Love Like Pop Vol.21
2019年2月10日(日)@さいたまスーパーアリーナ
関東圏はたまアリだけの土日公演
昨年、ホール・ツアーが終了したばかりだというのに、間髪入れずアリーナ・ツアーの発表。
昨年は20周年だったけれど、ツアーはNEWアルバムお披露目ツアーという感じだったから、今度のアリーナ・ツアーが真の20周年記念ツアーになるんじゃないかと。
しかし、このアリーナ・ツアー、3ヶ所全6公演という少ない日数。
関東圏はさいたまスーパーアリーナ2DAYSのみ。
僕の家から近いたまアリでやってくれるのは嬉しいけど、関東圏はここだけだし、土日公演だから、チケット無事に獲れるのか不安でした。
で、2DAYSどうするか。
aikoのツアーって、2DAYSの場合、1日目と2日目はセットリストがまったく違うのが恒例なんだけど、それは公演数が多い場合のみで、今回の様に全6公演しかない場合でもそうなのだろうか、と。
セットリストが違うなら、両日観たい。でも同じなら1日でいい。
どうなのか。どうするか。
Twitterで、aikoファンのフォロワーさんに訊いてみたら、「同じセットリストなんじゃないか」との事だったし、なにしろ、2日続けての仕事の休みの申請をするのは気が引けるという事で、1日だけの参戦にする事にしました。
1日だけなら、休みが取りやすい日曜日を選択、保有していた当選確率UP券を使って、ぴあの先行抽選に申し込んだら、無事チケットは獲れました。
でも、発券してみると、やはりという感じの400レベルの席。
昨年末にたまアリで観たユーミンの時はアリーナ席だったので、そのギャップが大きく...。
それに、蓋を開けてみると、結構チケットは獲りやすかったみたいだし、400レベルの席なら、定価リセールでもゴロゴロ出品されていて、ああ、こんな事なら大事な当選確率UP券使わなくても良かったよなあ、なんて。
セットリストが明らかに
まあ、とりあえずはまたaikoのライヴが観れるんだからとひと安心で、あとはセットリストだな、と。
期待と不安が入り交じった中、1月末に大阪公演が行われ、セットリストが明らかになりました。
なんと、1日目と2日目、別のセットリスト!
うわっ、じゃあ、僕の行く2日目のセットリストは!?
...うーん。
是非ともライヴで聴いてみたいと思っていた大好きな曲がほとんどありません。
えー、じゃあ、僕が行かない1日目に大好きな曲があったらどうしよう...と思うも、こちらにも大好きな曲はありませんでした。
うーん、今回のツアーのセットリストは...。
大好きな曲がないわけではないですが、前に聴いた事のあるものだったりして、「初めてあれが聴ける!」という大きな喜びがありません。
大好きというまでいかず、そこそこ好きな曲はあるのですが...。
でも、1日目と2日目を比べてみると、2日目の方が圧倒的に好みに思えたので、そこは良かったかな、と。
とりあえず「ロージー」が生で聴けるなら、それだけでもいいかなと前向きにとらえる事にしました。
ライヴが近づくにつれ、セットリストをプレイリストにして何度も聴いて、テンションを上げていきました。
雪予報
しかし、ライヴ直前、ちょっと流れが変わってきました。
たまアリでの1日目のライヴが行われる土曜日に、関東で大雪の予報が出たのです。
日曜日の方は晴れ予報だったので、僕が行く日は大丈夫かなとは思ったのですが、もしも土曜日の公演が中止となったらどうなるか。
もしかしたら、僕が行く日曜日が「さいたま1日目公演」という事で、セットリストがスライドされるんじゃないか。
そんな不安がよぎったのです。
いやいや、僕が好みなのは2日目のセットリストだし、プレイリストでもさんざん聴いて気分を盛り上げてきたんだし、それは困る!と。
なんとか土曜日の公演が中止にならないようにと願いつつも、もしもセットリストがスライドしてきた時の心の準備として、急遽1日目のセットリストのプレイリストを作り、1回だけ耳を通しました。
ふむ、こういう曲をやるのか、と。
でも、やっぱり2日目の方が好み!
その願いが届いたと思いたくなったのは、ドキドキの土曜日、大雪の予報が空振りして、大した降雪量ではなかった事。
ああ良かった。これで無事ライヴが行われる...。
セットリスト取り換え
ホッとひと安心しつつ、土曜日の深夜、たまアリ1日目のセットリストが明らかになったので確認してみると。
そこには、僕が観に行くはずだった、「2日目のセットリスト」が書いてあるではありませんか!
ええっ、嘘っ、セットリスト取り換え!!??
愕然としました。
体の力が抜けました。
嘘でしょ、aiko、なんでそんな事すんの...。
これで、僕が観に行く日曜日は、大阪1日目のセットリストの方という事になりました。
慌てて、そちらのセットリストのプレイリストをもう1回聴きましたが、「やっぱりあっちの方が良かった」との思いしか出てきません。
せっかく「ロージー」が聴けると思ってたのに...。
ライヴ前日にして、今までの予習がパーになり、気持ちがすっかり萎えてしまったのですが、もともと、どちらのセットリストに対してもガッカリした気持ちを持ってたんだから、どうでもいいか...と、諦めモードのやけっぱちに。
落胆しながらライヴ当日
そうして、まったく期待が持てなくなってライヴ当日を迎えました。
晴れてはいるものの、さすがに前日雪が降ったくらいだから、寒い空気です。
今回も、ライヴ前のお楽しみの買い物です。
会場はたまアリなので、大宮はもちろん、ちょっと足を延ばして北浦和に行ってみたり。
セットリストが変更になってしまった鬱憤を晴らしたかったのもあってか、ついつい多くの買い物をしてしまいました。
目当てだったものも買えて良かった面もあるのですが、無駄な買い物もしてしまったかもしれません。ちょっと出費が多すぎました。少し反省です。
買い物をしていると、時間が過ぎるのはあっという間。
今回もギリギリの時間になってしまいました。
慌てて北浦和から電車に乗り、さいたま新都心へ。
なんとか17時50分に会場に到着しました。
開場時間は20分過ぎてましたが、会場周辺は混雑していて、各ゲートとも長蛇の列。
僕の入るゲートはもっとも遠い所にあって、かなり歩きました。
そして長い列もジリジリと、なかなか前へ進まず焦りました。
ようやく中に入れたのは、開演20分くらい前だったかな。
トイレを済ませ、自分の席へ。
僕の席は400レベル410扉5列227番。
400レベルは、4階みたいなものなので、かなり高いです。最前列じゃなくて良かった。高所恐怖症の僕には、あの最前列は怖すぎる。
でも、400レベルという、悪いエリアではありましたが、扉からすぐ近くの、通路側の席というのが、僕にとっては良かったので、そこは嬉しいポイントでした。
通路側の席が当たったのはほんとラッキー。
センター・ステージかなと思ってたのですが、普通のサイド・ステージでした。
が、アリーナ中央に向かって花道が伸びていて、円型ステージも設けられていました。
ライヴのスタート
開演時間の18時30分を15分ほど過ぎ、ようやくスタートです。
01. カブトムシ
02. ハナガサイタ
03. 雲は白リンゴは赤
04. 冷凍便
05. 冷たい嘘
06. かばん
07. 三国駅
08. 染まる夢
09. 心日和
10. 恋人
11. DO YOU THINK ABOUT ME?
12. 桜の時
13. あたしの向こう
14. ストロー
15. ドライブモード
16. ひまわりになったら
17. 夢見る隙間
18. ホーム
(Encore 1)
19. メドレー
[ナキ・ムシ]
[今度までには]
[プラマイ]
[えりあし]
[嘆きのキス]
[あした]
[恋のスーパーボール]
[花火]
[Loveletter]
[二人]
20. キスする前に
21. be master of life
(Encore 2)
22. 予告
23. 愛の病
24. ジェット
幕が上がって、間髪入れずピアノのイントロで始まったのが「カブトムシ」。
いきなりのバラードなので、まだ観客は座ったまま、じっくり聴き入ります。
aikoのライヴは3回目だけれど、この初期の名曲を生で聴くのは初。
とても心を込めて、丁寧に歌うaikoです。
そして2曲目で一気にスパートをかけて「ハナガサイタ」。
新しい曲だけれど、ずっと前から歌い続けてきてるような馴染みのある感じのスピード・ナンバーに、観客も総立ちになって盛り上がります。
「ハナガサイタ」終了後、さりげなく、ホーン隊がステージにやって来ました。
始まってすぐ大歓声が上がったのが「雲は白リンゴは赤」。
この曲、そんなに人気があったのかとビックリ。僕はそうでもないんだけど(笑)。
スカのリズムに、ホーン隊が大活躍して曲を盛り上げます。
「冷凍便」「冷たい嘘」と、ややマニアックな選曲の2曲は冷たいシリーズという事で、ステージのaikoの足元にはドライアイスの煙が流れてきていました。
大らかな感じの「かばん」で、ややほのぼのと。
今回のセットリストの中では、楽しみにしていた「三国駅」。
aikoが故郷に思いを馳せるような感じのバラードです。
しんみりと、でも温かい気持ちになりました。
ややシリアスな感じに迫りくる「染まる夢」。
これもなかなかのロック・ナンバーでした。
可愛くて大好きな「心日和」を楽しみにしていたのですが、演奏されたのは、原曲とはかなり印象の違った、ロック調にアレンジされたものでした。
ポップで可愛いのが好きだったのに、テンポも速いスピード・ナンバーになっていてガッカリ。
こういうアレンジの方が盛り上がるから、でしょうか?
可愛いのは今のaikoには似合わないから、でしょうか?
メロディが良いのは変わらないので、まあ、こういうのもアリかなとは思えるのですが、僕が期待してたものとは違ったので残念な気持ちの方が強かったです。
ただ、終わり方は、アレンジ、aikoの振り付け共に、原曲の可愛らしさを髣髴とさせる瞬間があったので救いでした。
「恋人」は、シングルのカップリング曲なので、知らない曲。
ここで、アリーナ中央の円型ステージに移動して、アコースティック・セットの演奏。
まずは「DO YOU THINK ABOUT ME?」。
これは、メジャー・デビュー前のインディーズ盤に収録されてたもので、後にシングルのカップリングにもなった曲ですが、これも僕は知らない曲。
詞の世界観は好みかも。ちゃんと何回も聴けば、好きになれるかもなあ、という感じでした。
それから「桜の時」。
迫力のある原曲のアレンジと違って、さりげない良さが伝わってきました。
この曲は、aikoと出会った頃を思い出しますね。
ここで、バンド・メンバーは姿を消し、aikoが独りでピアノに向かいます。
そして、ピアノ弾き語りでの「あたしの向こう」。
おお、あのスピード・ナンバーを弾き語りのバラードにしちゃうかあ、味わいが違うなあ、と思っていました。
が、うっとりと1番を聴き終わったと思ったら、一気にバンドの演奏が始まって、元のスピード・ナンバーに変わりました。
これがこの曲の本来の姿。
aikoは、アリーナ最後方まで伸びた花道を走りまわって歌います。
「ストロー」は、可愛らしくもあり、シリアスな感じも漂う、やや不思議なタイプのロック・ナンバーと言っていいでしょう。
「♪ 君にいい事があるように」は、ファンに向けた言葉とも思え、会場の熱が上がるのがわかります。
ウキウキするようなリズムに導かれる「ドライブモード」。
「♪ ああ楽しい」「♪ 少し好き」...まさしく、その通りです。
「ひまわりになったら」も、シングルのカップリングなので、僕は初聴き。
でも、ポップで親しみやすい感じ。カップリングにしておくにはもったいない曲かも、と思いました。
「夢見る隙間」は、最近のライヴでは必ずやっている印象。aikoお気に入りなのかもしれません。
深く胸に迫りくるような切迫感です。
ギター・ソロも熱かったです。
「ホーム」は、爽やかな印象を受けましたね。
キラキラとしていて、とても前向きな気持ちになれる曲だと思います。
これで本編終了。
アンコールは、シングル曲を10曲繋いだメドレー。
大好きな「えりあし」「恋のスーパーボール」「Loveletter」なんかが披露されたのは嬉しいし、一見華やかな感じのするメドレーですが、いかんせん慌ただしい。
だいたい1コーラスで終わりだし、ヘタすりゃサビだけで次の曲に切り替わっちゃう。
僕は、1曲の世界にじっくりと浸りたいタイプなので、やっぱりこういうメドレーはあんまり好きじゃないです...。
次から次へと世界が変わって、あっという間に終わった感じでしたね。
「キスする前に」も明るいスピード・ナンバー。
シングルではなかったのが不思議なくらいです。
「♪ もう一度リップ塗るから あなたに移してあげるわ」の詞が好きです。
そして「be master of life」。
これもシングルではないのに、aikoのライヴでは欠かせない曲ですね。
「♪ オーイエー!」と合いの手を入れるのが相変わらず楽しいです。
そして、演奏しながらのメンバー紹介。スクリーンの映像含め、カッコいいです。
aikoのライヴを体験する前は、さほど好きな曲ではなかったのですが、ライヴで盛り上がるのを体験してから、大好きになった曲です。
aikoの生き様を表すこの曲、今回も良かったです。
そしてメンバーがステージ前方に並んで挨拶。
これでライヴも終わりか...となったのですが、aikoがステージから下がろうとすると、一段と大きな拍手が。
「おお、こんなの昨日はなかった!」
と、aikoが感激して、
「ちょっと相談してきまーす」と。
いったんステージから去りましたが、まだまだライヴは終わらなそうです!
そしてダブル・アンコール。
「みなさん、はじめまして。aikoです。今日は前座でこのステージでやらせていただきます!」
と、いま初めてステージに出てきた新人歌手のようなMCをしておどけるaiko。
「♪ トゥットゥルトゥットゥ」と、弾けるように「予告」です。
ガンガンにリズムを刻んで、一体感を増すバンドの演奏に体が疼きます。
そして次の曲が始まったかと思ったのですが、なんだか不協和音...。
いったん演奏を止めて、もう一度始めたのですが、やっぱりおかしい。
キーボードは、「ジェット」のイントロのフレーズを弾いてるのがわかったのですが、他のメンバーの演奏と違うのです。
そしてまた演奏を止めたaikoが、笑いながら「愛の病やりまーす!」と叫んで、ようやく「愛の病」がスタート。
シリアスなビート・ロックで、カッコ良くキメるaikoです。
そして次は「さっきイントロ聴いてわかっちゃったと思うけど、これでーす!」と言って「ジェット」。
ダブル・アンコールは2曲かなと予想してたので、3曲目があった事は嬉しかったです。
元気なaikoを象徴するようです。
まだまだ若いです。aiko。
こうして、21時30分、ライヴは終了しました。
走り回るaiko。しかしやはりセットリストが
とにかく走り回ったaikoでした。
ステージから、アリーナ最後方まで伸びた花道を何度も全力疾走で突っ走って、それでもまったく息を切らす事なく歌いきったaiko、すごい。
43歳があんなに走ったら、フツーは、ハアハアゼエゼエ、とてもじゃないけど、歌なんて歌ってられないでしょ。
観てる時は当たり前のように観てたけど、後でよくよく考えたら、すごい事だよなと。きっと、体も鍛えてるんだろうな。
MCも、恒例の客いじりで、いろんな人のセリフに反応して、客席としゃべってる。
そんな中で、客席に南海キャンディーズの山ちゃんを見つけて、スポットライトが当たってました。
そして、いつものごとく下ネタも全開。
ライヴに向けて新しいブラ買った、って話、僕が行くライヴでは必ずしてる(笑)。
で、「みんな盛り上がろうな、いこうな」って言って、
「小学生の子に、お母さん、いくって何?って訊かれたら、良き感じに答えといてください」と。
そして何曲か歌ってから、客席を見て、
「あ、ちっちゃい子がおる!いこうな」
と言ったので爆笑。
客席に配られた、光るリストバンドの照明演出も綺麗で見事だったし、たまアリという、大きな会場をaikoという一人のアーティストが熱狂させているのはすごい事だと思いました。
ただ。
ただね。
やっぱり、今回のセットリスト。僕の好みじゃなかったんだよなあ。
そこそこ好きな曲はあるけれど、これぞ!という大好きな曲がない。
うわー、大好きな曲を生で聴いてる~という、恍惚の時を迎えられず、最後までテンションが上がりませんでした。
レストランで、サラダばっかり食べさせられているうちに、メインディッシュが出て来ないままお腹一杯になって終了、といった感じ。
満足感がない。
いまいちノリ切れない、冷めた感じのままライヴを観ていた僕でした。
やっぱり、僕が予想してたのと違う、前日とのセットリストの取り換えが大きく響きました。
せめて前日のセットリストならば、予習もバッチリで、その気分に浸れたし、メインディッシュの「ロージー」もあって、ある程度の満足感を得られたのでしょうに。
もちろん、このセットリストが良かったというaikoファンもたくさんいる事でしょう。
でも、僕の好みとは違ったんだよなあ。
だから、ただただ残念。
そういうわけで、今回のライヴは、「残念な思い出」となってしまいました。
aikoのパフォーマンスは素晴らしかったとは思うけれど、セットリストが僕と相性が合わず、こういう結果になってしまいました。
早く、次のライヴでリベンジしたいという気持ちで一杯です。
このツアーの映像がDVDになりました
僕が観に行ったこの日の映像がBlu-ray&DVDになりました。
当日は、セットリストが好みじゃなかったとか言ってましたが、落ち着いてDVDを観てみると、これはこれで普通に良いライヴ。
実際に現場にいたので、あ、あの部分はカットされてるんだなとかわかったり、逆に、気付けなかったことに気付いたり。
やっぱり、実際に観に行った日の映像が観られるというのはいいものです。
また、僕が観に行った日の映像だけではなくて、2018年のホールツアー「Love Like Pop vol.20」のNHKホール公演の映像を収めたディスクとの2枚組。
いつも通り、お腹いっぱいで元気が出てくるDVDです。
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