布袋寅泰 Live@市川市文化会館 2025.7.11 感想

HOTEI the LIVE 2025 GUITARHYTHM VIII TOUR

2025年7月11日(金)@市川市文化会館

最新型GUITARHYTHM 全国ツアー!

昨年12月の武道館公演で、「今、アルバムを作ってる」という話を聞いて、心踊らせてたら、予想してたよりずっと早く、4月に『GUITARHYTHM VIII』をリリース、そして全国ツアー開始という電光石火の活動!

早速ツアー・スケジュールを見たら、東京、神奈川はもちろん、群馬、千葉、栃木、茨城とあるのに、首都圏は埼玉だけ無い!
なんでよ!
どうして埼玉だけスルーなの??
悲しくなりましたが仕方ない。
となると、行けそうなのは東京・NHKホールと、千葉・市川市文化会館の2つ。
抽選に申し込みましたが、第一希望だったNHKホールはハズレで、市川市文化会館がなんとか当選しました。

リアルタイムとしては初めて買ったNEWアルバムは、期待以上の出来。
布袋さんの全アルバムの中でもBEST 3に入るだろうという傑作ぶりで、ますますライヴが楽しみになりました。

アルバムのリリースからライヴまでは3ヶ月もなかったので、あっという間でしたね。
でも、ライヴの1週間前にチケットのダウンロード開始のメールが届いたのですが、どうやってもダウンロード出来ないのです。
僕が購入したのはローチケで、でもチケットはticket boardのアプリを利用するという変則的な形。
もともとアプリは持っていたので、すんなりダウンロード出来ると思っていたから、これには焦りました。
よく調べてみると、もともと持ってたticket boardのお客様番号と、今回チケットを買った時に作られたお客様番号が異なっていて、その辺りがカギなのかなと。
それで、アプリをログアウトしてみたり、アプリ自体をスマホから削除してみたりと、いろいろやってみたのですが、ダメで。
かなり焦ったのですが、メールには「チケットをダウンロード出来ない方もご安心ください。当日、専用受付でダウンロードのお手伝いをします」という文言があったので、まあ、なんとかなるのかなと。

そしたら、ライヴ前日、もう一度、ダウンロードのお知らせメールが届いたんですね。
その時、僕は寝てたんですが、寝ぼけ眼にそれを見て、そうだ、いったんアプリをログアウトさせた状態で、お知らせメールからログインしてみるか、と思いついたのです。
で、ログアウトしてみようとアプリを起動させたら、何故か既にログアウトしてある状態。
こんなことした憶えはないのにと不思議に思いつつも、どうせそのつもりだったんだからと、そのままアクセスしてみたら、今度はスルスルッとダウンロード出来ちゃいました。
この工程で、以前やってみたかどうかは憶えてないのですが、とりあえず、このやり方で無事成功。
やっぱり、お客様番号が違うので、アプリをログアウトさせて、まっさらな状態でアクセスしてみないとダメってことですね。
こういうこともあってややこしいから、電子チケットは時に不安です。
でもまあ、なんとか解決したのでひと安心です。

ライヴ当日。会場へ

ライヴ当日は曇り空。
そして、35度近くの猛暑が続いてた中、この日はいきなり10度くらい気温が下がって涼しい1日。
しかも前日、関東地方は線状降水帯が発生するかもみたいな豪雨があったので、1日違ってて良かったなあと。
天気や気温の心配をせずに出かけられるのはラッキーです。

市川市文化会館は初めて行く場所。
そもそも市川って、千葉のどの辺?というレベルだったのですが、東京からかなり近くて、思ってたよりずっとアクセスが良かったので、行ってみる決心がつきました。
JR本八幡駅から歩いて10分。
しかも、まっすぐ進んで、突き当りを右に曲がって進んだら、会場が見えるというわかりやすさ。
これなら、今後も、この会場で行われるライヴは選択肢に入れていいですね。

開場は17時45分ということだったのですが、チケットがダウンロード出来なくて、窓口で問い合わせる予定で組んだスケジュールだったので、会場には17時15分頃到着しました。
グッズの先行販売も終わってて。
会場の外にも人はたくさんいましたが、建物の中に入って待ってる人もたくさんいたので、僕も中で開場の時を待ちました。

予定より5分早く、17時40分に開場。
スルスルッと入場出来て、さてどうしたもんかと。
入り口でもらったチラシに、グッズの一覧が載ってました。
今回、欲しいデザインのTシャツはないし、特に買う予定はなかったのですが、よく見てみると、アクリルスタンドというものが。
HOTEIモデルのギターをあしらったものと、そのギターを弾く布袋さんの姿のものと2種類。
あ、コレちょっと欲しいかも、と。
でも、今から並んで、開演前までに買えるのだろうか?
疑問に思いつつも、グッズを求める列まで行ってみると、意外と並んでる人は少ない。
で、サクサク進んでいく。
あ、これなら買えそう。
そして、並んで10分ほどで、目当ての布袋さんのアクスタを無事買うことが出来ました。
1700円也。
これだったら、わざわざ先行販売時間に来なくても全然OKですね。

トイレを済ませて、フロアへ。
僕の席は1階25列39番。
後ろから数えた方が早い列だけど、1階だから良かったかな。
ここ何ヶ月か体調に不安があって、ライヴに参加するのも一苦労だったのですが、10日くらい前から体調が良くなってきて、この日はあまり不安を感じませんでした。
これなら、ライヴ中に気分が悪くなったりすることもなさそう。
なんとか、ライヴを楽しめそうです。

ライヴのスタート

まだ開演時間の18時30分になってないというのに、5分前から、客席はほぼ総立ちで、HOTEIコールの嵐。
熱い。こんなの初めてだよ。
そして、開演時間ほぼ同時に客電が落ちて。
暗がりではありますが、ステージ上にバンド・メンバーがやってきたのがわかります。

01. Jump
02. No More Killing
03. 憂鬱なジキル
04. Love is
05. Boogie Woogie Under Moonlight
06. Side by Side
07. Falling
08. SPHINX
09. Isolation
10. Black Goggles
11. FLY INTO YOUR DREAM
12. オフィーリア
13. BAD FEELING
14. Funk It Up
15. Move Your Body
16. C’MON EVERYBODY
17. GLORIOUS DAYS
18. サイバーシティーは眠らない
(Encore)
19. Ghost of Pain
20. BE MY BABY
21. バンビーナ
22. Finally
23. Dreamin’

「Jump」
演奏が始まっても、ステージ上は暗くてよく観えない。
そんな中、ハードなギター・サウンドと布袋さんの歌声が聴こえます。
「♪ 俺の声が聴こえるかい?」「♪ 今日はようこそ」「♪ 宇宙一のロックンロールショーへ!」
『GUITARHYTHM VIII』でも冒頭を飾った曲だけれど、歌詞を聴くと、ライヴでの最初の挨拶のために作った曲なんだとわかります。
パッとステージ上が明るくなって、露わになった布袋さん。
ピンク色の光沢スーツを着ています。
アルバムのジャケット写真と同じようにオレンジ色のスーツを着てくるかと思いきや、ピンク色。
いや、でも、もしかしたら、照明の加減でオレンジがピンクに見えているのかもしれないけれど、ここはピンク色ということで。
抱えたギターは、もちろん幾何学模様のHOTEIモデル。
エネルギーを溜めるような力強いリズム、そしてJump!Jump!
間奏では布袋さんはステージ前方に出てきてソロを弾きます。
クルクル回ってるし、拳を突き上げて煽るし。
1曲目から、地鳴りのような歓声です。

「No More Killing」
テンポを上げてのシリアスなロックンロール。
怒りと嘆き、祈りを込めた布袋さんからのメッセージ。
サビで拳をガンガン突き上げてノるのは楽しいのですが、こういう内容の曲で楽しくなっちゃってもいいのかなという気持ちも。
間奏ではまたステージ前方に出てソロを弾く布袋さん。
終盤、照明が明るくなって、客席までかなり明るくなりました。
なんだか恥ずかしい気持ちに。

「憂鬱なジキル」
さらにテンポが速くなって、爆裂ビートのこの曲。
観客は「オッオッオッオ!」と合いの手コーラスを歌います。
このスピード感、スリルがありますねえ。
「♪ Oh~、たーいーよーおーが~」と、サビは大合唱。
布袋さんのギター・ソロの時には「オイ!オイ!」と気合いの声がかかって。
大好きな曲です。

MC。
「ようこそ、ギタリズム8ツアーへ!そして宇宙一のロックンロールショーへ!」
「4月から始まったツアーも折り返しを過ぎて、市川に戻ってきました」
「市川市文化会館、憶えてますよ。まるでライヴハウスみたいな一体感でね、後ろまでよく観える」
「みんな、ギタリズム8を聴いてきてくれたみたいでね」
「いろんなミラクルを起こして、心の中の宇宙を、DNAで踊ってくれ」

「Love is」
アルバムで聴いてたよりもザラついたギター・リフの音色が響きます。
なんだかこのイントロ、現代版「BAD FEELING」みたいだなあと感じました。
生だとさらにカッコいい。
ロックながらもスウィングするリズムに、男らしく、セクシーに歌う布袋さん。
間奏のギター・ソロはその場で弾いてました。

「Boogie Woogie Under Moonlight」
ステージの背景に、カラフルなブロックが映し出されていたのが印象的。
布袋さんのギターは白のエピフォン風、ロカビリーが似合いそうなやつ。
この曲、踊れるんだけれど、なんだか怪しい気配もあって、独特の空気感を作り出していました。

「Side by Side」
冒頭、布袋さんと黒田さんだけにスポットライトが当たって。
2人のギターをフィーチャーしたインスト。
布袋さんのギターはHOTEIモデル。
ステージ中央で見合って、ギターで会話してるかのような2人が楽しそう。
お前がそう来るなら、俺はこう行くぜ、みたいな。
様々な角度からの照明が、段々と渦を巻いていって、どこまで続くんだ、永遠に終わらないのではないかという雰囲気の演奏に惹きこまれました。

ワーン、ツー、スリー、フォー!という大きな声のカウントで始まった「Falling」
布袋さんのギターはグレーのレスポール。
雄大な風に吹かれてるかのようなスケールの大きな愛の歌。
恋に落ちても、いや落ちたからこそ信念は変わらず、もっと強くなれるといったところですかね。

MC。
「みなさん、楽しんでますか~?」
「今日はノリがいいね」
「新作を引っさげてのツアー、気持ちいい」
「ギタリズム8、いつものギタリズムと違ってカラフルで、最新のHOTEIを観てほしい」
「スタッフに言われたんですけど、ソロでデビューして37年だそうです」
「その頃とは髪も違う色になったけれども」
「お互い、大人になったよね」
「HOTEIのライヴ、初めてという人、どれくらいいる?」
「函館でやった時は、初めてという人が4割もいました」
「それから今回のドラムは、フィーチャリングと言ってもいいくらいで、ツアーでは初めて、山木秀夫!」
「ワクワクする、スリルあるライヴにしたいと思います」

「SPHINX」
布袋さんのギターはフライングV。
地を這うようなヘヴィな重低音サウンドに、布袋さんのギターが高らかに響きます。
特に、ギュイーンと鳴らしてるのが印象的な曲でした。

「Isolation」
布袋さんのギターはストラトかな?
小刻みに刻むビート。
粘り気を感じるギターとヴォーカル。
間奏はその場で長いソロを弾いた布袋さん。

「Black Goggles」
イントロのギターのアルペジオが耳に刺さりました。
布袋さんのギターはテレキャス。
力強く、サビで韻踏んで歌う布袋さん。
ちょっと倒錯した愛の形。

ここまでの3曲は、ちょっと地味目で、どうしてこの曲を採り上げたのかなあと考えさせられる、レアで濃いものでした。

「FLY INTO YOUR DREAM」
ギターを持たずスタンド・マイクで、穏やかに歌い上げる布袋さん。
その声に包まれて、安心感が漂います。
「♪ ランデブー」と歌ったところで演奏が止まって。
すると、会場内はHOTEIコール。
ちょっとニヤッと笑ってから、再び歌い始めます。
やがて、ピアノ・ソロへ。
その間にHOTEIモデルのギターを抱えた布袋さん。
歌い終わって「FLY!」と言って、両手を広げます。
そして、満を持してのギター・ソロ。
情熱的なギターが唸りを上げます。
みんなの希望を乗せて旅するように。
みんなの夢が叶うように祈りを込めて。
熱を帯び、腕をグルグル回したりしながら、長尺のソロを弾きますが、まったく飽きさせません。
ここはどこ?
夢の世界?
ラストはどうやって出してるんだ?というノイジーなギターの音を轟かせて。

「オフィーリア」
ピアノのイントロが環境音楽みたいに始まって。
布袋さんの姿はなくなっていました。
黒田さんがソロを執るギター・インスト。
高ぶる気持ちを抑えていくように。
この舞台を任された黒田さん。
布袋さんからの絶大な信頼を感じさせますね。

黒のTシャツにシルバーのジャケット、ジーンズ姿で現れた布袋さん。
HOTEIモデルのギターで弾き出したのは。
「BAD FEELING」
もう、何度聴いても心惹かれる、むちゃくちゃカッコいいリフ。
BOØWY時代と違って、「オッオッオッオー!」という合いの手が入って、さらにファン参加型の曲になりました。気合いも入ります。
そして今回は、どことなくテクノ感強めのリズムが強調されたアレンジ。
サビは「♪ オーイエイ、アッパッパーな...」と大合唱で盛り上がります。

「Funk It Up」
布袋さんのギターは黒のエピフォン型。
ファンクではあるけれど、スクラッチ中心のギターが跳ねたリズムでノリがいい。
七転八倒と言ったり七転び八起きと言ったり。
間奏はステージ前方に出てギター・ソロ。
その後、キーボード・ソロになり、さらにその後は、布袋さんがキーボードの近くに行ってギターを弾き、2人で協奏といった感じでした。
布袋さんが「カモン!」と煽ると、客席の「♪ ファン!ファン!」の声がさらに大きくなりました。

「Move Your Body」
布袋さんのギターはレスポール。
重厚な機関車がひたすらどこまでも走り続けていくようなリズム感。
それに合わせて大きく手拍子。
いかにも電気グルーヴの石野卓球さんの色が濃く出たテクノ曲。
間奏で布袋さんはステージ前方に出てソロを弾きましたが、この曲はやっぱり、ギターよりもリズムが耳に残ります。
いつまでたっても終わらないトランス状態に陥ったような快感。

「C’MON EVERYBODY」
BOØWY解散後、布袋さんのソロとして初めて聴いた曲。
カヴァー曲だし、BOØWYとのあまりの違いに好きになれなかった曲です。
でも布袋さん、この曲をずーっとライヴでやり続けていて、よっぽど好きなんだなあと。
HOTEIモデルのギター、幾何学模様がピカピカ光ってる特製品。
その光の輝きに、デジロック・サウンドのイメージが重なります。
パパン・パンと合いの手の手拍子を入れたり、「♪ フーッ!カモーン、エビバーディ!」と歌ったり。
ここぞというところで、「1・2、1・2・3・4!」とカウントを大合唱する爽快感。
拳を上げ、「オイ!オイ!」と気合いの声も出したりして。
この曲、今日初めて楽しいと思えました。
昨年の武道館公演でも、ここまで楽しいとは思わなかったのに。
かなりライヴ映えする曲なんだなあと。
やっとこの曲が好きになれました。

「GLORIOUS DAYS」
白のHOTEIモデルで、爽快感かつ、キレのあるギターを弾く布袋さん。
もちろん、足を高く上げてステップする、お馴染みの仕草。
イントロから、客席は「オイ!オイ!」と気合いが入りまくりです。
歌詞の中に、「イチカワ」と入れて大歓声。
そして、サビは大合唱...なんですが、僕はこの英語の歌詞を憶えてないので、ちゃんと一緒に歌えず、テキトーになってしまったのが痛恨!
これからライヴに行く時は、サビの歌詞くらい憶えていかなくちゃなと。
でも、テキトーに歌ってても、気持ちいい!
ちょっと甘酸っぱいメロディに、心が解放されていく感じがたまりません。

「サイバーシティーは眠らない」
布袋さんの黒のギター、ボディ下の赤のラインが光っていました。
硬質なロックでありながらも近未来を感じさせる、布袋さんお得意のサウンド。
「♪ DON’T BE AFRAID, ENJOY YOURSELF」のサビは大合唱。
このくらいの英語なら僕でも歌えます。
間奏ではステージ前方に出てソロを弾く布袋さん。
そして布袋さんがソロを弾いてる時、黒田さんと井上さんがドラムの前に集まってきて呼吸を合わせてて、バンドだなあと感じる場面でした。
この曲でも「オイ!オイ!」と気合いを入れ、最後に「♪ サイバー!シティー!ネヴァー!スリープス!」と大合唱してフィニッシュ。

これにて本編終了。

息つく間もなく、会場はHOTEIコールでいっぱいです。

そして、メンバー再登場。

「Ghost of Pain」
布袋さんは白のTシャツに、黒のカーディガン風上着を着ていました。
ギターはストラトかな。
NEWアルバムのラストに収められたインスト。
憂いを含んだ泣きのフレーズがたまらないこの曲。
ギター・インストは先ほど黒田さんもソロで弾いてましたが、やっぱり布袋さんのギターの音色はひと味違う。
なんでしょうね、これは。
涙の雨が降り止まないような。
でも、その中でも微かな情熱の炎は絶やさない覚悟、みたいな。

MC。
「ありがとう!サンキュー!」
「心こめて、魂こめて演奏してきましたが、HOTEIのファンは熱いね」
「ギタリズム8をイヤホンで、車の中で、聴いてくれてたと思うけど、やっぱり生は違うね」
「アルバムを作ってる時は、光が見えない時もありました。でも、こうしてみると、ライヴがやりたくてアルバム作ってるんだ、ライヴがやりたくてバンドを始めたんだという思いに気付きました」

「ここで、メンバー紹介をします」
「ベース、井上富雄!」
「井上くんは同い年で...あ、誕生日過ぎたのか。井上さんはルースターズでデビューして、ライバルだという意識はなかったけれど、あの頃はお互いに髪を立てて、眉毛を細くして、同じ時代を頑張った、同志です」
「プログラミング、岸利至!」
「From千葉、だよね?岸くんはHOTEIバンドでいちばん長くやってるメンバーだけど、長さのみならず、俺の一瞬のひらめきを永遠のサウンドにしてくれる、頼れる奴です」
「キーボード、Sugarbeans!」
シュガビンさんだったのか!
シュガビンさんは、個人的にはNegiccoのライヴでお馴染みだから嬉しい。
布袋さんと繋がってたとは...。
「キーボードは今回は奥野くんじゃないんだけれど、一緒に演奏する人が違うと、いつもとは違って新鮮で、新しい発見や喜びをもらえる」
「ギター、黒田晃年!」
「いつも力強いギターで俺を支えてくれてて、HOTEIバンドは楽しいけれど大変でさ、今回も、俺が弾いたらオクターブ下を弾いてくれたりとか、2人のギターが同じにならないように工夫しあってやってます。スキルのみならず、ハートがある男です」
「そしてドラム、山木秀夫!」
「みんな、ヤマキコールをして!」
ヤマキ!ヤマキ!
「今回やっと、山木さんと一緒にやれるってことで、バンド・メンバーみんな、初心に帰れるところがあって、とにかく、ハートフルで、アバンギャルドなドラムです」

「パーティーを続けようか!」
「アーユーレディ?」

「BE MY BABY」
布袋さんは上着を脱いで、白T姿になってました。
黒いギターで目一杯、グラム・ロックして。
サビの「♪ ビーマイベイベー!」は大合唱。
大股で歩きながら、ステージを左へ右へと移動し、ソロを弾く布袋さんの堂々とした姿。

「バンビーナ」
イントロのギターをかき鳴らす布袋さんに聴き惚れていたら、「♪ レッツゴー!」という瞬間をノリはぐり。
しまった、しくじった!
かなりの爽快ポイントなのに!
その後は悔しい思いで聴いてましたが、布袋さんの「死ねるわけねーだろ!」の叫びに熱くなり、ここからでも気持ちを立て直してノリまくろう、と。
サビで「♪ ドンレッミーダーンマイッ、スィッベーイビッ、バンビーナ!」と、大きな声を張り上げて。
2回目の「♪ レッツゴー!」は、なんとか言えました。
「オイ!オイ!」と気合いの合いの手を入れれば、さらに興奮も高まります。
布袋さんはダンスをしながらギターを弾いて、クルクル回ったり、お馴染みのダック・ステップを踏んだり、そしてステージ前方に出てソロを弾く。
縦横無尽のHOTEIです。

MC。
「HOTEIサイコー、の言葉、めちゃくちゃ嬉しいです」
「いつも最高で最新のHOTEIでありたい」
「ツアーが始まった時は、マラソンのように、これゴール出来るのか?って感じたけれど、ここまで来ると、もうちょっと走りたいって気持ちが大きくなって」
「エネルギーもらいました」
「みんな、まだまだいけますよ、OK!」
「こういう歳になってくるとさ、老いたなとか言いたくなるでしょ?」
「俺、63だよ?」
「ヤマキさんなんか72歳だよ」
「でも、もっともっと輝けるはずだよ」
「がんばりましょうよ」
「青春なんて、とっくに過ぎ去ったと思ってるだろうけど、もしかしたら、まだまだこれからかもしれないからさ!」

「Finally」
NEWアルバムの中でも1・2位を争う大好きな曲。
パンク・ロックの性急なビートで、気持ちをかきたてる。
ついつい前のめりになる曲です。
「バンビーナ」の現代版と言っていいかも。
歌詞は、さっき布袋さんが言ったように、懐かしい日々を思いながらも、まだまだ青春はやってくると励ましてくれるもの。
サビの「♪ ファ~イナリィ~」は大合唱。
間奏では、布袋さん、黒田さん、井上さんの3人がステージ前方に出てきて圧巻。
その後は、動き出したら止まらない心のピアノ・ソロ。
楽しく盛り上がったこの曲。
慌ただしく、あっという間に終わってしまいました。
演奏終了後、ギターを高く掲げる布袋さん。

そして、仕事は終わったとばかりに、ステージを去ろうとする布袋さん。
そこへ、大きなHOTEIコール。
それを聴いて、顔をしかめて、やれやれみたいな感じになる布袋さん。
そして、バンド・メンバーに一本指を立てて、もう1曲の合図をします。
まあ、お約束というか、茶番なんですけどね(笑)。

MC。
「明日、もう声出ないよ!」
「みんなも、ハートが口から飛び出るくらい大きな声で!」
「いつまでも、どこまでも、誰かのためじゃなく、自分のために夢見る奴に贈ります」

「Dreamin’」
最後はやっぱりBOØWYのこの曲。
イントロから「オイ!オイ!」と気合いが入りまくる観客。
そして、「♪ ドリーミン!」と爆発。
流れるようなスピード感から、ひと時のスクラッチ音を経て力を溜めて。
そしてサビは拳を何度も突き上げながら、「♪ オーイエー!アイモンリドリーミン!」と大合唱。
この一体感。
ここは感動するところです。
しかし。
数ヶ月前から体調がいまいちで、やっと10日くらい前から良くなってきたかなあという僕は息切れ。
大きな声で歌い続けるのはムリでした。
やべえ。気分悪くなりそう。
その後は仕方なく小声で歌いました。
完全燃焼とはならず。
間奏のソロでは、ステージ右の壁際に伸びた花道を歩きながらギターを弾く布袋さん。
終盤のソロでは、今度はステージ左手に。
布袋さんは気持ち良さそうに、自分のギターを弾いて、自分のロックを貫いて。

演奏が終わると、またギターを高く掲げて、観客の声援に応えます。
ステージ前方に出てきたメンバーたちは、それぞれ抱き合って、この日の演奏を称え合っていました。

「また笑顔で会える日を。この続きは、またその時に」

ライヴ終了は21時10分でした。

最新のHOTEI、進化していくことを止めないロックンローラーの魂

なんにせよ、観客のみなさんが熱かったですねえ。
昨年の武道館公演も行きましたが、ここまでじゃなかった。
武道館は大きいので、ライトなファンも多かったでしょうが、関東とはいえ一応、地方公演となるこの会場に集まったのは、コアなファンが多かったからなのでしょう。
ちょっと怖いくらいの熱気とパワーでした。

そんな観客をさらに煽り、リードする布袋さん。
さすがの世界観、さすが日本一のギタリストでしたね。
超絶テクニックのギターをあんなに踊りながら弾くんだから、あらためて凄いギタリストだと思いました。

新作『GUITARHYTHM VIII』の曲を軸にというか、全曲披露してセットリストを構築。
BOØWY、COMPLEX、シングル曲以外は、みんなギタリズム名義のアルバムからの曲で固めてましたね。
だからこそのGUITARHYTHM VIII TOURというタイトルが説得力を持つ。
武道館でも最新のHOTEIを観せると言ってたけれど、今回は新曲がかなり多いから、その最新具合は武道館の比じゃなかった。
いつまでも進化していくことを止めない、まさしくロックンローラーの魂を感じました。
誰がなんと言おうと、俺は俺の道を行く。お前らついて来い!とでも言ってるようなライヴでした。

武道館での盛大なライヴも大好きですが、これくらいのホールは距離が近くて、布袋さんを身近に感じることが出来たのも嬉しく思います。

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