2016年6月14日(火)@渋谷CLUB QUATTRO
藤岡みなみについて行く!
昨年よりハマった藤岡みなみ&ザ・モローンズ。
ライヴもそりゃもう楽しくて、一生ついて行くと決めた。東京でのライヴは、よほどの事がない限り毎回行こうと。
そして今年4月、3rdミニ・アルバムがリリースされたのを記念してのワンマン・ライヴも決定。
なんと僕が仕事が休みな火曜日開催。こりゃもう行くしかないね!
ライヴ当日。会場へ
渋谷CLUB QUATTROは、名前だけは昔から知ってたけど、行った事はなかった。
渋谷のどの辺にあるのかも知らなくて不安だったけど、昨年行ったHMV record shop渋谷のすぐ近く。という事は、駅からも近くてすぐわかる。
イメージからして、老舗のライヴハウスで、建物がどーんとあって、フロアは地下かなんかにあるのかと想像してたら、全然違って、外観はよく見ないとライヴハウスがあるとはわからないビルだった。
そしてその4・5階がQUATTROだって。地下じゃなかった。
開場時間を30分以上過ぎてたので、並んでるお客さんなどもいなくて、戸惑った。ホントにここでいいの?と。
不安になりながら階段上がって、入り口がどこなのかよくわからない感じで。
4階がエントランスで、5階がフロアになってたんだけど、中に入ってからも、どうやってフロアに行けばいいのか迷ったし、とにかくトイレが分かりにくかった。
海外のライヴハウスを模したお洒落な感じにしてるのかもしれないけど、あれは困ったよ。
フロアに入ってみると、想像してたより小さい感じがした。
昨年はO-WESTでやって、それよりも大きいキャパになるんだろうと思ってたけど、なんか、O-WESTの方が大きかった気がする。
お客さんの入りは...前売りが売り切れなかった事もあってか、8割くらいの感じ。後方は結構スカスカ。
まあ、ギューギュー詰めじゃない方が、観る方にとっては楽でいいんだけど。
まずステージがあって、そしてフロア前方がアリーナみたいになってて、フロアの7分所くらいにPAブースがあって、さらにその後方にもスペースがあって。
僕は、PAブースのすぐ後ろに陣取った。ここなら前後左右に余裕があって、いい感じで観れる。
ライヴのスタート
開演時間は、19時30分。
仕事帰りでも間に合うからとの事でのこの時間だけど、始まるのが遅ければ、終わるのも遅くなるという事で、終電が気になる僕にとってはあまり好ましくない。
予定を10分ほど過ぎて、メンバー登場。
01. 脱水少女
02. ド忘れin the night
03. 10万年
04. ウインク・キラー
05. キャノットレコード
06. CITY GIRL
07. もしかして:
08. それでそれで?
09. 純情ブルース
10. 休前日is the best
11. おねがい徒歩圏内
12. スリーコードの大冒険
13. end roll
14. 色々
15. どうすりゃいいぜ
(Encore)
16. デロリアンで待ってて
17. 世界の名前
オープニングは、3rdアルバムからだし、もうすぐ夏だしって事で、予想してた通り、「脱水少女」からのスタート。
爽やか。夏なのに涼しげ。いきなり盛り上がる。
PAブースより後ろは、一段高くなっているので、ステージと同じくらいの高さなんだよね。だから、ステージ上のみなみちゃんと丁度顔の高さが同じくらいで、目線がバッチリ合う感じ。20mくらいの距離だから良く観える。
こっちが観てるんだけど、逆に観られてる感もたっぷりで、気が抜けない。
手拍子とか頑張らなきゃ、観られてるぞと。
2曲目でイントロのギターのカッティングをネロさんが弾くと、おお、もう「ド忘れin the night」やるのか、と。
PVと同じ様に、ツナギを着た女性がステージに登場して、レコードを1枚1枚掲げる演出。PVを観た事のある人は思わずニヤリ。
大好きな「ウインク・キラー」は4曲目という、ちょっと中途半端な位置。
こんなタイミングでこれやっちゃうかあ、と。
これも、PVと同じ様に、ギターを抱きしめる仕草を見せるみなみちゃんの姿が愛おしい。
一気にせつなくさせる「キャノットレコード」の次は、聴いた事のない曲。
なんのコメントもなかったけど、新曲なのだろうか。
明るくポップでスピード感あり、それでいてちょっと切ないという、モローンズらしい曲だった。次のアルバムに期待!
一旦ステージ袖にひっこんだみなみちゃん。
演奏は「それでそれで?」。
大きな円形のプロジェクターで顔を隠されて登場したみなみちゃん。そのプロジェクターには、歌う大きな顔のみなみちゃんの映像が。
しっとりした曲調も相まって、お客さんはおとなしく聴き入ってたんだけど、僕はすぐに疑問に思った。
あれって、みなみちゃんか?
だって、さっきまでとは服が違うんだもの。
プロジェクターをいつ外す?どういうオチ?別人じゃね?と思ってたら、曲の中盤で、ステージ上ではなく、フロアの右手中央にある、スクリーン前のスペースにスポットライトが当たって、そこにみなみちゃんがいた!
やっぱりステージ上の人はみなみちゃんではなかったか...と思ってたんだけど、フロアにいるお客さんのほとんどが、本物のみなみちゃんの存在に気付いてない。
みんなステージにばかり目を向けていて、フロアの右を見ている人がほとんどいない。気付いてたのは、フロアの後方で観てる僅かな人だけって感じ。
間奏に入って、みなみちゃんに当たってたスポットライトが消えると、その周辺が少しざわつく。
もしや、と思ってたら、やっぱり!みなみちゃんは、そのままフロアの後方をお客さんの間を走り抜けて右から左へと移動、ようやくステージに左側から上ったのだった。
フロア前方にいたお客さんたちは、この顛末には気付かず、ずっとプロジェクターで顔を隠してる人がみなみちゃんだと思っていて、そこへ左側の客席からステージに上がってきたみなみちゃんを観てビックリするという、ドッキリ演出だった。
でも、この演出、はたしてうまくいったのかなあ?(笑)
気付かなかった人多すぎたし、気付いてたら気付いてたで、曲に集中できなかったというか、大好きな曲なのに、好きな「♪ いいじゃん いいじゃん」辺りのフレーズをすっかり聴き逃してしまったよ。
もっとじっくり聴きたかったんだよなあ。
続いてはまたもや知らない曲。
中央線とか高円寺とか言ってて、どうやら「純情ブルース」という曲らしく、昔からあるみたい。
曲調はブルースでもなんでもなくて、イントロのシンセ・ベースが印象的な、これまたモローンズらしい可愛さを持った曲。
さほど好きではなかった「休前日is the best」だけど、やはり思った通り、ライヴ映えのする曲で、楽しい感じで盛り上がる。
盛り上がると言えば、「おねがい徒歩圏内」「スリーコードの大冒険」の流れが一番盛り上がったかな。
バラードの「end roll」「色々」。
みなみちゃんの表現力は一段と上がっていて、昨年のライヴではセクシー・ネタがあったけど、今回はそれを言われなくても充分に色気を感じさせるパフォーマンスだった。
本編最後は、待ってましたの「どうすりゃいいぜ」。
これ聴いて楽しくならない人はどうかしてる。
アンコールは、想像してた通りの曲が残った。
まずは「デロリアンで待ってて」。
初め聴いた時はあまりピンとこなかったんだけど、だんだん良くなってきた。ライヴで聴けばさらに一味違う。切なくてカッコいい。
最後は「世界の名前」。
たぶんこれが最後の曲なんだろうなあと思って聴いてたけど、終わらないでくれ!って願ったね。大団円のバラード。
楽しいを通り越して、幸せだなあと思えるライヴ
今回も素晴らしいライヴだった。大満足。
楽しいライヴというのはたくさんあるけれど、楽しいを通り越して、幸せだなあと思えるライヴってそうそうない。モローンズのライヴは、それが毎回感じられる。
曲が素晴らしいのは勿論だけれど、やっぱりメンバーの人柄というか、バンドの持つ空気感がいいんだよね。
ネロさんが何か言うと、「このおじさん、何言っちゃってるの?やれやれ」的なみなみちゃんの呆れたツッコミが入り、それをモロオカさんが微笑ましく見守って乗っかるという構図。
これで、空気がポワーンとしてくるんだ。グダグダなんだけど、それがいい。
今回は誕生日ネタが面白かったね。
ネロさんのギターは、今回もカッコ良かった。ソロを弾いてる時の、舌を出して口歪めてる姿が好きなんだよね。
モロオカさんの両手の使い方はまさしく神業で、どうしてまったく違うフレーズを弾き分けられるのかと。
今回はベース音が大きく聴こえたので良かったな。
サポート・ドラマーは、昨年に引き続き今回も片パッドさん。このまま正式メンバーには...ならないかな。
今回も終演後は物販。
グッズを買った人には、メンバーがサイン入りポストカードを手渡し、って事ですごく悩んだんだけど。
お金なくて、グッズ何買えばいいんだよ、と思って、買うなら1000円のクリアファイルかなあとか考えてたんだけど、売り場で、「CDを買った人でないとサインはもらえません」的な話が聞こえてきて。
同じCDを何枚も買うのは抵抗がある僕は、それじゃあダメだなと。
それよりなにより、電車の時間が迫っていて、これからグッズ売り場に並んで、買って、サインもらって、という流れを15分で出来るのか?という問題があったので、諦めた。
せっかく買っても、サインもらえる時間がなくて帰る事になったら悲惨だなと。
諦めて帰ろうとしたら、出口の所にモローンズのメンバーがいて。
至近距離で見るみなみちゃんはものすごく色白で。そして、半径2mくらいにボヤーッと白いオーラが光って見えた。眩しくて、長時間見てられない感じだった。
モロオカさんとネロさんはすごく低姿勢で、ニコニコ、ペコペコしてて、すごくいい人そう。
ああ、やっぱりいつかサインもらいたいなあ、と。
次に来る時は、お金と心の準備をしてこようと思ったのだった。
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