渡り廊下走り隊 Live@Zepp DiverCity TOKYO 2014.2.9 感想

2014年2月9日(日) @Zepp DiverCity TOKYO

チケットが当たってしまった

基本的に、AKBグループのライヴは観に行きたいとは思わない。
理由は簡単。
口パクだから。
間近で観られるならまだしも、遠目でしか観れない上に、音が口パクでは、家でCD聴いてるのと変わらないじゃないか。高いチケット代出してまで観たいとは思えない。

でも、渡り廊下走り隊のコンプリート・アルバムを買ったら、解散ライヴの招待パスワードが付いてきた。無料だし、どうせ当たらないんだろうと思いながら申し込んでみたら、当選してしまった。
大いに戸惑った。
アイドルのライヴなんて行った事ない。ヲタたちで満杯なんだろうか。ついていけるのか。
口パクのライヴなんて楽しめるのだろうか。
しかも、行った事のない会場。不安もある。
どうしようかと思ったものの、行かないとなると、行きたくても抽選漏れしてしまった人たちに失礼(応募者2万人との話も。ホントか?)だと思い、行ってみる事にした。
無料なんだし、いい経験になるのではないかと。

ライヴ当日。会場へ

2月9日。
前日の大雪の影響で、交通機関にも影響が残っていた。
9月のmiwaのライヴの時は台風だったし、ライヴに出掛ける時に限って心配な事ができるというのはどうもハラハラさせられるね。
出掛ける前にネットでチェックしてみると、僕が乗る電車も運休や遅れが出ている線があるみたいだし、お台場に行くためのゆりかもめ線は運転を見合わせてるという。これではたどり着けないではないか。
慌てて別のルートを調べてみると、りんかい線とやらで東京テレポート駅へ行けば良いらしい。りんかい線なんて、よくわからない線だから今まで無視してきたけど、蓋を開けてみたら、埼京線からの直通電車だった。
これは目から鱗で、結果的に乗り換え2回でお台場まで行けてしまうという超らくちんルートだった。これならお台場も近いと感じた。

どこかで電車が止まってたら困ると思い、予定より1時間早く出かけたのだが、どこも詰まる事なくスムーズに会場に着いてしまった。時間が余ったので、フジテレビなども見学してきた。
DiverCity TOKYOって、等身大ガンダム像が立ってる所だったんだね。初めて目にする事ができてちょっと感動。

4時30分に開場。
整理番号1番から。僕の番号は1941番。
約2000人の招待客数なので、ほぼ最後。これは中に入るまで時間がかかると思い、外は寒いので列には並ばず、ショッピングモールの中で過ごす。
5時10分頃、入場口に戻ると、まだ1100番台の人が入る所だった。まだそんな番号?開演時間までに僕の番号は入れるのか?と思いながら、再びショッピングモールへ。
開演時間の5時30分に入場口に戻ると、列はほぼなくなっていた。すんなりと入場。
チケットの本人確認やら持ち物検査などを経て、10分遅れくらいでホールへ入ろうとすると、すでに渡辺麻友の声が。もう始まってしまったのか?と思いきや、前説のアナウンスだった。まだ登場はしてない。
ホールの左サイド中央くらいの入り口から入ると、ちょうどいい感じの窪みがあって、壁にもたれながら観る事のできるポジションを発見。ラッキーだ。

ライヴのスタート

01. 初恋ダッシュ
02. やる気花火
03. 白いチューリップ
04. アッカンベー橋
05. 猫だまし
06. 若気のイタリアン
07. バレンタイン・キッス
08. へたっぴウィンク
09. 地下鉄のTeddy boy
10. 希望山脈
11. 姉妹どんぶり(渡辺麻友・浦野一美)
12. へそが曲がる(多田愛佳)
13. マンマ、グラッチェ!(平嶋夏海・仲川遥香・岩佐美咲)
14. 犬語を話せる男の子(菊地あやか・多田愛佳・浦野一美)
15. 美咲のために(岩佐美咲)
16. 軟体恋愛クラゲっ娘(渡辺麻友)
17. 青い未来
18. 骨折ロマンス
19. 君は考える
20. ギュッ
21. 少年よ、嘘をつけ!
22. 完璧ぐ~のね
23. 手のひら
(Encore)
24. 走り隊GO!GO!GO!
25. 青春のフラッグ
26. 服を着た王様
27. 初恋ダッシュ

緞帳が下り、学校の廊下をイメージしたセットと共に現れたのは、渡辺麻友・平嶋夏海・仲川遥香・多田愛佳の結成時オリジナル・メンバー4人。
思ってたよりずっと近い距離で観れた。さすがトップ・アイドルって、こうもみんなキラキラしてるものなのか。

デビュー曲の「初恋ダッシュ」でスタート。
完全な口パクだろうと思ってたら、一部が生歌っぽい。
「白いチューリップ」は生歌率高し。
もしかしたら、今日のライヴは生歌重視なのかもと、期待が高まる。

次に、5人目のメンバーとして菊地あやかが登場。
しかし、ここの「アッカンベー橋」からは完全に口パク・モード。なんだ、やっぱりか。

「猫だまし」の招き猫のポーズがみんな可愛かった!

6人目のメンバーとして岩佐美咲が登場。
そして7人目のメンバーをみんなで呼びましょう、と。
(観客)「シンディー!」
(メンバー)「こもりーん!」
(観客)「ええっ!?」
という事で、サプライズで小森美果が登場。
芸能界を引退した身だし、コンプリート・アルバムのジャケット撮影にも不参加だったから、まさか出てくるとは思わなかった。

7人揃って、この時期にぴったりな「バレンタイン・キッス」を。
だんだんメンバーが増えていくという展開に盛り上がる。

小森美果、「なんて素敵なアヒルのボート」という曲の事を「みにくいアヒルのボート」と言い間違えてて爆笑。

最後のメンバー・浦野一美が登場するも、全員揃ってではなく、披露するのは渡辺麻友との2人でのユニットで「姉妹どんぶり」

ここから、ユニットやソロ曲のコーナーとなる。

多田愛佳のソロ曲「へそが曲がる」は大好きな曲。
歌いだしが不安定と思ったら、これは生歌だった。ソロ曲は生で歌わせるんだろう。
歌詞間違えたとか言ってたけど。フルコーラスじゃなかったのが残念。短すぎるよ!

「犬語を話せる男の子」での犬の被り物が可愛かった。
特に浦野一美がとても浦野一美とは思えない可愛さでビックリ。

岩佐美咲がソロで何を歌うのかと思ったら、渡辺麻友の「麻友のために」のカヴァーで「美咲のために」

渡り廊下走り隊には、渡辺麻友のソロ曲がたくさんあって、そのうち何曲やってくれるのか楽しみにしてたんだけど、披露したのは結局「軟体恋愛クラゲっ娘」1曲のみ。
まあ1番好きな曲をやってくれたから良かったけど、まゆゆソロはもっと聴きたかったなあ。せっかくの生歌だし。でも、いまいち声が出てなかったかも。
この曲の聴き所の「♪ Ha~」という吐息がほとんど聴き取れなかったし。でも、振り付けは可愛かった。歌って踊るのは大変て事だね。

「青い未来」「骨折ロマンス」と好きな曲の連発にはテンション上がったなあ。

「少年よ 嘘をつけ!」では、リリース時にはいなかった平嶋夏海が何故か参加してるという変則的なメンバー構成にちょっと違和感。

圧巻だったのは、8人のメンバーが揃っての「完璧ぐ~のね」
間奏のセリフが、オリジナルでは「4ぐ~のね」までだったのに、今回は「8ぐ~のね」まであって感動的。
この曲が渡り廊下走り隊1番の代表曲かなあ。盛り上がったね。

本編ラストはバラードの「手のひら」
実は、ポール・マッカートニーのライヴの時と同じく、メンバーへのサプライズとしてサイリウム企画があった。入場時に赤いサイリウムが配られて、最後の曲の時に、このサイリウムを光らせてほしいとの事だった。
だけど、このライヴでは、冒頭から観客のほとんどが様々な色のペンライトやサイリウムを光らせて盛り上がっていて、この曲の時も、様々な色が光ったままだった。
同じ色で会場内を埋めたいとの企画だったのだろうけど、完全に企画倒れ。
メンバーへのサプライズという事だったけど、あれでは気付かなかったと思うよ。
これでは意味ないと思い、僕もサイリウムを光らせる事すらしなかった。

アンコールでは、会場は「アンコール」ではなく「ワロタ」コール。
今回のライヴで締めくくりの曲にしてほしかった「青春のフラッグ」が2曲目で登場してしまった。
感動的なこの曲をラストにしてほしかったなあ、残念!

全員で一言ずつ最後のコメント。
こうして見ると、メンバーそれぞれが今やいろんなポジションを築いている事に気付かされる。

僕はほとんど平嶋夏海と渡辺麻友中心に観てたので、各メンバーの細かい所まで観れたわけじゃないんだけど...。

平嶋夏海はとにかく、今回のライヴに参加できて良かったよね。ああいう問題をおこしたわけだから、参加できなくても仕方なかったかと思う。
でも、昨年の総選挙に立候補してランクインを果たし、禊が済んだと判断されたのだろう。すんなりと渡り廊下走り隊の最後の活動に参加できたのは良かった。MCでもずっとみんなをリードしてたし。もともとそういうポジションだったんだろうね。自然だった。問題なんてなかった事になってた。

渡辺麻友はやっぱり一番オーラがあった。他を圧倒していて、さすがの貫禄。このグループは渡辺麻友のグループだったんだなと。
トップ・アイドルとはこういうものだというのを見せつけられた。

しゃべりが一番面白かったのは多田愛佳で、かなりアバウトで自由奔放な所に魅力を感じた。

仲川遥香は、もうすっかりジャカルタになっちゃったなあと。
心があっち行っちゃってる。悪い事ではないし、それで本人が幸せならばそれが1番。

菊地あやかは、他のメンバーとちょっと色が違ってて、アイドルというよりモデルっぽいというか、可愛いと言うより綺麗系と言うか。
でも、それがどことなく中途半端な感じがして、それがいまいち伸び悩んでる理由なのかも。

浦野一美はとにかくキャラ勝負。
学生ノリのグループの中ではもう違和感ありまくりな所が面白かったんだろう。それでもよくがんばって盛り上げてたと思う。健気だったよね。

岩佐美咲は歳も下だったからか、控えめだった。

小森美果は引退してる身だから、なおさら控えめだった。でも、よく出てきたと思う。

ラストは8人でもう一度「初恋ダッシュ」で大団円。
メンバーも観客も、名残惜しくてなかなか終われなかった。

アイドルのライヴは初めて。生粋のファンに申し訳ない

会場内はおっさんばっかり!いや、若い人もいたんだろうけど、僕の視界に入る人はおっさんばっかりで。僕が行っても浮く事はなかった。
女性もいたけど、結構お年を召した感じの方が多く、謎な感じだった。

たまたまホールの左側から入場し、ステージの左側から観る形になったのだけれど、平嶋夏海推しの僕にとっては幸いな事に、平嶋夏海は左のポジションをとる事が多く、観やすくて充分堪能する事ができた。左から入って良かった!

普通、バンドの解散だったら、メンバーの話し合いで決まる事なんだろうけど、渡り廊下走り隊の解散は、メンバーの気持ちなんか関係なく、大人の事情で勝手に決められた事なんだろうから、どこまでメンバーが納得してる事なのかが複雑で。
でも、僕は完全に後追いのファンだし、メンバーの名前さえも憶えて1ヶ月くらいしかたってなくて、こんな人が解散ライヴに参加してしまって申し訳ないような気持ちも。生粋のファンには怒られるな。
でも、グループの最後に立ち会えるなんて、滅多にない事だし、参加できて良かった。

アイドルのライヴなんて初めてだったけど、面白かった。ヲタたちの盛り上がりも間近で観れたし。
口パクも、思ってたよりは気にならなかったかな...でも、全部生歌だったら、もっと感動してただろうけど!

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