
2025 森高千里 Concert Tour あなたも私もファイト!!
2025年5月3日(土)@LINE CUBE SHIBUYA
次々とツアーをやる森高さん
昨年、少し迷った挙句、結局『レッツ・ゴォーゴォー!ツアー』の抽選に申し込まなかったことが悔やまれます。
ツアーが始まり、セットリストが明らかになって、大好きな「A君の悲劇」「今度私どこか連れていって下さいよ」「あるOLの青春 ~A子の場合~」「その後の私」などをやってると知って、それなら観たい!と。
運良く、12月の東京公演の日は、仕事が休みだったので、リセールに申し込みました。
でも、12月が近付くにつれ、ちょっと僕の体調がいまいちになってきてしまって。
毎日行われる抽選にも当たらないし、ライヴを乗り切れる自信もなくなってきてしまったので、途中でリセールの申し込みを取り下げてしまいました。
そしたら、2025年1月に追加公演決定のお知らせが!
これはもう渡りに船だ、運命だとばかりに、仕事も休みを申請して、抽選に申し込み。
行く気マンマンでいたのですが、なんと、落選。
追加公演は土曜開催だったこともあって、倍率が高かったようです。
結局、諦めざるを得ませんでした。
そんな感じで、久し振りに森高さんへの思いが高まったところへ、すぐに新しいツアーが始まるとのお知らせ。
セットリストがわかるまで待ってては遅い。
また同じような思いはしたくない。
今度はちゃんといちばん早い抽選に申し込みました。
東京公演はゴールデンウィーク中の開催なので、倍率高いかなあと思ってたら、すんなり当選しました。
こうなると、気になるのはセットリスト。
今度のツアーでは、僕の大好きな曲はやってくれるだろうか、と。
僕が特に思い入れのあるのは、『非実力派宣言』前後のアルバムの曲なんですよね。
あの頃は田舎の学生だったし、当時はチケットのネット販売なんてなかったから、人気の森高さんのライヴなんて獲れるはずないと諦めてました。
なので、あの頃、聴きたくても聴けなかった曲が聴きたいんですよね。
そして、4月。
ツアーが始まりました。
セットリストが判明。
予想に反して、シングル曲がかなり多いのです。
ヒットした『DO THE BEST』とか『ザ・シングルス』を愛聴してた方はきっと喜ぶんじゃないでしょうか。
でも、僕はシングル曲よりも、アルバム曲の方が思い入れあるんですよね~。
そういう意味では、ちょっとガッカリしたのですが。
でも、僕にとっては7年振りとなる森高さんのライヴ。
やっぱり楽しみです。
それに、森高千里といえば、一般的には、「17才」「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」辺りが代表的な3曲になると思われるのですが、僕は今まで森高さんのライヴを2回観てるけど、その3曲どれも聴いたことないんですよね。
これって珍しいんじゃないかと。
それが、今回はちゃんと聴けることになりそうなのでね。
そういう楽しみもありました。
ライヴ当日。会場へ
ゴールデンウィーク真っただ中、ライヴ当日は晴れでした。
祝日開催なので、開演が17時と早いです。
ライヴ前のお楽しみ、disk union巡りは、新宿と渋谷の両方行きたかったところですが、ゆっくりしてる時間がなかったので、渋谷の1店舗に絞りました。
時間が余るくらいかなと思ってたのですが、お店で好きなレコードやCDを探してたら、2時間くらいあっという間で。
ボヤボヤしてたら開場時間を過ぎてしまいました。
会場に到着したのは16時15分頃で、もうすんなり入場できるかなと思ってたら、まだ場外に待機列が出来ていました。
真夏じゃなくて良かったですけど。
入場してから、ブログに載せる写真を撮って、3階のトイレへ。
個室も空いてたので、ゆっくり出来ました。
そろそろかなと、開演5分前にフロアに入場。
僕の席は3階4列22番。
最初の抽選で当たったのに、3階というのはガックリきました。
しかも、列のちょうど真ん中で、通路からはいちばん遠く、すぐに出られない席なのが僕にとっては不運。
3階のど真ん中と言ってもいい席なので、ステージを真正面で観れる分には、良い席と捉える方もいるでしょうが、僕は後ろでもいいから、端っこで、通路にすぐ出られる席がいいんですよね。
体調が悪くなったりしないかという不安を抱えているので、この席は憂鬱だったのですが、まあ、仕方ありません。
ライヴのスタート
開演時間の17時になったと思ったら客電が落ちました。
01. NEW SEASON
02. 地味な女
03. 勉強の歌
04. ファイト!!
05. 二人は恋人
06. SO BLUE
07. 素敵な誕生日
08. ロックン・オムレツ
09. 渡良瀬橋
10. ライター志望
11. 臭いものにはフタをしろ!!
12. 風をあつめて
13. 17才
14. 私がオバさんになっても
15. 気分爽快
16. オーバーヒート・ナイト
17. うちにかぎってそんなことはないはず
18. 私の夏
(Encore 1)
19. 雨
20. この街
(Encore 2)
21. テリヤキ・バーガー
バンドが思ったよりもハードな演奏を始めました。
ステージが明るくなると同時に、現れた森高さん。
オレンジ色でミリタリー・デザインのジャケット、ブロンズ色のミニスカートに黒のブーツといった衣装です。
とはいっても3階からなので、正確にはよく観えませんが。
ステージ上にはドラム・セットが2台置かれています。
左側のセットではドラマーが叩いてましたが、中央のセットは無人。これはこの後、噂通り...。
「NEW SEASON」。
イントロから、観客が「フッフー!」と合いの手を入れていて、早くもボルテージが上がります。もちろん、大きく手拍子。
1曲目がデビュー曲ですからね。なんだか記念ライヴみたい。
森高さん、声の伸びも良く、落ち着いた歌い方。
それなのに、10代の頃の初々しさまで感じさせるから不思議です。
「♪ 新しい季節 イッツオーライ」にすべてが集約されていくようなオープニング。
そのまま前曲からメドレー形式で「地味な女」。
今回のライヴは、ほとんどがシングル曲で構成されているセットリストなのが特徴的ですが、その中でも僅かしかないアルバム曲が、森高楽曲の中でも比較的地味な存在と思われるコレ。
どんな曲だったか、僕も忘れてたくらいでしたが、どうして今回採り上げられたのでしょう。
でも、お蔭でなかなか良い曲と気付けました。
パワー・ポップ風のビートに乗せて、どこにでもいるような、普通の女性の日常が描かれています。
サビの「♪ 私」の後に観客が「フーッ!」と合いの手を入れます。
「勉強の歌」。
冒頭、「べんきょーっ!」と叫んでポーズを決める森高さん。
その後は、手をクルクル回す振り付けが印象的です。
ユーロ・ビートの流れにある曲ですが、キーボード主体のサウンドもノリ良く気分が上がってきます。
もっと子供の頃に、森高さんにこう諭されたかった。
勉強はしておいた方がいいよ、と。
それにしても、楽しい歌ですね。
MC。
「こんばんは~、森高千里です。こんなゴールデンウィークに集まってきてくれて、みんなヒマなの?」
「今回のツアーも今日で5回目。テンションがフワフワしてます」
「東京は厳しい目を持った方が多いので...」
「あっ、今回の衣装、スカートの生地変わったんですよ。わかんないですよね?でも衣装さんが頑張って作ってくれたんです」
「私も先月、誕生日を迎えて...56歳、そんなに嬉しくない(笑)」
「ファイト!!」。
穏やかなピアノの伴奏から、徐々に盛り上がっていきます。
今回のツアーのテーマ曲でもありますよね。
森高さんが今伝えたいこと。
スポットライトを浴びてない人であっても、日々頑張ってる人に向けた応援ソング。
一気にやる気が出ると言うよりも、ジワジワとパワーが漲ってくる感じです。
でも、ここで僕に異変。
今日は寝不足気味でした。
起きる予定の1時間くらい前に目が醒めてしまったし、5時間くらいしか眠れなかった。
そのツケが来たのか、今頃、眠気が襲ってきて。
こういう時、座ったままの3階席というのは不運です。
立ってノリノリになってたら、眠気も抑えられるのだろうに。
ここからしばらくは、睡魔との戦いです。
「二人は恋人」。
森高さん、スタンド・マイクにて歌唱。
最近優しくなくなった気がする彼に対して不満を吐露する曲ですが、何故か胸キュンします。
ここぞという時にはやっぱり優しくしてくれる彼のことを大好きな気持ちが伝わってくるからですかね。
「♪ 許してしまうの」の「許して」の後に観客全員で「フーッ!」と合いの手を入れるのが爽快感。
「SO BLUE」。
森高さんのシングル曲の中でもトップ・クラスで大好きな曲。
今回、いちばん楽しみにしてました。
でも、睡魔が...。
「♪ 悲しくて悲しくて」...まさに、大好きな曲なのに意識が飛び飛びで、心から楽しめないのが悲しい。
タイトな演奏に切ないメロディがカッコいい曲。
ビートルズの「Hey Bulldog」のギター・フレーズを軸にしたサウンドですが、そのフレーズを高橋諭一さんが弾いて、鈴木まりあさんがコード・カッティングしているのがうっすらと確認できたのが精一杯。
MC。
「ゴールデンウィーク、お出かけした人?」
反応したお客さんもまばら。
「少ないな...」
「今日が誕生日の人?」
何人かが手を挙げます。
「おめでとーっ」
「そんな誕生日に、森高のライヴに来てくれてありがとうございます」
「それでは、後ろに、ドラム・セットがありますね」
「久し振りに、みんなの前でドラムを叩いてみようと思います」
「素敵な誕生日」。
僕は、森高さんのライヴを観るのは3回目ですが、森高さんがドラムを叩くのを観るのは初めてです。この日を楽しみにしてました。
森高さんの好きなリンゴ・スターが歌い出しそうなカントリー・タッチの曲です。
ドラムを叩きながら歌ってても、まったく歌声がブレることがありません。さすがです。
サビの「♪ ちょっとだけ私」が印象的で可愛いですね。
終盤、まりあさんのギター・ソロと森高さんのドラムが共奏で盛り上がっていったのにゾクゾクしました。
「ロックン・オムレツ」。
オールド・タイプのロックンロール。
「♪ オムレツ、オムレツ」という合いの手コーラスが楽しいです。
慌ただしいビートで、森高さんのドラムが主役と言っていいですね。
ドラムを叩く姿、フィル・イン、おかずの入れ方など、やはり森高さんはリンゴが好きなんだなあとわかるドラム・スタイルでした。
MC。
「手袋したままドラム叩いちゃった。まあ、したままでも叩けるんですけど、なんか、ね」
「ツアーでは、各地で美味しいものを探して、みなさんに紹介してるんですけど」
「東京では、ザリガニ・カフェに行ってきました!」
「ザリガニ・カレーっていうのがあって、美味しくて、みなさんにも行ってもらいたいところだったんですけど、なんと今月閉店しちゃうんですって」
「渋谷では、ハチ公ソースせんべいを食べました」
「それから、ドーナツ。今、ドーナツ、ブームですよね?違う?そのお店、知ってる?」
ここで、そのお店に行って買ってきたというお客さんから借りて、袋から出してみんなに紹介する森高さん。
お客さんがおそらくお土産物として買ったのであろう品物をいろいろ取り出した挙句、無造作に袋に戻す森高さん。
「ぐしゃぐしゃになっちゃった」
テキトーな感じでお客さんに袋を返す森高さん、意外と、がさつなようです(笑)。
「渡良瀬橋」。
前回のツアーでは指を怪我していて、間奏でリコーダーが吹けなかったことはDVDを観て知ってました。
でも、怪我も治り、今回はしっかりリコーダーの出番です。
渡良瀬橋のある足利に縁のない人でも郷愁を感じるメロディとサウンド。
なんだか、寂しくなってきますよね。
そこに森高さんの、ちょっとたどたどしい感じのリコーダー・ソロが胸に響きます。
「ライター志望」。
さっきの小ぢんまりした雰囲気から、一気に世界が広がります。
夢を歌ってるからですかね。
森高さんもハンド・マイクで歩き回りながら、会場中に夢を持つことの大切さを説いている感じです。
それに観客も大きな手拍子で応えます。3階もみんながやってましたよ。
「♪ あっけらかーん」が耳に残りますね。
「臭いものにはフタをしろ!!」。
サウンドはヘヴィなロックンロール。
ツイストのノリですね。
怒りソングとも言われてるこの曲で、森高さんはすっかりゴーゴー・ガール。
「おじさん」「おじさん」と連発で、1回だけですがローリング・ストーンズを観たことがあるのを自慢したい僕にとっては耳が痛いです(笑)。
MC。
「渡良瀬橋は、前回のツアーで私の代わりにまりあちゃんがピアニカで間奏のソロを吹いてくれた時、お客さんから拍手があったんですよね」
「今まで、私にはなかったのに」
「でも、みなさんわかってくださったのか、今度から拍手してくれるようになりましたね」
「それではここで、グッズの紹介です」
「トートバッグは、生地がペラペラじゃなくてしっかりしてるんですよ」
「パンフレット買った人?」
反応薄い客席。
「みんな、パンフ買わないんだね...」
「昔は、コンサート行ったら必ずパンフレット買うのが当たり前だったのに」
森高さんの嘆きを聞いて、不憫に思ったお客さんたちが、買ったパンフレットを掲げてアピールします。
「わかったから、しまって!」
「それではみなさん、興奮してきてますか?」
「ん?楽しんできてますか?」
「あれっ、なんか変な言い方だ」
「盛り上がってきてますか?」
「風をあつめて」。
事前にセトリ・サイトを見た時、森高さんのシングル「風に吹かれて」の間違いかと思ってましたが、正真正銘、はっぴいえんどのカヴァー曲でした。
細野晴臣さんとの縁ですね。
TV番組でカヴァーしたら好評だったとのことで、今回のツアーでもやることになったそうです。
元々は素朴な曲ですが、意外と厚みのあるバンド・サウンドでした。
森高さんは、ハンド・マイクで語りかけるように歌います。
サビがダブル・ヴォーカルみたいに聴こえましたが、同期して出してたのでしょうか?
「17才」。
イントロからトランスするサウンド。
会場中を巻き込むこの強烈なビートに、それまで睡魔と戦ってた僕の目が醒めました。
森高の存在を知った思い出の曲。
当時は流行りのユーロ・ビートの文脈で作られたサウンドでしたが、現代にも耐えうるトランス・サウンドにヴァージョンアップされてましたね。
森高さんが「♪ 早く~」と歌えば、観客が「早く!」
「♪ 強く~」と歌えば、「強く!」と、コール&レスポンスのようになって。
そして、「♪ 好きなんだもの」は、会場中で大合唱。
なるほど、ライヴではこうやって一体感が出るのか、と。
ようやく生で聴けましたが、思ってた以上にグイグイと盛り上がる名曲でした。
そして、「私がオバさんになっても」。
ここで森高さん、上着を脱ぎました。今度はキラキラしたゴールドのトップスです。
代表曲の登場に気合いを入れ直した感が伝わってきて、客席もさらにヒートアップです。
イントロから、「ヘイ!ヘイ!」と声と拳を上げます。
森高さんはもちろん、当時はファンもみんな若かったでしょう。
若い頃、ある種の達観した思いを共有して聴いていた人たちが、みんなオジさんオバさんになった今、こうして会場で聴くこの曲には特別なものを感じます。
あの時とは違う意味で涙が出てくるというか。
あの頃は将来の自分を思い描いて聴いていたけれど、今は若い頃の自分を思い出して聴いている。
同じ曲なのに、自分の時間軸が変わっていて、不思議な感情になります。
これはやはり、永遠の名曲ですね。
MC。
「ここでメンバー紹介をします」
ドラム、パーカッション、ベース、キーボード、ギターの高橋さん、ギターのまりあさんの順にソロを弾いていって、演奏がどんどん厚みを増していきます。
すると、森高さんが「♪ のーもーおー」と歌い出して。
そのまま「気分爽快」になだれ込み。
マージー・ビートなこの曲、明るく楽しく気分爽快ではなくて、実は失恋直後の強がり的な。
でも、こういう開き直りが大切だと教えてくれます。
「♪ 飲もう」からのサビで、左右にバンザイするような振り付けが特徴的で、みんなで手をフリフリ踊ります。
僕もこの頃には完全に眠気が飛んで覚醒、ますます楽しくなってきていました。
MC。
「残り3曲です」
「あっという間です」
「楽しまないと損ですよ!」
「オーバーヒート・ナイト」。
原曲は踊れるディスコ・ソングかと思ってましたが、今回の演奏はラテン風のノリがあって、森高さんもなんだか妖艶な雰囲気です。
サビの苦しそうで切ない胸のうちを吐露するメロディが熱い。
間奏で、森高さんの「私を誘って」「お願い感じて」などの台詞に、いちいち「イエーッ!」と反応する観客たち。
予定では、次は「夜の煙突」だと思ってたら、なんだか雰囲気が違います。
あれ?おかしいなと思ったら、すでに森高さん、歌い出してる。
なんだ?この曲...あっ!!
「うちにかぎってそんなことはないはず」だ!!
アルバム『古今東西』のラストを飾る、大好きな曲。
まさか、ライヴで聴けるとは思ってなかった!
このサプライズに僕のテンション爆上がり。
「♪ まいったー、まいったー、まいったー...」
タンバリンを鳴らしながら、楽しそうに歌う森高さん。
僕も楽しかったのですが、この曲も「夜の煙突」も、カーネーションの直枝政太郎さんが作った曲なので、この曲をやるということはつまり、「夜の煙突」はやらないんだなということがわかって、ちょっとガッカリもしたのでした。
この曲が聴けたのは嬉しかったですが、コール&レスポンス的に歌うところがある「夜の煙突」の方がライヴは盛り上がるかなとも感じてしまいました。
2曲ともやってくれたら良かったのに!
MC。
「みなさん、ゴールデンウィークはどこにも行かずでね」
観客のことを、よほどインドア派だと思ってる森高さん。
「でも、今年の夏は、私を海に連れてって!」と叫んで。
「私の夏」。
今はまだ暑いとまでは言えませんが、これから夏に向かっていく時期、楽しい夏を望む気持ちが膨らむワクワク感。
もう、突き抜けた感が圧倒的でした。
サビの「♪ きーめーたっ!」は会場中大合唱で。
手拍子しながら踊ってて。
1階はさぞや盛り上がってるだろうなあ。こちら、座ったままの3階は寂しいよ。
思ってた以上にライヴ映えした曲、やはりこれは立って一緒に踊って盛り上がりたかったですね。
これで本編終了。
森高さんがステージから去ると同時に、早くも千里コール。
ちょっと待たされましたが、アンコールで出てきた森高さんは、エメラルド・ブルーが鮮やかな衣装。
ミニのワンピースでしょうか?
「雨」。
会場の興奮を静めていくように、しっとりと歌い上げる森高さんの本格派バラードです。
たしかに、聴いてて、雨が降っているような錯覚を起こすんですよね。
まりあさんのギター・ソロが泣きのメロディを奏でます。
MC。
「衣装変わったんですよ」
「いつもは黒でしたけど、どうですか?この色」
「...なんか、みんな黒の方が良かった感じ?」
「まあ、でも、頑張って衣装さんが作ってくれたんでね、気に入ってます」
「これもいいでしょ?」
「そういうわけで、ファイトな気持ちでやってきたライヴ」
「ライヴをやることによって、私もみなさんも元気になっていくんですよね」
「ツアーはまだ始まったばかりですが、12月まであります。東京もまた10月にあります」
「今日のライヴが楽しかったなあという人は、また2回、3回と、何回でも来てくださいね」
「そして、いつも来てくれてる方は、全国いろんなところに旅をする感じで、私と一緒に全国を周ってください」
「この前、4月29日にやったラジオ聴いてくれましたか?」
「ライヴ音源ばかり流したんですよね」
「昔のライヴで、みんなノッてる~?って言ってたね」
「今、言わないよね」
「言う?」
「みんなノッてる~?(笑)」
客席を見た森高さん。
「1列目ってすごいよね、近いよね」
お客さんが「今年の運を使い果たした!」と言いました。
「そうだね~。でも、こればっかりは運ですからね」
「ファンクラブに入れば、前の方が獲れるかな」
ここで、ファンクラブに入ってても前の席は獲れないよという不満の声が上がります。
「知ってるよ!(笑)」
「この街」。
サビで手をグルッと回してから左右に振る振り付けが楽しい。
間奏では、各地のご当地ネタの台詞を喋る森高さんですが、今回は先ほどのMCで触れた「ザリガニ・カレー」「ソースせんべい」などをぶち込んできました。
でも、マニアックで、あんまり共感されてなかったような?(笑)
ポップで明るいサウンドですが、この曲も、ある種の懐かしさというか、郷愁を感じますね。
いったんステージから去った後、ダブル・アンコール。
「みなさん元気だよね~」
「私もこの前1コ歳を取ったけど、歳は関係なく、元気に過ごせたらいいな」
「やっぱり、こういうライヴは元気が出る」
「推し活っていうの?」
「私の友達も好きなアイドルを追っかけてて、すごく元気で。だから、推し活っていいよね」
「みなさんも、森高で推し活してください!」
「テリヤキ・バーガー」。
森高さんのライヴを盛り上げる定番曲です。
力強いイントロで、「ヘイ!ヘイ!」と気合の声を上げる観客。
アメリカ、イギリス、世界を向こうに回し、21世紀の夢に向かって思いを馳せたこの曲。
サビの「♪ 関係ないわよ」は大合唱。
まりあさんのギター・ソロがクイ~ンと鳴り響き、演奏もクライマックスを迎えて大団円です。
ライヴ終了は19時28分でした。
今後に繋がる森高千里56歳最強説
前半は眠くて、集中して楽しめなかったというのが心残りですが、森高さんは楽しいライヴをやってくれました。
シングル曲中心だったので、初心者の方にも優しい内容だったと思います。
ていうか、こういう内容のライヴは意外とありそうでなかった感じなので、コアのファンの方も喜んだかもしれません。
たしかに、観ていてパワーをもらいました。
何がどうこうじゃないけれど、いつまでも変わらぬビジュアルと歌声で、楽しそうな森高さんを観ていたら、自然と充電完了してた、みたいな。
あなたも私もファイト!!というツアー・タイトルの意味を実感しました。
森高さん3回目のライヴにして、ようやく「17才」「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」を聴くことが出来て、ある意味、ちゃんと森高のライヴを経験したと誇れる気がします。
シングル曲中心で王道とも言えるセットリストは豪華でした。
ただ、個人的には、もっと初期のアルバム曲が聴きたかったんだよなあという思いが残ります。
それに、森高ライヴで終盤の定番曲になっていた「GET SMILE」と「夜の煙突」を外したのはやっぱり痛かった。
どうしても、なんか完全燃焼してない、物足りない気持ちが強いですね。
まあ、それらは、また次回以降に期待ですかね。
56歳になっても、まだまだ最強の森高さん。
自由で自立した女性の魅力をあらためて感じました。
これからもますますファンを楽しませていってくれるでしょう。
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