
moonriders LIVE 2026
50th Anniversary Year. Kick Off !!!!!!! Live
2026年1月25日(日)@LINE CUBE SHIBUYA
50周年アニバーサリー・イヤーが始まる!
昨年9月、『ANIMAL INDEX』再現ライヴの際に、2026年は50周年記念ということで、年明けからライヴを開催することが発表されました。
僕は近年、またライダーズのライヴを観るようになったのですが、それは『80年代』とか『AMATEUR ACADEMY』とか『ANIMAL INDEX』とか、ライヴのテーマが明確だったからであって。
それが、特にテーマがないとなると、どんなセットリストになるか想像がつかず。
なにしろ50年、曲はたくさんありますし、近年のアルバムとか、あまり聴きこんでないものも多いので、馴染みの薄い曲ばかりのライヴになったらどうしようという心配がありました。
そうなると、予習をするといっても50年分は大変だし、どうしようかと悩みました。
でも。
記念すべき50周年ですからね。
ここはお祝いということで、行ってみますか!と。
チケットは無事に獲れました。
席は後ろの方でも全然かまわないので、安いA指定席で。
あとは、予測できないセットリストに備え、予習をしなければということだったのですが、準備期間は1ヶ月あまりで、とりあえず全アルバムを1回聴き直すだけで精一杯でした。
この程度の予習じゃあ、馴染みの薄い曲は、薄いままだ(笑)。
まあでも、久々に聴いてみて、思ってたよりも良かったアルバムが見つかったり、好きな曲の発見もあったりして、これはこれで良かったし、ライヴが楽しみになってきました。
セットリストは...もう、天に運を任せるしかないね。
ライヴ当日。会場へ
ライヴ当日は晴れ。
この週は最強寒波がやって来ていたのですが、思ったほど寒くはありませんでした。
いつものように、新宿~渋谷とdisk union巡りをして、買い物をしてから会場へ。
会場には17時15分頃、到着。
LINE CUBE SHIBUYAには、最近よく来ているような気がします。
だんだん好きな会場になってきました。
入場は始まっていましたが、長く伸びた待機列に並んで。
今回は開場から開演まで45分しかないので、あまり余裕がありません。
17時35分頃、入場出来て、ちょっとベンチで休んでからトイレへ行くと、あっという間に開演時刻です。
僕の席は3階4列26番。
安い席なので、1番上の後ろの方の席ではありましたが、ちょうど真ん中あたりだったので、ステージは真正面。
とても観やすい感じで、全然不満はありませんでしたよ。
ライヴのスタート
開演時間の18時を2分過ぎ。
メンバーが次々と現れて、指定のポジションに着いたように見えます。
でも、客席は明るいまま。
紗幕も閉まったままで、メンバーのシルエットだけが見えます。
00. 悲しいしらせ
01. Who’s gonna die first?
02. Kのトランク
03. 砂丘
04. Beep Beep Be オーライ
05. HAPPY / BLUE ‘95
06. Pissin’ till I die
07. ダイナマイトとクールガイ
08. 帰還 ~ただいま~
09. S.A.D
10. 彼女について知っている二、三の事柄
11. 無防備都市
12. ウスクダラ
13. ボクハナク
14. Cool Dynamo, Right on
15. You & Us
16. ヴィデオ・ボーイ
17. ジャブ・アップ・ファミリー
18. 髭と口紅とバルコニー
(Encore)
19. 火の玉ボーイ
20. スカーレットの誓い
「チェック、チェック、チェック」
「ア、ア、ア」
「チェック、チェック、チェック」
「行ってみましょう」
メンバーたちのそんな声が聴こえてきます。
まだ客電は落ちず、フロアは明るいままです。
始まるのか?
「悲しいしらせ」。
アコギのストロークから始まりました。
でも慶一さん、序盤はヴォーカルのピッチがかなり狂い気味。
武川さんの低音ボイスも目立ちます。
大好きな曲なので、何度聴いてもいいものですが、暗いステージにメンバーのシルエットだけが観えるこの光景。
昨年の『ANIMAL INDEX』再現ライヴ、本編ではメンバーを紗幕が覆ったままの演出で、視覚的には辛かったのを思い出します。
また同じなのか?
またメンバーの姿が観えないライヴなのか??
「♪ 生きてるのか~」
「♪ 死んでるのか~わからない気持ち~」
メンバーがちゃんと生きて生演奏してる姿が観たい気持ち!
「いい感じです」
「大丈夫です」
「慶一さんのヴォーカル下げて!」
「お騒がせしました」
そんな声が聞こえてきたと思ったら。
メンバーが次々と舞台袖へ引っ込んでいきます。
なーんだ、そうか!
今のは、どうやらサウンド・チェックのリハーサルということで。
本番はこれからなんですね!
すると、間もなく客電が落ちました。
いよいよ、ライヴの始まりです。
あらためてメンバー登場。
「Who’s gonna die first?」。
「♪ フズゴナ、ダーイファースト!」という雄叫びの後、ハードなギター・サウンドが闇を切り裂く。
紗幕が上がっていきます。
前列左から、博文さん、良明さん、武川さん、慶一さん。
後列左から、夏秋さん、佐藤さん、澤部さん。
ムーンライダーズが姿を現しました。
混沌としてダイナミックなロック曲。
1階席を覗き込むと総立ちになっていて、拳を上げて盛り上がっています。
ギターが中心なので、良明さんが大活躍!
2番ではリード・ヴォーカルのパートもありました。
誰が1番先に死ぬかというテーマ。
オリジナル・メンバーが2人もいなくなり、バンドは高齢化で、マジで次は誰だというテーマは、深刻さよりもやけっぱちの感が強いのがライダーズらしい演奏です。
「Kのトランク」。
なだれ込むようにこの曲。
このスピード感がクール。
慶一さんがストロークするアコギの音色がはっきり聴こえて来て、リズムをリードしているのがわかります。
スクリーンには薔薇の映像。
切迫感のあるキーボードの音がデカい。
「♪ I can’t live without a rose」と、サビは観客も大合唱。
「男性だけ!」
「女性だけ!」
「みんなで!」
「もう1回!」
終盤では、慶一さんが客席を促して、歌声も大きくなります。
「砂丘」。
一転して、和やかなサウンドのバラード風。
バイオリンの音色が響きます。
「♪ どうしたの...いや...」
かしぶちさんの曲なので、誰がリード・ヴォーカルを取るんだろうと思ったら、澤部さんが歌っていました。
でも、その後、慶一さん、良明さん、武川さんの順で、ヴォーカルを歌い継いでいました。
MC。
慶一「どうもありがとう」
慶一「ムーンライダーズです」
慶一「会いに来てくれてどうもありがとう」
また激しい演奏が始まりました。
この曲、なんだろう?
リズムからして、「ドントラ」かな?と思ってたら。
「Beep Beep Be オーライ」。
おおっ!聴いてみたかったやつだ!
「♪ もう恋はいらない」
慶一さんが精一杯歌います。
そして、武川さんの掠れたヴォーカルが味わい深い。
慶一さんと武川さんの歌の絡みが良い。
それから、バイオリンとピアノが絡みつく間奏!
やがて良明さんのギターもそこに加わります。
と思ったら、佐藤さんのピアノ・ソロがとても良かった。
その次は武川さんのバイオリン・ソロ。
最後に良明さんのギター・ソロと、目まぐるしい展開の演奏が良かったです。
「ビッ、ビッ!ビッ、ビッ!」と、指を上に掲げたのも楽しかったです。
MC。
良明「ムーンライダーズ、5周年...じゃねーや、50周年!」
良明「5周年はヌーベル・バーグあたりでピーチクパーチクやってました」
良明「今年は50周年なんでね、ツアーをやると...夢で見た」
良明「九州まで行くと...夢で見た」
良明「夢ですよ!」
良明「僕は1年遅く入ったんでね、49年なんです」
良明「だから来年はみんなで、ね」
良明「とにかく、みんな元気でいきましょう」
「HAPPY / BLUE ‘95」。
冒頭から「ヘイ!」と気合いが入ります。
楽しくもあり切なくもありで、ポップでキャッチーな曲。
前半は良明さんと澤部さんがヴォーカル。
Cメロの「♪ かがやく若さがじゃまでしかたない」のところから慶一さんがヴォーカル。
そして「♪ エイチエー、ピーピワーアーイ」に繋がるところは感動したなあ。
ライダーズを好きになってから、初めてリアルタイムで買ったアルバムが『ムーンライダーズの夜』だったから、あの頃の思いが懐かしく蘇ってきたよ。
後半は、慶一さんと澤部さんのハモりが綺麗だったり、他のメンバーの「チュチュ」コーラスも印象的。
慶一さんの「かまわない!」が力強い。
終盤、今度は良明さんが慶一さんにハモったりして、ヴォーカル・ワークが凝っています。
最後にも「ヘイ!」と気合いが入りました。
慶一さんが「次は珍しい曲をやります」と言って。
「Pissin’ till I die」。
珍しい曲と言うくらいだから、僕は馴染みがありません。
ラップ?みたいに歌われます。
「♪ なんにも着てない 汚くない」
「♪ 絵を描くよりも簡単だから」
そんな言葉が聴きとれました。
全体的に楽しい感じだけれど、時折挟み込まれる「フ、フ、フ」というコーラスがどことなく悲し気でキャッチーで印象的でした。
後で調べたら、配信のみでリリースされてた曲なんだって。
99年とのことだから、僕が初めてパソコンを買った頃。
もしかしたら、ダウンロードしてたかも??
MC。
慶一「さっきの曲をやるのは2度目だと思う」
慶一「50周年か...50年前は若かった!」
慶一「20代半ば...酒ばっか飲んでた」
武川「僕はもう結婚してた」
武川「それでもう50年だから...なんて言うの?金婚式?」
武川「でも、そういうお祝いはやったことない」
武川「死んだらお祝いしようか」
慶一「死んだら弔いだよ」
武川「サムライみたいだな」
「ダイナマイトとクールガイ」。
イントロの口笛のような音に震えました。
やったあ!ずっと聴きたかった曲だあ!
大学生の時、ライダーズを聴いてみて、真っ先に好きになった曲の1つ。
思い入れは半端じゃありません。
たしか生では聴いたことなかったと思います。
レゲエ風の跳ねるリズムに、慶一さんの粘っこいヴォーカル。
時折、さりげなく聴こえてくるトランペットの音色が悲しい。
「♪ ダイナマイト クールガイ ぼくーたちー!」
サビはずっと観客も大合唱。
「♪ こんな海に閉じ込めよう」のところは、レコードと同じく、慶一さんのヴォーカルにエフェクトがかかって。
驚いたのは、博文さんがハーモニカを吹いたこと。
これまたこの曲に合った、良い響きで。
間奏では慶一さんが「ギター!」と促したのに、良明さんが入り損なって、客席から笑い声。
気を取り直して良明さんのギター・ソロ。
その後は慶一さんが「ハーモニカ!」と言って、博文さんのハーモニカ・ソロ。
学生時代、僕の体調が悪かった時、この曲を何度も聴いて癒されてた。
そんな大切な曲を、大声で一緒に歌えて感無量でした。
MC。
武川「みなさんのお蔭でライヴをやることが出来てます」
武川「今回も澤部くんと佐藤くんの若い2人がセットリストを考えてくれたんだけど」
武川「知らないな~こんな曲、って」
武川「楽しいリハーサルでした」
武川「昔、渋谷公会堂だった時は、あそこに覗き窓があったんだよね」
武川「誕生日が近い時に、ここでライヴをやったことがあって」
武川「誕生日ケーキをもらったんだけど」
武川「みんなで分けて食べればいいのに、頭から被っちゃった」
武川「それでは最後まで楽しんでってください」
「帰還 ~ただいま~」。
ハイジャック事件が忘れられない、武川さんの代表曲。
武川さんは昔に比べたら、かなり声は出なくなっていて、掠れているし、伸びは無いしなんだけど、こんな風に言葉を置きに行ってる曲だと、意外と今の歌声にも魅力を感じたりします。
「ただいま」の一言にも感じる、武川さんの存在感。
ライダーズに武川さんがいてくれて良かったと感じる瞬間です。
良明さんのギター・ソロが花を添えました。
「S.A.D」。
引き続き、武川さんのヴォーカル曲。
僕には馴染みの薄い曲だなと思ったら、『it’s the moooonriders』収録曲みたい。
だとすると3回くらいしか聴いてない。
何かが始まるような、何かがやって来るような、怪しげな雰囲気。
「彼女について知っている二、三の事柄」。
これまた怪しい感じの曲なんだけど、ライダーズは昔から無国籍音楽と言われていて、怪しいサウンドは得意でした。
アンダーグラウンドな感じ?
でも、この曲ならば僕もよく知っています。
冒頭から「♪ ラビュ、ラビュ」と連呼するのが印象的。
「無防備都市」。
ピリリと緊張感が漂い、スリルあるスピード感です。
ライダーズの演奏は、若い頃に比べたら、切れ味の鋭さは無くなっているのだろうけど、こういう曲を聴くと、まだまだ行けるぞと思わせてくれますね。
ステージ上ではスモークが焚かれて、メンバーを覆いました。
「♪ 愛はスリーピング・タイム」が耳に残ります。
慶一さんが「次は、悲しい夜の物語」と紹介しました。
すると、インド風?中近東風?なサウンドが展開し。
初めははっきりしなかったものが、段々と骨格が見えて来て、あの曲だなとわかりました。
「ウスクダラ」。
この曲も「ヘイ!」という掛け声に気合いが入ります。
この異国情緒溢れるサウンド。
当時、こういう曲を堂々とやれるロック・バンドは日本にはなかったのではないでしょうか。
澤部さんの力強いアコギのストロークが良きグルーヴを作っていました。
MC。
博文「次はみなさんで」
博文「こんな世の中だけど」
博文「泣いちゃいけない」
「♪ 川の向こうに今 燃えつきた空が落ちる」
博文さんが歌い出すと、すかさず観客もシンガロング。
でも正直、僕はついていけてませんでした。
え?なに、なに?
こんな風にみんなで合唱できるほど有名な曲??と困惑。
でも、周りに合わせて、なんとなく口ずさんでいくと、そういえば聴いたことはあるな、なんだっけ...と思っていたら。
「ボクハナク」。
演奏が始まって、ようやく気が付きました。
なーんだ、この曲か。
好きな曲だったのに、わからなかったよ。
こういう、寂しげな曲に関しては、博文さんの真骨頂。
しかも、今回はハーモニカ・ソロもありました。
さらに、良明さんのギター・ソロが流れるような美しさで聴き入りました。
「Cool Dynamo, Right on」。
「ダイナマイトとクールガイ」の兄弟曲ということで、その両方が聴けるなんて、贅沢なライヴだ!
呟くように歌う慶一さんに、澤部さんがハモります。
そして、澤部さんのアコギがザクザクと鳴っていて、決して浮かれてない、地を這うようなビートの快感に酔いしれます。
レコードでは口笛だったけど、今回は武川さんのトランペットが効果的に聴こえて来て、素晴らしいスパイス。
テンションが上がるというのとは違うんだけれど、聴いててなんだか心が温まるような、想定外にハッピーになっていく感じ。
でも、ハッピーなのに、泣けてもくるんだ。
MC。
慶一「これからもセットリストは若い2人が考えてゆくんだろうけど」
慶一「私も忘れてた」
慶一「人のこと言えない」
慶一「次の曲は、20年くらい前に書いた曲だが、今にピッタリハマってるんじゃないかと思う」
「You & Us」。
これは全然馴染みのない曲でした。
「君らには僕らに話したいこと あるだろう」
「返事なら月に置いていけ」
そういった言葉が聴きとれました。
後で調べたら、これも配信限定でリリースされた曲のようです。
この頃はライダーズから離れてたし、まったくノーマークでした。
終わり間際で澤部さんが鉄琴を叩いているのがわかって、良い味出してるなあと。
「ヴィデオ・ボーイ」。
来たるVTR時代を先駆けての、ほのぼのとした楽しい曲。
堂々と前に向かって、未来に向かって進んでいくような。
サビは「♪ オ~オ、オオオオオ~、ヴィーデーオボーイ!」と大合唱。
2番の「♪ ダイナマイトをバン!バン!バン!バン!」も楽しかった。
慶一さんがステージ前方に出て来て、メンバーの方を見ながらギター弾いてたのが印象的でした。
「ジャブ・アップ・ファミリー」。
これまた大好きな曲。
『ヌーベル・バーグ』は「スイマー」「スタジオ・ミュージシャン」「いとこ同士」など名曲がたくさん入ってますが、それらを押しのけて、この曲をやる辺り、ライダーズのひねくれ具合というか、自信のほどを感じます。
澤部さんと佐藤さんのこだわりですかね。
「♪ ファンキーパパ、クレイジーママ」とノリがいい。
ヒステリーとノイローゼの混沌家族が元気にお洗濯。
ファンクとテクノの融合みたいなサウンド。
「♪ 落ちろタライに」と歌った後、メンバー全員がズッコケて倒れ込みました。
まるでコミック・バンドのノリ。
すぐに立ち上がったメンバーもいれば、演奏が再開してもしばらくは良明さんと博文さんのように、しばらく座り込んだまま楽器を弾いてるメンバーもいました。
そして、演奏しながらメンバー紹介。
慶一「ギター、澤部渡さん。スカート」
慶一「キーボード、佐藤優介さん」
慶一「ドラムス、夏秋文尚さん」
慶一「バイオリン、武川雅寛さん」
ここで武川さんが立ち上がってバイオリン・ソロ。
近年は杖ついて歩いてた印象が強かったから、こんなにしっかりと立ち上がってバイオリンを弾く姿には驚きで、カッコ良かった!
慶一「ギター、白井良明さん」
慶一「ベース、鈴木博文さん、フロム湾岸」
武川「ギター&ヴォーカル、鈴木慶一!」
観客の拍手を浴びて、盛り上がる演奏はどんどんスピードアップ。
早口になっていくヴォーカルの中でも、「明日も明後日も~」という言葉が耳に残ります。
明日も明後日も、その次もと、永遠と演奏が続いていく感じ。
でも、「ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!」とカッコ良く締めました。
MC。
武川「今のは速かったね」
武川「世界新記録」
慶一「火の玉ボーイから50年」
慶一「1月25日」
慶一「あがた森魚さんの日本少年が同じ日に出て、矢野顕子さん、大貫妙子さん、細野晴臣さんのアルバムが近いところで出た」
慶一「それでは、最後にこの曲をやって終わりにします」
「髭と口紅とバルコニー」。
『火の玉ボーイ』は、それほど聴きこんだアルバムではないので、うろ覚えというか、新鮮な感じで聴けました。
カントリー調だけれど、雄大ではなく、どこか四畳半フォーク的な、当時の日本の空気が伝わってきます。
でも「痩せたインディアン」というワードが耳に飛び込んできて、ん?やはりここは日本ではないのか。アメリカ西部劇の世界か?と。
「♪ 流行遅れの恋の唄 今も君は口ずさむ」というフレーズはキャッチーで、あまり馴染みのなかった僕でもすぐに憶えられました。
演奏が佳境に入ると、武川さんがマンドリンをかき鳴らします。
そして、良明さんのギター・ソロ。
さらに、博文さんのハーモニカ・ソロ。
最初は四畳半フォークに感じたけれど、その規模、世界観がどんどん広がっていくのがわかる演奏でした。
慶一さんが「また今年はたくさん会えるよ」と言って、メンバーが退場。
紗幕が下りました。
幕から透けて見えるスクリーンには満月が映し出されていました。
観客のアンコールの拍手に応えて、メンバーが再登場。
でも、紗幕は上がりません。
でも、演奏を始めそうです。
また、このパターンか(笑)。
「火の玉ボーイ」。
50年前のこの日にデビューしたとあっては、この曲はやらなくちゃね。
ステージ上には真っ赤な照明が照らされています。
ユラユラ、ドロドロとした曲調に合っています。
これがライダーズの考える火の玉なんだね。
虚ろなメロディに徐々に魂を込めていく慶一さんの歌声を聴いてると、これはブルースだなと。
ここでも澤部さんのアコギが熱かった。
武川さんのトランペットも寂しげに風をなびかせていました。
そのトランペットの調べに乗せて、紗幕が上がりました。
客電が点き、フロアが明るくなりました。
「スカーレットの誓い」。
「♪ ヤー、ヤー、ヤヤー、ヤーヤー」と、冒頭から力強くキャッチーなコーラス。
なんとも華々しい。
これはあれですな。
この曲でライヴは終わりですな。
誰が歌ってる?と思ってよく見たら、夏秋さんがリード・ヴォーカル!
そして次に澤部さんがヴォーカル。
とにかく、「♪ ヤー、ヤー、ヤヤー、ヤーヤー」と拳を突き上げながら歌って。
サビの「♪ 薔薇がなくちゃ 生きていけない」も大合唱。
もちろん、慶一さんがリード・ヴォーカルを取る場面もありました。
一緒に歌ってお祭り騒ぎみたいな感じになって、元気が出てきました。
メンバー全員がステージ前方に出て来て、撮影タイム。
フロアには「ホタルの光」が流れています。
アルバム『火の玉ボーイ』の最後に「ホタルの光」が流れるのと関係あるんでしょうね。
僕は帰りの電車の関係上、メンバーが退場したらすぐにダッシュして帰路に着いたのですが、終演のアナウンスで「いつまでもあると思うな ムーンライダーズ」と言ってたそうで。
ライヴ終了は20時25分でした。
進化する現代のムーンライダーズに期待大
ライダーズのライヴは昨年9月に観たばかりだし、馴染みの薄い曲ばかりでノレなかったらどうしようと心配してたけれど、蓋を開けてみたら、今まで観たライヴの中で、1番好みのセットリストだったかもしれません。
大好きな曲、生で聴きたかった曲の連発で、観に来て良かったあと、心から思いましたね。
オリジナル・メンバーの演奏は、バンドのまとまりとしてはやや雑になってるところがあると思うのですが、ドラムの夏秋さんが引き締めて、そして澤部さんと佐藤さんの2人が、足りないピースを埋めたり、接着剤になったりする演奏で、現代のムーンライダーズは深く味わいのあるサウンドでした。
とにかく、めでたい50周年イヤーが始まりましたね。
そのアニバーサリーのお蔭なのか、メンバー全員が今までよりもパワーアップしてるような感覚で、シャキッと引き締まって、新しいムーンライダーズを見せようという気概のようなものを感じました。
MCでも、冗談めかして言ってましたが、今年はライヴをたくさんやりそうな気配です。
近年は年に1回くらいの開催でしたが、ツアーで各地へ行く可能性大。
どんなライヴが待ってるでしょうねえ。
まだまだ聴きたい曲はたくさんあります。
その時を待ちたいと思います。

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