BiSH Live@国立代々木競技場第一体育館 2022.12.22 感想

世界で一番綺麗なBiSH

2022年12月22日(木)@国立代々木競技場第一体育館

チケット落選

10月のうちに、12月に代々木でライヴが行われる事が決定していて。
BiSHの横浜でのライヴがあった11月4日に、ファンクラブ抽選の結果発表があったのだけれど、ロビーで開演を待っている僕に届いたのは「落選」のメールでした。
まさか。ファンクラブ枠でもハズレるなんて。
行く気マンマンだった僕は、目の前が真っ暗になりました。その後のライヴはショックで呆然としてしまい、集中できなかったのを憶えています。
一般抽選では当たる気がまったくしなくて、その通りにハズレ、一般発売では瞬殺。
チケットが手に入らないという事態になってしまいました。

こうなったら、リセールに期待するしかありません。
リセールが開始されるまでの1ヶ月、チケットがない状態は不安で不安でたまりませんでした。

リセールでチケットGET

そしてようやく12月5日、リセール開始の日。
リセールは、いつ出品があるかまったくわからないので、これもまた不安ですが、とりあえず、開始時刻の10時に待機です。
とにかく早くチケットを手に入れて安心したい。
10時以降、何度もアクセスして出品状況を確認。
出品があった!と思ったら2枚組だったりとか、1枚が来た!と思ったら先に買われてしまったり、という事が2、3回あって。
それでも、11時45分、ついに1枚のチケットに遭遇。
2階席だったので、ちょっと躊躇しましたが、とにかく席はどこでもいいからチケットを手に入れたいと思っていたので、すかさず申し込み処理。
なんとか間に合って、チケットをGETする事に成功したのでした。
リセール開始から2時間経たずに手に入れる事が出来たので、労力はそれほどかからずにすみました。
とにかく、チケットが手に入ってホッとしましたね。
これで代々木のライヴに行ける。
実は、これより先に、同じく代々木で行われるBiSH FESのチケットを先に手に入れてはいたのですが、「世界で一番綺麗なBiSH」も観てみたい。とにかく観られるBiSHのライヴは観ておきたいので、その機会が得られた事にひと安心です。
この1ヶ月は長かったなあ。

で、結局今回のリセール状況はというと。
リセール開始から、しばらくの間は、いつ見ても出品無しの状態が続いていましたが、ライヴ1週間前になった辺りからチラホラ出始めて、最終的には、ライヴ前日には15000円のチケットは30枚くらい、30000円のチケットは50枚くらいの出品が残ってました。
とりあえず、チケットは手に入る状況となりましたが、ライヴ数日前にならないとチケットが手に入らないというのは、精神的に辛いですからね。
チケットはなるべく早く手に入れられるに越したことはありません。

ライヴ当日。会場へ

で、2日前のBiSH FESの興奮冷めやらぬ中、ライヴ当日。
前日まで雨予報でゲンナリしてたのですが、雨は午前中に上がるという事に切り替わり、なんとか雨に降られずに出掛ける事が出来ました。
今回も、2日前と同じくらいの時間に原宿駅に到着したのですが、そこから会場まで、思ってたよりも混雑せずに到着する事が出来ました。

僕の席は、北スタンド2階J14列7番。
Jブロックというのは、ステージの真横でした。
まあ、アリーナ後方よりはマシですが、これでも通常チケットの倍の値段がする席です。なんだかなあ。

それでも、FES形式だった前回よりも、通常のワンマンライヴである今回の方が、大きな期待を持って臨みました。

ライヴ始まる

開演時間の18時30分を15分も過ぎ、ようやく始まりました。

01. BiSH -星が瞬く夜に-
02. PAiNT it BLACK
03. GiANT KiLLERS
04. NON TiE-UP
05. in case…
06. FOR HiM
07. My landscape
08. プロミスザスター
09. 遂に死
10. サヨナラサラバ
11. MONSTERS
12. ALL YOU NEED IS LOVE
13. サラバかな
(Encore)
14. オーケストラ
15. beautifulさ

演奏が始まったのですが、ステージ真横の僕の席からは、緞帳の隙間が見えて、指揮者がタクトを振っている姿が。
今回は、オーケストラによる演奏みたいだ。
そして緞帳が上がり。

「BiSH -星が瞬く夜に-」
2日前のライヴと同じ1曲目。6連発の悪夢が甦りますが、同じような事にはなりますまい。
いつもなら、畳み掛けるような感じのサウンドなんだけど、オーケストラ演奏は、なんだかフワフワしてます。
それでも必死になって一緒に振り付けを踊ります。でもやっぱりちょっと違和感というか、踊りにくい。

「PAiNT it BLACK」
イントロのポーズがカッコいいんです。
オーケストラ演奏といっても、普通のバンドもいるので、そのミックス演奏。その音が、なんというか、その...。

「GiANT KiLLERS」
2日前のライヴでは聴けなかったので、早くもこの定番曲をやってくれて安堵。
でも、アイナのヴォーカルは、しゃくりが効いてない。今日のアイナはあまり調子は良くないのかもしれない。

2日前のライヴの時にはなかった自己紹介が、今日はありました。
やっぱり、このお約束の自己紹介を聞かないとだよね。

「NON TiE-UP」
オーケストラの厳かな演奏で、逆に混沌とした雰囲気も。
間奏のモモコの指揮者からの、ディーヴァ・ハシヤスメさんのソロの流れが好きです。観客みんなでメガネ・ポーズをして迎えました。今回のオーケストラ演奏は、この場面にピッタリだったと思います。

「in case…」
この曲については、あまり憶えてません。
ホントにやったっけ、という感じで。
そういえばこの曲名なんだっけ、と思ってた曲がコレだったんだと思います。

ここで、メンバー全員椅子に座ります。
「FOR HiM」
バンド演奏はなく、オーケストラのみで、アンプラグド的にしっとりとしたバラードになってました。

「My landscape」
コレ、生で聴いてみたかった曲の一つでした。
でも、これも、オーケストラ演奏によるバラード・ヴァージョン。厳かに進みます。
しかし、終盤のアイナの「♪ マーーーイランドスケイッ」からバンド演奏が加わって、迫力あるサウンドになりました。
それで、メンバーも椅子から立って踊り、観客も一緒になって振り付けを踊れる事になりました。
この構成、どれかのライヴのDVDで観たものと同じでしたね。

「プロミスザスター」
アイナのヴォーカルは、及第点ではありましたが、やっぱり2日前ほどゾクゾクするような感触は得られませんでした。調子良くないのかな。
ただ、まあ、この曲は何度聴いてもいいです。ライヴでは絶対に聴きたい曲です。

ここでコントの時間。
ハシヤスメさんが指揮者で、メンバーがオーケストラ奏者に扮して、無言でボケを連発していくというサイレント・コメディ。
なんかドリフとかクレイジーキャッツみたいだなと思ってたら、オチはハシヤスメさんの「だめだこりゃ」だった。
それにしても、コントの時間になるのが早いな、とは思いました。

「遂に死」
メンバーが積み重なって、アユニの早口で始まるイントロはインパクトあるなあと改めて。

「サヨナラサラバ」
重厚な曲が、オーケストラ演奏によってさらに重厚になってました。

「MONSTERS」
アイナのアカペラでスタート。
ヘドバンもしたし、「♪ 忘れそう忘れそう」の後のジャンプは今日も爽快。

「ALL YOU NEED IS LOVE」
えっ、もうこの曲?まさかもうライヴの終わりが近い??

「サラバかな」
前曲からこの曲の流れ、まさしくライヴの終わりを告げるものだよ。

本編終了、20時10分。まだ1時間半もたってません。
早い。早すぎ。

アンコールで、メンバー再登場。
チッチからの話。
「ずっと夢だった東京ドーム...」
ここで大きな拍手。
拍手が鳴りやむまで次の言葉を出さずにいるチッチでしたが、夢の東京ドーム公演という嬉しい発表のはずなのに、チッチはじめ、他のメンバー全員、辛そうな顔をしています。
拍手が鳴り止んで。
「東京ドームで、6月29日に解散します」
うーん、まあそういう事だよね。
解散ライヴは絶対東京ドームだと思ってたし。
でもこれで、日にちもハッキリして、ある意味スッキリ。
ゴールが見えた。
あと半年か。

「オーケストラ」
夢の実現、解散日の発表の後だけに、この曲のメッセージも一層胸に迫るものがあります。
いつもにも増して切なかったです。
そして、終盤のアイナのソロのところで、アイナの誕生日を祝して、観客が一斉に赤いサイリウムを光らせるというサプライズ演出。
アイナも目を丸くさせてました。
このサイリウム企画、入場する時に会場の外で説明してた人が何人もいたから僕も知ってたんだけど、肝心のそのサイリウムを配ってる様子もないし、サイリウムは販売ブースで自分で買え、って事なのかなあ?と疑問に思ってました。
でも、いざ始まってみると、会場のほとんどのお客さんがサイリウムを光らせていて、みんなそのサイリウムどこで手に入れたんだよ!と不思議でなりませんでした。
企画に参加できず、なんだか取り残された気分でした。

「beautifulさ」
トゲトゲダンスをやるとハッピーになれる。
つくづく、作詞したリンリンと振り付けしたアイナは凄いなあと思いました。

ライヴ終了、20時30分。

短い!少ない!...こういうのじゃないというモヤモヤ

とにかく短い。短すぎた。
始まったのが18時45分なので、2時間に大きく満たない。
最近のライヴは、たいてい20曲くらいやってたので、15曲というのは少なすぎる。
今回は18時30分開演だから、2時間半やってもまだ21時なんだし、もしかしたら3時間くらい、たっぷり曲やってくれるんじゃないかと大きな期待を持って行ったために、その期待を大きく裏切られました。
最新シングル「ZUTTO」さえやらないなんて。
こんな曲数の少なさになったのは、オーケストラ演奏の影響でしょうね。
BiSHはライヴが立て込んでいて、今回のライヴのためのリハーサルなんて、ほとんどとれなかったんだと思う。
オーケストラ・アレンジへの変更とか、実際にオーケストラの方々が練習する時間とか、BiSHと合同リハーサルやる時間とか。
そういう時間が少なかったがために、曲数を絞るという事になったんじゃないのかなあ。

で、肝心のオーケストラ演奏だけど。
これが独特のアレンジで、いつもギターやキーボードなどで奏でられるフレーズが、バイオリンなどの弦楽器で表現されて。
ここでギターのフレーズか来る!って所で、それがなかったりもして肩透かしにあったり、そこはそういう音じゃないだろ!と脱力させられたり。
そもそも、オーケストラによる演奏は、分厚くゴテゴテしていて、ギター、ベース、キーボードといった基本の演奏をかき消してしまっていました。
しかも、僕の席からだとスピーカーの向きが悪いのか、根本的に音が悪くて、繊細さがなく、モコモコとした音像で、全然気分が盛り上がりませんでした。
だいたい、BiSHはパンク・バンドなんでしょ?
ギターを中心としたパンク・バンドに大所帯のオーケストラが加わったら、どうなっちゃうか。ライヴを観てない人でも想像できると思います。
1、2曲やるだけだったら気にならなかったかもしれませんが、全曲オーケストラ演奏するだなんて。だったら、事前に告知してほしかったです。

そういったわけで、曲数の少なすぎるセットリスト、オーケストラ演奏と、僕にとってはまったくの期待外れ。
BiSHがカッコ良く観えなくて、いつもと違うアレンジではいまいちノリきれなくて。
僕が求めていたライヴではありませんでした。
世界で一番綺麗なBiSHではなかったなあ。
欲求不満が溜まりまくってモヤモヤしたライヴとなってしまいました。

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