あいみょん Live@有明アリーナ 2024.11.17 感想

AIMYON TOUR 2024-2025 ドルフィン・アパート

2024年11月17日(日)@有明アリーナ

奇跡のチケットGET

あいみょんは、2022年のツアーを観に行きましたが、なんとなくマンネリ感を感じて。
そして、アルバム『瞳へ落ちるよレコード』にもハマれなくて、なんだか少し興味が薄れてしまいました。
しばらくは、ライヴも行かなくていいかなあ、なんて。

だけど、今年の夏、対バン・ライヴをやると聞いて。
いちばん観たかったのは、レキシとの対バンだったのですが、大阪開催なので断念。
でも、東京ではスピッツと対バンということで、これなら観てみたい!と、興味を持ちました。
それで、抽選に申し込んだのですが、わかってはいましたけど、落選に次ぐ落選で。
リセールにも願いを託したのですが、やっぱりダメで。
観ることは叶わず、でした。

でも、そうやって、あいみょんのライヴに対して、再び興味が湧いたんですよね。
そしたら、既に、その後のツアーが決定してるというじゃないですか。
だったら観に行こうかなと思うも、首都圏の日程はツアー前半に組まれていたので、その時点で、既に東京公演のチケットはソールドアウトしてて。
なんだよ、それ!と、一旦は諦めました。

でも、まあいいか、と思い始めたのも束の間、驚いたのは、ツアーが始まる前に、NEWアルバムが出るということとなったからです。
だったら、そのツアーは、NEWアルバムお披露目ツアーじゃないか!と。
普通さあ、アルバム出してからツアー発表の流れじゃない?
少なくとも、アルバム聴いてから、ライヴに行こうか考える余地を与えてくれない?
これじゃあ、アルバム聴いて気に入って、ライヴに行きたいと思っても、既にチケットが買えません、なんて、ちょっと厳しい話じゃない?
もっとも、チケットが売り切れたのはツアー前半の公演だけで、後半の公演分は、アルバム発売後にチケット売り出すみたいなんだけど。
でも、前半と後半で、地方格差ありすぎ。

僕が行けるライヴは来年後半までお預けなのかよと思いましたが、NEWアルバムを買えば、今回のツアーのチケットに応募できるシリアルナンバーが付いてくるとのこと。
既にソールドアウトしているツアー前半の公演分も座席が用意してあるとのことで、そこに一縷の望みを託すか、となりました。

CDを予約して買って、すぐ応募。
僕が行きたいのは東京公演。
土曜日と日曜日がありますが、どちらかと言えば土曜日の方が人気でしょう。
だったら、少しでも低い競争率の方を選ぶべきと、日曜日指定で申し込みました。

それから、早速、NEWアルバムを聴いてみると。
これが、とんでもなく素晴らしかったのです。
あいみょんの最高傑作と言ってもいい、期待以上の出来に興奮しました。
これは...このNEWアルバムのお披露目ツアー、絶対観たいじゃん!!

しかし、一般枠ではソールドアウトしている公演。
CDの応募枠なんて、いったいどれほどの席を用意してるのか...。
ほぼ絶望的ではあったのですが、なんとなんと、当選したのです!
メールが来た時は、目を疑いましたよ。
恐らく僅かな当選枠にすべり込むのは無理ゲーだと思ってましたから。

マジか!
マジかよ!
この素晴らしいNEWアルバムのお披露目となるライヴが観れる!

それからは、安心して、心置きなくNEWアルバムを楽しみました。
聴けば聴くほどハマっていきます。
再び、あいみょんへの熱が高まっていきました。
そして、ガッカリしたはずの前作『瞳へ落ちるよレコード』を聴き返してみたら、全然印象が違ってて、これだって傑作じゃん!と思いました。
今まで、あいみょんのどこを聴いてたんだよ。
それからどんどんあいみょんを聴き返して、ズッポリとハマっていきました。

ツアーが始まり、セットリストも判明し、好きな曲をたくさんやってくれることがわかり、Spotifyでセットリストのプレイリストを作り、何度も何度も聴きました。
もうすぐ、あいみょんのライヴが観れる!
ライヴはどれだって楽しみなものですが、今回のあいみょんのライヴほど、ワクワクするのは久々な気がしました。
大きな期待を込めて、当日がやって来るのを待ちました。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ当日は、雨予報が前日になって覆り、曇り・晴れ。
しかも、なかなかの気温上昇。
有明アリーナは初めて行く場所でしたが、調べてみたら、行ったことのある東京ガーデンシアターのもう少し先ということで、なんとなく想像は付きました。

徒歩17分ということでしたが、まあ、それくらいでしたかね。
思った通りにたどり着けたので一安心です。
広い公園のように思えましたが、会場の周りは運河に囲まれてる感じで。
開場時間の16時ちょっと前に着いてしまったので、まだ時間があります。
グッズを買う予定はなかったのですが、ヒマだったので覗いてみました。
混雑してるかと思ったら、予想以上に空いてて。
グッズ買うための整理券があるとかなんとか聞いてたので、こんな時間に行ったんじゃ、とても買えないんだろうと思ってたから拍子抜けでした。
でも、逆に言えば、運営側が上手いグッズ販売をしたから、お客さんもすんなり買えたってことなんでしょう。

16時20分頃、入場して、会場内をブラブラして、写真を撮って。
そして、ゆっくりトイレにも入って準備万端。

僕の席は、3階Gブロック21列84番。
CD応募枠の座席だったので、もしかしたらアリーナ席かも?と期待したりしたのですが、なんと3階席で。
しかも、最後列から2番目。
ほとんど最上段です。
なので、ちょっとガックリ来てたのですが、Gブロックというのはステージの真正面の席だったので、これはこれで全体が楽に見渡せる良い席でした。
席も、前の座席との間隔が広く、ゆったりめで、リラックスして観れそうです。

ライヴのスタート

開演時間の17時を10分過ぎてスタート。

01. リズム64
02. ラッキーカラー
03. 会いに行くのに
04. 幸せになりたい
05. 駅前喫茶ポプラ
06. ハルノヒ
07. あのね
08. 真夏の夜の匂いがする
09. マトリョーシカ
10. 朝が嫌い
11. マリーゴールド
12. 猫にジェラシー
13. 姿
14. 裸の心
15. 私に見せてよ
16. マシマロ
17. 愛を伝えたいだとか
18. 愛の花
19. 君はロックを聴かない
20. RING DING
21. 夢追いベンガル
22. 貴方解剖純愛歌~死ね~
23. ざらめ
24. 葵

「リズム64」
「♪ だけーどーいま」と、あいみょんのアカペラが聴こえてきますが、姿が見えません。
3階席から観てると、アリーナ席一帯がスモークで雲母の様に見えます。
バンド演奏が始まると同時に、アリーナ中央のセンター・ステージにあいみょん登場!
イルカのシルエットがデザインされたデニムのパンツに、丈の短いTシャツでお腹チラ見せ。
ゆったりとしたリズムに合わせ、大きく手拍子する観客。
いろんなことを自分で選択してきた人生。
だけど、幸せなんだろうかとホロ苦く振り返る。

「ラッキーカラー」
「あいみょんでーす!ドルフィン・アパートへようこそ!」と叫んで、パーッと明るくなりました。
あいみょんは歌いながら通常ステージに戻って、タンバリンを連打連打。
ちょっとトボけてコミカルで可愛らしい歌。
失恋ソングなんだろうけど、ダメな自分を笑い飛ばして次へ進む、みたいな希望を感じます。
時にはラッキーカラーを信じてみてもいいよね。

「会いに行くのに」
あいみょんがアコギを抱えます。
穏やかで優しい歌声。
なのに、どこか切ない。
だけど聴いてるうちに温かくなってくる。
歌詞の内容は悲しいんだけどね。
「♪ もっかい君に」のところとか感情がビリビリ伝わってくるし、あいみょんが熱唱すれば、歌詞の通りにこちらも震えます。
うーん、名曲。

MC。
「ドルフィン・アパート、有明アリーナ、昨日が初めてやってんけど、もう今日で立ち退き」
「アリーナ・ツアーでみんなの声が聞けて、ホンマ嬉しい」
(大歓声)
「私、ポテンシャルあるやん」

「幸せになりたい」
カントリーなフォーク・ダンスのようなイントロから、あいみょんがワーン!ツー!スリー!フォー!とカウントを叫ぶ声が可愛い。
初期・あいみょんのダメダメ女子ソング。
威勢よくアコギをかき鳴らして、歌い飛ばす感じです。

「駅前喫茶ポプラ」
美しいピアノのイントロ。スライド・ギターが良いスパイス。
仄かな幸せを感じさせながらも、どこか素朴な良さがあったこの曲、ライヴだと楽しいノリでした。
ウッウー!
最後は風鈴の音が聴こえてきました。

「ハルノヒ」
この曲も温かいですね。何度聴いてもほっこりします。
演奏は意外とダイナミックでした。
これからどんな未来が待っているだろう。
でも、希望しか見えない。
そんな気になります。

「あのね」
大切なものを見守るかのように歌われるバラード。
ふとした仕草で生きていることを実感する。
穏やかで優しい曲でしたが、エンディングに向かって、どんどん轟音になっていました。
意外とヘヴィー。

MC。
「東京生まれの人、どれくらいいる?」
「さすがに六本木生まれはいないやろ?」
「東京のライヴやけど、みんないろんなとこから来てんやろ?」
「ウガンダ!?」
「東京来て、何観に行くん?」
「渋谷?」
「ライヴ?そらそやろ。これがメインやろ。どこか他のとこ行って楽しくなったからライヴ行くのやめよ、とかはならんやろ」
「私なんかは今でも東京タワーすごいって思うねんけど、あんま人気ないんやな」

「最近流行りの曲は”可愛い”と”ダンス”やな」
「”わたかわ”やろ」
「10代しかわからへん。50代以上は知らんもん」
「私はダンスはなあ...」
「昔、好きな子がヒップホップダンスやってるからって、私もやりたい言うて習わしてもろてん」
「けど、その子、2ヶ月でやめてん!」
「せやから私もやめよう思てんけど、自分からやりたい言うて始めたことなんやから続けなさい言われて、1年続させられたわ」
「なんの1年やねん」
「EXILEは踊れるようになったけど」
(客席から煽り)
「もう忘れたわ!」
「けど、これならできる」
(あいみょん、歌いながら踊る)
「”わたかわ”な。FRUITS ZIPPER。可愛いよな」
「TikTokで人気やねん」
「おばあちゃんはテックトック言うねん」

「真夏の夜の匂いがする」
もう冬にさしかかりましたが、先ほどは「ハルノヒ」をやって、今度は「真夏」で熱くさせます。
前半のキレもいいですが、やはりサビでモータウン・ビートになると、どーんと盛り上がりますね。
メリー・ゴーランドからジェットコースターまで、遊園地のような展開です。

「マトリョーシカ」
サイケ・ファンクです。
照明も合わせて、妖しい感じを演出。
クロちゃんのギター・ソロが熱かったです。

「朝が嫌い」
風来坊な彼氏なのか。それとも不倫の恋なのか。
いつ現れるとも限らない彼に振り回され。
彼を満足させることが出来る3分間というのがエロティック。
でも決して自分は満足できなくて、そんな朝が嫌いで。
アコギを置いて、スタンド・マイクに向かっての最後の絶唱には痺れました。

「マリーゴールド」
前の曲が、情感たっぷりのものだったので、この穏やかな名曲が始まると、そのギャップにも驚き、空気感がガラッと変わりました。
照明はオレンジ色になって会場を照らします。
観客も長閑な心持ちで手を挙げて左右に振ります。
爽やかで温かな風が吹いてくるような。
麦わら。アイラブユー。離さない。
強力なワードが次々に飛び出し、場面が展開しますが、胸がいっぱいになって、余計なことは考えたくありません。
心が豊かになる曲です。

MC。
「もう何曲やったかわかる?」
「1曲??」
「寝てた?(笑)」
「ここで双眼鏡の登場でーす」

近年のあいみょんのライヴではお馴染みになったようです。
双眼鏡の様なカメラを覗いて、あいみょんが望遠レンズで客席を映し出します。
そして、目に付いた観客をイジり倒して、おしゃべりします。
「兄弟で来た人!」の問いかけで手を挙げた観客を映すと、なんと双子の男の子たちでした。
その流れで、姉妹の双子も探し出したりして、今回は双子で盛り上がりましたね。

「じゃあ、準備できたかな?」
そう言って、センター・ステージまで花道を移動するあいみょん。
センター・ステージで既に待っていたメンバーから、「ランウェイ!ランウェイ!」と煽られ、モデル歩きをするあいみょん。
「そこで止まって、ポーズ!」

センター・ステージでは、アコースティック・セットが組まれていました。
ベースのイイジマさん。
パーカッションのアサちゃん。
キーボードのヤマケンさん。
そして、あいみょんの4人で、アコースティック・コーナーです。

「猫にジェラシー」
NEWアルバムのタイトル曲でもあり、ラストを飾る、素朴ながらもインパクトのある曲。
これはアコースティック・セットが似合います。
原曲よりも生々しくなるかと思いきや、むしろ、まろやかなサウンドになってたのが意外でした。
ウッフー!
演奏が終わると、あいみょんが「ニャーオ!」と猫の鳴き真似。
「うわっ、めっちゃ高い声出た。自分でビックリした。今までで一番高い声出たんちゃうん」

次は、パーカッションの小道具として使う、バードコールなるものを紹介して。
捻ると、鳥の鳴き声のような音が出る、楽器なんだかおもちゃなんだか。
これを使って、あいみょんと、イイジマさんのどちらが良い音を出せるかのバトル。
ジャンケンをして、あいみょんが先行で、競い合いましたが、これは明らかに差があって。
お客さんの拍手で勝者を決めるのですが、あいみょんの圧勝でした。
ということで、次の曲のイントロとアウトロで、あいみょんによるバードコールの効果音あり、です。

「姿」
あいみょんのギターと、ヤマケンさんのキーボードで、しっとりと始まりましたが、2番からベースとパーカッションが加わり、グッとサウンドの厚みが出て、雰囲気も変わりました。
これからもずっと、というあいみょんの切実な思いを乗せて。

「裸の心」
これは、あいみょん1人による弾き語りで。
アルペジオからコード・ストロークまで、あいみょんのギター1本でも、充分に魅力が伝わる演奏でした。
この曲も切実な思いがこめられてるんですが、ちょっと侘しい、寂しい感じが強かったですね。

MC。
「みんな、明日仕事やろ?学校やろ?」
「私、休みやねん」
「だから、どんだけ声出してもいいねん」
「この一期一会のライヴ、みんなのパワーが見たい!」
「みんな声出して!」
「アリーナ!」
(オーッ!)
「スタンド!」
(オーッ!)

「私に見せてよ」
軽い感じのロックンロール・ブギかと思ってましたが、スプリームスの「You Can’t Hurry Love」とかビリー・ジョエルの「Tell Her About It」みたいに、派手でダイナミックなノリになってて楽しさ倍増でした。
お腹も見せてよと歌いながら、Tシャツをめくりあげて自分のおヘソを見せるあいみょんが可愛らしい。
最後は演奏がめちゃくちゃスピードアップして、混沌として幕。

「マシマロ」
今度は、豪快なマーチです。
「♪ マシマロの丘」と歌う時に、いちいち胸に手をやってアピールするあいみょんが楽しそう。
元気を通り越して、勇気まで出てくる勇ましい曲です。

「愛を伝えたいだとか」
コミカルな曲が続いたと思ったら一転、ファンクでカッコいい、あいみょんの世界です。
赤と青のライトが会場を照らし、妖艶な空気を作り出していました。
そして、それに呼応するように、身体をくねらせ、踊るあいみょん。
クールに燃えたぎる。

MC。
「21でデビューして、来年は30です」
「こうやってアリーナ・ツアーがやれる状況ってのは、嬉しいんやけど、プレッシャーもあって、ドギマギです」
「作詞作曲するのが大好きで、いつも部屋で作ってた曲を、こうしてみんなの前でやると、みんな、この曲知ってんねや、って不思議な気持ちになります」

「愛の花」
朝ドラの主題歌として全国に知れ渡って、あいみょんにとってもとりわけ特別な曲だと思います。
歌詞をよく読むと、実は悲しい話でもあるのですが、こうして愛に溢れて歌われると、人生は悪くないと思えます。
原曲はクリアな音だった印象でしたが、このライヴではアコギをザクザク鳴らしているのがよく聴こえてきて、後半になるにつれて、バンドのグルーヴが生まれていくのが感じられて、意外と肉感あるなあと思いました。

「次は、みなさん一緒に歌ってくださーい!」
「君はロックを聴かない」
昭和世代の音楽好きに聴かせたら、一発で落ちる曲。
イントロだけで泣けてくるよ。
胸が熱くなるよ。
若い子にはどう響いてるんだろ。
もっともっと知れ渡ってほしい。
サビでは観客が手を何度も何度も掲げて。
そして終盤、観客が歌うところ。
ここは僕も歌詞を憶えて、家で何度も練習しました。
ちょっと気を抜くと、歌詞が飛んでしどろもどろになっちゃいます。
そんなヘマはしたくない、と。
なんとか、なんとか歌詞を間違えずに歌いきりました。
乗り越えた!胸が痛い!

「RING DING」
ポップで元気な曲。
アコギを置いて、歌いながら花道を走っていったと思ったら、なんと花道から降りた!
そして、アリーナを走り回り、フェンス越しにお客さんとハイタッチしながら歌うあいみょん。
割と昔の曲で、個人的には忘れかけてたくらいの曲でしたが、こんなに盛り上がるとは思いませんでした。

「夢追いベンガル」
そして、さらに輪をかけるように盛り上がったのが、モータウン・ビートのこの曲。
高速テンポで、時に不満をぶちまけ、行き当たりばったりながらも向上心でいっぱい。
「♪ 走る 走る」とサビはテンション上がるし、観客全員で「へいせい!」「うわさの!」「ちょーだい!」と合いの手で歌うところはスカッとします。
歌詞に合わせて、足を振り上げまくるあいみょん、元気一杯です。
客席では、あいみょんからタオルを渡された幸運なお客さんもいましたね。

「貴方解剖純愛歌~死ね~」
前曲からの繋がりは、ライヴを盛り上げるお約束になってきましたね。
あいみょん、ふたたびステージ中央でアコギを抱えて歌う姿は女王のようです。
バンド・メンバーを従えて、そして観客と一体になって。
この迫力たるや。
サビでは観客が「死ね~っ!」の大合唱です。
こんな爽快感溢れる「死ね」は聴いたことありません。
クロちゃんがエモーショナルなギター・ソロを弾き倒します。
最後のあいみょんの叫びに痺れました。

そして、一瞬の静寂の後。
「ざらめ」
それまでの盛り上がりが嘘のように引いて。
ピリッとした緊張感に包まれます。
スクリーンには、歌詞の字幕が出ました。
3階席の一番後ろからでは、ギリギリ読めるかどうかの文字でしたけど。
ギュッと聴く人の耳を掴んで離さない、心を捉えて離さない、この重厚さがたまらない曲です。
NEWアルバムの中でも、どっしりとした存在感で、アルバムを格式高いものにしてましたよね。
こういう曲があるから、あいみょんが好きなんです。
ちょっとあいみょんから離れつつあった僕を引き戻してくれた、大好きな曲です。
生で聴けて、ホントに良かった。
感動しました。

MC。
「次で最後の曲になりますけど」
「きっとまた会えると約束で」

「葵」
この曲がセットリストの最後にあると知った時は、葵?どんな曲だっけ?と、すっかり忘れていました。
だって、アルバムには入ってない、シングルのカップリング曲なんですもん。
それで、サブスクで聴き返してみたら、ああ、これか!好きな曲だ!と。
実は、1番楽しみにしていた曲だったと言っても過言ではありません。
いちばん最後に、いちばん楽しみな曲が待っているというのは、とてもいいものですね。
歌い出しの「♪ きっと僕たちが~」のメロディが大好きなんです。
なんなら、サビより好きなメロディ。
一瞬で心持っていかれます。
うっとりするような、甘酸っぱいような、それでいて、希望に満ちてくるような多幸感がたまりません。
今まで気付きませんでしたが、「さよなら」とか「また会おうな」とか、ライヴの最後に相応しい歌詞ではありませんか!
手を掲げて左右に振りながら、もう終わりかと思うと涙が滲んできました。
エンディングではメンバー紹介。
ベース、イイジマさん。
ギター、ヤツハシさん。
ドラム、イブイブさん。
パーカッション、アサちゃん。
ギター、クロちゃん。
万感の思いで演奏終了。
もう、胸いっぱいでした。

ライヴ終了は19時35分。
ライヴで演奏されなかった大好きな曲「ノット・オーケー」をBGMに、別れの言葉と笑顔を振りまきながら、あいみょんは去っていきます。
「健康第一、家内安全、そして?」
「あいみょん!!」
このくだりも恒例になったようです。
去り際に、「ジャンケン、ほい!」も。

楽しさと感動で胸いっぱい。最高の夜

もう、素晴らしかったですね。
楽しみにしてた通り、そして期待以上の感動をもらいました。
楽しかったし、熱かったし、胸がキュンとしたし。
初めて生であいみょんを観た時の感動も忘れられませんが、それに匹敵する、大満足のライヴでした。

すべり込みで、ライヴに参加できることになったのは、なんてラッキーなことだったんだと改めて思います。
これが観れなかったことを考えると恐ろしい。
ホント、運が良かったんだ。
神様、ありがとう。

あいみょんは可愛いし、カッコいいし、面白いし。
もちろん曲がどれも最高で。
天才ですね。
もう、見限ったりしません。
惚れ直しました。
今後のライヴも必ず観に行きます。
ずっとついて行きます。
そう心に誓った、最高の夜でした。

コメント