松任谷由実 Live@ぴあアリーナMM 2023.5.14 感想

50TH ANNIVERSARY CONCERT TOUR THE JOURNEY

2023年5月14日(日)@ぴあアリーナMM

50周年記念ライヴ。いつ行く?...今行く!

ユーミンの50周年記念ライヴにはできれば行きたいと思ってはいたのですが、チケットはすぐに獲ろうとしませんでした。
セットリスト次第だな、と思ってたからです。
ツアーが始まって、セットリストを確認して、好みだと思ったら、その後から申し込めばいいや、と。

家から一番近いところは、さいたまスーパーアリーナだったのですが、ツアー序盤にあたるため、セットリスト確認してからでは遅く、仕事の調整もつかないし、チケットも手に入らない。
なので、秋以降の武道館とか代々木体育館あたりになるのかなあと思ってたのですが、意外にも、その会場のチケット受け付けも早くて。
ツアーが始まる前に、二次抽選も終わっちゃったんです。
ツアー始まって、セットリスト判明してから、三次抽選とかやってくれるのかなあ、チケット手に入るのかなあと不安になっちゃって。

そしたら、ツアーが始まる2日前に、ふとチェックしてみると、ツアーの幕開けの、ぴあアリーナMM公演の追加席が販売中ではないですか!
で、偶然にも、2日目にあたる日曜日は、僕の仕事が休みの日だったのです。
今からでもチケット買えるじゃないか。行けるじゃないか。
ホントは、セットリスト確認してから、ということだったけど、どうせ行くことになるのなら、早い方がいいんじゃないか。
5月はライヴに行く予定が全然なくて寂しかったし、秋以降は、他にも行きたいライヴがこれから組まれるかもしれないんだから、行ける時に行っちゃった方がいいんじゃないか。
頭の中がグルグル回転し、行きたい気持ちがムクムクと湧き上がってきました。

売っているのは、注釈付きS席で、ステージが見えにくい場合有とのことだけど、こういう席は、ステージから近いのが定番なので、まったく問題ない。むしろ歓迎。
偶然、仕事が休みだっていうのも何かの縁でしょ、ということで、ここはもう、パッと、買ってしまいました。チケット。

セットリスト判明

そんなわけで、ライヴ3日前に、急遽行くことが決まって、速攻で頭をユーミン・モードに切り替えです。
聴くCDも、Spotifyも、ユーミン。
セットリストがわからないので、とりあえずは、昨年出たベスト盤を中心に聴くしかないかな。
50周年記念ツアーなんだから、50周年記念ベストを聴いておけば、だいたいはカヴァーできるでしょ、と。

しかし。
そう考えてた僕が甘かったです。
いよいよ土曜日にツアーが始まって、セットリストを確認してみると。
なんじゃ、これは。
期待してたんと全然違う。
そのベスト盤に入ってる曲で、セットリストにあるのは12曲。
記念ツアーとしては少ないかな。
で、それ以外の曲が...。
はっきり言って、ピンと来ません。
どのアルバムに入ってる曲だ?と戸惑うもの多し。
90年代以降のアルバムは聴きこんでないので、その辺りを突かれてしまったし、よく聴いたアルバムの中の曲でも、それほど好きってわけではない曲が並んでしまった感じ。

ああ、これはちょっと。
このセットリストは。
事前にわかってたら、行くのをやめてたかもしれないセットリストかもなあ。
でも、もうチケット獲っちゃったんだもん。しょうがない。
あの曲も、この曲もやらないのか、聴きたかったなあ、という思いが強かったものの、好きな曲がまったくないわけではない。
それに、調べてみると、45周年記念ライヴのセットリストとダブってる曲は4曲だけだし、昨年のライヴとは1曲もダブってないし、なので、生で聴いたことない曲がたくさん聴けるという意味では新鮮。
まあ、期待してたのとは違っちゃったけど、これはこれでアリとして、楽しもうかなと思いました。

ライヴ当日。初めての会場はアリーナ席

で、すぐにライヴ当日。
天気予報は良くなくて、雨を覚悟していたのですが、小雨程度で済みました。

座席は、ライヴ当日の昼になるまでわからないとのことで。
とりあえず、4階まであるらしいから、あまり上の階じゃありませんように、と思いながら、電車の中でスマホを表示させてみると。
アリーナ東 A1ブロック5列17番。
んん?
アリーナ!?
45周年記念ライヴをさいたまスーパーアリーナで観た時もアリーナ席だったし、昨年の国際フォーラムも前から6列目だったし。
ユーミンのライヴでは座席運があるなあと嬉しくなりました。

開場時間の17時ちょい過ぎに会場到着。
ぴあアリーナMMは、初めて行く会場でしたが、交通アクセスも良く、駅からもさほど遠くなく、わかりやすかったので、ここならまた来てもいいなと思える会場でした。

アリーナ席の優越感に浸りながら会場内に入ってみると。
45周年記念ライヴの時がそうだったので、もしやと思ってましたが、今回もやはりセンターステージでした。
でも、普通のセンターステージとも違う。
ステージというか、センターに、ドドーンと大きな海賊船。
僕の席は、5列となってましたが、実質は、前から2番目の列で。
海賊船の先端が目の前。
これはいいぞと、最初は思ったのですが、冷静になって、その海賊船やセットをよく観ているうちに、だんだんと不安になってきました。
もしや、これは...。

ライヴのスタート

開演時間の18時を3分ほど過ぎ、ライヴが始まりました。

01. 心のまま
02. WANDERERS
03. リフレインが叫んでる
04. ただわけもなく
05. 満月のフォーチュン
06. TYPHOON
07. 青いエアメイル
08. 紅雀
09. あの日にかえりたい
10. さまよいの果て波は寄せる
11. セイレーン
12. Blue Planet
13. Delphine
14. LOVE WARS
15. Now Is On
16. 星空の誘惑
17. 埠頭を渡る風
18. 真夏の夜の夢
19. 航海日誌
(Encore)
20. 守ってあげたい
21. やさしさに包まれたなら
22. 春よ、来い
(Encore 2)
23. 瞳を閉じて

まず、薄々感じていた予感は的中。
ステージ上のユーミンの姿が、ほとんど観えないのです。
観えるのは、海賊船の先端にいるギタリストの後ろ姿だけ。
右の方に目をやれば、キーボードを弾いている武部聡志さんの姿がかろうじて観えるくらい。
ユーミンは、よほどステージの端にまで来てくれないと、姿が観えませんでした。
今回は、スクリーンもないし、基本的に、視界は海賊船の先端とギタリストの後ろ姿という、最悪なものでした。
歌ってるユーミンはたまにしか観えない。
アリーナの前列にいるっていうのに、こんな酷い視界とは思ってもみませんでした。

「心のまま」
「♪ Hurry Up」と始まるんだけど、意外と重たいサウンド。
ショーの幕開けを一気に盛り上げるものではなく、ジワジワと来るタイプ。
ユーミンは、海賊船の端のリフトで10m以上上がった高いところで堂々と歌い上げました。

「WANDERERS」
力強いベースのビートに導かれるこの曲。いよいよユーミンの本領発揮です。
今回も、シルク・ド・ソレイユ的というか、サーカス的な演出がありました。
今回のダンサーたちは、どういう団体の人たちなのかはわからないのですが、今回もただ踊るだけではなくて、アクロバティックなことをたくさんやりました。
上から吊るされているロープに登ったり、そのロープが左右に大きく揺れる中のパフォーマンス。
印象的なサビの「♪ 君に会えなくなるなんて」のリフレインに、空中での演技、光の交錯、上がる火柱、迫力ある演奏が相まって、視覚・聴覚・触覚を刺激されました。
これぞユーミンのライヴだなあ。
演奏終了後、客席から「すごーい」の声が漏れていました。

「リフレインが叫んでる」
高校生の頃、ユーミンをちゃんと聴いてみようと思ったきっかけになったのがこの曲なので、それが今になって生で聴けたというのは感慨深いです。
超有名な「♪ どうしてどうして僕たちは」の歌い出しから、キレのあるサウンドがカッコいい。

「ただわけもなく」
イントロのアコギのストロークからして切ないです。
素朴で寂しい前半から、サビでキャッチーに解放されます。
でも、全体的に感じる寂寥感。
ライヴで聴けて良かったと思えた曲です。

「満月のフォーチュン」
この曲は、45周年記念ライヴの時に聴きたいなあと思ってた曲だったので、5年越しに願いが叶いました。
オリエンタルなイントロから、幻想的なメロディ。
それでいて、なにか勇気のようなものが湧いてくる曲です。

「TYPHOON」
ゆったりとした流れに身を任せます。地味といえば地味な曲ですが。
台風が近づいている時の、どこか生暖かい空気を感じます。

「青いエアメイル」
なんだか、ひとり寂しくなるバラードです。
黙って聴き入るしかありません。

「紅雀」
アルバム『紅雀』は地味な作品ですが、そのタイトル曲のコレ。
ライヴでは意外にも派手な感じがしました。
結構ダンサブルでノッてたように思います。

ただ、この辺りから、うっすらと眠気が来ました。
昨日は8時間以上も寝たのになあ。
まあ、だけど、うっすらなので、意識が飛ぶほどではありませんでしたが。

「あの日にかえりたい」
イントロのコーラスが印象的なこの曲。
歳を取った今のユーミンだからこそ、意味合いも大きく感じるものです。
若い頃のような声はもう出せないユーミンを悲しく思ってましたが、こういう曲は、今の声にも合っているなあと感じました。

「さまよいの果て波は寄せる」
イントロのピアノがいいですね。
サビを歌い上げるユーミンもいいです。
ただ、あともうワンパンチあれば文句なく名曲と呼べるのになあという、ちょっと惜しい感じはあります。
もうちょっと聴き込みたい曲でした。

「セイレーン」
アルバム『スユアの波』のオープニングを飾る曲ですが、このアルバム聴きこんでなくて。
今回の海賊船のコンセプトに沿った選曲でしょうか。
何かに追い立てられている感じがしました。

「Blue Planet」
アルバム『A GIRL IN SUMMER』の、これまたオープニングを飾った曲。
疾走するベースが引っ張る曲。
地球をテーマにしているんだなとわかる演出でした。

「Delphine」
Dolphinじゃなくて、Delphineなんだあと思って聴いてたのですが、ふと上を見上げたら、イルカが2匹飛んでいました。
その真下をスタッフが追うように歩いてたんだけど、その人がなにか操作してたのかなあ。
空を泳ぐイルカを見てたら、より一層幻想的なムードになりました。
結局、Delphineて、なんのことなんでしょう。

この辺りになると、眠気はまったく無くなっていました。
良かった。

「LOVE WARS」
ゴージャスで力強い演奏はもちろんなのですが、これはなんといってもド派手な演出。
いつのまにか姿を現した巨大な竜が首を揺らしていて大迫力。
ユーミンはその竜の頭の上に乗って歌っていました。
さらに、その竜が口から火を吐いて。
すごい!
今どき、この、ものすごくお金をかけた装置に言葉を失いました。
ユーミンはまだバブルの時代にいるなあ。

「Now Is On」
『Frozen Roses』のオープニング曲。今回、オープニング曲多いなあ。
この曲に限らずですが、ライヴだと、原曲よりも力強さが増して派手に感じる曲が多いですね。

「星空の誘惑」
50周年記念のベスト盤を聴いていて、これは生で聴きたいなあと思っていた1番の曲がコレだったのです。
だから、この曲が今回のセットリストに入っていると知った時はガッツポーズ。
実際に、この曲が始まった時、会場中の空気が変わったのを感じました。
ユーミンがギアを上げたぞ、と。
「♪ まだ彼のこと」のハモりのところがたまらなく好きです。
カッコ良い曲でテンションが上がりました。

「埠頭を渡る風」
前曲から繋がる感じで、さらにスリリングなこの曲!
この曲こそ、ずっと前からユーミンのライヴで聴いてみたい曲の筆頭だったので、やっと聴けて感激です。
緊迫感がありながらもイケイケな演奏でしたが、間奏でベーシストが、頭の後ろでチョッパー弾いてたのは凄かったです。
ラストの「♪ ラララララララ」は、手を左右に振って応えて感動的でした。

この2曲の流れは最高でしたし、間違いなくライヴのハイライトだったと感じたのは僕だけではないはずです。

「真夏の夜の夢」
ライヴの仕上げはこの曲!といった感じで、始まった時のオーラス感があり、お客さんの反応もすごく良かったです。
ヒット曲だし、僕も以前のライヴで聴いてたように錯覚してましたが、実は初聴きでした。
そんな錯覚も起こさせるほど、既に何度も聴いてきているようなお馴染み感がハンパなかったですね。
演奏は熱がこもっていたし、真夏のカーニバルのように、お客さんも盛り上がっていました。

「航海日誌」
本編最後は、ユーミンが朗々と歌うこの曲。
今回のコンセプトの「航海」が終わるんだなあと感じさせます。
船乗り姿のダンサーたちが、海賊船の先端にまでやって来て、会場中に目をやります。
「俺たちはここまでたどり着いたんだ」という声が聞こえてきそうでした。
清々しさとほろ苦さが入り混じった気持ちで、本編終了です。

アンコール。
まずは「守ってあげたい」
穏やかで温かく、包容力にあふれている曲。
ほっこりしました。
ユーミンのヴォーカルはファルセットを多用することになるので、ちょっと大変そうでしたね。

「やさしさに包まれたなら」
前曲に引き続き、やさしさにあふれた曲。
僕の視界の中心にいるギタリストは、アンコールでは座ってスチールを弾いているのがわかりました。いいスライドの音色を響かせていました。
そして、やっと。やっとですよ。
ユーミンが、海賊船の先端にまで歩いてきて、歌ってる姿を見せてくれました。
その距離、10mくらい。
ライヴ中、ずっとこの距離で歌ってる姿を観ていられたら、もっと楽しかったのになあ。

そして、武部さんが、ライヴのオープニングでやった「心のまま」のワンフレーズを弾いた後、「春よ、来い」
美しいピアノのフレーズに、心が引き締まります。
切なく、美しく、幻想的な、日本を感じさせるメロディ。
その世界観を堪能し、じっくりと聴き入りました。

最後は、メンバー全員がステージ中央に集まって円になり、ユーミンがメンバー一人一人の名を呼び上げて紹介していきました。
その時、円の中心にいるユーミンは、ちゃんと各メンバーの方を向いて紹介していました。
端から順番に紹介するっていうんじゃないんですよ。右向いたり左向いたり、後ろ振り返ったりとかを、よどみなく紹介するんです。
誰がどの位置にいるのか完璧に頭に入っていなければ出来ないこと。凄いなと思いました。

そして、メンバーがステージからいなくなると、非常灯が点灯して、「本日の公演は、これですべて終了しました」のアナウンス。
前日のセットリストでは、ダブル・アンコールがあったんだけど、このアナウンスが流れたってことは、今日はこれで終わりなのかな、と。
お客さんは、ダブル・アンコールのことを知っているのか、ほとんどの人が帰ろうとしないで、拍手をしています。
僕も、ダブル・アンコールに期待しつつも、もしこれで終わりだとしたら、規制退場で帰りの渋滞に巻き込まれるのがイヤなので、とりあえず、席を離れて、出口のところまで行くことを決めました。
こんな視界の悪いところにとどまっている理由もないしね。

そしたら、僕が出口にたどり着いた頃、ユーミン再登場。
やっぱりありました、ダブル・アンコール。
でも、終了のアナウンス流したのは酷いと思うよ。

現れたのは、ユーミンと、武部さんと、あと見えなかったけど、たぶんギタリストの3人だけだったと思います。
演奏したのは「瞳を閉じて」
シンプルな演奏だったので、ユーミンのヴォーカルがものすごく目立ちました。
最後の曲だったので、ユーミンの声にも疲労の色と、あとはそもそも年齢からくる衰えの色も隠せません。
それでも、心を込めて歌うユーミン。
ものすごく耳に残りました。

50年頑張ってきましたが、何かをやる時はいつでも新人の気持ちで取り組みたいです、というような言葉が印象的でした。

ユーミンは悪くない。ただ僕が悪かった

ライヴ終了は20時18分。
2時間半には満たなかったですが、あっという間のライヴでしたね。

ユーミンのヴォーカルは、今のユーミンとしてはそれなりに安定して声が出ていたと思います。
高音はファルセットで上手くカヴァーするのはもちろんですが、下手したら吐息みたいにバタバタしちゃう低音も、それなりに出せていたので、苦しそうだなあ、聴きづらいなあ、と思うところは少なかったです。

MCは、フリー・トークはほとんど無くて。
たまに曲間に、ポエムというか、詩の朗読みたいに、決まったセリフを話していました。
フリー・トークでダラダラした感じになるのを嫌ったのかな。
きっちりとしたショーを見せるんだという現れですかね。
自由に喋ったのはアンコールで感謝の意を示したところくらいでした。

演出は、昨年の普通のホール・ツアーと比べると、この50周年記念のアリーナ・ツアーとなったら、やはり派手で、お金かけてるなあというのが伝わってきました。
各座席には、リストバンド型のライトが用意されていて、それを手首に装着してライヴを観ました。
曲の流れに合わせて、遠隔操作で様々な色に変化する仕組みのリストバンドを使った演出は、会場の一体感を持たせるのに一役買っていましたし、綺麗でした。
ライヴでは、エンターテインメント性にとことんこだわってきたユーミンの矜持を感じました。

注釈付き指定席や参加席では、今まで良い思いばかりしてきたけど、こんなに視界の悪い席なのは初めて。
せめて、普通の席よりも値段が安かったら納得もするところだけど、同じ値段だからね。余計にモヤモヤする。
ステージが観にくい可能性があるという注釈付きを知ってて買ったんでしょ?と言われればそれまでだけど、「観にくい」にも幅があるからね。せめて値段に誠意を示してほしかったよ。
今まで買った注釈付きの席は、センターステージではなくて、みんな普通のステージで、それを真横から観るような感じのものだったから、そういうのを想像してたんだよ。
こんな視界の席になるなんて、まったく想像してなかった。
サーカス的な演出はそれなりに楽しめたけど、歌ってるユーミンはほとんど観えなくて、基本的に観えるのは海賊船の先端とギタリストの後ろ姿だけってのはキツかったなあ。
初めて、注釈付きの席でハズレを引きました。

それから、肝心のセットリスト。
やはり、僕にとっては、期待したものではなく、いまいちなものでした。
大好きで、生で聴けて良かった曲もありましたが、馴染みの薄い曲も多く、好きでも嫌いでもない曲も多く、全体的にはなんだかノリきれない感じでした。
大満足だった45周年記念ライヴの時と比べると、落胆の色は隠せません。

まあ、なんにしても、急遽行くことを決めたライヴだったので、圧倒的に予習不足。
このセットリストでも、それはそれで、何度も家で聴きこんで、馴染みある曲にすれば、もう少し楽しめるものになってたのかもしれません。
でも、セットリストがわかったのが前日では、それからプレイリストを作って聴きこむ時間なんてまったくありませんでした。
せめて、もう少し50周年記念ベスト盤からの曲をやってくれてたらなあ。
「中央フリーウェイ」とか「青春のリグレット」とか「VOYAGER」とか聴きたかったし、AIを駆使して大きな話題になった「Call me back」も大好きで、期待してたんだけどなあ。
ちょっとすかされてしまいました。

馴染みの薄いセットリストなのも要因ですが、そもそも、ユーミンに対する気持ちが出来てなかった。
最近は、クラプトンか佐野元春かBiSHを中心に聴いている毎日だったので、そこへいきなりユーミンだ!となっても、うまく気持ちが切り替わらなかったです。
僕的には、あまり良くないライヴの思い出となってしまいましたが、これは、ユーミンが悪かったわけではなく、セットリストも相性だし、今回は僕が悪かったんです。

やっぱり、公演日よりかなり前にチケットを入手して、ライヴのその日まで予習して気持ちを作り、ワクワクしながら毎日を過ごして、公演日を迎えるのが理想。
それが、長い間、ライヴという非日常イベントを最大限に楽しめるコツかな。
初志貫徹で、セットリストがわかるまで待って、「行かない」という選択肢もありだった。
今回は、それが出来なかったのが、残念な結果になった原因のひとつだな。反省。

コメント