずしも発言した通りのものではないということをご了承ください。

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