aiko Live@NHKホール 2018.11.30 感想

Love Like Pop Vol.20

2018年11月30日(金)@NHKホール

いつも通りの2DAYS。チケット獲るのもひと苦労

今回のツアーは、LLPという事で、ライヴハウスではなくてホール公演。
例によって、2DAYSの場合は、異なるセットリストが用意されています。
ツアー前半戦の分は、チケットが獲れなくて、後半戦の日程を見ると、1日目公演は9月18日の大宮ソニックシティ、2日目公演は11月30日のNHKホールが、僕がちょうど仕事の休みの日となっていたので、この2日に絞って狙いを定めていました。
チケットぴあでは、早々と「取扱いなし」の表示が出ていたので、イープラスでチケットを申し込む事になるだろうと思っていたのですが、一般発売直前になって、突然チケットぴあで、先行抽選の受付が始まりました。
なので、保有していた当選確率UP券を使って申し込んでみたら、意外にも、NHKホールが当選、大宮ソニックシティが落選という結果になりました。大宮の方が獲れやすいと思ってたんだけどなあ。
まあ、でも、どちらかと言えば、セットリスト的には2日目公演の方が好みだったので、そちらのチケットが確保できた事は、素直に嬉しかったです。
ただ、1日目公演の方では「シアワセ」がセットリストに入ってるので、これを生で聴きたい僕は、大宮公演のチケットも獲りたかったのですが、一般発売も秒殺に終わり、セカンド・チャンスにも申し込んだり、Twitterで譲ってくれる人に連絡取ってみたりもしたのですが、結局手に入れられませんでした。

それで、観られるのは2DAYSのうち、2日目公演だけという事になったわけですが、aikoのチケットって、想像以上に獲りにくいですね。人気は衰えてません。1日だけでも観られる事になったのは、幸運と言うべきでしょう。

ツアーの前半と後半では、セットリストに微妙な変更があり、NEWアルバムの中で1番好きな「夜空綺麗」が削除されるという事態に。この曲が生で聴けるから、この日を選んだと言っても過言ではないのに!なんで削除になったんでしょう。謎です。
でも、その代わりと言ってはなんですが、アンコール曲にも変更があって、大好きな「向かいあわせ」に差し替わるという嬉しい事態に。
これでプラマイ・ゼロと言った感じで、ライヴの楽しみが出来ました。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ中に眠くなるのを避けるため、前日は早く寝て、たっぷり睡眠時間を取るつもりでしたが、興奮からか、早く目覚めてしまい、二度寝も出来ず、結局短めの睡眠時間になってしまいました。

いつも通り、会場へ向かう途中にBOOK OFFやら、CDショップやら、レコード店に立ち寄って、NHKホールに着いたのは18時30分頃。
代々木公園のケヤキ並木が「青の洞窟」と称してライトアップされていて、幻想的と言うか、目がちょっとおかしくなる感じの青さ。後でネットニュースで知ったのですが、このライトアップは、ちょうどこの日からとの事でした。
NHKホールは今年2度目かな。だいぶ慣れてきました。
僕の席は、3階L12列27番。
3階の左側の真ん中あたりで、とても良い席とは言えませんでしたが、それほど観辛くなく、まあまあの席でした。
aikoの表情もなんとかわかる感じでしたし、以前、3階の最前列で観た時は、高所恐怖症の僕は怖くて仕方なかったので、あれに比べたら、かなり安心して観ていられました。

客席は、1階席に花道とセンター・ステージが作られていました。
ライヴハウスや、可動式のアリーナ席なら納得なのですが、固定席のホールで、一部の席を撤去してまでこういう舞台を作るのは珍しいなと思いました。

ライヴのスタート

開演時間の19時を10分ほど過ぎて、始まりました。

01. ストロー
02. エナジー
03. あたしのせい
04. くちびる
05. 二時頃
06. 雨フラシ
07. 陽と陰
08. Loveletter
09. 瞳
10. 恋人同士
11. ずっと近くに
12. 格好いいな
13. ドライブモード
14. 未来を拾いに
15. 恋の涙
16. 予告
17. 夢見る隙間
18. ハナガサイタ
(Encore)
19. うん。
20. 向かいあわせ
21. milk
22. あたしの向こう
23. 相合傘
24. be master of life

1曲目「ストロー」から、3階席も総立ちでした。
「♪ 君にいい事があるように」と歌うaikoの声は、思ったよりも軽くて可愛い。先日のライヴで喉を潰してしまって中止になった件を考慮してか、悪い意味ではなく「適度に力を抜いている」感じがしました。必要以上に力を入れた歌い方をしてない感じ。それで、軽い声に聴こえたんではないかと。

次もエッジの効いたスピード・ナンバー「エナジー」
サビのスカのビートが心地良い。

いつのまにかホーン隊が登場していての「あたしのせい」
これまたスカのリズムにホーンが絡む、アッパーな曲。

冒頭3曲、アップ・テンポの曲が続き、いきなり会場は温まりました。

「♪ あなたのいない世界には私もいない」と歌われる、大好きな「くちびる」にウットリ。

「二時頃」は、厳密にはバラードではないのかもしれませんが、バラードに聴こえましたね。
「♪ バニラの匂いがするTinyな女の子がいたなんて」の所が好きです。

「雨フラシ」は、カップリングの曲なので、シングルを聴かない僕は初聴きでした。

「陽と陰」は、「ひとかげ」と読むんですね。aikoの曲紹介のお蔭でやっと憶えました。
以前は全然印象に残らない曲だと思ってましたが、何度か聴きこむうちに、意外とポップでaikoらしさに溢れた曲だと思えるようになりました。

「Loveletter」はとにかく切れ味が鋭いロック・ナンバー。
バンドの演奏もカッコいいです。

しっとりとしたバラード「瞳」で前半が終了。

次の「恋人同士」「ずっと近くに」は、aikoのピアノによる弾き語りでした。
しかし、ここでは「座って聴いて下さい」との事で、僕はうつらうつらと眠くなってしまいました。寝不足の上に、昼間の買い物疲れの身には、心地良い子守唄替わりとなってしまいました。

しかし、またここから後半戦、立ち上がってNEWアルバムの冒頭を飾る「格好いいな」が始まると、目が覚めました。
ふと気付くと、スクリーンにライヴ映像が映し出されていました。あれ?前半でもこんな風に映し出されてたっけ?と思いつつも、aikoが大きく映った映像を観ていると、視覚が刺激されたお蔭で、眠気は吹っ飛びました。
さて、このシリアスにビシッと締まる曲。
「♪ 私の泣いた顔はブス」と直接的な物言いにドキリです。
aikoのヴォーカルも、さらに一段ギアがアップした感じで熱が入りました。

「ドライブモード」はノリの良い曲。
バンドも楽しそうに演奏してました。
「♪ 少し好き」なのが良いです。

「未来を拾いに」もシングルのカップリング曲で、僕はDVDで1回だけ聴いた事ある曲でした。
ポップで明るい曲だったかな。

「恋の涙」もなかなか疾走感のあるロック・ナンバー。
サビのビートの刻み方が盛り上がりましたね。

「♪ トゥットゥルトゥットゥ」と、ポップに弾ける「予告」
とても楽しい気分になります。

最近のライヴの定番曲と言ってもいい「夢見る隙間」
タイトルとは裏腹に、ドリーミーな感じはしません。どちらかと言うと、うらぶれた感じで切なさもはらんでます。
ブルージーなギター・ソロがカッコいいなと思って聴いてたら、そのまま順番に各楽器をフィーチャーしていってメンバー紹介的な要素の流れ。

「ハナガサイタ」も、シングル並みにスピード感とキャッチーさを兼ね備えた曲。
大いに盛り上がった気分になって本編終了。

そしてアンコール。
まずは、ちょっとメランコリックでジャズっぽくもある「うん。」
これはなんと言ってもaikoのヴォーカル!間奏のスキャットが圧巻です。特に、超高音に切り替わる所が、期待通りに素晴らしかったです。
突き抜けた超高音に超感動。これを生で聴けただけでも充分満足です。

そして、楽しみにしていた「向かいあわせ」
チケットを獲った時には、まさかこの曲が生で聴けるとは思ってませんでしたから。
サビの多幸感がたまらないです。
シアワセなのに、何故かちょっと切ない。素晴らしいです。
これをセットリストに加えてくれて、ホント良かった。

そして「milk」
これまた大好きな曲で、この曲があるからこの日のチケットを獲ったと言っても過言ではありません。
前回行ったライヴでも聴けましたが、やはり何度聴いてもいいですね。
イントロのシャッフル・ビートからの3連打からして盛り上がります。
Aメロの「♪ ハーア、ハーア、ハーアアー」は合唱です。
そしてサビで一気にスピード・アップするのがたまりません。
他のお客さんの手拍子と、裏打ちビートで拍子をとる僕の手拍子のタイミングが違っていましたが、かまいませんでした(笑)。

今までのライヴでは、ここでいったんメンバーは引っ込んで、ダブル・アンコールという形で再登場してたらしいのですが、この日は「このまま行くよ」とのaikoの指示で、引っ込まずにライヴは続きました。

またまたポップで疾走感のある「あたしの向こう」で、飛ばしまくります。

次の「相合傘」も、汗をかけとばかりに乱れまくります。

盛り上がり曲連発のアンコールの最後は、やっぱり「be master of life」
「♪ アタシは何があっても生きる」というメッセージのもと、「オー、イエー!」とか「and ピース!」の合いの手を入れるのが楽しかったです。

メンバー一同、ステージ前方で整列してお馴染みのお辞儀をした後、aiko1人になって、花道を歩いてセンター・ステージに行き、「だから」のサビをワンフレーズ、アカペラで披露。
そんな嬉しいサービスを最後に、ライヴは幕となりました。
去り際の、aikoの「それがー」の呼びかけに「ラーイヴ!」と応えるのが遅れてしまったのは痛恨の極みでした。

いつも通りの楽しいライヴ。今後も期待

終了したのは21時45分。
今回も楽しいライヴでした。

セットリスト的にはまずまず。
NEWアルバム発表後のツアーなので、『湿った夏の始まり』からの曲が中心になるのは当然としても、何故か『夢の中のまっすぐな道』からの曲が多くて、そのアルバムがあまり好きではない僕はちょっと不満。他のアルバムにもいい曲いっぱいあるでしょう、どうしてそんなに偏りがあるの?とね。

MCは、いつも以上に下ネタ全開。
今日のライヴのために、新しいブラジャーを着けてきましたという、前回僕が観に行った時と同じ話から始まり(笑)、AV好きの同級生がいて、ロンリー・プレイを...と言ってたあたりまではまだ良かったのですが、だんだん熱を帯びてきて、とうとう「オ●ニー」だの「ちん●ん」だの、直接的な言葉の連発には参った。
普通、43歳のおばちゃんがこんな話をしてたら、完全セクハラで、下品極まりない所なのですが、aikoが言うと、何故か微笑ましく思えてしまうのは不思議です。

以前のライヴDVDを観ると、いつもメンバー紹介にかなり時間を割いていたのですが、今回は、ほとんど紹介らしいものはなく。ソロ演奏の時に名前を言うくらいで。
最近のライヴはこうなっているのでしょうか。
僕が知ってたのは、タツタツとフッシーくらいでしたが。

とにかく楽しい気分になれるaikoのライヴ。
生で聴きたい曲はまだまだあります。
早くも次のツアーが発表されました。
次は僕の地元・さいたま公演。是非とも観に行きたいです。

このツアーの映像がDVDになりました

このツアーの映像がDVDになりました。
2018年11月のNHKホールの映像ということで、セットリストを見ると、僕が観に行った日の映像かもと思うのですが、どうだったろう。あとで確認してみます。

このツアーの映像だけではなく、2019年2月のさいたまスーパーアリーナにて行われたアリーナ公演「Love Like Pop vol.21」の模様を収録したディスクも付いた2枚組です。

笑って踊ってうっとりできる、楽しいaikoのライヴの魅力が伝わる作品だと思います。

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