中島美嘉 Live@オーチャードホール 2017.12.29 感想

MIKA NAKASHIMA FULL COURSE TOUR 2017 ~YOU WON’T LOSE~

2017年12月29日(金)@オーチャードホール

チケットを獲って中島美嘉にハマろう

中島美嘉は、昔から割と好きで、いくつかリアルタイムでアルバムを買っていて、持ってなかったアルバムもレンタルなどを利用して全アルバム揃えてたのですが、まだちゃんと聴けてませんでした。
そしたら、ツアーが始まるという事で、日程を見てみたら、最終日が年末休みの日なので、行こうと思えば行ける日でした。
aikoにハマった時のように、ライヴきっかけで中島美嘉にもハマれたらいいなと思い、軽い気持ちでチケット申し込んでみたら当たっちゃいました。

そして、それがきっかけとなり、ライヴの予習として全アルバムをしっかり聴きこむ事となりました。
初めは大した事ないと思ってたアルバムも、何度か聴きこむうちに良いと思えるようになりましたし、17年終盤はよく中島美嘉を聴きましたね。
ライヴDVDもいくつか買って観ました。
aikoほどではないけれど、なかなかハマれました。

ライヴ当日。会場へ

そんなこんなで1ヶ月ほど中島美嘉漬けになってたら、あっという間にライヴ当日。
睡眠時間は4時間くらいでした。起きる予定の時間より1時間以上早く目が覚めてしまって、二度寝しようとしたのですが出来ずに、睡眠不足の状態。
加えて、いつもの様に、ライヴ前は道すがら途中の駅で降りたりして、あちこちのBOOK OFF巡りをしてました。
渋谷のBOOK OFFやHMVに着いた頃には結構フラフラになっていて、マズイ、こんな状態ではライヴ中に眠くなる...と感じて、コンビニで栄養ドリンクを調達しました。

会場のオーチャードホールには、開場時間の18時を10分過ぎた頃に到着したのですが、入り口付近はものすごい行列が出来ていて、「まだ開場してないのか?」と思いました。
そしたら、その行列は、電子チケットの人の列で、「QRコード準備してください」のアナウンスと共に、みんなスマホ片手に待ってました。
僕のような普通の紙のチケットの人は全然並んでなくて、すんなり入場できました。
普通、逆じゃない?電子チケットの人の方がサクサク入れるもんなんじゃないの?
そう思うと同時に、スマホを持ってない・買うつもりもない僕にしてみれば、これからすべてのライヴが電子チケットになってしまったらどうしよう、ライヴに行けなくなるのではないか?と不安がよぎりました。

開場時間が18時で、開演が18時30分。
つまり、30分しか時間はないですよね。
でも、開場時間過ぎてもなかなか入場できてない状態に加え、中に入れば、さらにグッズを買う人の行列が。
これ、グッズを買いたい人にとってはキツイですよね。
とても30分でこなせるはずがない。
開場と開演の間の時間に余裕を持たせるとか、グッズは会場の外で販売するとかしないと、これはマズイでしょ、と思いましたね。

僕はグッズは買わないので、ロビーで一息ついて、トイレに行ってから席へ。

僕の席は3階R12列2番。
先行で買ったのに、またもや3階という運のなさはいつもの事ですが。
3階の中でも、これはバルコニーにあたる席で、そういう意味では最前列。
目の前に人がいないので、邪魔者はなくステージが観やすいとは言えるのですが、手すりの位置は低く、下が丸見えで、高所恐怖症の僕にしてみたら、恐かったです。
よっぽど、隣の人に席替わってもらえないか頼もうかとも思ったんですが、なんとか我慢しました。
こんな怖い席では、当然立って観るなんて無理です。
背もたれにぴったり背中を付けて、深く腰掛けてました。
こんなんだったら、3階最後方の方がマシだったなあ。

ライヴのスタート

開演時間を過ぎても、案の定、なかなか始まりません。
そりゃそうです。
入口のあの様子を見たら、時間内にみんな入場できるのか、すんなり事が運ぶとは思えませんでしたもの。
結局、予定を15分ほど過ぎて、ようやくライヴが始まりました。

01. GLAMOROUS SKY
02. 一色
03. 雪の華
04. Forget Me Not
05. (メドレー) ALWAYS
06. (メドレー) ORION
07. (メドレー) 初恋
08. (メドレー) WILL
09. (メドレー) 愛してる
10. (メドレー) STARS
11. Fighter
12. TOUGH
13. I DON’T KNOW
14. BLOOD
15. LOVE IS ECSTASY
16. 蜘蛛の糸
17. 明日世界が終わるなら
18. 声
19. 僕が死のうと思ったのは
20. 恋をする
21. ベストフレンド
22. A or B
23. (メドレー) LIFE
24. (メドレー) Over Load
25. (メドレー) CANDY GIRL
26. (メドレー) TRUE EYES
27. (メドレー) CRESCENT MOON
28. (メドレー) ONE SURVIVE
29. ALL HANDS TOGETHER
30. 花束
(Encore)
31. メロディー
32. KISS OF DEATH
33. JOY
34. 20th Century Boy

ライヴが始まっても、3階席の人たちはみな座って観てたので安心しました。立たずにすんで良かった。
でも、座って観るという事は、眠くなるリスクも伴うわけで...。

中島美嘉は、赤と黒の女性ミリタリー風の衣装で、カッコ良くキメてました。
この格好で歌うは、当然「GLAMOROUS SKY」「一色」の、『NANA』のテーマ2曲です。
冒頭からパンキッシュに飛ばします。かと思えば、かったるそうにうんこ座りを何度もして、パンクと言うかヤンキーと言うか(笑)。
まあ、『NANA』を観てる人ならわかると思いますが、あの世界観ですね。それまでバラード・シンガーと見られていた中島美嘉の新たな魅力を引き出したものです。もちろん僕も大好きです。

初期の代表曲「雪の華」がもう登場します。
直前までのロックな雰囲気から一転して、シビアなバラード。
僕が中島美嘉に注目し始めたのもこの曲がきっかけです。バラード苦手の僕でも胸に来るものがあったのです。
切なく儚い歌いっぷりは健在です。

一気に時代が飛んで、NEWアルバムから「Forget Me Not」
素朴な感じからサビが壮大になるバラードです。

ここからは怒涛のメドレー6曲。
「ALWAYS」「ORION」も大好きな曲。どちらもリアルタイムで買ったアルバムに収録されてたものなので、思い入れもありますね。切なくなるバラードです。
「初恋」の「♪ ありがとう さよなら」のリフレインが清らかながらも悲しい訴えです。
「WILL」「愛してる」「STARS」も初期の代表曲。
どれも基本バラードのメドレーでした。
どれも好きな曲なので、生で聴けたのは嬉しかったのですけど、ほぼワンコーラスのみで次の曲になってしまうため、その世界観をじっくり味わう暇なく切り替わってしまい、やはり消化不良。
豪華な曲のリレーは華やかだし、まったく聴けないよりは聴けた方がいいのですが、やっぱりちゃんと1曲フルコーラス聴きたい、と思ってしまうんですよね。だから、メドレーはあまり歓迎しません。

NEWアルバムからのハードな2曲「Fighter」「TOUGH」
ヘヴィな曲調なので、興奮すべきところだったかもしれませんが、僕的には直前のメドレーが前半のハイライトだと思っていたので、ここで気が緩みました。
心配してた通り、眠気が襲ってきたのです。
ここからは眠気との戦いで、記憶もおぼろげ...。

森三中と組んだ、気合の入る曲「I DON’T KNOW」、『NANA』からの楽曲「BLOOD」
はっきり言って、この曲の記憶がありません。眠気がピークだったのかも。

「♪ ナナナナナーナナーナナーナ」というリフレインが印象的な「LOVE IS ECSTASY」
会場内も盛り上がってたようです。

ロックな曲が続いたので、ここからはバラードの連発が始まります。
ゆらゆらと優雅なリズムの「蜘蛛の糸」

「明日世界が終わるなら」「僕が死のうと思ったのは」は、シビアで重たいテーマです。
こんなタイトルの曲は辛く、聴きたくないとも思ってしまうのですが、中島美嘉が歌うと、儚い美しさが垣間見えます。

「声」は、とにかく絶唱でした。
この時の僕も眠気と戦っていたのですが、それでも、「うわあ、すげえ声出してるなあ」と震えるほどの歌いっぷりでした。

バラード・コーナーも終わって、ここからはポップに。
中島美嘉も結婚して、その喜び、幸せ感が伝わってきていいなあ、と思ってた「恋をする」
是非生で聴いてみたいと思っていた曲だったので、この曲が始まって、やっと目が覚めてきました。
とにかくウキウキとしてきます。

続く「ベストフレンド」もポップで好きな曲。
ツアー・タイトルの【YOU WON’T LOSE】はこの曲の歌詞から来ています。感謝の曲でもあり、聴く人を励ます曲でもあると思うのですが、僕にとっては「♪ やったやったね」と嬉しくなる、胸キュン・ソングなのです。

最新シングルの「A or B」
CMで、サビを何度か聴いてあったくらいなのですが。
ミドル・テンポで、いくぶんブルースっぽい感じ。

ここからは後半のハイライトとなる、怒涛の6曲メドレー第2弾です。
前半のメドレーはバラード中心でしたが、こちらはアップ・テンポの曲が中心。
この頃には僕も完全に眠気は吹っ飛んでいて、ものすごく楽しくなっていました。
いくらかダークな味わいもありながらも、元気が出てくる、大好きな「LIFE」「Over Load」には体が疼きました。
ゴージャスなセクシー・ナンバー「CANDY GIRL」
1stアルバムからの3曲「TRUE EYES」「CRESCENT MOON」「ONE SURVIVE」。最初期の曲という事で、いささか初々しさも感じさせる、清らかなアッパー・チューンの連発。とても華やかで、会場も盛り上がってましたね。

ニューオリンズなファンク・チューン「ALL HANDS TOGETHER」でお祭り騒ぎです。
この曲に乗せて、メンバー紹介が行われました。
メンバーは、ギター2人、ベース、ドラム、キーボード、コーラス2人。
事前に10年くらい前のライヴDVDを観てたら、メンバー紹介で「ギター、土屋公平!!」と言ってるシーンがあって、「土屋公平?土屋公平って、ストリート・スライダースの人じゃん、中島美嘉のバックもやってたのか」とビックリしたものだったのですが、今回のライヴでも、「ギター、蘭丸!!」と紹介してて、「うわっ、やっぱり土屋公平か。あれからまだずっと中島美嘉のサポートしてたんだあ」と、その長い期間の交流に嬉しくなったのでした。
ギターは最初1人だけなのかと思ってたら、僕の観てる位置からは機材に隠れてほとんど観えない所にもう1人いました。
バンマスでもあるキーボードは河野伸。この人もDVDを観てビックリしたひとり。森高千里やモーニング娘。の楽曲制作に関わっていて好きだった人だったので、その人が中島美嘉のサポートもやってたのかあ、と驚いたのでした。そのDVDのライヴから10年ほどたった今でも変わらず中島美嘉バンドのバンマスをやってるとは感慨深いものがあります。
コーラスは、初め男性2人に見えたのですが、聴こえてくる声は女性のようで、いったいどういう事かと思ってたら、男性&女性の2人でした。3階席の僕からは、男性に見えたのだよ、ごめんなさいね。

本編最後のバラード「花束」は、とにかく冒頭の「♪ あ~ふれる」のファルセットとも地声ともどちらともとれる絶品のヴォーカルに鳥肌が立ちました。

そしてアンコール。
今年リリースしたカヴァー・アルバムから、玉置浩二作の「メロディー」

このライヴの数日前に発表になった、ラルク・アン・シエルのHYDEとの再びのコラボのニュース。
ならば、ライヴでもやってくれないかと期待してたら、「新曲です。今夜初披露なので不安です」と言って、「KISS OF DEATH」をやってくれました。
ただ、「GLAMOROUS SKY」と比べちゃうとイマイチ。近年のHYDEは、作曲能力も落ちているので、まあ、このくらいが妥当な線でしょうか。『NANA』の時のような爆発力を期待するのは酷な話です。

「JOY」は、シンプルなアレンジでさりげないけれど、歌を歌える喜びが伝わってくる曲でした。
ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれます。

本来このツアーのアンコールは2曲のみで、「JOY」でライヴは幕となるはずだったのですが、いつもツアーの最終日は特別にスタッフへの感謝の気持ちを込めて1曲、カヴァー曲をやるというのが恒例となっているらしく(DVDを観てもそんな感じでしたね)、この日はもう1曲やりました。
土屋公平がぶっとくハードなギター・リフを奏でます。どこかで聴いた事あるリフだよ、なんだっけ、と思ってたら、思い出しました。T.レックスの「20th Century Boy」でした。
着替えてから登場した中島美嘉は、マリリン・モンローからマドンナに繋がる、下着のような黒のボンテージ・ファッションで、かなりエロかったです。これは近くで観たかったなあ(笑)。
最後が派手なこの曲だったので、かなりロックンロールな気分でライヴは終了しました。

衣装チェンジも多く、今までの中島美嘉のいろんな姿を届けたライヴ

終了したのは21時50分。
約3時間のライヴでした。途中、眠気と戦っていたのを差し引いたとしても、そんなに長い間やってたようには感じませんでした。

MCでも言ってたのですが、今回は衣装チェンジがものすごく多かったですね。
数えてないから正確にはわからないけど、7、8回着替えてたような印象です。
中には、1曲だけで着替えちゃったものもありましたね。
それから、衣装に合わせて、髪型もかなり変えてました。ベリーショートやロング、金髪など、ヅラや帽子も含めて、髪型の変化も楽しめました。

前半はヴォーカルがいくぶんフラット気味にフワフワしてたように感じたのですが、後半からは安定してきて、どっしりと聴きやすかったです。

MCは少なめで、必要以上に客を煽る様な事もせず、「心をこめて歌を届けたいと思います」の言葉通り、とにかく丁寧に、全力で歌いきる事に精力を注いでる様子が伝わってきました。

今回のツアーは、FULL COURSEという事で、今までの中島美嘉のいろんな姿を届けるというコンセプトでした。
とは言え、今年はNEWアルバムが出たばかりなので、必然的にNEWアルバムからの曲が多目にはなっていました。
僕が大好きな時期の『VOICE』『STAR』あたりからの選曲は少なく、メドレーでの披露も多かったので、大好きな曲がたくさん聴けたというわけではないのですが。
それでも、俄かファンの僕でも、充分満足できるライヴでしたね。眠くならなければもっと良かったのですが。
歌に真剣に向き合ってる姿が伝わってきて、中島美嘉って、真面目なんだなあ、と思いましたね。

このライヴの映像がDVDになりました

中島美嘉 『雪の華15周年記念ベスト盤 BIBLE』 Amazonで見る

このライヴの映像がDVDになりました。
「雪の華」15周年を記念してリリースされた3枚組ベスト盤に付属のライヴDVDです。

自分が観たライヴがDVDになるのは嬉しいですね。
あれこれ甦ります。

3CD+DVDで、3000円台というのもお買い得で、嬉しいですね。

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