Love Like Rock Vol.9
2020年1月23日(木)@Zepp Tokyo
正直言って、色々としんどいライヴとなってしまいました。
よって、愚痴が多いので、純粋なライヴ・レポートを期待している方の思いに応える記事にはなってませんのでご了承ください。
セットリスト違いの2DAYS。どの日のチケットを獲ろうか
昨年10月から始まった今回のツアー。
昨年3ヶ月が前半戦、今年に入って3ヶ月が後半戦となってます。
前半戦分から、チケットの抽選に申し込んだのですが、ことごとくハズレ。
うーん、まあ後半戦に行ければいいか、と思ってました。
aikoのライヴは基本的に1会場2DAYSで、それぞれセットリストが違います。
なので、1日目と2日目どちらの日に行くか、両方とも行くべきか、なんて悩むのですが、ツアーが始まればセットリストが明らかになるので、それを見て、どうすべきか、後半戦のチケット獲りの戦略を練ります。
そして、今回驚愕したのは、1日目のセットリストに「ヒカリ」が入ってた事です。この曲は、大好きなアルバム『BABY』の中でも1番好きな曲でありながらも、ライヴではやらないだろうなと思ってた曲。それをやってくれてるとは。しかも同日には他に「アンドロメダ」「恋のスーパーボール」などもあり、これはもう、観に行くなら断然1日目だな、と。
それで、後半戦の抽選は1日目に絞って申し込んだのですが、これまたことごとくハズレ。抽選に全敗したので、一般で獲るしかなくなりました。
いよいよ一般発売日。
無事に獲れるのかどうか不安になりながらスタンバイ。万全の準備をして10時ちょうどに購入ボタンをクリック!
なかなか画面が切り替わらない...やっと切り替わったと思ったら、クレジット番号入力後のボタンが反応しない...。
そして予定枚数終了。
予定枚数終了も...諦めない!
Zepp Tokyo公演は、2DAYS×3回の6公演分が売り出されたわけですが、2分程で売り切れました。
しかし、僕は諦めません。一旦売り切れの表示が出ても、数分たつと、「発売中」になる事があるからです。
6公演のうち4公演は土日公演だったので、これは競争率高そうだからと、僕が狙っていたのは1月の木曜日の公演です。ここに狙いを定めて、しつこくアクセス!アクセス!です。
すると、15分くらいたったら、「発売中」に切り替わりました。
よし、来た!
行け、行け!
獲れました。
無事獲れました。
今回も諦めなくて良かった。
こうして、狙い通り、2DAYSのうちの1日目のチケットを獲る事が出来ました。
驚愕のセットリスト変更
さて、あとは楽しみに待つばかり...というわけにもいきませんでした。
というのも、心配なのはやはりセットリスト。
昨年のLLPツアーでは、大阪でやった1日目と2日目のセットリストが、次のさいたま公演では何故かそっくり入れ替わった過去があるからです。大阪2日目のセットリストが良いなと思って、さいたま2日目のチケットを持ってた僕は楽しみにしてたのに、いざ蓋を開けてみると、僕が行った日のセットリストは大阪1日目のセットリストと同じだったという、苦い経験をしているからです。
今回も、そんな事がありうるんじゃないだろうか。ツアーの前半戦と後半戦では、セットリスト入れ替えるんじゃないか、と。
どうしても「ヒカリ」が聴きたかった僕は、またそんな事にならないかどうか不安で不安で。
そして、ツアー後半戦が愛知からスタート。
ドキドキしながら、セットリストをチェックすると。
そこにはまったく違うセットリストがありました。
前半戦の1日目とも2日目とも、どちらとも違う、まったくの新セットリストでした。
驚愕でした。
そして落胆でした。
「ヒカリ」が聴きたくて、頑張って、チケット獲れたと喜んでたのに。
「ヒカリ」がないのはもちろん、じゃあその代わりとなるような大好きな曲があるかというと、そうでもありませんでした。
知らない曲、馴染みのない曲も多いし、好きではあるけれど、既にライヴで聴いた事あるから、わざわざ今回も聴かなくても...という感じの曲が多い、という印象のセットリストでした。
とにかくガッカリでした。
「ヒカリ」がないというだけで、もうね、萎えました。
そうして、今回のライヴに対する期待、楽しみという気持ちがあまり持てなくなってしまいました。
ライヴ当日。気持ちは乗らないまま
気分は晴れないままライヴ当日。
僕の気分を反映してるかのように、天気も雨模様。
東京に着いてからは、ほとんど雨は止んでくれましたが。
大宮、浦和、池袋、新宿で買い物をした後、お台場へ。
会場には18時15分頃到着しました。
既に入場は始まっていましたが、なんせ僕のチケット、整理番号C880番。
最後の最後で獲れたチケットだから仕方ないのですが、Aが1000番、Bが1000番まであっての、Cの880番ですよ。もうコレ、ほとんど最後の入場ですよ。
30分以上待って、ようやく中に入れたのは18時55分頃。
今回はドリンク交換してるヒマなんてありません。
トイレを済ませて、すぐにフロアへ。
もちろんフロアは既に超満員。
僕は最後方でもかまわないのですが、問題なのは、僕は荷物をたくさん抱えている事。この日も、CDにレコードに本と、両手に大荷物なのです。
これらの荷物を、壁際に置く事が出来るかどうかがポイントなのです。
今までZepp Tokyoでのライヴの時は、開場してから30分くらいまでには入場出来てたので、その時は、最後方の壁際に陣取る事が容易だったのですが、さすがに開演5分前になってると、最後方の壁際は埋まっています。
ヤバイ、どうしよう...。
と思ったら、入り口付近の横の壁に空間を見つけました。
そこだ!と迷わず飛び込んで、横の壁際のポジションを取る事に成功しました。
とりあえず壁際なので、なんとか荷物を立てかける事が出来、ホッと一安心です。
ライヴのスタート
そうこうしてる間に開演時間を10分ほど過ぎ、ライヴがスタートです。
01. メロンソーダ
02. あたしの向こう
03. 猫
04. ストロー
05. ある日のひまわり
06. milk
07. 赤いランプ
08. ばいばーーい
09. 遊園地
10. 終わらない日々
11. 心日和
12. 距離
13. 間違い探し
14. プラマイ
15. Loveletter
16. beat
17. 舌打ち
(Encore 1)
18. トンネル
19. 青空
20. ハナガサイタ
(Encore 2)
21. ジェット
22. 愛の病
23. ボーイフレンド
オープニングは「メロンソーダ」。
これは、昨年ラジオかなんかのキャンペーン・ソングで、TSUTAYAでも期間限定でレンタルされてたものらしいけど、僕はまったく知らなかったので、初めて聴く曲。
ポップで明るい感じとは思ったけれど、なんせ初聴きなので、ライヴ冒頭から盛り上がるという気分にはなれず。
「あたしの向こう」は最近のライヴでは恒例となってる、ポップにスピード感のある曲で、一気に場が盛り上がります。
「猫」はカップリング曲なのかな、当然これも初聴き。
「ストロー」もサビが憶えやすいメロディの上、ノリが良い曲なので、ライヴ向き。
意外と切ない系というか、苦みがある感じがします。
「ある日のひまわり」。
地味な存在かと思ってましたが、よく聴いてみると、シングルだと言われても頷いてしまうかもしれません。
「milk」。
新しいセットリストを知った時、この曲があった事だけが救いでした。この曲は何度聴いても良い。これが生で聴けるというだけが今回の楽しみでした。
手拍子にテンションが上がるし、「アーアーアーアー」と合唱する時の一体感がライヴならではの高揚感。
「赤いランプ」は、イントロのギターのストロークに象徴されるように非常にロックンロールな曲。
サビのヴォーカルには切なさがこもってます。
「ばいばーーい」は最新曲。
とは言っても、近日発売予定のシングルにはたぶん入らないんだって。
タイトルもはっきり決まってないらしくて、aikoは「ばいばあい」と、「あ」を強調してたので、すんなりと「バイバイ」というタイトルになるのかは未定。
結構ストレートなバラードっぽかった。サビをそのまんま「♪ バイバイ」と歌ってたのでわかりやすかったし。
次のアルバムに入るのならば期待だね。
「遊園地」は、シャッフル・ビートで、ゴージャスなビッグ・バンド風なアレンジ。
「終わらない日々」。
サビのヴォーカルの伸びが気持ちいいです。
「心日和」は、CDとはすっかり違って、スピード感に満ちたライヴ・ヴァージョンのアレンジになったのもお馴染みになってきた。
こういうアレンジもいいんだけど、でも、CDのポップで可愛らしいアレンジが好きなんだよなあ。aiko歳取ったから、可愛いアレンジに抵抗出てきたのかな。
「距離」は、ロックな曲が多い今回のライヴの中では、ややしっとり。
でもやっぱりサビは熱のこもった歌い方になります。
「間違い探し」もカップリング曲で初聴きだったんだけど、これがまた、コード進行、メロディ共に非常に気持ち悪い曲だった。
aikoお得意の変態曲かと。
「プラマイ」は、文句なしに明るいロック曲ですね。ポジティブな気分になります。
「Loveletter」。
切っ先鋭い曲です。ギターを筆頭に、バンドの演奏がカッコいいなあと痺れました。
「beat」。
思わず体が疼くビートに、ライヴが絶頂に向かって行ってる感じがしてたまらないです。
ファルセットを交えたサビは、歌うのすごく難しいと思いますが、それで自然と盛り上げていくのだからaikoすごい。
「舌打ち」も元はカップリング曲で(昨年ベスト盤に収録された)、サビのコード進行やメロディが気持ち悪い曲なんだけど、こういう変態曲をライヴ本編のラストに持ってくるあたり、aikoの矜持を感じる。
アンコールは「トンネル」から。
「ヒカリ」が聴けなくなった代わりに、とまではいかないけれど、同じ『BABY』収録のこのバラードも好きで、密かに楽しみにしていたもの。
じっくりと聴き入るしかなく、沁みました。
「青空」は、近日発売予定のシングル。
割と地味な感じがしたかなあ。シングルです!と派手に強調するものではなくて、ジワジワとくるタイプの曲みたい。
「ハナガサイタ」も最新作から、明るく盛り上がる曲。
間奏でメンバー紹介を兼ねて、各パートがフィーチャーされるのがカッコ良かったです。
ダブル・アンコール。
ここからは日替わりメニューなので、何が演奏されるのかはお楽しみ。
「恋のスーパーボール」と「be master of life」が来ればいいなと思ってたんだけど...。
まずは、キーボードのイントロが印象的な「ジェット」。
aikoが一段とギアを上げたのがわかります。
「愛の病」。
情感のこもった歌です。aikoカッコいい。
すっかり、アンコールは2曲だけと思ってたら、もう1曲やったのは驚いた、「ボーイフレンド」。
実はライヴで聴くのは初めて。
今回のバンドにはホーン・セクションがいないので、印象的なホーンの響きがないアレンジは物足りないとも言えるし、新鮮とも言えるものだったけれど、ライヴのラストという事で、そういった事を忘れさせるくらい、バンドの演奏は熱かったし、盛り上がりも凄かった。
手拍子をしたり、サビの「Ah~」を一緒に歌ったり、楽しかったです。ライヴで必ずやってくれたらいいのに、と思えるaikoの代表曲。
終了は21時25分。
今回は、最後のaikoの「それがー」の問いかけに「ラーイヴ!!」と応えるのを忘れずしっかり出来ました。満足。
そしてaikoが袖に引っ込む直前に僕はフロアから脱出、即行でドリンクを交換、駅へと向かいました。
観えない!暑い!...辛い思い出
そうしてライヴが終わったわけですが。
総評。
まず、フロア最後方の僕からステージまでの直線距離に、背の高い人が2人いて、ステージのaikoが全然観えない!2つの頭の間からたまにチラチラaikoが観えるだけ。こんなにステージ上のアーティストが観えないライヴなんて久し振りだ。
まあ、花道もあったし、aikoは動き回ってくれるので、まったく観えないってわけではなかったけれど、aikoがステージ中央の定位置にいる時は観えない。
聴こえる音だけが頼りで、視覚で楽しめないライヴは超ストレス。
まあ、背の低い女の子なんて、こんなのしょっちゅうなんだろうけど...。
そして何よりも、とにかく暑い!クソ暑い!
Zepp Tokyoのキャパは1階が2400人と言われてるのに、今回3000人も入れている。しかもaikoの場合は花道も作ってるから、その分フロアは狭くなってるわけで、通常よりもお客さん少なめにしなくちゃいけないはずなのに、逆行していて、これは明らかにキャパシティ・オーバーと思われます。
フロアのどこを見ても密集していて、僕は遅く入ったから最後方なのは仕方ないにしても人ビッシリで、ステージに近い所はさらに密集しているだろうし。さすがに人いれすぎだろう、と。
そんな密集したフロアなのに、空調がまるで効いてない。ていうか、そもそも空調効かせてないんじゃないの?
以前に来た時も感じたけれど、Zepp Tokyoは、空調効かせて快適な温度でライヴを楽しんでもらおうという発想がないみたい。ライヴハウスでは汗ビッショリになって観るのが当然だろ、というスタンスのようです。涼しい空気なんてまるで流れてこないのです。
なんだか、Zepp Tokyo嫌いになってきたな...。
そして、僕の目の前にはカップルが仲良さげにお酒飲んだりしていて、なんだか気に障るし(やっかみだけど)、すぐ後ろには甲高い大声やバカ笑い声を出す人がいて不快だったし、環境的にはホント最悪。
aikoは「日頃の嫌な事や辛い事を、このライヴの間だけは忘れて楽しんでいってもらえたら嬉しいです」と言っていたんだけれど、僕にしてみれば、今この瞬間が非常に辛い事で、もう早く解放されたい、早くライヴ終わってほしい、という気持ちになっていたのは、ライヴ体験としては不幸な事ですよね。
MCは、aikoが仕込んできたネタを話すというよりも、観客と対話するような感じが多かったですね。
観客の中に今日入籍しました、っていうカップルがいて、「ライヴを密着して観てると思うけど、夜はもっと密着すんねやろ」「他のみんなはここでイこうな!」「三こすり半でイかせたるでー!」の流れがハイライト。
そういう、普段なら楽しいMCのコーナーも、過酷な環境下では素直に笑えなかった気がします。
そんなわけで、ライヴの前から終わりまで、非常に不満の多い、辛い思い出となってしまいました。
楽しい瞬間も少しはあったけれど、出来ればあまり思い出したくない苦い経験。
今度はライヴハウスではなく、席のあるホール・ツアーで、好みのセットリストのライヴが味わえる事を願います。
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