TOUR 2024 絶絶絶蟆セ蟠惹ク也阜隕ウ絶絶絶絶險ア雖∝・ス絶絶対聖域
2024年7月31日(水)@Zepp DiverCity TOKYO
返す刀で新ツアー
今年に入ってすぐにあのちゃんのファンになり、2月に初めてライヴを観ることが出来て、すっかり満足してたところに、また新しいツアーのお知らせ。
いつも一生懸命なあのちゃんを応援したい。
素晴らしい曲を堪能したい。
ライヴに行かない選択肢はありませんでした。
4月に抽選に申し込み、無事にチケットをGET。
またオールスタンディングのライヴハウスというのは、体力的にもちょっと辛い部分があるのですが、こればっかりは仕方ない。
中年の身にとっては指定席の会場がいいのですが、若者にとっては、そういう混雑したライヴの方が盛り上がるのでしょう。
そこには耐えて、なんとかついて行くしかない。
チケット獲ってからは、あっという間でしたね。
前回のライヴからも、それほど日が経ってないし、新たな曲も少ないしで、そんなに予習する必要もなくて。
6月の渋谷CLUB QUATTRO公演(さすがにこれはチケット獲れなかった)のセットリストに準拠したプレイリストを何度か聴けば、すぐにあのちゃんモード。
ライヴ当日。会場へ
当日は、通り道の新宿や渋谷で途中下車して、レコード・ショップを巡ろうかと考えていたのですが、お店の在庫検索をしたら、欲しいレコードがいっぱいあって。
それらをみんな買ったら、大荷物になってしまう、と。
今回は指定席じゃなくて、どんな場所が取れるかわからないのに、大荷物抱えていくのはキツいぞと考えて、レコード・ショップ巡りは断念。
そんなにレコード買うんだったら、ネットで注文した方が楽だ、との結論に。
まあ、お店に行って、あれこれ現物を見て買うのが楽しいんですけどね、仕方ない。
その代わりといってはなんですが、当初は買う予定のなかった、グッズを買う方向に。
浅野いにおが描いた、ギターを抱えたあのちゃんのイラストのTシャツ。
初めは、あんまり可愛くないなあと思って、買う気がなかったのですが、ギターがカッコいいし、ちょっと不気味なくらいがあのちゃんらしくていいんじゃないかなあと思い始めて。
買ってもいいんじゃないか、と。
長袖のロングTシャツなので、ちょっと高くて7000円なのは躊躇ったけど、買わずに後悔するのはイヤだったので。
グッズの先行販売は15時からとのことで、何時に行けばいいんだろうかと。
あまり早すぎても時間持て余すし。
体調もあまり良くはないので、16時くらいには到着するようなスケジュールで。
もしその時間で売り切れてしまってたら?
まあ、その時は縁がなかったと諦めるしかないかなと。
Zepp DiverCity TOKYOには何度も行ったことはありますが、グッズを買うのは初めてで。
どこで売ってるんだろう?と。
そしたら、地下の会場内にあるグッズ売り場から、外まで待機列が伸びていました。
その時間で、その列の長さは想定してなくて。
ちょっと舐めてました。
これは、ちゃんと買えるのか?と不安になりました。
売り切れてたら縁がなかったと諦めようとは思っていましたが、買えなかったらやはり悔いが残るのは目に見えてるのでドキドキです。
外は日差しが強く、並んでて汗が出てきます。
運良く折り畳みの傘を持ってきていたので、日傘代わりにしてなんとか凌ぎました。
待機列はジリジリと進み。
並んで30分くらいかかって、ようやく自分の番。
なんとか、売り切れてなかった。
無事に目当てのTシャツをGET出来ました。
買い終わってから後ろを見ると、並んでる人はあんまりいなくて。
これだったら、16時30分過ぎに到着した人の方が、ほとんど並ばずにすんなり買えたんじゃないかな。
売り切れてる様子もなかったし。
まあ、結果論なので。いいですね、無事買えたんだから。
それから、開場時間の17時30分までは時間があるので、ダイバーシティ東京のビルの中に入って、本屋さんやCDショップを散策。
でも、面積が狭いので、あっという間に見るところも無くなり。
今は夏休みだし、外国人観光客も多く、どこの階も混雑していて、いつも時間を潰していたフロアの席も空いてなくて。
こりゃどうしようかなと思っていたら、偶然、トイレ前のソファを発見。
ここなら涼しいし、周りに人もいない。
いい場所を見つけました。
ゼリー飲料を飲んでカロリーを摂取し、本を読みながら、時間が来るまで待機です。
僕の整理番号は1238番。
この会場のキャパは、1階スタンディングは2000人ちょっと入るので、僕の番号は半分より後ろです。
前もこのくらいの番号だった時、かなり待たされて、このペースだと開演時間までに全員入れるの?と心配したほどでした。
なので、開場時間の17時30分を過ぎても僕は動かず。
すぐには順番回ってこないよ、と。外はまだまだ日差しが暑いだろうし。
まあ、半分くらいの順番と考えて...と、ちょうど18時になってから、外の待機列のところまで移動すると。
「整理番号1番から1500番までの人はお並びくださーい」と言ってる。
うおっ!もう1500番まで呼ばれたの?
予想外に入場ペースが速かったことに焦って、急いで並びます。
で、たしかにスムーズで、並んだ列はサクサク進んで、あっという間に入場できました。
トイレは済ませてあったので、ドリンクの交換を終えたら、すぐにフロアへ。
すでにそこそこ混んでましたが、最後方の手すりの前に空間を見つけ、なんとかすべり込みました。
手すりの前ではなく、ホントに最後方の壁際のポジションを取ろうか迷ったのですが、まあ、ここにしようか、と。
結果的には、今回のライヴは、思ってたほどパンパンの客入れではなかったようで、最後方付近は、ライヴの最後までかなりスペースに余裕がありました。
ライヴのスタート
18時30分ジャスト、開演。
01. デリート
02. ンーィテンブセ
03. Peek a boo
04. スマイルあげない
05. コミュ賞センセーション
06. Tell Me Why
07. SWEETSIDE SUICIDE
08. 普変
09. 涙くん、今日もおはようっ
10. AIDA
11. 猫吐極楽音頭
12. 絶対小悪魔コーデ
13. ちゅ、多様性。
14. F Wonderful World
15. 絶絶絶絶対聖域
16. 鯨の骨
(Encore)
17. 愛してる、なんてね。
18. YOU&愛Heaven
ステージの背景にはモニターがたくさん掲げられていて、様々な映像が映し出され、いちばん大きなモニターでは、現在ステージ上にいるあのちゃんが映し出されていました。
フロア後方にいる僕からは、肉眼ではっきりあのちゃんの表情を読み取るのは難しかったので、こうやってモニターに映してくれるのは助かります。
前回のツアーは、バンド・メンバーはドラマーとギタリストという2人だけで、他の演奏は同期して鳴らしていたけれど、今回はベーシストがいる!
3ピースで、ちゃんとしたロック・バンドの装い。
それだけでサウンドの迫力、生感が違う気がしました。
「デリート」。
あのちゃん、いきなりギターかき鳴らす姿がカッコいい。
ダークな感情の吐露。シャウトしたり、呟くような言葉を綴ったり。
サビはアッパーなスピード感が爽快。
「♪ 滲んだライトでリライトさせる」の後の空白が心地いい。
あのちゃんの「ワオ!」が会場中に響き渡ります。
「ンーィテンブセ」。
ポップに弾けるこの曲では、大人になることへの疑問が。
あのちゃんはもう大人だけど、常に大人に対して問いかけてる。
「Peek a boo」。
あのちゃんはステージ前方のお立ち台に立って。おお、よく観える。
ノイジーなサウンドに乗って、これまたあのちゃんのダークな心情。
死ねない理由。生き辛さ。
「♪ いないいないばあ」のリフレインが耳にこびり付きます。
MC。
「僕と1日一緒に楽しんでください」
「スマイルあげない」。
ここでダンサー4人が登場。華やかになります。
マクドナルドとタイアップした歌詞、テクノ的なサウンドが大好きです。
「♪ 怒られたら残機減る」というフレーズがいいですね。
そして、たたみかけるサビのメロディ。
「♪ タスクこなすお茶の子さいさいさー」の歌い方が可愛い。
ルール知らずに突っ込んだり、協調性足りてないのに指揮を振ったり。
これぞあのちゃんの行く道。
「♪ チキチキ ナゲナゲ」からの件はラップ的で心地いい。
「コミュ賞センセーション」。
「♪ あ・あ・あ」とか「♪ い・い・い」の歌い出しが印象的。
サビはファルセットでふんわり歌うあのちゃんです。
2番の「♪ Clap Clap Clap!」の所では、歌詞に合わせて手拍子すると気分いいです。
「Tell Me Why」。
原曲よりもテンポがややスローな演奏。ファンクになってて新たな魅力を感じました。
サビの「♪ ソーダンスウィズミー」では、バカになって踊らにゃ損とばかりに熱く踊ります。
MC。
「いっぱいありがとう」
「ボクのライヴを観た関係者からは、情緒不安定になる、とか、ジェットコースターみたいだなとか言われる」
「SWEETSIDE SUICIDE」。
あのちゃんはアコギを抱えて、ローテンションなコードを鳴らします。
そして可愛く、ささやくように歌います。
キミとボク。生きたいのか。死にたいのか。
弾き語り風から、バンドの演奏が徐々に熱を帯びていって、ワイルドに。
MC。
「2階席にいる人たちは誰?ボクのファンなの?関係者なの?誰?」
それから、バンド・メンバーに言及。
「(ギターの)タク・イノウエさんは、初期の頃からずっと付いてきてる」
と、まるでストーカーに対するような表現で(笑)。
「(ドラムの)ニシウラさんは最近ヘア・スタイルを変えました」
と、あのちゃん的にはきっとどうでもいい情報だろうけど(笑)。
「(ベースの)マベさんは…よく知らない」
え!ベース、マベさんて...真部脩一さんなの!?
真部さんと西浦さんて...初期の相対性理論のリズム隊じゃん!
相対性理論のライヴには行ったことあるけど、その時は既に2人とも脱退した後だったから、演奏を聴くのは初めて。
好きな音楽がこうして繋がっているのは嬉しい。
「普変」。
メンバーに軽く触れた後、不意にこの曲が始まった瞬間がカッコ良かった!
あのちゃんもギターをかき鳴らしていて、猛烈なロックンロール。
普通だとか普通じゃないとか、変だとかなんだとか。
わかってない人にいろいろ言われてムカつく心理。
自分の生き方はこれしかないという覚悟。
シンプルなビートに乗せた言葉が刺さる。
あのちゃんの存在感をすごく感じて、いつも涙が出そうになります。
「涙くん、今日もおはようっ」。
泣いたっていいんだと、自分の弱さを肯定的に捉えた明るい曲。
サビでは会場中が掲げた手を高速で左右に振ります。
「みんな、おはよ~っ」
ラストの「♪ らららららん」は、ゆっくりとながらも一段と大きく左右に手を振って会場が一体感。
「AIDA」。
AIDAとは、間。愛だ。
夕焼けに、明日を思うバラードの趣き。
「♪ できるよ できるよ」
そこには希望が見えます。
あのちゃんたちはいったん退場。お召替え。
スクリーンにはVTRが映し出されて。
いつものように、あのちゃんと猫のキャラか?
2人で、あのちゃんが着る衣装を考えてるようで、いろんなパターンを着せ替え。
「これじゃ、カズレーザーじゃん!」とか言いながら。
すると、
「お。この衣装いいんじゃない?これにしよう!」
そしたら、スクリーンを突き破って、その衣装を身にまとったあのちゃんが登場。
「猫吐極楽音頭」。
ダンサーたちも出てきて、ステージ上はお祭り騒ぎ。
Aメロのドンドコのリズムから、
サビの「♪ ニャンニャンオェ ニャンニャンオェ!」では、拳を振り上げて盛り上がります。
Cメロで「♪ ぷかぷか ホカホカ いい湯だな~」と、温泉に入ってる極楽気分を味わわせて。
そしてまた「♪ ニャンニャンオェ ニャンニャンオェ!」と大合唱する、これもあのちゃんに言わせりゃ音頭となるロック・ナンバーです。
オルゴールのイントロが流れて「絶対小悪魔コーデ」。
モデルとしても女子に人気のあのちゃん。
小悪魔もジャージもヤンキーもダーティーも。
ビューティーだったりダンディだったり、その容姿は絶対的な魅力を持つあのちゃんによるキラー・チューンです。
「♪ 普通じゃないとか押し付けないでね」
「♪ 誰かと違うなんて気にしない」
ヘドバンするような勢いで、時に可愛く、時に絶叫しながら歌うあのちゃんに応えて、拳を突き出してパンチするようにノリまくりました。
「ちゅ、多様性。」。
「この曲、大好き!」と紹介したあのちゃん。
もちろん、あのちゃん一番の代表曲、イントロからかなりの盛り上がりです。
沸き立つようなサウンドに、前半の韻の踏みまくりの歌詞が心地いい。
そして中毒性抜群のサビ。
「♪ ゲッゲッゲロ ゲッゲッゲロ ゲロチュー」
この爆発力、たまりません。
バンドの演奏もキレがあって一体感。
ギターは狂いまくり、ベースが唸り、ドラムが踊る。
ライヴのハイライトなのがわかります。
最後は、燃え尽きた~って感じですね。
「F Wonderful World」。
E!とかA!とかBとか楽しいです。
そして、「♪ 脳脳脳脳」「♪ NONONONO」と、会場内はトランス状態。
すべての悩みから解放されて、没頭していく感じです。
MC。
「楽しいです」
「MCで喋ることとか考えてなくて、このツアーで伝えたいことなんてないんだけど」
とか言いつつも、話しているうちに、どんどん真剣ムードになっていくあのちゃん。
これもいつも通り。
「この世界には絶対はない。だけど絶対を見つけたいし、みんなの絶対になりたい」
「みんな最高の顔してるよ。ハゲの人とか、汚い人とかもいるけど、ここから見ると最高の顔」
「自分自身を誇りに思う」
「今日ここにいることは絶対」
「キミとボクがいれば正義」
そして「絶絶絶絶対聖域」。
「♪ デデデデストラクション」の叫びが響き渡るハードなナンバー。
スモークが焚かれ、しばらくステージ上のあのちゃんたちが見えなくなりました。
そして爆音サウンドの演奏。
今、あのちゃんの中にある「絶対」というキーワードをテーマにした曲。
「鯨の骨」。
ファルセット混じりの歌い始めから、強い想いをこめたサビまで。あのちゃんの表現、歌の上手さが光ります。
力強くも、どこかキラキラとした感触がある演奏も印象的なバラードで締め。
本編終了。
「♪ らららららん」と、お客さんの一部が「涙くん」のラストのメロディを合唱して、アンコールを求めます。
そして、あのちゃん再登場。
「ステージに立つと素直になれるし、楽」
テレビなんかでも、いつも素直なあのちゃんに見えるけど、それでも、どこか遠慮してる部分があるのが垣間見えた言葉でした。
ライヴでは、そんな遠慮もいらないのでしょう。
そして、
「新曲やります!」
おおっ。やはり来たか。
来月、新曲がリリースされるのはわかってたので、期待はしてましたが。
「キミがいないと意味がない」と呟いて。
「愛してる、なんてね。」。
これは、ジャンガラ・テクノだなあ。
ジャングルじゃないよ、ジャンガラ。なんかそんな感じ(笑)。
ラップ調のところもあったし、スカのリズムで、中華風のフレーズも飛び出したり。
ノリが良くて、あのちゃんの歌い方も気持ち良くて、僕の好きなタイプの曲調だ。
CD購入予定なので、いい曲で良かった。
これは楽しみだ。
そして、
「ひとりじゃないです!」
と叫んで、最後の曲。
「YOU&愛Heaven」。
どうでもよくなりかけた日常から、なんとか踏みとどまっていられるのは、あのちゃんが寄り添ってくれるから。
あのちゃんの弱さと強さ、両方を感じとれる希望の歌。
メルヘン・ロックなサウンドに、ほんわりと包まれて、温かくなった心持ちで終了です。
ライヴ終了は20時ジャスト。
最後はあっさりと、いつものように「サンキューベリベリあのでした!」と言って去っていきました。
あのちゃんがもう少し楽に生きられるように
あのちゃんは、まだ持ち歌も多くないので、前回のツアーとセトリ的にはあまり変わらず。
初めて聴いたのは「絶絶絶絶対聖域」と新曲くらいなもんで。
新鮮味という点では、初めて観た時に比べたらアレだけど。
でもまあ、なんと言っても曲が良いのでね。
あのちゃんが作詞作曲したものも、他のアーティストから提供されたものも。
すべてがあのちゃんワールド。
深い深い世界。
思ってた以上にヘヴィーなライヴ。
この世に絶対はないけれど、キミとボクの絶対を見せてくれると言うあのちゃんに勇気をもらいました。
そして今回は、3ピース・バンドによる演奏が良かったですね。グルーヴが桁違いに良かった。
あのちゃんも、今まで以上に気が入って歌えたんじゃないですかね。
すっかりロック・バンドのライヴ、という感じでしたよ。
そして今回も真剣なあのちゃんの想いが痛いほど伝わってきました。
歌もギターもそうだし、喋りも。
特に今回は「絶対」を追い求めているあのちゃんは力強かったのですが、あまりに力が入りすぎてて、ちょっと危ういなあというか、大丈夫かなと心配になるほどでした。
こういう、いろんなものを背負って、覚悟を持って活動しているあのちゃんの真の姿、なんとかもっとお茶の間に浸透してほしいなあ。
そうすれば、もう少し、あのちゃんが楽になるのでは?と思いました。
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