氷室京介 Live@東京ドーム 2004.8.22 感想

『21st Century Boowys VS HIMURO』

2004年08月22日@東京ドーム

01. B・BLUE
02. ROXY
03. RUNAWAY TRAIN
04. WILD AT NIGHT
05. JUSTY
06. CLAUDIA
07. LONGER THAN FOREVER
08. BLUE VACATION
09. BELIEVE
10. WELCOME TO THE TWILIGHT
11. MEMORY
12. ROUGE OF GRAY
13. WEEKEND SHUFFLE
14. NATIVE STRANGER
15. WILD ROMANCE
(ダイタ・ソロ)
16. VIRUS
17. LOVE SHAKER
18. Girls Be Glamorous
19. ハイウェイに乗る前に
20. DOWN TOWN SHUFFLE
21. BEAT SWEET
22. Rendez-Vous
23. ONLY YOU
24. IMAGE DOWN
(Encore 1)
25. GONNA BE ROGUE?
26. ANGEL
(Encore 2)
27. MARIONETTE
28. DREAMIN’
29. NO.N.Y.

うーん、正直に言うと、ちょっと複雑な気分にさせられたライヴだった。
BOØWYの曲を演るというから、僕もチケットを獲ったわけだけれども、結局はソロ曲の方が多いんだろうと思ってた。
でも、フタを開けてみれば、BOØWY曲のオンパレード。アレンジもほぼ原曲に近い形。
オープニングの「B・BLUE」は予想通りだったし、BOØWYとソロの曲を交互に演るという前半も予想通り(しかし、途中からは、BOØWY連発、ソロ連発、と)。
そして、選曲が渋い。
大好きな「JUSTY」「BLUE VACATION」「ROUGE OF GRAY」を演ってくれたし、意外な選曲「BELIEVE」「WELCOME TO THE TWILIGHT」「Rendez-Vous」にはビックリだし。

そりゃあね、生でBOØWYの曲を聴けた感動、というのは当然あるんだけど、所詮は氷室のソロなんだよね。BOØWYのコピーバンドをバックに氷室が歌う、悪く言えばカラオケ。決してBOØWYではないんだよね。それがやっぱり複雑で、素直に喜べない自分がいた。
アンコールの流れなんて、まんまBOØWY時代の流れだし、氷室の煽りも同じなんだけどさ、
「でも、これはBOØWYじゃないんだ...」という気持ちになるばかりで。
5万5000人の観衆は、概ね喜んでるらしく、ものすごい盛り上がり方。当然のように拳を振り上げてノッていた。『LAST GIGS』のDVDを観てるような観衆のリアクション。
だから、総合的には大成功のライヴだったのではないかと思う。

でも、複雑な気分だったのは僕だけかなあ。
こんなにBOØWYの曲を演るのだったら、中途半端にソロ曲を入れないで、全曲BOØWY曲でも良かったんじゃないか、とか、どうせだったら再結成だとか(僕は大反対だけど)...氷室が何故このようなライヴをやる気になったのかが不思議で。
ポール・マッカートニーがソロでビートルズの歌を歌うのとは、根本的に違う気がした。
BOØWYの事がある意味吹っ切れたのか。ただ単に、久し振りにBOØWY曲を歌いたくなったのか...。

30分押しの5時半スタートで、終わったのがほぼ8時。あっという間の2時間半だったし、BOØWYの曲が生で聴けるなんて、夢のような時間ではあったんだけれど...こんなに素直に喜べないとは思わなかった。
氷室自身は「懐かしいな...」なんて言ってて、ご機嫌そうなのは良かったけど、MCはほとんどナシ。
歌ってみて、氷室はどう感じたんだろうか...。
音はすごく悪かった。2階席だから尚更。
そういう意味でも、僕にとっては複雑な気分になるばかりのライヴだった。
もちろん、「観に行って良かった」とは思うけどね。

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