オアシス おすすめアルバム・ランキング

大好きなアーティストのアルバムをランク付けするシリーズ企画。
今回は、オアシス。

好きなアーティストのアルバムをランク付けするのって、非常に難しい。楽しいけど。
その日の気分によっても違ってくると思うし、はっきり優劣があるものもあるけれど、そもそも好きなアーティストの作品なんだから、どれも好きで、順位なんて紙一重のものが多いでしょう。
それでもやっぱり、ランク付けしてみたくなります。楽しいから。

好きなアルバムの定義ってなんだろう?と思います。
大好きな曲が入ってる、全体の流れや空気感が好き、ジャケットが好き、リアルの生活における思い出とリンクしている...など、いろいろあると思うんですが、僕が重要視するのは「ワクワク度」ですね。
そのアルバムを聴いている時はもちろんなのですが、「それを聴いてない時でも、そのアルバムの事を考えると、ワクワクしてしまう」ものが自分にとって上位なんだと思うんです。
個人的に思い入れの深い順ではありますが、それこそがみなさんへのおすすめ順。
好きなものをおすすめしたいです!

コメントの次には、各アルバムの中で1番好きな曲を、No.1 Songとして表記しました。
ジャケット写真をクリックするとTOWER RECORDSへのリンクになってます。

第1位 『The Masterplan』

シングルのカップリング曲を集めた企画盤を1位にしてしまうのは邪道でしょうか?
でも、僕にとっては、これを聴いて確実にオアシスが好きになったんです。感動したんです。なんて良い曲がたくさんあるんだろう、と。
カップリング曲を集めただけなのに、不思議と統一感もあって、オリジナル・アルバムと言っても通用する、レベルの高さを感じました。
これでブラー派かオアシス派かの個人的な決着がつき、ああ、僕はオアシス派だな、と(今ではナンセンスな論争ですが)。

No.1 Song 「The Masterplan」

第2位 『Be Here Now』

オアシスの一般的な評価って、とにかく「1st、2nd最高!!」で、この3rdから一気に評価が落ちていく感じなのですが、僕が1番好きなオリジナル・アルバムは断然コレです。
コレの評価が低い理由のひとつに、「長い」が挙げられると思います。
曲って、5分を超えると長尺と捉えていいと思うのですが、このアルバムは5分超えの曲が連発で、聴き疲れしてくる終盤には、さらに9分超えのものがあったりして、とにかく長くて疲れる、という悪印象を持たれてしまうのが大きなマイナス・ポイントなんだと思います。
でもね、ちょうどこの頃は、収録時間が長いアルバムを作るのは、アーティストたちの間で流行だったんだよね。決して、売れたオアシスが調子に乗ったという訳ではないんです。だから、大目に見てもらいたい。
それぞれの曲はどれもとても良くて、「いい曲がたくさん入ってる」という意味では、僕はとっても大好きなんです。

No.1 Song 「Stand By Me」

第3位 『Heathen Chemistry』

前作に非常に落胆してしまって、オアシスから心が離れかけていたのですが、これは「これこれ!僕が聴きたかったオアシスはこれだよ!」と感動させられた「復活作」。
ノエル1人に頼らず、リアムもいい曲が書けるようになってきたし、ますますもってジョン・レノンっぽくなってきたところも微笑ましいです。
この頃作られたPVはカッコ良かったなあ。
44分という短さも、とても聴きやすくて好感度大です。

No.1 Song 「Stop Crying Your Heart Out」

第4位 『Dig Out Your Soul』

オアシスの中で、1番カッコいいアルバムなんじゃないか、って思ってます。
シリアスで、締まったロックンロールが展開されてるなあ、と。
アルバムごとに不安定な感じがしてきていたオアシスでしたが、これで、また地に足が付いたというか、この調子ならまだまだいける!と嬉しくなったアルバムでもありました。
まさか、これが最後のアルバムになるとは思いませんでしたが、解散してみて、まあ、それもそうだよなあ、と妙に納得もいった部分もありました。
全編に渡って緊張感があるのも好きです。それに耐えられなくなって、オアシスは破裂してしまったのかもしれません。

No.1 Song 「I’m Outta Time」

第5位 『Don’t Believe The Truth』

コレ、初めて聴いた当初は良い印象持てなかったんです。
せっかく前作でいい雰囲気に復活できたのに、また悪い頃に戻ってしまったかなあ、って。
いや、悪いとは思わなかったか。思わなかったけど、とりたてて良いとも思えなくて。
先行シングル「Lyla」が好きになれなかったからなあ。なんだか大雑把で、投げやりな感じがしたんです。
だから、シングルの悪いイメージが尾を引いて、アルバムもあまり好意的に見れなかったというか。
だけど、最近聴き返してみたら、思ってたほど悪くなくて、て言うか、結構いい曲あるじゃん、って発見したりして、評価はぐんぐん上がってきてますね。もっと聴きこんでみたい!と。
「Lyla」は相変わらず嫌いですけど(笑)。

No.1 Song 「Let There Be Love」

第6位 『(What’s The Story) Morning Glory?』

前作よりも統一感があって、もはや貫禄さえ漂ってますね。
これぞ現代のUKロックだ、という宣言のようにも聞こえ、たしかにこれは当時のブリット・ポップ・ブームを象徴する1枚となりました。
ジャケットもカッコいいし、歴史的名盤なのは認めるんですが、みんな大好き「Don’t Look Back In Anger」を、僕はあまり好きではないという致命的な所がありまして。
2曲のインストにタイトルをつけなかったというのも、ナイス・アイデアというよりも、なんだか手抜き感を感じてしまって、損してる気持ちにさせられてしまうんですよね。

No.1 Song 「Wonderwall」

第7位 『Definitely Maybe』

デビュー・アルバムにして、もう既にオアシス・サウンドを確立させちゃってるのだけど、まだ幾分、曲によって良いものとそうでないものとバラつきがあるというか。
だから、ふっと気を緩めると、飽きちゃってる瞬間があったりもします(笑)。
でも、この勢い、天下を取れるなあ、という予感がビンビンします。
そういう、可能性や伸びしろを充分感じさせるところは、素晴らしいデビュー・アルバムと言えるのではないでしょうか。

No.1 Song 「Live Forever」

第8位 『Familiar To Millions』

待望のライヴ盤。
だったのですが、4thアルバム・リリース後のツアーという事で、必然的に前半は4thからの曲中心のセットリストになっているのが僕の印象を非常に悪くしています(笑)。
2枚組で全18曲、うち2曲はカヴァー曲というのも、微妙に少ない気がしてしまって、あまりそそられないんですよね。
とは言え、公式に単体でリリースされたライヴ盤はコレだけですし、ヒット曲や大好きな曲のいくつかは入ってるので、たまに聴きたくはなります。

No.1 Song 「Live Forever」

第9位 『Standing On The Shoulder Of Giants』

このアルバムが出る直前あたりが、1番オアシスが好きだった頃だな。
全作品を手に入れたくて、『The Masterplan』に収録されなかった曲たちを求めて、シングルも買い漁ってたもん。
そうしてオアシス熱が高まっていった中で、待望のNEWアルバムだったから、ものすごく期待したのに、この残念な出来と言ったら...ものすごく落胆したよ。
大袈裟で掴み所がなく、とにかく、いい曲が全然ない、って印象で、どうしちゃったの?オアシス、って。
今落ち着いて聴くと、いい曲はなくもないけど、やっぱり聴いててワクワクしないんですよね。

No.1 Song 「Let’s All Make Believe」

みなさんの好きなオアシスと僕の好きなオアシスには、どれだけ違いがあったでしょうか。
同じアーティストを好きでも、同じアルバムが好きとは限らないのが面白い所だったりします。
いろんなファンの方の意見があると思います。
僕は、そういうファンの意見の違いを面白がったりしたいので、まずは自分の好みを披露してみました。

オアシスの一般的な評価って、とにかく「1st、2nd最高!!」な空気が圧倒的ですが、実は僕は、1stも2ndも、それほど思い入れがないんです。当時も今も。
もちろん、その2作があったからこそオアシスが好きになったのは事実ですし、歴史的にも評価の高い作品だというのは充分わかるんですが、僕は、「そんなに言われてるほど良いかぁ?」って、天邪鬼になってしまうんです。
だったら、今の時点では、後期のアルバムの方に魅力を感じている、という事なんです。
そこが僕らしいランキングになったかもしれません。

同じアルバムでも、聴くタイミングによって印象が変わったり、何度か聴き続けたりする事によって良さがわかっていったりするものもありますけど、オアシスの場合、好きなアルバムの順位はほぼこれで変わらないような気がします。
割と簡単にランク付けできたような気がしますね。
でも、できれば、これからあまり好きではなかったアルバムを聴き続ける事によって、好きになってきた、というような嬉しい変化があったらいいんですけどね。

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