大好きなアーティストのアルバムをランク付けするシリーズ企画。
今回は、ジョン・レノン。
好きなアーティストのアルバムをランク付けするのって、非常に難しい。楽しいけど。
その日の気分によっても違ってくると思うし、はっきり優劣があるものもあるけれど、そもそも好きなアーティストの作品なんだから、どれも好きで、順位なんて紙一重のものが多いでしょう。
それでもやっぱり、ランク付けしてみたくなります。楽しいから。
好きなアルバムの定義ってなんだろう?と思います。
大好きな曲が入ってる、全体の流れや空気感が好き、ジャケットが好き、リアルの生活における思い出とリンクしている...など、いろいろあると思うんですが、僕が重要視するのは「ワクワク度」ですね。
そのアルバムを聴いている時はもちろんなのですが、「それを聴いてない時でも、そのアルバムの事を考えると、ワクワクしてしまう」ものが自分にとって上位なんだと思うんです。
個人的に思い入れの深い順ではありますが、それこそがみなさんへのおすすめ順。
好きなものをおすすめしたいです!
コメントの次には、各アルバムの中で1番好きな曲を、No.1 Songとして表記しました。
ジャケット写真をクリックするとTOWER RECORDSへのリンクになってます。
第1位 『Walls And Bridges』
とにかく、メロウなジョンです。ヨーコと別居して、心の拠り所を失くしたジョンの弱気な部分が素晴らしい形で表現されている、愛しい1枚です。
ポールに負けないくらい、優しくて甘いメロディ・メイカーなジョンが全面に出ています。
アルバム本体はもちろん、各曲に付けられた邦題も、センスの良さを感じますね。
No.1 Song 「Scared」
第2位 『John Lennon / Plastic Ono Band』
とにかく、攻撃的なジョンがカッコいいんです。
シンプルなサウンドで研ぎ澄まされたロックンロールの連発です。そこに、時々挟み込まれる寂しさがたまらない魅力です。
重たいとか疲れるとか、否定的な意見を言う人もいますけど、そんなジョンの叫びを受け止められなかったら、ファンはやってられません。
No.1 Song 「I Found Out」
第3位 『Imagine』
とにかく、ポップで聴きやすいです。
前作で心の闇を開放し、スッキリしたジョンが伸び伸びと作り上げた最高傑作と言っていいでしょう。初心者にまずおススメするならこのアルバムです。
No.1 Song 「Oh My Love」
第4位 『Double Fantasy』
ジョンの曲ももちろんいいんだけれど、ヨーコの曲が良くて気に入ってるんです。
ジョン一神教の人は、とにかくヨーコの曲には文句を言うけれど、このアルバムの中の曲に限っては、ヨーコも才能あるなあと僕は思ってしまうのです。ある意味、ジョンよりも尖っててロックンロール。
No.1 Song 「Cleanup Time」
第5位 『Mind Games』
ジョンの作品の中では、グッと地味な感じのするアルバムです。
ヨーコと一緒に政治活動だのなんだのやってきて、戦いに疲れてしまった感じが出ています。それでも、理想を追い求めて奮闘している姿が見えるのですが、限界に近づいているなあ、と。
No.1 Song 「Intuition」
第6位 『Menlove Ave.』
未発表音源、別ヴァージョン集の先駆け的な感じがします。実際、この後、ジョンの遺した音源はどんどん出てきます。でも、そんな中でも、さすがに1番早く世に出ただけあって、レベルの高い音源が並んでるような気がします。
1番好きなアルバム『Walls And Bridges』セッションからのものが中心なのも好きな理由で、中には、オリジナルよりも先にこちらのヴァージョンを聴いた曲もあるので、思い入れもあります。
No.1 Song 「Here We Go Again」
第7位 『Milk And Honey』
ジョンの死後、最初に出た未発表音源集だけれども、『Double Fantasy』が、本来ヨーコの曲との混合ではなくて、ジョンの曲だけで埋め尽くすつもりだったら収録されていただろうと思われるほど、もう完成形に近い曲ばかりです。
なので、僕的には、未発表音源集と言うよりも、やっぱりNEWアルバムと捉えたくなる感じです。
「Grow Old With Me」がちゃんとレコーディングされて完成していたら、「Imagine」に匹敵する、ジョンの代表曲として有名になっていたと夢想します。
No.1 Song 「Grow Old With Me」
第8位 『Anthology』
僕は基本的に、デモ音源集って好きじゃないんですよね。
もちろん、大好きな曲が初めはこんな感じだったのか、という発見があったりするのは興味深いのですが、所詮はデモ。練習。何度も繰り返し聴くような感じではないです。それが4枚組ともなると、さすがにお腹一杯で。中にはいい雰囲気のものもあるのは認めるんですけどね。やっぱりあんまり頻繁に聴き返そうとは思わないです。
第9位 『Sometime In New York City』
1番最後に聴いたジョンのアルバムです。
1番政治的な発言力のあった時期でもあるし、2枚組という事もあって値段も高かったし、手が出し辛かったのです。
そして、ここに至って、とうとうアルバムをヨーコの曲と融合する事になりました。もはや自分はヨーコと一心同体、とジョンは思っていたからでしょう。
でも、『Double Fantasy』のヨーコは素晴らしいと前記しましたが、この時点でのヨーコの音楽的才能は、やっぱり評価できません。ついていけないです。
No.1 Song 「The Luck Of The Irish」
第10位 『Rock’n’ Roll』
いい曲だな、カッコいいな、と思うものもありますけど、基本的にカヴァー曲にあまり興味がない僕にとっては、やっぱりコレにはあまり興味をそそられません。
レコードでは持ってますけど、CDは買ってもいないし、レンタルもしてません。
ジャケットはカッコいいんだけどね。
ロック・ヴォーカリストとしてのジョンが堪能できるので、これを好きなロック・ミュージシャンは多い気がします。
No.1 Song 「Slippin’ And Slidin’」
みなさんの好きなジョンと僕の好きなジョンには、どれだけ違いがあったでしょうか。
同じアーティストを好きでも、同じアルバムが好きとは限らないのが面白い所だったりします。
いろんなファンの方の意見があると思います。
僕は、そういうファンの意見の違いを面白がったりしたいので、まずは自分の好みを披露してみました。
同じアルバムでも、聴くタイミングによって印象が変わったり、何度か聴き続けたりする事によって良さがわかっていったりするものもありますけど、ジョンの場合、作品数も少ないので、好きなアルバムの順位はほぼこれで変わらないような気がします。
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