
45TH ANNIVERSARY TOUR
2025年7月5日(土)@さいたま市文化センター
45周年記念全国ツアー!
2025年は、佐野元春デビュー45周年。
コヨーテ・バンド結成20周年。
それはわかっていたことです。
なので、おそらく大々的に行われるであろう記念ツアーの開催を心待ちにしていました。
関東圏で何ヶ所か行われるなら、1度だけと言わず、複数回観に行きたいなと。
そして、3月の佐野さんの誕生日を前にして、45周年記念ツアーの詳細発表。
7月から12月まで、全27公演のホール・ツアーです。
嬉しいことに、僕の地元、埼玉公演もあります。
でも、ツアー初日にあたるので、チケットの競争率高そう。
東京公演は、LINE CUBE SHIBUYAでの1公演のみなのが驚きました。
ここはキャパ2000人弱なので、ここも競争率高そう。
そしてツアー・ファイナルとして神奈川公演。
横浜BUNTAIなんて、初めて聞く場所。どんな感じ?
関東圏は他に、千葉と群馬もありましたが、日程的に、埼玉・東京・神奈川の3ヶ所をターゲットとすることにしました。
そして、その間に、元春クラシックスをコヨーテ・バンドで再定義したアルバム『HAYABUSA JET I』がリリース。
45周年記念ツアーは、このアルバムを核として構成されるはずです。
その素晴らしい出来に、ライヴへの期待も高まります。
チケットの販売は、全公演一斉に行われるのではなくて、開催期間を3つに分けて。
このシステムは良かった。
いっぺんに申し込みとなると、用意する金額も高くなってくるし、期間を分けてくれれば、チケットが獲れるかどうかによって、その後の作戦変更がしやすいですからね。
僕はツアー初日が観たい方ではないのですが、今回はそれが埼玉だったので、申し込むしかない。
初日見たさに、全国からファンが集まって来そうで、競争率高いだろうなと思ってたら、ファンクラブ抽選で見事に当選!
良かった、とりあえず1公演でも観られることが決定しました。
初日だと、もちろん、どんなセットリストになるかがまったくわかりません。
どんな予習をすればいいか悩みます。
とりあえず『HAYABUSA JET I』はマストだとしても、それ以外、どんな曲を聴いて、気持ちを佐野元春モードに持っていくか。
セットリストを予想するのは困難で、今回は諦めました。
なんとなくベスト盤を聴いて。
重要作『今、何処』を聴いて。
馴染みの薄い曲が披露されたら、もう仕方ないかなと。
ツアーの詳細が発表された時は、始まるのは半年近くも先かあと思ってましたが、『HAYABUSA JET I』などで盛り上がってたりしたら、あっという間でしたね。
関東は梅雨はまだ明けてませんが、明けたと言ってもいいくらいの気候でした。
ライヴ当日。会場へ
ライヴ当日は、曇ったり晴れたり。
とにかく大雨とかじゃないのは助かります。
しかも、曇ったりもするので、強い日差しに困らされ続けることがないのもいいです。
何時頃、会場へ行けばいいか。
今回のツアー・グッズはいくつか発表されましたが、すべての商品ではないし、値段もわからないし。
しかも、会場で何時からグッズの販売が始まるのか、公式のアナウンスがありませんでした。
これは、今どき不親切ですよね。
とりあえず、発表されたTシャツを買いたいと思っていたので、早く行ってみる必要がありそう。
開場時間は17時です。
他のライヴでは、開場時間の30分前からは、入場準備のためにグッズの先行販売はストップさせる場合が多いので、16時30分より前に行かなければなりません。
じゃあ、先行販売って、何時からやるのだろう。
ここは勘で予想するしかなかったのですが、あまりにも早く行き過ぎても、暇を持て余して辛いので、15時30分頃、到着するように行けばいいかなあと。
それで、お昼過ぎに自宅を出発。
会場の最寄り駅は南浦和駅ですが、そのひとつ前の浦和駅で途中下車し、最近オープンしたばかりのdisk unionへ突撃です。
こういうのも、ライヴ前の楽しみのひとつなのです。
そして、disk unionでレコードの買い物をした後、再び電車に乗って、南浦和へ。
駅に着いたのがちょうど15時30分頃で、そこから歩いて10分ほど。
会場のさいたま市文化センターは、昔は浦和市文化センターと言って、僕が中学3年生の時に、生まれて初めてライヴというものを観に行った思い出の場所。
その後、大学生の時にも行きましたが、どうやらそれ以来で、30年以上振りになるみたい。
なので、細かいところは憶えてませんでしたし、その後、改装工事もしたでしょうが、外観的には、思い出の中と一致してました。
建物の外には、人の列などは出来ていなくて、そもそも先行販売なんてやってるのか?
グッズは開場してからの販売になるのではないか?
そうなったら、長い時間をどこかで潰さなきゃいけないぞと危惧しつつ、建物の中に入ってみると。
どうやら、グッズ先行販売、始まってるようでした。
階段に短い列が出来ていました。
先行販売は15時30分からだったらしく、タイミング的にはドンピシャでした。
これくらいの列の人数だったら、あまり待たずに買えそうです。
グッズは、特に他に欲しいものはなかったので、目当てのTシャツ2種類を購入。
しかし、Tシャツも高くなりましたね。
ちょっと前まで、Tシャツだったら3000円台で買えてた印象が強いのですが、今回は安い方で4500円。
ヴィンテージ加工してある方は6000円します。
2枚で1万円を超えました。
まあ、2枚とも6000円じゃなかっただけ良しとするべきか。
5000円以上なら、クレジットカードが利用可能です。
あまりにもスムーズにグッズ購入に成功し、この時点で16時。
まだ開場時間まで1時間ほどあります。
どうしよっかなと思ったら、エントランスホールの一角にソファー・ベンチがあって、そこに多くの人が座っていました。
僕が近付いていったタイミングで、ちょうど1席分空いて、そこに陣取ることが出来ました。
ここなら空調効いてて涼しいし。
ちゃんとした椅子に座れるなんてラッキーでした。
すぐさまエネルギーを補給し、その後はイヤホンで音楽を聴きながらうたた寝。
少しウトウトしてたら、時間が過ぎるのはあっという間で、体力もかなり回復しました。
すでに開場時間は過ぎて、入場が始まってましたが、30分経っても、会場の外まで伸びた入場列が短くなることはなくて、どんだけ人が来るんだよ、と。
あまりのんびりしてたら、入場するのが開演時間ギリギリになってしまうのではないかと心配になり、慌てました。
いったん外へ出ると、入場列はかなり長く伸びてました。
あんまり甘く考えるもんじゃないな。
入場列はジリジリと進み、なんとか入場。
もう開演時間15分前になってます。
トイレを済ませて、それからフロアに入るか!
僕の席は1階8列33番。
かなり前目ですよね。
そして何より嬉しいのが、通路側から2番目の席だったことです。
これなら、ライヴ中に体調が悪くなっても、すぐに通路へ出ることが出来ます。
前の方で、中央エリアの席。
今回は良いところが当たりました。
入場の時にもらった袋の中には、チラシと共に、紙の記念チケットも入ってました。
電子チケットが普及した今、こういう記念チケットをくれるライヴも増えてきましたね。
で、そのチケットにはQRコードが載っていて、終演後にアクセスすると、当日のセットリスト情報が見れるという仕組みになってます。
これで、終演後にエントランスホールで、セットリストが書かれた看板をスマホで撮影する苦労はしなくて済むわけですね。
これも良いシステムです。
で、この記念チケットにも、QRコードからアクセスしたページにも、こういう文言が書いてありました。
『今後の公演に参加されるオーディエンスに配慮し、SNSなどインターネットでのセットリストの公開はご遠慮ください』
あのですね。
この配慮って、ライヴ前にみんながセットリストを知りたくないっていう前提ですよね。
それがおかしいんですよ。
僕は、ライヴ前に、絶対にセットリストを知りたいタイプなんです。
知っていれば、馴染みの薄い曲を聴きこんで予習することが出来るし、当日のライヴに対する過剰な期待や落胆も少なくて済むし、ライヴの最後の方の曲がわかっていれば、帰りの電車の時間に間に合うかどうかの計算もしやすい。
僕にとっては、事前にセットリストを知るということは、メリットだらけなんです。
今回みたいに、ツアー初日だと、それはムリな話ですが、そうじゃなければ、なんとか事前にセットリストを知るために、僕は情報を取りに行きます。
でも最近は、「ネタバレはマナー違反」みたいな空気が大きくなってきていて、困ることが多い。
知りたいことがある時に、検索すればすぐに情報を得られるのがインターネットのいいところなのに、全員が真面目にセットリスト情報を漏らさずにいたら、僕は困るわけです。
『今後の公演に参加されるオーディエンスに配慮し』と言うならば、僕みたいなオーディエンスへの配慮はどうなるのよ、と言いたいです。
僕みたいな、セットリスト知りたい派は、結構いると思うんですけどね。
もちろん、Xなんかは、自分から見たいと思ったポストだけでなく、Xのアルゴリズムでおススメしてくるポストが表示されるので、不意打ちの様に情報が見えてしまうXには、僕もセットリスト情報は書きませんよ。
でも、ネットで検索して、情報を得たい人のためもあって、ブログの方にはバッチリ載せます。
僕のブログなんですから。
それが読みたいという方に読んでいただければいいのです。
さてさて。
そんなこんなで、着席したら、もうすぐ開演時間です。
ライヴのスタート
デヴィッド・ボウイ「Fashion」、ビーチ・ボーイズ「God Only Knows」が流れたところで開演時間の18時を2分過ぎ、客電が落ちました。
スクリーンには、佐野さんがデビューした80年から、佐野さんの写真と動画と、アルバムのジャケットなどが年代順に映し出されていきます。
BGMには、佐野さんのスポークン・ワーズ。
スポークン・ワーズには全然詳しくないのですが、リリックからすると「再び路上で」は流れてたと思います。
会場は割れんばかりの拍手。
今まで待ちわびた思いと、45周年をお祝いする気持ちが合わさった、すごい盛り上がりでした。
そして、いよいよ登場。
なんと、いちばん最初に現れたのが佐野さんでした。
佐野さんを追うように、コヨーテのメンバーたちが登場。
佐野さんは黒のスーツに黒のシャツ。
メンバーも黒の衣装で決めてましたが、高桑さんだけ白系(ホワイト?グレー?シルバー?)のスーツ。
01. Youngbloods
02. つまらない大人にはなりたくない
03. だいじょうぶ、と彼女は言った
04. ジュジュ
05. 街の少年
06. 欲望
07. 自立主義者たち
08. 君をさがしている (朝が来るまで)
09. 誰かが君のドアを叩いている
10. 新しい航海
11. レイン・ガール
12. 悲しきレイディオ
(Intermission)
13. さよならメランコリア
14. 銀の月
15. クロエ
16. 境界線
17. 愛が分母
18. 純恋(すみれ)
19. La Vita é Bella
20. エンタテイメント!
21. 水のように
22. 大人のくせに
23. ニューエイジ
24. スウィート16
25. サムデイ
26. 明日の誓い
27. 約束の橋
(Encore)
28. 彼女はデリケート
29. ソー・ヤング
30. アンジェリーナ
ジャズマスターを抱えた佐野さん。注目の1曲目は。
「Youngbloods」。
イントロのピアノが響くだけで、身がキュッと引き締まる思い。
疾走感がある中で、意外とファンクなギターのアレンジ。
スクリーンには80年代と現在のMVの映像が交互に映し出されます。
緊張感が増したアレンジだと思いますが、歌ってる佐野さんは笑顔!
そして、既に興奮が最高潮に達している観客の手拍子に、満足そうな顔を浮かべました。
ポップ・ビートなイントロが鳴り響き、「つまらない大人にはなりたくない」。
新しいアレンジだと、ガラスのジェネレーションというワードが、違う意味を持って聴こえます。
スクリーンには、歌詞の中のパワー・ワードが映し出されていきます。
良い意味で単調に刻まれるビートが唸る。
間奏で深沼さんがギター・ソロを弾いてる時、佐野さんと藤田さんが見合ってギターをかき鳴らす姿が微笑ましい。
「ノック!ノック!ノック!」と拳を突き出す観客。
そしてラストの「♪ つまらない大人にはなりたくない」のシャウトに痺れた後、「♪ One more kiss to me」に救われます。
MC。
「今日はツアー初日です」
「集まってきてくれてどうもありがとう」
「だいじょうぶ、と彼女は言った」。
この曲が始まり、ははあ、これは『HAYABUSA JET I』と同じ流れで行くな、と。
佐野さんはアコギを静かに鳴らします。
虚ろなメロディに惹きこまれ、心はダウナーに。
しかし、サビではじんわりと解放されていくような力強い演奏。
徐々にエネルギーが溜まり、そう、最後は大丈夫なんだと希望が持てる曲です。
「ジュジュ」。
佐野さんは赤のストラトに持ち替えて。
歯切れの良いビートが荒々しい。
深沼さんが、アップ・ピッキングでリズムの核となるギターを弾いています。
「♪ 君がいない」と嘆く気持ちをぶつけるかのように、要所要所でタンバリンを叩く佐野さん。
「ヘイ!」と気合いの合図を入れると、客席はますますヒートアップ。
MC。
「ザ・コヨーテ・バンド!」
「今年はHAYABUSA JET Iを出すことが出来て嬉しいです」
「新しい曲、古い曲、いっぱい演奏しますので、たっぷり楽しんでってください」
「街の少年」。
爆裂ビートという言葉がしっくり来るロックンロール。
それでいて、どこか甘酸っぱさもあって。
アルバムではファルセット気味に歌ってた佐野さんでしたが、ここでは普通に声を張り上げて歌っている感じでした。
サビの「♪ ダウンタウンボーイ」は観客も大合唱。
この辺のスリルがたまりません。
「♪ ここにも一人、あそこにも一人」と、会場のあちこちを指差す佐野さん。
指を差されて、自分のことかとドキッとしたファンも多いかと思います。
「♪ ボーイフレンド、ガールフレンド」からのラインには興奮が一段階上がり、小松さんのドラミングに心が破裂しそうです。
それを受けての3番、今度は渋い声で台詞を喋るかのように歌う佐野さん。
手拍子と「♪ シャラララ」が一体となって溶け合っていきました。
藤田さんのギター・ノイズから始まった「欲望」。
佐野さんはキーボード卓に座り、燃えたぎる情熱を抑え込むようにして歌います。
スクリーンにはずっと歌詞が字幕として表示されていて、曲の世界観に浸ります。
サビでディスコティックなアレンジになるのですが、天井からではなく、下からミラーボールの光が放たれてるような照明が綺麗でした。
そして刹那、渡辺さんのピアノと小松さんのハイハットだけをバックにして佐野さんが歌う場面がシンプルで素敵でした。
深沼さんは常に艶のあるギター・フレーズを弾いていて、天にも昇る思い。
思わずジッと聴き入ってしまってたのですが、終盤、藤田さんが手拍子を催促して我に返り、手を叩いて応えたのでした。
「自立主義者たち」。
一気に怪しい雲が立ちこめてきたような雰囲気。
佐野さんはスタンド・マイクで歌いながら、小さくて丸いマラカスみたいなエッグ・シェイカーという楽器を振ります。
深沼さんがフレーズ、藤田さんがカッティング中心のギター・プレイ。
「♪ その調子だぜ」と言いながらも、決して観客の自由にはさせてくれない威圧感。
歌詞の一節「♪ 不確かなエモーション」を表現したサウンドとでも言いましょうか。
サビで、すこしだけ解放される感じはあるのですが、ほぼ一瞬で、イケそうでイケない。
「♪ 真夜中にさまようロビンフット」のところで、矢を放つようなポーズを取る佐野さんがカッコいい。
原曲は強力なスカだったけど、このHAYABUSAヴァージョンは、全然違うノリになってるなと改めて思いました。
これはこれでクセになるんですよ。
「君をさがしている (朝が来るまで)」。
佐野さんはジャズマスターに持ち替えて。
スクリーンには宇宙飛行士の映像。
この曲も、原曲とはすっかり様変わりし、荒々しいギターが鳴り響く、重たくブルージーなアレンジに。
間奏で深沼さんがステージの前方に出てきてギター・ソロを弾き倒し、観客の心をグシャグシャにかき回します。
そして。
スクリーンには「連中の話じゃ」と表示されてるのに、佐野さんが歌い始めません。
あれ?と思ってたら歌い始めた佐野さん。
スクリーンの歌詞の字幕と全然合ってません。
トチってる!
すぐにおかしいと気付いたのか、バンド・メンバーと顔を見合わせながら、立て直す佐野さん。
こういうハプニングがあっても、その場で目で会話することによって意思疎通をし、演奏を合わせていくのが、さすがバンドだよなと、逆に感動した場面でした。
ラストでは、藤田さんがステージ前方に出てきてギターをかき鳴らすストローク・ソロ?を見せました。
MC。
「今日は2年振りの埼玉公演」
「遠いところから来てくれている人もいると聞いてます」
「みんなでロックしよう!」
軽快なマンドリンの音が聴こえてきて、「誰かが君のドアを叩いている」。
この曲は、元春クラシックスを再定義レコーディングしているという中で行われた昨年夏のZeppツアーでも演奏されましたが、『HAYABUSA JET I』には収録されませんでした。
でも、こうして今回も演奏するということは、『II』には収録予定なのかな?
大きく印象が変わるアレンジではないのですが。
佐野さんはジャズマスターに持ち替えています。
ポップに弾けて、眩しいくらいの希望が見える曲。
「♪ 光のなかに」は会場内大合唱。
ところが、「♪ 太陽溶けた」のラインで、演奏と歌のキーが合ってない気持ち悪さを感じました。
あれ?
なんか変だぞ??
でも、「シャナナナ」のシャウトで元に戻り、安堵。
後半は、タンバリンを叩いてゴキゲンな佐野さんでした。
「新しい航海」。
佐野さんは黒のグレッチに持ち替えて、明るく華やかな曲。
スクリーンにはダウンジャケットを着た宇宙人?が歩いてる映像が映し出されます。
「♪ 今までの夢はまぼろし」と言いながらも、ガレキの中に、君という希望を見つけていく。
いついかなる時でも、新しい航海に出ることが大切だと説きます。
間奏では藤田さんがステージ前方に出てきてギター・ソロ。
ラストは佐野さんがハーモニカ・ソロを吹き、早くも大団円的な空気さえ感じさせます。
MC。
「45周年。だいぶ長く活動してきましたが、これからも良い曲をたくさん書くので応援してください」
「次の曲は、今の季節にピッタリな曲。詞を知ってる人がいたら一緒に歌ってください」
「レイン・ガール」。
佐野さんは赤のストラトに持ち替えて。
雨が降っているのに空は晴れているような爽やかさがあります。
レイン・ガール。
きっと素敵な女の子。
「♪ いつか君と少しだけ話したい」のサビを一緒に歌います。
観客の手拍子はどんどん大きなアクションになっていき。
ラストの「♪ ラララララ~、ラ~、ラ~」は大合唱。
佐野さんが「ワンモアタイム!」と言うと、さらに観客の声が大きくなって、一体感が倍増。
これぞ、ライヴに参加しているという実感。
佐野さんがキーボードの渡辺さんを指差すと。
「悲しきレイディオ」。
おおっ、もうこの曲が出るのか!
終盤のハイライトまでとっておくんじゃないのか!
イントロが始まった時から、待ってましたとばかりの大歓声が上がり、「ヘイ!ヘイ!」と大合唱して気合いが入る観客。
そして佐野さんが歌い出すと。
テンポが速い!
とにかく速い!
いくらなんでも速すぎる!
そう思いながらも「♪ レイディオ!レイディオ!」と大きく拳を突き上げ、声を張り上げれば、ますますテンションが高まる。
「この素晴らしき埼玉の夜!」の言葉に大歓声。
心はいつでもオーバー・ヒートの歌詞通り、燃えまくりました。
大好きな音楽を聴いているこの瞬間。
これが興奮せずにいられるか。
うおぉ、凄かった!と思ったら。
18時59分。
ここで20分間の休憩が入ることを佐野さんが知らせます。
今回のライヴ、二部構成になるとは。
それで、第一部のラストに、ハイライトとなる「悲しきレイディオ」を持ってきたのねと合点がいく。
それにしても、休憩時間20分。
それは長いなあと思ったら、そんな暇を持て余しそうな観客のために、スクリーンに佐野さんへのインタビュー映像が流れるとのこと。
タイトルは『山中湖は寒かった』。
その名の通り、山中湖のコテージから湖畔へ、ゾイくんと一緒に散歩しながら、インタビューに答える佐野さんの映像です。
もうお馴染みになった、一問一答式のやつです。
相変わらず、佐野さんらしい、ウィットに富んだ受け答え。
これも目が離せません。
映像は10分で終わりました。
BGMにXTC(「Life Begins At The Hop」だったかな?)が流れます。
まだあと5分ほどあったので、念のためにトイレに行くことにしました。
今日は長丁場になりそうなのでね、トイレの心配をしたくない。
これからライヴに行かれる皆さん、インタビュー映像が終わってからも10分あるので、そのタイミングでトイレに行くと空いてていいですよ。
映像を楽しんでから、トイレに行くのでも充分間に合う。
まあ、でも、女性は早目の方が良いのかも?
そして、再び客電が落ち、第二部がスタートします。
スクリーンには、砂漠の映像。
なんだか観たことあると思ってたら、『今、何処』の「OPENING」が流れてきました。
『今、何処』ツアーと同じか!
佐野さんは、グレーのジャケットに赤いシャツといういでたちに着がえての登場です。
そして、キーボード卓に座りました。
「さよならメランコリア」。
なんとなく。どっちでもなく。曖昧。
それが日本人の特性みたいなところがありますが、そこに佐野さんが「魂ぶち上げろ」と喝を入れます。
深沼さんがノイジーなギターのフレーズを弾いていて、それが耳にまとわりつきます。
名盤『今、何処』の方向性を決めた名曲。
そのままピコピコ・サウンドが聴こえてきて「銀の月」。
この流れ、やはりしっくり来ます。
立ち上がった佐野さんはエピフォンを抱えます。
少しばかりの未来から、現代に放たれたポップ・ビートの最新型。
このグイグイと引っ張るようなグルーヴが、コヨーテ・バンドです。
深沼さんのギター・ソロの間、またもや佐野さんと藤田さんが見合ってギターをかき鳴らしていて、仲良さそう。
その後、渡辺さんのキーボード・ソロを経て、ベースとドラムが唸りを上げると、バンド全体の演奏がグッとボルテージが上がったのがわかり、これがバンドの醍醐味だ!と盛り上がりました。
スクリーンには【DIVE INTO METAVERSE】の文字。
MC。
「休憩時間の映像、観ましたか?」
「ゾイは僕の相棒」
「時々リハーサルにも参加します」
「コヨーテ・バンドのメンバーとも仲良し」
「7人目のコヨーテ・バンド・メンバーです」
「僕より賢くて、僕より優しい」
「クロエ」。
これまた『今、何処』の名曲。
素敵な女性が、素敵な恋をしている瞬間を捉えたフォトグラフ。
ロマンチックな空間に包まれていきます。
紳士的で大人の佐野さんだからこそ歌うのが似合う曲。
間奏で深沼さんがギター・ソロを弾いたのですが、その後も、佐野さんの歌に被さるギターのフレーズが情熱的でとても良かったです。
ため息が出るほど美しい時間でした。
MC。
「このさいたま市文化センター、以前は浦和市文化センターと言いましたが、ここでライヴをやるのは33年振りだそうです」
「そのとき生まれた人間は、もう立派に働いちゃったりしてるよね」
「こんなにたくさん集まってきてくれて、どうもありがとう」
「境界線」。
コヨーテ・バンドお得意のポップなモダン・ビート。
この胸のすくようなサウンドがたまりません。
佐野さんはタンバリンを叩きながら、グルーヴを感じています。
サビで手を軽く振る佐野さんですが、それを合図とばかりに、観客は手を大きく左右に振ってノリます。
後半の佐野さんは、横に置いたパーカッションをスティックで叩いて、さらに熱が上がっていきました。
「明日、境界線を越えていこう」
前向きな行動に繋がるメッセージ。
MC。
「ここにいれること、ホントに嬉しく思います」
「僕のライヴは秋・冬にやることが多いんですけれど」
「今日みたいな日もなかなかいい」
「でも正直言うと、空調をもっと効かせてほしい」
「愛が分母」。
佐野さんはアコギを抱えています。
この曲でアコギを弾くのは珍しい気もしますが、気楽な気持ちで心弾ませようということでしょうか。
深沼さんがサウンドの軸になるギターのカッティングでリズムを作って、藤田さんがフレーズを弾きます。
でも、「♪ 笑って 抱きしめて」の後のブレイクの演奏では、その分担が逆になるんですよ。
藤田さんがカッティングをして、深沼さんがフレーズを弾くんです。
それが粋でしたね。
何度も現れるサビの「♪ あーいが、ぶんぼっ」は大合唱。
そして「♪ say yeah」とフィニッシュする気持ち良さ。
佐野さんが「カモン!」と合図すると、一段と声が大きくなるんです。
いつ聴いても楽しい、参加型の名曲ですよね。
「純恋(すみれ)」。
イントロで、いつものように両手を広げてバシッとポーズを決める佐野さんに惚れない方はいらっしゃるんでしょうか。
先ほどの「クロエ」は大人の恋愛でしたが、こちらは、若者へ届けたい恋愛賛歌。
最近の若者は結婚はおろか、恋愛にも興味を持たない人が増えていると言いますが、そんな若者たちへの佐野さんからのメッセージ。
そして、これを青春がとっくに過ぎ去った中高年が聴くと、甘酸っぱくも満ち足りた思いに浸れる名曲。
スタンド・マイクで歌う佐野さんは、いつまでも若々しく瑞々しい。
間奏で、ステージの前方に出てきて手拍子をする佐野さん。
君の心は震えているか?と問いかけているようです。
そんな佐野さんに導かれて、観客も若返っていくのです。
「La Vita é Bella」。
穏やかながらも、何かが始まりそうなワクワク感に包まれるイントロ。
「♪ 君が愛しい 理由はない」
それに尽きます。
心惹かれるもの。
大好きなもの。
そこに理由なんていりません。
その気持ちに正直になって、大切にすることです。
そう思うと、とても幸福感で満たされる曲。
間奏で、演奏のビートと観客の手拍子が一体となって、会場がうねっていくような感覚を得ました。
終盤、深沼さんと藤田さんがステージ前方へ飛び出し、後を追うように高桑さんまで前へ出てきました。
佐野さんを合わせ、4人が客席に近づいてきた臨場感に圧倒されます。
MC。
「デビューして45年。コヨーテ・バンドとして20年目」
「チケットもソールドアウトしたとのことで、張り切ってます」
「ツアー初日。もっとぶち上がっていこう!」
佐野さんがエピフォンをかき鳴らして始まった「エンタテイメント!」。
音楽の楽しさ、芸術の楽しさ。
どんなに苦しい時でも救ってくれる、素晴らしいもの。
スクリーンには大きく【ENTERTAINMENT】という文字が派手なネオンのように表示されて、ブロードウェイのよう。
爆裂ビートで一気に畳み込みます。
終盤、深沼さんと藤田さんがまた同じタイミングでステージ前方へ出てきて、ツイン・ギターを売りにするコヨーテ・バンドのサウンドを見せつけました。
そのままギタリスト2人がステージ前方に陣取ったままスタートしたのが「水のように」。
佐野さんは黒のグレッチに持ち替えてます。
爽やかで、流れるようなビート。
佐野さんのヴォーカルに呼応する、メンバーのヴォーカルも聴きどころ。
どんな悪意に翻弄されても、水のように形を変えて凌いでいけば、なんとか生きていける。
サビの最後の「その日まで 元気で」というメッセージが強く心に入ってきました。
「大人のくせに」。
一転して、ワイルドなロックンロール。
こんな社会を笑い飛ばす心意気。
佐野さんはスタンド・マイクでタンバリンを叩きながら歌います。
ここでもギタリスト2人とベーシストがステージ前方へ。
深沼さんは楽しそう。
藤田さんは一生懸命。
高桑さんは飄々として。
三者三様の演奏スタイルが面白い。
「ニューエイジ」。
これは明らかに新しいアレンジ!
『HAYABUSA JET II』にきっと入るでしょう!
最初は穏やかに始まって、必要最小限の音色。
「♪ That’s the meaning of life」と歌ったらロックなバンド・サウンドに切り替わります。
サビの「♪ ニューエイジ!」のところでは、スクリーンに、
【新しい世界】
【新しい光】
と表示されました。
これが新しい解釈、新しいコンセプトですかね。
「♪ 雨に向かって歩いてゆく」と歌って、両手を振って歩く仕草をする佐野さんがたまらなく好き。
「♪ 心のスクラッチを抱いて」のところから、佐野さんはハンド・マイクにしてステージ前方へ出てきてシャウトしました。
全体を通して聴いてみれば、大きくイメージが変わるアレンジではなかったですが、『HAYABUSA JET II』に一層期待が持てるものでした。
「スウィート16」。
佐野さんは赤のストラトに持ち替えて、冒頭からシャウトします。
あちこちで爆弾が爆発するような、16歳の溢れんばかりの衝動が表現されたロックンロール。
サビでは拳をガンガン突き上げ、一緒になって歌う観客。
その一体感はとても煌びやか。
夢見て、踊って、be with you。
この曲も燃えましたね。
MC。
「僕は1980年にデビューしました」
「80年代の思い出というと、アルバムSOME DAYを作ったことです」
「もう四十数年前になるのかな」
「この曲を書いて、ホントに良かったと思ってます」
「サムデイ」。
イントロの小松さんのドラムが、素晴らしい響きの爆音!
その轟の後に、胸をキュンとさせるピアノのフレーズ。
それはもう、エヴァーグリーン。
今回、佐野さんは「一緒に歌って」とは言わなかったけれど、観客はきっと心の中で、そして少なくない人が実際に声に出して歌っていたと思います。
これはもう、みんなのうた。
青春の煌めき。
そして、青春の忘れ物。
いつでも取り出せるタイムカプセル。
間奏の佐野さんのハーモニカ・ソロが、いつもにも増して郷愁を誘う音色でした。
万感の思いを込めてフィニッシュ。
演奏が終わると、ステージ前方に出てきて、笑顔で何度もお辞儀をする佐野さん。
そしてそれに、大きな拍手で応える観客。
「信じる心 いつまでも」
ここに、たしかで揺るぎない信頼関係がありました。
「明日の誓い」。
モッズのような、キラキラした青春サウンド。
ややサイケな音色が、ザ・フーのようにも思えてきます。
「♪ 明日がなければ意味がない」と、明確に未来を見つめている佐野さん。
先ほどの「サムデイ」で、少しばかり青春の時を振り返ったけれど、大切なのは、より良い明日へ一歩踏み出すこと。
このセットリストの流れで、そんな佐野さんからのメッセージを感じます。
ラストの「♪ ララララララ」では胸がいっぱい。
生きる勇気も漲り、そうだ、明日からも頑張ろう、と。
「約束の橋」。
さらに、この曲で「♪ 今までの君はまちがいじゃない」「♪ これからの君はまちがいじゃない」と全肯定されるわけですよ。
この流れ、泣けるじゃないですか。
深沼さんが黙々とビートを刻み、藤田さんがアルペジオ中心のギター・ワーク。
『HAYABUSA JET I』にも収録されましたが、原曲とほぼイメージの変わらないアレンジ。
これはもう、これで決定稿と言うべきか。
終わり間際の「♪ ラララ~ララ~、ラララ~ララ~」は力の限り大きな声で大合唱。
さらに、おまけ?で、ラストに「ヘイ!ヘイ!」と気合いを入れて。
「ここでメンバー紹介をします」
「ギター、深沼元昭!」
「ベース、高桑圭!」
「ドラム、小松シゲル!」
「キーボード、渡辺シュンスケ!」
「ギター、藤田顕!」
「ザ・コヨーテ・バンド!」
「45周年、ツアー初日が埼玉で本当に良かったです」
「暑いね」
ここで本編終了。
いったんメンバーは舞台を去ります。
暗闇の中で、アンコールを求める拍手。
そしてアンコール。
再び現れたコヨーテたち。
佐野さんは黒の長袖Tシャツだかトレーナーだかを着ています。
「とってもいい感じ!」
「とても嬉しいです」
佐野さんが喋っている最中から、バンドが静かに演奏を始めました。
このビートは!
「彼女はデリケート」。
佐野さんは赤のストラトを抱えています。
このステップを踏むようなノリに、観客は皆ゴキゲンになります。
「♪ And it makes me down!」と、思わず声が出ます。
「♪ カモン、ベイベ」の所ではパパン、パンと手拍子。
そしてサビでは、「♪ デリケー!デリケー!」と大合唱。
間奏で、深沼さんと藤田さんがステージ前方へ。
ステージ左右に分かれた2人が、いかにもツイン・ギターだという、特徴を活かしたプレイで魅せます。
終盤、佐野さんの歌が「♪ シーズソー、デリケー!」から「♪ シェケナベイベ!」に替わって盛り上がります。
ラストでも深沼さんと藤田さんがステージ前方へ出てきて、これでもかとギターを弾きながら、観客の興奮を倍増させました。
畳み掛けるように「ソー・ヤング」。
「♪ Yes, you need somebody to love」のところは拳をガンガン突き上げて、熱い熱い。
2回目の「♪ もうさびしくなりたくない」というフレーズを、シャウトで歌った佐野さんに観客も熱狂。
「ちょっとだけ若すぎる」と、古希を前にしたアーティストが、多くの中高年に向かって歌うわけですからね。
その意味を考えると、やや倒錯し、むしろ含蓄がありすぎて。
ラストで佐野さん、深沼さん、藤田さんがステージ前方に集まって楽しそうでした。
演奏が終わっても、盛り上がる観客。
さらに煽る佐野さん。
横を向いた佐野さんがギターを鳴らせば。
「アンジェリーナ」。
これがなければ終われない、佐野元春の魅力が詰まったデビュー曲。
45年経った今でも、その輝きは変わりません。
「♪ オー、アンジェリーナ 君はバレリーナ」と拳を上げながら声を出します。
すると、サビの前で「ゴー!ゴー!ゴー!」と煽る佐野さん。
抑えきれない興奮と共に「♪ 今夜も愛をさがして」の大合唱。
この瞬間。この体験。
まさにライヴです。
何度も眩しそうにおでこに手をかざす仕草をする佐野さん。
3番の「♪ 車のエンジンを止めて」からは佐野さんと小松さんのダブル・ヴォーカルのハモり。これがいいんですよね。
この件は「♪ 二人でいれば大丈夫だぜ」で締め。
そして再び「♪ 今夜も愛をさがして」の大合唱。
この瞬間が永遠に続けばいいのに。
終盤、佐野さん、深沼さん、藤田さん、高桑さんがステージ前方に出てきて4人並んだ!
壮観な構図だ!と思ってたら、いつの間にか佐野さんがいない!
どこだどこだ?と見失う。
そしたら、ドラムの前にいた。
最後まで圧倒するのではなく、謎の押し引きを見せる佐野さん(笑)。
そして華々しいままに演奏終了。
「もう一度メンバー紹介をします」
「ギター、深沼元昭!」
「ベース、高桑圭!」
「ドラム、小松シゲル!」
「キーボード、渡辺シュンスケ!」
「ギター、藤田顕!」
「ザ・コヨーテ・バンド!」
「この国で暮らしていく中で、自由に感じ、自由に思い、自由に表現してきました」
「そしてそれは当たり前のことではなく、世界では、自由とは何かが問われています」
「でも、考え過ぎてもダメ」
「みなさんがここにいてくれること」
「とても心強いです」
スクリーンには、MOTOHARU SANO 45TH ANNIVERSARYの文字と共に、
【THANK YOU】
【LOVE & PEACE】
【FOREVER BE】
の文字が交互に映し出されました。
ライヴ終了は20時50分でした。
周年記念の割に新鮮さが前面に出た、極めて稀有な印象のライヴ
休憩時間がありましたが、それを抜いて2時間半。
すごく集中して、あっという間に駆け抜けた感じです。
あとで数えてみたら、30曲もやってただなんてビックリです。
たしかに、いろんな曲をやったけれど、20曲ちょっとくらいだったかなあという体感だったので。
それだけ、密度が濃くて、時間が過ぎ去るのが早かったということなんでしょう。
このボリュームを、唸るビートで走り抜けたライヴ。
新しい曲も古い曲も、さすがに大満足のセットリスト。
せっかくの45周年記念なのに、何故あの曲をやらないの?みたいな不満はいっさいありませんでした。
で、古い曲も多かったけれど、「元春クラシックスをコヨーテ・バンドが再定義する」という最近のコンセプトが浸透していたためか、ノスタルジーみたいなものはあまり感じず、まるで最近のヒット曲を聴いてるかのようにフレッシュ。
強烈に「今」を感じました。
なので、45周年記念なんだけど、特にこの20年、コヨーテ・バンドと共に築いてきた歴史があるから、今の最新型の佐野元春があるということを実感するライヴでした。
40周年記念ライヴも観たけれど、それとは全然違う感触だったなあ。
想像していたのとは、良い意味で違っていました。
『HAYABUSA JET II』のリリースを想定して、レコーディングを続けているとの話だったので、それに収録する予定の曲をたくさんやるかもと思ってました。
僕にとって馴染みの薄い曲を、大幅にアレンジを変えて演奏して、いったいなんの曲だかわからない、なんてこともあるのではないかと危惧していました。
でも、全然そんなことはなくて。
どの曲も、演奏が始まった途端、なんの曲かすぐにわかりました。
なので、安心して観ていられました。
心から興奮できました。
そしてとにかく、周年記念の割には新鮮さが前面に出ている、極めて稀有な印象を持つライヴでした。
素晴らしかった。
お腹いっぱい、大満足。
しかし、これもまだ始まったばかり。
これから全国を周っていくことで、進化していく面もあると思います。
12月まで続くこのツアー。
勢いを増す佐野元春から目が離せません!
コメント
録音してるとしか思えない。
もしそうなら恥ずかしい。