米米CLUB おすすめアルバム・ランキング

大好きなアーティストのアルバムをランク付けするシリーズ企画。
今回は、米米CLUB。

好きなアーティストのアルバムをランク付けするのって、非常に難しい。楽しいけど。
その日の気分によっても違ってくると思うし、はっきり優劣があるものもあるけれど、そもそも好きなアーティストの作品なんだから、どれも好きで、順位なんて紙一重のものが多いでしょう。
それでもやっぱり、ランク付けしてみたくなります。楽しいから。

好きなアルバムの定義ってなんだろう?と思います。
大好きな曲が入ってる、全体の流れや空気感が好き、ジャケットが好き、リアルの生活における思い出とリンクしている...など、いろいろあると思うんですが、僕が重要視するのは「ワクワク度」ですね。
そのアルバムを聴いている時はもちろんなのですが、「それを聴いてない時でも、そのアルバムの事を考えると、ワクワクしてしまう」ものが自分にとって上位なんだと思うんです。
個人的に思い入れの深い順ではありますが、それこそがみなさんへのおすすめ順。
好きなものをおすすめしたいです!

コメントの次には、各アルバムの中で1番好きな曲を、No.1 Songとして表記しました。
ジャケット写真をクリックするとAmazonへのリンクになってます。

第1位 『K2C』

新曲やライヴ音源もあるけれど、過去曲のアレンジを変えたセルフ・カヴァー中心のアルバム。収録曲を見るとベスト盤のようですが、違います。
デビューして5年程しかたってませんが、演奏はゴージャスながらもグッと落ち着いて貫禄たっぷり。
スマートで洗練された、大人の米米ポップスです。
とにかく、米米にはこんなに良い曲があるんだよと知らしめたアルバムです。

No.1 Song 「FUNKY STAR」

第2位 『PUSHED RICE』

解散前のラスト・アルバム。
PUSHED RICE→押し米→おしまい。という事で見事すぎる。
低迷してメンバー脱退を受けて、どうにもならなくなったうえでの解散と思われましたが、最後の力を振り絞って、米米の底力を見せつけたアルバムです。
TVで聴いて大好きになった幻の名曲「迷路」が、やっとアルバムに収録されると聞いて期待してましたけど、その他にも良い曲がズラリと並んでいるのでビックリ、感動しました。
ビートルズでいうところの『アビイ・ロード』みたいなもんかな。
まだまだいけるのになあ、と解散が惜しまれたものです。

No.1 Song 「Runaway Faraway」

第3位 『KOMEGUNY』

アメリカでレコーディングされたという事で米国(コメグニ)。
ふざけた面は封印して、メロディアスなポップス中心のアルバムなので、かなり聴きやすいです。
とにかく良い音楽を聴いてもらおうとしたんだと思います。
ただ、それは米米の魅力の一面でしかないので、ポップス一辺倒なのはある意味、米米らしくないのかもしれませんが、音楽としては抵抗なく聴けるので、初心者にはおススメだと思います。

No.1 Song 「Collection」

第4位 『GO FUNK』

GO FUNKという事で、今までよりもファンク色が濃くなったのは確かですが、その心は「ごはん食う」というのが見事です。
それまでのアルバムは、米米にしてはおとなしかったんだと思います。レコードを多くの人に聴いてもらうには、毒気を薄めなければならないと考えていたんだろうと思われます。
でも、米米の良さって、それでは伝わらない。萩原健太さんがプロデューサーとなり、米米のライヴの面白さをアルバムで表現できないかと試したのがこのアルバムだと思います。
その結果、様々なジャンルのごった煮感覚に溢れて、ライヴを体験しているかのようなワクワク感に溢れた作品となりました。
僕が初めて聴いた米米のアルバムであるし、ここから米米の快進撃が始まるのです。

No.1 Song 「SEXY POWER」

第5位 『米米CLUB』

前作『K2C』の3ヶ月後という電撃的なリリース。
前作は真面目なアルバムだったので、こちらはふざけた曲中心の、これぞ米米。ふざけてても良い曲ばかり。カッコ良さとおふざけの落差が激しく、そこが魅力。
てっぺいちゃんの一人芝居もたっぷり堪能できるこのアルバムは、性格上そのほとんどがライヴ音源。でもライヴ・アルバムではなく、オリジナル・アルバムとしてカウントされているのです。
前作と今作、2枚合わせて聴いて米米の奥深さを知る。この2枚のアルバムが出た頃が一番、僕が米米に夢中になってた時期です。

No.1 Song 「あたいのレディーキラー」

第6位 『シャリ・シャリズム』

お米のリズムでシャリ・シャリズム。上手く考えたものです。
このデビュー・アルバムの内容には、ここからずっと続く米米の神髄が詰まっていると言えます。
この当時から、曲の完成度が高く、どれも素晴らしいメロディとリズム。
単純に曲が良いから、どれだけバカな事をやっても許されるんですよね。
妖しくて激しくて、お洒落でバカな魅惑の米米の世界はここから始まりました。

No.1 Song 「I・CAN・BE」

第7位 『Phi II』

タイトル通り、前作からの連作となっていますが、前作がおとなしめだったのに比べ、こちらはジャケット・カラーの通り、血が通ってエネルギッシュな、ギラギラ・ギトギトした印象なのが魅力です。
聴いているこちらも力がみなぎってくる感じで好きです。
ちょっと冷め始めていた米米への僕の熱が復活したアルバムです。

No.1 Song 「SO COOL」

第8位 『Octave』

「君がいるだけで」の特大ヒットで、名実ともに国民的バンドとなった絶頂期のアルバム。
ファンの間では有名だったフラッシュ金子&MINAKOのカップルが、とうとう結婚に至ったという意味でもおめでたい作品となりました。
そういう祝賀ムードにあるので、おふざけはやめて、慎重に、ヒットを狙いに行った感じがあり、僕的には「無難にまとめてきたな」と当時は思ったものです。
なので、あまり思い入れはなかったのですが、改めて聴くと、思ってたよりも良いアルバムだったんだなと再評価しました。

No.1 Song 「愛はつづいてる」

第9位 『SINGLES』

シングルスというとベスト盤っぽいけれど、それまでのアルバム未収録曲のいくつかをまとめたミニ・アルバムなので、決してベスト盤ではないのです。
米米の表の顔と裏の顔をコンパクトにまとめた、聴き応え充分の作品で、なりは小さいが派手に迫りくる、決して無視してはいけないものだと思います。

No.1 Song 「Shake Hip!」

第10位 『E・B・I・S』

2枚目にして、漂うダークな雰囲気。
その頃に米米が持っていた、マニアックでアングラな空気がパッケージされています。まだあまり知られてないんだけど、面白いバンドがいるんだよ、と音楽ファンが噂してたと思われます。
ただ、ブレイクするにはまだ何か物足りなさがあるアルバムなんですよね。

No.1 Song 「STAY」

第11位 『5 1/2』

それまでに出してたアルバムが4枚と半分(ミニ・アルバム)なので、このアルバムが5.5枚目にあたるため5 1/2。それで『ごはん』となるのですから見事です。
前作『GO FUNK』で進めたファンク路線をより一層強めたアルバムです。
僕が初めて発売日に買った(しかも大学入試直前)米米のアルバムなので、思い入れもあります。
ただ、ファンク色が強すぎるため、メロディアス楽曲が好きな僕としては、少々物足りなかった感じはあります。

No.1 Song 「Let’s Go!」

第12位 『SUNRICE』

再結成後、第2弾のアルバム。
ぎこちなさも取れ、いよいよ本領発揮でエンジン全開の内容となりました。
素晴らしい米米。面白い米米。全盛期に迫る勢いも感じ取れる気がします。
ただ、これが今のところ最新作で、それから10年以上たつというのに、米米の新しいアルバムが作られる気配がありません。再結成後の2枚の評判は悪かったんですかね?売れなかったんですかね?次が作れるような結果を出せなかったという事なんでしょうか。

No.1 Song 「つ・よ・が・り」

第13位 『Phi』

次作とは対になっているアルバムで、元々は2枚組を念頭に置いてあったそうですが。
冷静と情熱で言えば、このアルバムは冷静の方。
どことなく一歩引いた感じで、米米特有の「一丁盛り上がっていきましょう」という雰囲気が薄い気がします。
そこがちょっと物足りなく感じて、当時の僕も少し熱が冷めていき始めたものでした。

No.1 Song 「抱きしめたい」

第14位 『聖米夜』

クリスマス・スペシャル・アルバムとして限定盤で出された作品。装丁も豪華で、入手した時は何とも言えぬ満足感に包まれたものです。
精米屋さんがクリスマスで聖米夜となるのも見事。
前作『Octave』から半年後なので、引き続き祝福ムードの中にあり、クリスマスにもピッタリ。
ただ、このアルバムだけ、サブスクに無いんですよね。限定盤だったので、オリジナル・アルバムとしてカウントされてないのでしょうか?残念です。

No.1 Song 「ORION」

第15位 『komedia.jp』

解散から10年を経ての復活アルバム。
「浪漫飛行」「ア・ブラ・カダ・ブラ」等の過去曲にも触れつつ、新しい要素も取り入れた21世紀の米米も、やはりごった煮。
復活の祭としては合格点でした。

No.1 Song 「君を離さない」

第16位 『H2O』

演奏の中心を担うオリジナル・メンバーが2人も脱退。僕の米米熱もガクーンと下がりました。
そんな事があった後で出たこのアルバムは、悪くはないものの、面白味に欠け、どこか無理矢理作ったような、普通のJ-POPになってしまったなあという印象を抱いたものです。
ジェームス小野田のヴォーカル曲が無いのも特徴。これから米米はどうなってしまうんだと不安しかなかったですね。
今、改めて聴けば、これはこれで聴き所がない訳ではないんですけどね。

No.1 Song 「STYLISH WOMAN」

第17位 『SORRY MUSIC ENTERTAINMENT』

米米にはふざけた曲がたくさんあって、それを米米はウンコ曲と呼んでいるけれど、そのウンコ曲ばかりを2枚組にたっぷり詰め込んだ問題作。
ふざけた曲も米米の魅力の1つだけど、そればかりで圧倒的なボリュームで聴かされるのは苦痛でしかなかったです。
低迷し始めた米米に拍車をかけたようなアルバムとの印象です。

No.1 Song 「DEEP IN YOUR NICE BODY」

さて、いかがでしたでしょうか。
みなさんの好きな米米と僕の好きな米米には、どれだけ違いがあったでしょうか。
同じアーティストを好きでも、同じアルバムが好きとは限らないのが面白い所だったりします。
「やっぱりこのアルバムは上位だよね」とか「どうしてこのアルバムがこんなに下位なのか」といった、いろんなファンの方の意見があると思います。
僕は、そういうファンの意見の違いを面白がったりしたいので、まずは自分の好みを披露してみました。
「自分の好みと違うなあ、それなら聴き直してみようかな」とか「そのアルバム聴いた事なかったけど、聴いてみようかな」とか、みなさんが米米のアルバムを聴くきっかけになれるとしたら嬉しい事です。

米米は、僕の青春ド真ん中のバンドです。
カラオケで初めて歌ったのも米米の曲でしたし、色んな面で影響を受けました。
懐かしさと共に、今も活動してくれているのが嬉しいです。

バブルと共に大きくなり、バブルが弾けて一旦は無くなってた米米。
今やメンバーは60歳を過ぎました。
ライヴは割と頻繁に行っていて嬉しい所ですが、ファンとしては、やはり新しいアルバムが聴きたいものです。還暦過ぎて、どれだけ弾けたアルバム作ってくれるかなあ、と。
今の時代は、あの頃のようにド派手にお金をかけられる時代ではなくなってしまいましたが、いつまでも輝いていてほしいものです。

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