布袋寅泰 Live@日本武道館 2024.12.7 感想

LIVE IN BUDOKAN ~The HOTEI~ “Super Hits & History”
Day 2 “The HISTORY”

2024年12月7日(土)@日本武道館

2日間とも観たい!

最近、布袋さんのソロをまともに聴いてみて、今更ながらハマった僕。
これは是非ライヴに行ってみたい!と。
この武道館2DAYS。
初心者なので、まずはThe HITSと題された1日目の方が、ヒット曲満載そうだし、ついて行きやすそうだから、その1公演を観れればいいかなと思ってました。

そして、運良く1日目のチケットを獲ることに成功し、楽しみに待とうというところでしたが。
布袋さんのライヴってどういう感じなんだろうと、DVDを買ったんです。
『Climax Emotions ~Live at 武道館』というやつ。
それを観てたら、なんだかこれはかなり凄そうだぞ。
メニューの違う武道館2DAYS、両方とも観ないと後悔するんじゃないか?という思いが強くなってきました。
特に、僕がギタリストとしての布袋さんに最初に度肝を抜かれた「BAD FEELING」をやるのは2日目の方なんじゃないか?
そんな思い入れのある曲を観たいなら、2日目のチケットも獲らなければダメなんじゃないか??
もう、強い思いがこみ上げてきました。

しかし、すでに最初の抽選は終わってるわけで。
二次抽選はないのかな?と、公式サイトを毎日チェックしてたんですが、一向に情報が上がってこないんですね。
それで、何の気なしに、イープラスのサイトを見てみたら、なんと、抽選受け付け情報が載ってるじゃないですか。
なに?やってる??
見てみたら、受け付け締め切りは昨日!
うっそーん!!
こんな情報、公式サイトには載ってませんでしたよ。
一番最初のLINE先行受け付けの情報は公式サイトに載ってたので、その後に行われる抽選の情報も載るものとばかり思ってました。
こんなことがあるなんて。
公式サイトに頼り過ぎた...。

こうなると、もう一般発売になってしまうのだろうか。
そうしたら、人気の土曜日公演である2日目のチケットは、手に入りにくいのではないだろうか。
絶望的な思いに駆られ、焦る毎日でした。

すると、9月下旬。
ステージバック席の発売情報が出たのです。
ステージバック席とは、ステージを斜め後ろや真後ろから観る形になる席。
基本的にアーティストの後ろ姿しか観えないからと、敬遠する人も多い席です。
しかし、僕は気にしません。
むしろ、アーティストが近くで観れる席でもあり、通常の席よりも安値で、大歓迎なのです。
よし、これで勝負だ!
チケットぴあの、当選UP券を使って応募です。
なんとか、なんとか当たってくれ!

10月9日。
無事、当選しました。
よし!これで2日間とも観に行ける!
ライヴの約2ヶ月前でした。
これでさらに僕の布袋さんに対する思いにも拍車がかかり、アルバムを聴いたり、ライヴDVDを観たりして、気分を盛り上げていきました。
結果的に、ステージバック席は、割と獲りやすかったようで、直前まで余ってた感じで、当日券まで出てました。
貴重な当選UP券を使うまでもなかったのかなと思いましたが、それは結果論。
使わずに外れてたら後悔してたはずだし。

ライヴ当日。会場へ

そうやって、布袋さんへの思いを募らせていき、いよいよライヴの日。

1日目の感想は、よろしかったらこちらをお読みください。

当日はお天気にも恵まれ。
グッズを買う予定もないので、割とゆっくり家を出発です。
開場時間は16時ということでしたが、15時30分頃、九段下駅に到着しました。
開場時間前に行っても、武道館前は混雑してて、居場所に困るなと思って、駅の中で少し時間を潰しました。
そして、16時頃、武道館に到着。
もう開場していて、少しずつ、お客さんの波が会場の中へ消えていってるところでした。
トイレを済ませ、少し時間を待ってから僕も入場します。

1日目の感想に書いた通り、心配なのは体調。
特に、2日間連続の参加となるので、昨日の疲れが残ってて、具合が悪くなりやしないかと思ってましたが、今のところ大丈夫そう。

僕の席は北東スタンド1階E列38番。
昨日は2階席で、立見エリアで観ることによって、体調の不安を軽減できた面が大きかったと思うのですが、今日は1階。
ここには立見エリアはありません。
どうしようか。
我慢して自分の席に収まるか。
通路に近い席なので少しは楽かな...。
そう思いながら、自分の席を目指すと。
1階席、最後方に通路があって、さらに壁伝いに席が何席か並んでいるのですが、その壁伝いの席には誰も座ってないのです。
ガラッガラ。
あれ?この席は販売しなかった?
誰もいないんだったら、この席に座っちゃえばいいじゃん!
ここなら、横に誰もいないし、プレッシャーを感じず、気楽に観ることが出来そう。体調も悪くならないんじゃないか。
本来の自分の席よりも後ろというデメリットを受け入れてるんだから、悪いってことはないんじゃないか?
ここがいい!
しかし、問題は、近くに係員が結構いたこと。
各ドアのところに係員が立ってて、目を光らせています。
今にも係員が寄ってきて、「お客さま、自分の座席に移動してください」と咎められるんじゃないかとハラハラしてたのですが。
もうすぐ開演時間となっても、係員は寄ってきません。
よし!
このままいけるんじゃね?

ライヴのスタート

昨日は開演時間ちょうどに始まったけど、今日は少し遅れて。
開演時間の17時を5分過ぎ、場内が暗転!
バンド・メンバーに引き続き、布袋さん登場。
今日は黒の革ジャン。
いや、エナメルか?

今日は The HISTORY ということで、1曲目は IMAGE DOWN と予想!
BAD FEELING でもいいよっ。

01. NO. NEW YORK
02. MARIONETTE
03. BAD FEELING
04. BE MY BABY
05. PROPAGANDA
06. MATERIALS
07. MEMORY
08. DANCING WITH THE MOONLIGHT
09. FLY INTO YOUR DREAM
10. SUPERSONIC GENERATION
11. GOOD SAVAGE
12. DIVING WITH MY CAR
13. TEENAGE EMOTION
14. LONDON GAME
15. MERRY-GO-ROUND
16. C’MON EVERYBODY
17. GLORIOUS DAYS
18. Dreamin’
(Encore)
19. Stereocaster
20. Battle Without Honor or Humanity
21. LONELY★WILD
22. POISON
23. バンビーナ

注目の1曲目。
ジャジャジャ!
「♪ シャワアーを、浴・び・て~」
「NO. NEW YORK」だ!
すっかり「IMAGE DOWN」だと思いこんでたから、意表を突かれたけど、これもBOØWY 1stの曲だし、始まりとしてはあり得たよね。
煌びやかでポップな幕開け。
「シーザビューティーフェイス、ウオゥウオゥ」と大合唱。
やっぱりお客さんもBOØWYの曲だと俄然盛り上がるんだなあ。
「ニューヨーク!ニューヨーク!」と、大合唱の声は大きくなります。
当時、BOØWYのライヴでも、こんな大きなレスポンスだったのか?
DVD観ただけではわからなかった事実を実感しました。

「MARIONETTE」
もしかしたら、昨日やった曲は一切やらないんじゃないかと予想してましたが、2曲目であっさりハズレました。
昨日の曲と被りはあるってことね。
しかし、イントロの超有名なギター・フレーズを聴いて、やっぱり違和感。
昨日も感じたけど、キー下げてるのかなあ??
演奏に詳しい人、教えてほしいです。
ヒムロックと違って、ワイルドな歌唱法の布袋さんですから、違った気合いが入ります。
「ユガナイジーデー!」と合いの手コーラスを歌うのは楽しい。
「かがみのーなかのマリオネッ!」と、サビは拳を突き上げて大合唱。
BOØWYの曲をこうやって、布袋さんと、お客さんと一緒になって歌うとは、ちょっと前までは考えられませんでした。
当時、BOØWYのライヴを観ることの出来なかった悔しさが少し晴れたような。

「BAD FEELING」
きたっ!この神イントロ!
布袋さんのギターがカッコ良すぎ!
世の中にはこんなカッコいいギターのイントロがあるのかと、当時度肝を抜かれた、思い入れのある曲。
もし今回の武道館公演で演奏するなら、2日目だろうなと予想してたので、その通りになり、やっぱりチケットを獲って良かった!と思いました。
そして、イントロのフレーズを弾きながら、布袋さんは後ろを向いてくれました。
布袋さんがカッティングしてる姿が観える!
布袋さんのギター・テクニックで1番観てみたかったのがコレなので、本望でした。
BOØWYと違うのは、布袋ヴァージョンには、イントロに「オッオッオッオー!」とコーラスが入るところですね。もちろん歌って気合いが入りました。
「♪ 腰振るのはやめてくれ」のところで、布袋さんが腰をクイックイッと動かしたのを見逃しませんでしたよ。
そして、サビで「オーイエー、アッパッパーな...」と我を忘れ、バカになって歌って興奮しました。
なんてグッドなフィーリングなんだ。

MC。
「ライヴハウス武道館へようこそ!」
「宇宙一のロックンロール・ショー!」
「最高のパーティーを用意したぜ!」
「武道館2日目はThe HISTORYということですけど、今日は新しいヒストリー作るぜ!」

「BE MY BABY」
ビーマイベイベ、ビーマイベイベの力強いリズムに、T.レックス風のぶっといギター・サウンド。
サビはもちろん大合唱。
基本、後ろ姿を見せることになってしまうステージ後方の僕らのために、ステージ・セットの裏をグルッと回る形で花道が作ってあって、そこをギターを弾きながら布袋さんが通れば、ステージ裏のお客さんへのサービスとなるという趣向が良きかな。
曲の終盤で、観客の大合唱を背に、布袋さんはステージ裏の花道を練り歩いて。
めっちゃ近いよ、布袋さん!
と思ったのだけど、僕の位置からだと、布袋さんの髪の毛くらいしか観えませんでした。
でも、ステージの後ろから観るってのは興味深い光景でしたね。
普段は観れないものが観えます。
曲の終わりに、布袋さんが振り返って、ドラマーに締めの合図を送ってる表情とか。
とても新鮮で、感激しました。

次の曲が始まると、大歓声。
だけど、僕には馴染みの薄い曲。
なんとなくは聴いたことはありそうだけど、わかんない...。
「オーオー、ジャンガジャンガ」とか歌ってます。
こういう場合、大抵はCOMPLEXなんだよな、と思ってたら、歌詞を聴いててわかりました。
「PROPAGANDA」でしょう。
そういうタイトルの曲、あったはず。
間奏では、立てかけてあったアコギで乾いたソロを弾く布袋さんでした。

「MATERIALS」
これまた金属的、直線的なデジタル・ロック。
ビートがキンキンと響いてきます。
と思ったら、サビではブワ~ンという感覚になって。
ピアノ・ソロからギター・ソロへと繋がり、単調なビートながらも展開的には飽きさせない。
なんか面白かったですね。

切なく甘酸っぱいギターのイントロに驚愕。
「MEMORY」だ!
まさか、BOØWYのこんな曲が飛び出すとは。
解散の頃のあれやこれやが、今でも布袋さんの心の中にあるのかな。
僕も、当時を思い出します。
「♪ そう今だけは」の後の手拍子パンパン!
サビでは「♪ もう何も もう誰も」と自然と歌っていました。
歌わずにいれるか。
僕だけじゃない。
お客さんは大合唱し、脳内ではBOØWYのあの頃を思い浮かべてることでしょう。
布袋さんはソロを弾きながら、ステージの右端へ。
僕に近いサイドだけれど、あまり端の方に行くと、全然見えなくなっちゃうんだよなあ。

「DANCING WITH THE MOONLIGHT」
マーチのようなリズムに合わせて、布袋さんはギターを置いて、ハンドマイクでダンスしながら歌います。
夢の世界へ連れていかれるような、幸せなムードとリズム。
パーカッションのスティーヴ・エトウさんが、太鼓を抱えてステージ前方までやってきて、ポンポコポンポコ!
間奏では、立てかけてあったギターでソロを弾く布袋さん。
その後は、またステージ裏の花道を練り歩いてくれました。

MC。
「武道館では、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトン、デヴィッド・ボウイ...いろんなバンドやスターたちを観てきて」
「そんな武道館にいつか立ってみたいと夢を見て。そしてヒムロック、まっちゃん、まこっちゃんと出会って、BOØWYとして初めて武道館でライヴをやることになった前の夜は眠れず」
「そして緊張してライヴの日を迎えて...その先は憶えてない」
「そういう、1つ1つの日が重なって、オレのヒストリーとなったわけで」
「そんな、The HISTORYと題した今日は、最新形の布袋を届けるよ」
「前回、コロナ禍での武道館は寂しかったよ。目の前に誰もいなかったからね」
「あ、ちょっとここらで座っていいよ」

お客さんを座らせて、クールダウンさせたところでの、この曲。
「FLY INTO YOUR DREAM」
今回、布袋さんのソロを勉強して知った中で、大好きになった曲の1つがこの壮大なバラード。
ライヴでやってくれるものだと期待してたので、嬉しかったです。
今まで観たライヴDVDの中では、この曲を歌う時の布袋さんはギターを置いてましたが、今回は抱えたまま歌い始めましたね。
ゆったりと空を飛んでいるような感覚。
夢を追い続けるというのは、そういうことでしょうか。
若い頃からの、いろんな夢が詰まっているように感じる曲。
布袋さんが甘い声で「ランデブー」と歌って演奏が止まると、あちこちから布袋コール。
僕も、思わず「ホテイー!」と言ってましたね。
そして「FLY!」と両手を広げて、決めポーズをした布袋さん。
一瞬の静寂の後は、怒涛のギター・ソロ。
魂が震える瞬間です。
今まで、何度も演奏してきたであろうこの曲ですが、同じソロは弾かない。
アドリブでの一期一会のギター・ソロに感動します。
永遠に聴いていたい...。
途中、グルグルと手を回しながらギターを弾いてた布袋さんの手が、マイクにぶつかりました(笑)。
でも、そんなハプニングすらカッコいい。
どんどん盛り上がっていくギター・ソロに合わせて、照明が段々と明るくなっていって。
そして、最高潮に達した時に、照明が暗くなって。
そういう演出も相まって、胸がいっぱいになりましたね。

「SUPERSONIC GENERATION」
前の曲の感動の余韻を一瞬でかき消すようなこの曲。
デジタル・ロックが進化しすぎて、サイバー・パンクになった問題作です。
照明の赤と青が交互に光る中、タイトルを繰り返していると、トランス状態になって、不思議と盛り上がるんですよね。

「GOOD SAVAGE」
COMPLEXのこの曲も布袋さんお気に入りか。よく演奏されるイメージです。
「グッサベ!グッサベ!」と、常にファイティングポーズしている感じです。
間奏では立てかけてあったアコギでソロを奏でる布袋さん。
その後は、黒田さんとのツイン・ギターで暴れます。
そして、クルクルクルクル回転する布袋さんに大歓声。

「DIVING WITH MY CAR」
うわっ、何コレ。
冒頭から「♪ 今夜はずっと...」と観客が大合唱なんです。
僕もこの曲好きですが、まだ日が浅いため、歌詞までは憶えてません。
ライヴではいつもこの曲は大合唱なの??
ホントに、とにかくずーっとお客さん大合唱なんですもん。
みなさん熱い。
僕は、サビの「ダイヴィンウィズマイカー!」というところを歌うだけで精一杯でしたよ。

MC。
「こうやって、昔の曲をやっていると、あの時のことを思い出します」
「次もそんな、懐かしい曲です」

うわっ、この懐かしくもビンビン来るイントロは!
「TEENAGE EMOTION」
BOØWYの曲をやるとは思ってましたが、まさかこんな、2ndアルバムの曲をやるなんて!
BOØWY時代にだって、あまりやらなかった曲じゃない?
若さに任せたこの曲。
「ファッコフ!」「ファッション!」など、決めのフレーズに力が入ります。
そして、サビ。
甘く、キャッチーなメロディ。
「オータイ、イーパス、ニュータイ、ビーカム...」
思わず歌ってしまいます。
とことん甘酸っぱい。
めちゃくちゃ気持ちいい。
感動で涙が滲みます。
いい曲だあ!

「TEENAGE EMOTION」が終わったら、あの曲を聴きたくなるよな...と思ったら。
間髪入れず「ロンドン!」
おお~っ、マジか!
「LONDON GAME」です。
アルバム『INSTANT LOVE』の流れそのまんまです。
痺れた!
ダークスーツでスカスカ!
「ロンドンゲーエー、ロロロロンドンゲーエー!」
もう感動で無我夢中で。
何も考えられなくなってきました。

「MERRY-GO-ROUND」
ダークなフレーズに導かれ、怪しげな遊園地です。
そこにはメリーゴーランドの形をしたジェットコースター。
手拍子をしながらリズムに乗るお客さん。
サビでは「マイライフゴーザーアラン、ネーヴァーストッ...」と歌いながら、頭上で手をグルグル回します。
体は横揺れツーステップ。
ここでの会場の一体感もハンパなかったですね。
完全に布袋寅泰というアトラクションに乗ってました。
終盤では、布袋さんの高速カッティングが見物!

「C’MON EVERYBODY」
布袋サウンドを象徴するGUITARHYTHM、その最初の軸となった曲です。
デジタル・ロックで狂ったように甲高いビートを刻みます。
カヴァー曲ではあるけれど、すっかり布袋さんのものになってますよね。
終盤、観客の「1・2、1・2・3・4!」のカウントを合図に布袋さんがソロを弾きまくります。
ジャンプも楽しかった!

「GLORIOUS DAYS」
これまたGUITARHYTHM 1stから。ライヴでは鉄壁の流れですかね。
BOØWYの「ONLY YOU」のような明快なハジけ方をするギター・リフが鮮やかです。
それにしても、この曲もお客さんたち歌ってるんですよ。
これは英語詞なので、僕には完全にムリ。
みんな、よく歌えるなあ。
唯一、「モーターバイク!」のところだけはわかって、布袋さんがハンドルを握る仕草をするのが好きです。

「Dreamin’」
布袋さんが高く足を上げてステップしながら弾くイントロのギターに、テンションもさらに上がります。
そして、冒頭から「ドリーミン!」の大合唱。
サビでも「オーイエー、アイモンリー、ドリーミン!」と大合唱。
BOØWYのライヴには参加できなかった僕だけど、その夢が叶ったような感覚。
ヒムロックも常松もまこっちゃんも、みんなそこにいるような。
正直、当時この曲には良い思い出がなくて、あまり好きではない曲だったんだけど、やっぱりこの曲はBOØWYを代表する、布袋寅泰の音楽の象徴でもある重要な曲なんだなあと、実感しました。
これがなくちゃライヴは終わらない!

ここで本編終了。
布袋さんたちは一旦ステージを降ります。

ほどなく、アンコールの声に応えて再登場。
今度は布袋さん、赤のパンツに、シャツは白地に赤い模様の、金魚みたいな(笑)姿です。

「Stereocaster」
昨日と同じ流れですね。Charさんとのコラボ曲。
ここではもちろん、相棒の黒田さんとの息の合ったツイン・ギター・バトルの応酬が、ピンと緊張感を漂わせていて、聴き洩らすことができません。
キレのある、このインストはやっぱりカッコいいです。
そして、同じようにそのままメンバー紹介。
紹介されたメンバーがソロを弾きます。
ベースは井上富雄さん。佐野元春のホーボーキング・バンドのメンバーでもあるので、個人的にとても馴染み深く、嬉しいところです。
プログラミングは岸利至さん。何でも屋といったところで、ここではキーボード・ソロを弾きます。
ドラムのザッカリー・アルフォードさんは、久し振りの布袋バンド参加だったようです。
キーボードのH ZETT Mさん。どこの国の方でしょうか。お名前からは色んな想像が出来ます。布袋さんのライヴには初参加だそうです。布袋さんがH ZETT Mさんのところまで寄っていって、後ろから手を伸ばして鍵盤を弾きました。
パーカッションのスティーヴ・エトウさん。この日も最後に大きな銅鑼をジャーン!と鳴らして大迫力。
そしてギターの黒田晃年さん。もう長いこと布袋さんをサポートしてるみたいですね。布袋さんを引き立て、時に布袋さんに負けない、力強いギターを弾きます。心強い布袋さんの相棒です。
そして最後に布袋さんがソロを弾いて、エンディング。

MC。
「こうして、旧知のメンバーでライヴをやってるわけだけど...今日初めて武道館に来た、って人いる?」
「こうして仲間の力を借りて、武道館で演奏できるっていうのは、オレは幸せなミュージシャンだと思います」
「そして今、新しいアルバムを作っています。ギタリズム8。スカッとする、派手なアルバムになると思います。出来たらまたツアーを周ろうと思ってますので、楽しみにしててください」

「懐かしいという感情は、大人にとっては幸せなことでもあって」
「これまでずっと音楽をやってきて、世界中の人に自分の音楽を届けたいと思ってやってきて、まだ夢半ばのような気もするし、夢は叶ったかもしれないとも思う」
「そんな中で、この曲は、オレの夢を叶えたであろう、世界を旅してきた曲です」
「Battle Without Honor or Humanity」
とびきり印象的で、あまりにも有名なリフ、そしてギターのフレーズ。
静から動へ、この先どっちへ転がるかわからない人生の勝負。
ハードボイルドなだけではない、特別な何かを持った曲です。
ウットリとしているようで、でも気が抜けない緊張感。
オリジナルよりもロング・ヴァージョンで、たっぷりと色っぽいギターを聴かせてくれました。
ギターがむせび泣いてましたよね。

MC。
「もうすぐ年末だけど、これからもヒストリーを更新してくよ!」

「LONELY★WILD」
布袋さんがよく「オレ達のテーマ・ソング」と言ってる曲です。
傷や孤独も糧になり、いつかは希望に繋がる。
出てくる涙は悔し涙か嬉し涙かわからない、そんな不思議な感情になる曲。
そっかあ、やっぱりこの曲でライヴを締めくくるかあ。
それにしても、この曲も、お客さん大合唱してる。
僕は知り始めたばかりの曲だから、歌詞までは憶えてないんだ!
一緒に歌えなくて完全にノレないのは僕の失態だけど、でもいい!雰囲気でフガフガ歌う!
布袋さんのギター・ソロはとびきり泣いてました。

「LONELY★WILD」で終わりかと思ってたんですよ。完全に。
そしたら。
井上さんが印象的なベースのイントロを弾きだすじゃないですか。
「POISON」だ!
よっしゃ、来た~っ!と歓喜の中、超高速で拳を上下させながら「ラ、ラ、ラ、ラブイザポイズン!」と歌いまくります。
もうここまで来たら、今日も最後の力を振り絞って。
声はカスッカスだし、身体もヘロヘロになってるけど。
極上のメロディを最高のビートに乗せたロックンロールの王道。
これにノリ遅れたら後悔する!
サビは「くーちーづーけーで、そーそーぐ...」と大合唱。
そして、ここぞというところで「ポーイズーン!」とか「ウーウー!」と叫んで、やっぱり超気持ちいい。
間奏のギター・ソロは、まず黒田さんが弾き、バトンを受ける形で布袋さんのソロに繋がるところが好きです。
ステージ裏の花道を練り歩いてくれて、また近くに来てくれたのも嬉しかった。
今日も盛り上がった!

よっしゃあ~、今日も燃え尽きたあ!
一旦は楽器を外した布袋さんやメンバーたち。
でも、客席からのホテイ・コールに、
「え?」という顔をして、ニヤリと笑う布袋さん。
「仕方ねーな!」みたいな顔をしてるのが見えました。
再びギターを手にします。
まだ終わらない!

かき鳴らされるギターのイントロに大歓声。
「バンビーナ」だ!
みんな、まだまだ行ける嬉しさに「レッツゴー!」と大爆発。
とびきりのロックンロール・ブギに大興奮の会場。
韻踏んでラップにも似た歌詞が好きです。
でも、もう何て歌ってるのか、歌詞も聴きとれないくらいの盛り上がりです。
サビは「ドンレッミーダンマイ、スイベイベ、バンビーナ!」と力強く大合唱。
ますます強まっていく一体感。
チャック・ベリーのようなオールド・ロックンロール・スタイルでギター・ソロを弾く布袋さん。
それから、黒田さんとの熾烈なギター・バトルを経て、もう曲が終わるのかなあと思わせてからのギター・ソロ、スロー・ブルース・ナンバーに変わります。
ここまでガッツリと長いブルースのフレーズを弾く布袋さんは珍しい。
それからまたブギのリズムになって。
H ZETT Mさんのキーボードと布袋さんのギターがバトルしてるようなセッションになったのには惹きこまれましたね。
最後はバシッと手を高く掲げてポーズを決めた布袋さん。
かっちょいい!

今度こそ、本当に終わり。
ライヴ終了は19時55分でした。

こんなに一緒になって歌って踊って盛り上がるとは!

昨日は The HITS ということで、ライヴでは必ずやってくれるような曲が多かった印象だけど、今日は The HISTORY ということで、ライヴでやってくれたらいいなという希望の曲が並んでる感じで...僕にとっては「BAD FEELING」とか「FLY INTO YOUR DREAM」をやってくれて嬉しかった!
しかし、感動はそれで終わりではなくて、えっ、それをやるの!?という驚きが多々ありました。
「MEMORY」が出た時も渋くてビックリしたけど、でもなんと言っても、「TEENAGE EMOTION」から「LONDON GAME」の流れだよね。
BOØWYのまさかの『INSTANT LOVE』の曲の流れが、まさか布袋さんのソロ・ライヴで聴けるとはまったく思ってなかった!
ライヴは終始興奮してたけど、やっぱりあそこが一番テンションが上がったところだったかなあ。
ライヴ全般、昨日よりも一緒になって踊ったし、大声で歌いまくりました。

昔、ヒムロックのライヴでBOØWYの曲を聴いた時は微妙な気持ちになりました。
なんだか、やっぱりBOØWYとは違うんだなあと実感させられてしまって。
そんな経験があるので、ヒムロックの声じゃない、布袋さんが歌うBOØWYの曲はもっと微妙なんじゃないか...と思ってました。
それなのに!
布袋さんのライヴで聴くBOØWYの曲はこんなに感動するの、なんでだろう。
ヒムロックの声じゃないのに、BOØWYの曲が全然違和感ないんです。
自然に曲に入りこめて、気持ちが高揚したんです。
ヒムロックの声じゃないから、むしろ、ヴォーカルを一生懸命聴こうという意識が薄く、僕も一緒に歌って盛り上がろうと思えたからなのかもしれません。
ジョン・レノンがこの世にもういない代わりに、ポール・マッカートニーがライヴでビートルズの曲をやるのと同じように、もう歌わないヒムロックの代わりをやってるような布袋さんに熱くなるのか?
これはわからないのですが...。

今回の武道館2DAYS。
どんなセットリストになるかわからなくて、どんな曲が来てもある程度は対応できるように、布袋さんのソロ・アルバムを全部聴いて予習したけど。
結局、ベスト盤を聴いてればOKな感じのセットリストだったと言えるかもしれません。
アルバムの地味な曲とか、最近の曲はあまりやらなかったし。
特に2日目は、The HISTORYというから、全時代の曲を万遍なくやるのかなあ、歴史の長さと流れを感じさせるものになるかなあと思ってたけど。
披露されたのは、結構偏った選曲でしたね。
同じアルバムの曲が多かったりとか。
むしろ、1曲もやらなかったアルバムの方が断然多い。
BOØWYとCOMPLEXの曲も多かったから、その分、ソロの曲は少なくなったりもするわけで。
いや、このセットリストは、これはこれで全然良かったんですけどね。
予想してたのとは違ってた、ってだけで。

それから、特に今日2日目のステージ・バック席。
これは貴重な体験でした。
ステージの後ろから観るってのは興味深い光景でしたね。
ドラムを叩いてる姿やテクニックがよく観えたし。
基本的に観えるのは、みんな後ろ姿だったけど、不満みたいなものは全然ありませんでした。
近かったし。
アーティストがライヴで観てる景色って、こういうのかあとよくわかりました。
アリーナのお客さんたちが、キラキラした目でアーティストを観て、拳を上げて盛り上がってた姿が忘れられません。

しかし、こんなに一緒になって歌って踊って盛り上がるとは思わなかったです。
布袋さんの曲って、こんなに一緒に歌える曲が多かったのか、と驚愕。
ロックのライヴと言っても、じっくり座って耳を傾けるライヴも多いわけで。
そういうのも決して嫌いじゃないし、物足りないとも思わないけど。
でも、こうやって、アーティストとお客さんたちと、一緒に盛り上がるのが生のライヴというか。
これぞライヴの醍醐味だ、と実感しましたね。
想定外で期待以上のライヴでした。
体調も悪くならずに済みました。
燃えたよ!

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